オープンアクセス

公共図書館でオンラインの学術雑誌記事を無料で提供する2年間のプロジェクト“Access to Research”が継続へ(英国)

2016年1月7日、英国の出版社団体であるPublishers Licensing Society(PLS)が主導し、2014年に開始された、公共図書館でオンラインの学術雑誌記事を無料で提供する2年間のプロジェクト“Access to Research”の継続が発表されています。

2年間で、英国の地方自治体の80%超、2,600以上の図書館が同プログラムに参加しており、84,000人の利用者がこのサービスを活用しているとのことです。

ほぼすべての学問分野がカバーされており、Summon discovery serviceを通じて、電子ジャーナルへアクセスできるようになっているとのことです。

Access to Research given green light to continue (PLS,2016/1/7)
http://www.pls.org.uk/news-events/n-access-to-research-given-green-light-to-continue-070116/

HighWire PressがCHORUSに参加

2016年1月6日、米・スタンフォード大学図書館の運営するHighWire Pressが、連邦政府資金による研究へのパブリック・アクセスを容易にするための出版社の努力を支援するため、出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けて組織した官民イニシアティブであるCHORUSに参加すると発表しています。

HighWire joins CHORUS, supporting publishers’ efforts to facilitate public access to federally funded research (HighWire Press,2016/1/6)
http://home.highwire.org/news/highwire-joins-chorus-supporting-publishers%E2%80%99-efforts-facilitate-public-access-federally-funded

HighWire Press joins CHORUS(CHORUS,2016/1/7)
http://www.chorusaccess.org/highwire-press-joins-chorus/

参加:

国際日本文化研究センター、オープンアクセス方針を採択

2015年12月17日付で、国際日本文化研究センターは、「国際日本文化研究センターオープンアクセス方針」を採択しました。

・出版社や学会等が発行した学術雑誌に掲載された国際日本文化研究センターの教職員等の研究成果及び国際日本文化研究センターが発行した出版物に掲載された研究成果を「国際日本文化研究センター学術情報リポジトリ」で公開する
・研究成果の著作権は国際日本文化研究センターには移転しない
・著作権等の理由で「国際日本文化研究センター学術情報リポジトリ」による公開が不適切であると著者である教職員等が判断した場合、国際日本文化研究センターは研究成果を公開しない

などといったことが示されています。

国際日本文化研究センターオープンアクセス方針(国際日本文化研究センター, 2015/12/17)
https://nichibun.repo.nii.ac.jp/index.php?page_id=33
https://nichibun.repo.nii.ac.jp/?action=common_download_main&upload_id=542
※2つ目のリンクは、「国際日本文化研究センターオープンアクセス方針」のPDFファイルです。

関連:
国際日本文化研究センター学術リポジトリ

arXivに「乗っかった」オープンな学術雑誌の試み(記事紹介)

2016年1月4日付けのNature誌記事で、物理学分野等で用いられているプレプリントサーバ”arXiv”に「乗っかった」(”piggyback”)新たな学術雑誌、” Open Journal of Astrophysics”の試みが紹介されています。

” Open Journal of Astrophysics”は論文の投稿受付、出版ともarXivを活用する試みで、投稿者は自身の論文をarXivにアップロードした上で、その記事IDを雑誌システムに登録します。登録された原稿を確認した査読者がコメントを返すと、投稿者はすぐに査読コメントを閲覧することができます。査読に対する修正等も修正版を新たにarXivにアップロードすることで対応し、論文が受理された場合には、最終版をarXivにアップロードすると、DOIが付与され、雑誌サイトからリンクされるとのことです。arXivで公開されるので購読料がかからないのはもちろん、APC等も不要です。

”Open Journal of Astrophysics”は英国サセックス大学のPeter Colesが創刊し、2015年12月22日から論文の受付を開始しています。雑誌自体がオープンなだけではなく、arXivに乗っかるためのシステムについてもGitHubで公開されており、他分野の研究者に対しても同様の試みを行うことを促しています。

“F1000 Research”がPorticoによる電子ジャーナル保存サービスの対象に

2015年12月30日、電子リソースのアーカイブサービスを提供しているPorticoは、生命科学分野の学者を対象とした出版プラットフォームである“F1000 Research”を電子ジャーナル保存サービスの対象とすることを発表しました。

F1000Research to be preserved with Portico(Portico, 2015/12/30)
http://www.portico.org/digital-preservation/news-events/news/general-news/f1000research-to-be-preserved-with-portico

F1000 Research(Portico)
http://www.portico.org/digital-preservation/who-participates-in-portico/participating-publishers/f1000

参考:
PeerJとPeerJ PreprintsがPorticoの保存対象に
Posted 2015年3月26日
http://current.ndl.go.jp/node/28232

