オープンアクセス

PASTEUR4OA、世界のOA方針の状況を可視化した図などを集めたウェブサイト”PASTEUR4OA Data Visualisations”を開設

2015年8月26日、欧州におけるオープンアクセス(OA)とオープンデータの政策の発展促進をサポートするプロジェクトPASTEUR4OA(Open Access Policy Alignment Strategies for European Union Research)は、世界のOA方針の状況を可視化した図などを集めたウェブサイト”PASTEUR4OA Data Visualisations”を開設しました。

これらの図は、OA関連の広報資料の作成業務の一環で作成されたもので、OA方針のレジストリであるROARMAPのデータを利用しています。ほとんどのデータは8月24日現在のものですが、実データを利用しているものもあります。

世界のOA方針数、その国別の内訳、Horizon2020に準拠しているOA方針数、リポジトリへの登録の時期、APCへの言及の有無、などに関する図が掲載されています。

これらの図はCC BYで公開されており、ウェブサイト、文書、プレゼン資料などでの利用が可能とのことです。

News(PASTEUR4OA)
http://www.pasteur4oa.eu/news#.VeTt-9JdDL8

英国王立化学協会、英国王立協会のオープンアクセス誌“Royal Society Open Science”と提携

2015年8月18日、英国王立化学協会(Royal Society of Chemistry)が、英国王立協会(Royal Society)のオープンアクセスジャーナル“Royal Society Open Science”と提携すると発表しています。

英国王立化学協会が、試運転と同誌の化学分野のピアレビューの過程を担当するとのことです。

導入期のためAPCの徴収は現在も一時的に延期されているとのことです。

Royal Society of Chemistry and Royal Society launch journal collaboration(Royal Society of Chemistry,2015/8/18)
http://www.rsc.org/news-events/rsc-news/articles/2015/aug/royal-society-of-chemistry-and-royal-society-launch-journal-collaboration/

参考:
英国王立協会のオープンアクセス誌“Royal Society Open Science”、論文刊行を開始
Posted 2014年10月14日
http://current.ndl.go.jp/node/27218

EUのプロジェクトPASTEUR4OA、EU各国のオープンアクセス(OA)への対応状況に関する報告書を公開

LIBERのブログによると、2015年8月19日、欧州におけるオープンアクセス(OA)とオープンデータの政策の発展促進をサポートするプロジェクトPASTEUR4OA(Open Access Policy Alignment Strategies for European Union Research)は、EU各国のOAへの対応状況に関する報告書”Assessing Readiness for Open Access Policy Implementation across Europe”を公開しました。

この報告書は、EU各国のOAポリシー、とくに欧州委員会(EC)による研究開発支援プログラムHorizon2020のOAポリシーへの対応状況を評価するケーススタディとなっています。OAインフラの整備、OAへの意識、関連する作業手続や調整メカニズムの整備などについて分析しています。

PASTEUR4OA publishes EU Member State’s readiness for Open Access report(LIBER, 2015/8/19)

ウェルカムトラスト、学術書や単行本各章のオープンアクセス(OA)に関する出版社向けのガイドを公開

2015年7月22日付けの、オープンアクセス学術出版社協会(Open Access Scholarly Publishers Association:OASPA)のブログによると、ウェルカムトラストが、学術書や単行本の各章のオープンアクセス(OA)に関するポリシーの策定やOA化の際に出版社が考慮に入れる際に参考となるガイドを公開したとのことです。

Wellcome Trust Launches Guide for Publishing Open Access Monographs and Book Chapters(Open Access Scholarly Publishers Association Blog,2015/7/22)
http://oaspa.org/wellcome-trust-launches-guide-for-publishing-open-access-monographs-and-book-chapters/

Open Access Monographs and Book Chapters: A practical guide for publishers(Wellcometrust)

米国・スミソニアン協会、研究に関するパブリックアクセスプランを10月から適用 研究成果は協会ウェブサイトかCHORUSを介して公開へ

2015年8月18日、米国・スミソニアン協会が、科学技術政策局(OSTP)の「公的助成研究成果のオープンアクセス指令」に基づいた、研究の関するパブリックアクセスプラン“Plan for Increased Public Access to Results of Federally Funded Research”を10月1日から適用すると発表しています。

新プランでは、全ての連邦政府の助成に該当する出版物や立証データは、“Smithsonian Research Online :SRO”もしくはCHORUSを介して公開することになるとのことです。

指定されたエンバーゴ期間の後、SROかCHORUSを介して著者原稿にアクセスができ、SROでは計画に基づいて著者原稿を収集・保存し、出版社の許可が得られればpdf版も保存するとのことです。また、雑誌発行者がCHORUSのメンバーであった場合、SROとCHORUSから出版社の公開バージョンへのリンクをはるとのことです。

Smithsonian Launches Public Access Plan for Research(Smithsonian,2015/8/18)

NPGとPalgrave Macmillan社、約22,000人の執筆者調査の結果を公開、OA出版への認識が良い方向に変化

2015年8月13日、Nature Publishing Group(NPG)とPalgrave Macmillan社は、約22,000人の執筆者調査のデータを公開しました。この調査は2015年4月に、社内の研究目的のためにNPG社やPalgrave Macmillan社及び他の出版社で論文を書いた研究者を対象として行われたものです。

