オープンアクセス

APCと雑誌購読費用: OAのコストを監視する(文献紹介)

2016年6月27日付けで、英Jiscから"Article processing charges (APCs) and subscriptions: Monitoring open access costs."という論文が公開されています。

この論文ではJisc、英国研究会議(RCUK)、The Charity Open Access Fund(COAF)から収集した英国の公開データが用いられており、下記のことなどが指摘されています。

・APCは機関の支出において一層重要な部分を占めるようになっている。2015年のAPC支出額は、2013年のほぼ3倍である。
・APCは、PLoSのような完全OA出版社を除き、講読契約した出版社に支払われている。
・大部分のAPCはハイブリッドジャーナルに支払われており、ハイブリッドジャーナルの平均APCは、オープンアクセス(OA)ジャーナルの平均APCよりも高い。しかし、OAジャーナルの平均APCは、ハイブリッドジャーナルの平均APCに比べてより増大傾向にある。
・市場の透明性を促進するために、APCのデータが公開されることが重要である。

米国政府機関助成の研究論文等を検索できる“CHORUS Search”(β版)、パブリックアクセスかどうかを検索結果に表示する機能を追加

2016年6月24日、公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアティブCHORUS(Clearinghouse for the Open Research of the United States)がベータ版で公開している、米国政府の機関等の資金による研究論文を検索できるサービス“CHORUS Search”について、「パブリックアクセスフラグ」の機能を追加したことが、CHORUSのウェブサイトで発表されています。

「パブリックアクセスフラグ」は検索結果で、パブリックアクセスが可能かどうか、パブリックアクセスとなる予定があるかどうかなどを表示する機能で、他にも、同ウェブサイトでは、DOIによる検索も可能となっていることにも言及があります。

CHORUS Adds Public Access Flag to Search Results
http://www.chorusaccess.org/chorus-adds-public-access-flag-to-search-results/

関連:
SEARCH SERVICE(CHORUS)
http://www.chorusaccess.org/services/search-service/

PUBLISHER MEMBERS(CHORUS)

米コーネル大学、arXivの利用者調査の結果を公開

2016年6月28日、米国のコーネル大学は、物理学分野等で用いられているプレプリントサーバarXivの利用者調査の結果を公開しました。

この調査は、arXivが25周年を迎えるにあたり、コーネル大学図書館のarXivチームが2016年4月に実施したものです。arXivの現在のサービスと今後の方向性に関して、arXivの利用者に尋ねています。

その結果、3万6,000人から回答を得ました。回答者の95%がarXiveに満足しており、72%が、学術論文を迅速に利用可能にすることに今後も注力すべきだと考えています。

その他、現在のサービスの改善点、新規サービスの開発、arXiv収録文献の探し方、収録文献の質の維持、収録分野の新規追加などについて調査しています。

arXiv User Survey Report(Cornell University, 2016/6/28)
https://confluence.cornell.edu/display/culpublic/arXiv+User+Survey+Report

参考:
arXivの収録論文数が100万件を突破
Posted 2015年1月13日
http://current.ndl.go.jp/node/27784

arXivの収録論文数が50万件を突破

オープンアクセスリポジトリ連合、2015/2016年年報を公開

2016年6月付けで、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、2015/2016年の年報を公開しています。

COAR Annual Report 2015-16
https://www.coar-repositories.org/files/COAR-Annual-Report-2015-16_public.pdf

参考:
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、2013/2014年年報を公開
Posted 2014年9月22日
http://current.ndl.go.jp/node/27061

OAPEN、2015年の年次報告書を公開

人文・社会科学分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENが、2015年の年次報告書を公開しています。

OAPENの2015年の活動について、OAPEN Libraryに新規登録された単行書のタイトル数と出版者数、OAPEN Libraryからのダウンロード数などが報告されており、OA単行書のダイレクトリであるDOABについても、新規のタイトル数や出版者数が言及されています。また、新規プロジェクトとして、英JISC Collectionsとのパイロットプロジェクトや、スイス国立科学財団(Swiss National Science Foundation:SNSF)によるOAPEN-CHプロジェクトなどについても言及しています。

その他、DOABに登録されていて20タイトル以上のOA単行書を出版している出版社と、新規にOAPENに参加した出版社のリストも公開されています。

Annual Report 2015(OAPEN)
http://oapen.org/content/about-annual-report-2015

参考:
OAPEN、オープンアクセス(OA)の単行書のダウンロードが200万冊に到達、データはisidoreで検索可能に
Posted 2015年5月29日

米ミシガン大学図書館とKnowledge Unlatched、人文学と社会科学における学術出版のオープンアクセスなどに関し協同へ

2016年6月23日、米国のミシガン大学図書館が、学術出版物の継続的なオープンアクセス(OA)出版を支援するKnowledge Unlatched(KU)と共同で、オープンアクセス(OA)プロジェクトを実施することを発表しています。