従来の学術雑誌の枠を超える、生物医学分野のオープンアクセス出版プログラム“F1000 Research”

全米人文科学基金(NEH)とアンドリューW.メロン財団、人文学分野の絶版本のデジタル化及びオープンアクセス化のための助成を発表

2015年12月17日、全米人文科学基金(NEH)とアンドリューW.メロン財団が、人文学分野の絶版本のデジタル化及びオープンアクセス化のための助成を発表しています。

“Humanities Open Book program”と名付けられた同プロジェクトは、重要な人文学の書籍を識別し、適切な権利を保護し、無料で(将来的にはクリエイティブコモンズライセンスのもので)利用できるように、約77万4千ドルを出版社に助成するものとのことです。

10の学会や大学出版局が助成先として選ばれています。

National Endowment for the Humanities and the Mellon Foundation Announce New Grants to Bring Back Essential Out-of-Print Books (Andrew W.Mellon Foundation,2015/12/17)
https://mellon.org/news-publications/articles/national-endowment-humanities-and-mellon-foundation-announce-new-grants-bring-back-essential-out-print-books/

参考:

オープンアクセスポリシーのスキーマ(記事紹介)

大学・研究機関・資金提供者のオープンアクセスポリシーはSHERPA/JULIET、ROARMAP、 MERIBEAにより収集されています。これらのポリシーはしばしば異なった方法で表現され、研究成果を共有し出版する過程で関わる関係者にとり、OAポリシーは複雑なものになっています。

そこで、Jisc、SHERPA Services、ROARMAPがオープンアクセスポリシーのスキーマを共同で開発しています。スキーマは、世界の政策立案者が一貫した方法でポリシーを表現するのを進めることを目指しています。

大学や資金提供者がこのスキーマを採用する利点として
・資金提供者、大学やオンラインサービスでの著者に、明確な指針と体系的な情報が提供される
・1つまたは複数のポリシーが適用される場合、著者の負担が軽減される
・ポリシーが順守されているか体系的にモニターされ、教訓が得られ改善が行われることが可能になる
ことを挙げています。

スキーマは「組織」「ポリシー」「リポジトリ要件」「OA出版の要件」「その他の要件」の5つのセクションから構成されており、38の項目が含まれています。

A Schema for Open Access policies(Jisc, 2015/11/30)

コーネル大学出版局、絶版本のデジタル化のため、全米人文科学基金(NEH)から助成金を獲得

2015年12月17日、コーネル大学出版局が全米人文科学基金(NEH)から8万3,635ドルの助成金を取得したと発表しています。

この助成金で、著名だが絶版となっている書籍をデジタル化し、無料で、教師、学生、研究者および全世界の関心のある読者が閲覧できるようにするとのことです。

この助成金はNEHが新設した“Humanities Open Book Program”の一つで、NEHとアンドリューW.メロン財団が連携して支援しているとのことです。

米国化学会がオープンアクセスメガジャーナル”ACS Omega”創刊を発表

2015年12月14日、米国化学会(ACS)が2016年に新たなオープンアクセス(OA)メガジャーナル”ACS Omega”を創刊することを発表しました。”Omega”という名は「メガジャーナル」とかけたものとのことです。

ACSによれば、”ACS Omega”は論文の受付を2016年の春に開始し、2016年の夏には最初の論文を公開する予定とのことです。

American Chemical Society announces ACS Omega, a new open access journal serving global and multidisciplinary chemistry(ACS、2015/12/14付け)
http://www.acs.org/content/acs/en/pressroom/newsreleases/2015/december/american-chemical-society-announces-acs-omega-a-new-open-access-journal-serving-global-and-multidisciplinary-chemistry.html

参考:
CHORUSに米国化学会(ACS)等が新たに参加、署名した機関は100以上に
Posted 2014年9月30日

オランダ大学協会とElsevier社、オープンアクセスと購読契約についての交渉が合意

2015年12月10日、オランダ大学協会(VSNU)は、Elsevier社と、オランダの学術出版のオープンアクセス(OA)への移行とオランダの研究者の同社の電子ジャーナルの購読契約の継続について原則合意したと発表しています。

この合意は3年間有効で、2016年に開始されるとのことです。

オランダの大学は、2018年までのこの合意により、研究者の出版物の30%をOAにすることを目指すとのことです。

Dutch Universities and Elsevier reach agreement in principle on Open Access and subscription(VSNU,2015/12/10)
http://www.vsnu.nl/en_GB/news-items/nieuwsbericht/241-dutch-universities-and-elsevier-reach-agreement-in-principle-on-open-access-and-subscription.html

Q&A’s for the agreement with Elsevier (VSNU)

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