2014年の調査では、直近の3年間にOA出版を選択していなかった研究者の40%がOA出版論文の質への懸念を表明していましたが、この2015年の調査では、27%に減少しました。人文科学・ビジネス・社会科学分野では、2014年の54%から2015年の41%と顕著な減少を示しましたが、依然としてこの懸念は、執筆者がOA出版を選択しない主要な要因となっているとのことです。

2014年の調査結果と同様、執筆者・資金提供者・出版社のより深い相互理解のために、匿名データを公開しています。調査では、オープンアクセス、雑誌の評判の決定、出版社の活動やサービスの価値、資金提供者によるOA義務化などのトピックについて執筆者の見解を明らかにしています。

OAPEN-UK、人文・社会科学研究者のための、オープンアクセス(OA)単行書の出版のガイドを公開

2015年8月11日、人文・社会科学系学術論文のオープンアクセス(OA)についてのエビデンス調査を進めている英国のOAPEN-UKが、人文・社会科学研究者のための、OA単行書の出版のガイド”Guide to open access monograph publishing for arts, humanities and social science researchers”を公開しました。

このガイドは、英国におけるOAや、学術書の著者にとってのOAの意味について、人文・社会科学研究者の理解に役立てるために作成されました。

内容は、研究者、学会、大学、出版社などから寄せられた250以上の意見をもとに問いが立てられ、それに答える構成となっており、OA単行書やOAのビジネスモデルについての解説、OA単行書の出版に対する法的、経済的な疑問点などへの回答が掲載されています。

このガイドは、CC BYライセンスで提供されています。

oapen-uk(Twitter, 2015/8/11)
https://twitter.com/oapenuk/status/631070442917371904

Guide to OA monograph publishing(OAPEN-UK)

研究データ公開プラットフォーム“figshare”、機関版”Figshare for Institutions”の次世代版を公開

2015年8月11日、図表や研究データなどさまざまな研究成果を公開するプラットフォームfigshareは、機関版の”Figshare for Institutions”の次世代版を立ち上げたことを発表しました。

この次世代版は、研究データを安全に保存したいという研究機関の要望のために開発されたもので、英国、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ諸国などの機関で試験運用されていました。

シングルサインオン(SSO)を提供するなど、シンプルでユーザフレンドリーなプラットフォームであるとのことで、新しい機能として、次のものが挙げられています。

・研究成果を一覧できるポータル
・コンテンツを引用可能な単位にまとめることができる「コレクション」機能
・データのキュレーション
・柔軟なストレージオプション
・ファイルアップロードの上限の増加
・コンテンツの発見可能性の向上

運用は年単位の契約であり、データストレージとしてAmazon Web Servicesの利用も可能となります。また、オーストラリアのRDSIやDuraCloudのような既存のストレージなどとの相互運用性も保証されています。

【イベント】EUインスティテュート関西、3大学の図書館とCOARの共催により、国際シンポジウム「HORIZON2020によるオープンアクセス政策とオープンサイエンスの国際的課題―学術研究における日欧の共通課題と大学図書館の役割―」開催(10/13、14・神戸)

2015年10月13日と14日、 EUインスティテュート関西は神戸大学、京都大学、大阪大学の3大学の附属図書館及びCOARとの共催により、神戸大学百年祈念間(神大会館)六甲ホールを会場とし、国際シンポジウム「HORIZON2020によるオープンアクセス政策とオープンサイエンスの国際的課題―学術研究における日欧の共通課題と大学図書館の役割―」を開催します。

EUインスティテュート関西は、2005年からEUに関する教育・学術研究の促進、広報活動の推進や情報発信を行う、神戸大学、関西学院大学、大阪大学からなるコンソーシアムとして設立された組織で、今回のシンポジウムは、EUによるオープンアクセス政策とその支援プロジェクトの現状と展望について、日本における研究推進及び大学図書館の役割という視点から、関係者による情報共有を行うことを目的としてシンポジウムを開催するとのことです。

13日は「ヨーロッパのオープンアクセス政策と大学図書館活動」をテーマとした講演のほかパネルディスカッションが行われ、14日は、「日本のオープンアクセスと大学図書館の国際的課題」をテーマとして、講演や機関リポジトリ等最新事例報告などが行われるようです。

HORIZON2020 国際シンポジウム(神戸大学附属図書館)

米国物理学会、パブリックアクセス対象論文についてCHORUSを介して公開開始

2015年8月3日、米国物理学会(American Physical Society;APS)は米エネルギー省(DOE)が定めるパブリックアクセス方針の対象となる、助成を受けた研究に基づく論文について、CHORUS(The Clearinghouse for the Open Research of the United States)を介しての公開を開始したことを発表しました。

CHOURSは出版社・学協会等から成る公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けた官民イニシアティブです。米大統領府科学技術政策局(OSTP)が2013年2月22日に出した、政府助成を受けた研究の成果出版物やデータへのパブリックアクセスを促進させるための計画案策定を求めた指令を受け開始された取り組みで、DOEのパブリックアクセス方針もOSTPの指令を受けて策定されたものです。

DOEでは論文の公開を2015年10月1日から開始するよう求めていましたが、APSはこれより早く2015年8月1日から論文の公開を開始しました。今回公開されたのはDOEが定めるエンバーゴ(論文公開猶予期間)である出版後1年が経過した論文で、今後もエンバーゴが切れた論文について、毎月150から200本程度、CHOURSを介して公開される見込みとのことです。これはAPSが毎月出版する論文の10%程度にあたります。

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