このプロジェクトは、人文学と社会科学における学術出版のOAに存在する障害について研究し、それらを打開することを目的とし

・OAによる影響と範囲に最も有意な指標を見つけ、その情報を集約、分析して著者、出版者、図書館、資金提供者などと共有する手段を模索する

・従来の方法だけでなくオープンウェブを活用するなど、OAコンテンツの発見可能性を向上させる

・世界のOAポリシーやOAの枠組みに関する認識を高める

といったことを行うものとなります。

Knowledge Unlatched and University of Michigan Library Announce Collaboration to Advance Open Access(Michigan Library, 2016/6/23)

“オープンジャーナルナビゲーター1.5(OJNavi 1.5)”、公開: 無償電子ジャーナルの検索システム

2016年6月15日、無償電子ジャーナルの検索システムである“オープンジャーナルナビゲーター1.5(Open Journals Navigator, with fee journal information: OJNavi 1.5)”が、公開されています。

Open Journals Navigator, with fee journal information(OJNavi)
http://search.ebscohost.com/login.aspx?authtype=ip,guest&custid=ns101427&groupid=main&profile=pfi

参考:
2015年5月末現在の契約型(有償)及び無償の和文電子ジャーナルの調査結果が公開
Posted 2015年6月11日
http://current.ndl.go.jp/node/28653

“オープンジャーナルナビゲーター(OJNavi)”、公開:無償電子ジャーナルの検索システム
Posted 2013年9月12日
http://current.ndl.go.jp/node/24369

無償電子ジャーナルの検索システム“オープンジャーナルナビゲーター”が公開へ
Posted 2013年8月30日

米・ITHAKA S+R、英国の研究者に関する調査報告(2015年版)を公開

2016年6月15日、米国のIthaka S+Rは、英国のJisc、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)と共同で実施した“UK Survey of Academics 2015”の調査結果を公表しました。

調査は2015年秋に行なわれ、英国の高等教育機関の研究者6,679名から回答を得ました。“UK Survey of Academics 2012”以来2回目の調査となります。また、“US Faculty Survey 2015”と並行して実施されました。

調査結果として、次のことが言及されています。

・88%の研究者は、大学図書館のコレクションを重要な情報源と考えている。また、研究を始める際に大学図書館のコレクションを利用する研究者は18%であり、前回より28%増加している。

・自己の研究データをリポジトリに保存すると回答した研究者の割合が前回に比べて53%と大幅に増加している。また、43%の研究者はそれらを所属機関のリポジトリに保存することを選んでいる。

・自己の研究成果をオンラインで利用可能にする際に援助を受けた研究者は67%であり、前回の46%から大幅に増加している。

・米国より英国の研究者の方が、研究成果をオンラインで共有している。

研究データ管理、学術コミュニケーション・オープンアクセス支援業務における図書館員のコンピテンシーの分析結果が公表される

e-Research、学術コミュニケーション支援における図書館員のコンピテンシーを理解するために、欧州研究図書館協会(LIBER)、北米研究図書館協会(ARL)、カナダ研究図書館協会(CARL)、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が協同で取組んでいるタスクフォース“Task Force on Librarians’ Competencies in Support of E-Research and Scholarly Communication”が、研究データ管理と、学術コミュニケーション・オープンアクセスに関する支援業務に必要な図書館員の能力の分析結果を公表しました。

図書館の責任者が、自組織のスキルの現状理解、職務記述書の作成、自己評価の実施や、研修プログラムの開発の基礎として活用できるようになっています。

今後、デジタル人文学支援や、電子保存業務に必要な能力の分析結果が公表される予定とのことです。

Librarian Competencies in Support of Research Data Management, Scholarly Communication, Open Access(ARL,2016/6/15)

DOAJ、PLOSのメタデータ18万2,500件を追加 

2016年6月16日、オープンアクセスジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)に、オープンアクセス雑誌の出版社PLOSが刊行するジャーナルの記事全てが追加され、これにより18万2,500件の記事が加わったと発表されています。

DOAJ. Now with added PLoS. (DOAJ,2016/6/16)
https://doajournals.wordpress.com/2016/06/16/doaj-now-with-added-plos/

関連:
DOAJ、メタデータハーベスタとAPI開発を5月より開始(科学技術情報プラットフォーム,2015/4/24)
https://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=7994

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