オープンアクセス

スウェーデン王立図書館が“Open Library of Humanities(OLH)”の図書館協力補助金制度(Library Partnership Subsidy system)に加盟

2015年11月6日、スウェーデン王立図書館が、人文科学分野のオープンアクセス(OA)の新しいモデル目指す“Open Library of Humanities(OLH)”の図書館協力補助金制度(Library Partnership Subsidy system)に加盟したと発表されています。

OLHは学会主導で、著者から料金を徴取しないゴールドオープンアクセス出版社で、資金は、アンドリューWメロン財団から得ており、また、プラットフォームにかかるコストは、国際的な図書館のコンソーシアムによって支援されているとのことです。

National Library of Sweden joins OLH LPS model(OLH,2015/11/6)
https://about.openlibhums.org/2015/11/06/national-library-of-sweden-joins-olh-lps-model/

National Library of Sweden joins Open Library of Humanities(National Library of Sweden,2015/11/6)

E1729 - 非英語圏の国のOAの専門書の利用状況<文献紹介>

Ronald Snijder. Evaluating the Impact of the FWF-E-Book-Library Collection in the OAPEN Library: An Analysis of the 2014 Download Data. D-Lib Magazine. 2015, 21(7/8).

E1725 - 欧州におけるオープンアクセス方針の実施に向けた準備状況

 国・大学・助成機関といったレベルを問わず,各国でオープンアクセス(OA)方針の策定が進められている(CA1851参照)。世界中のOA方針のダイレクトリであるROARMAPには700を超える方針が登録されている。しかしながら方針の策定はOA推進の出発点であっても,決してゴールではない。その後の着実な方針の実施は,策定それ自身よりもはるかに困難であろう。

人文・社会科学分野の単行書のOAを推進する欧州のコンソーシアムOAPENがホスティングしているオープンアクセスの図書がGoogle Scholarで索引化

2015年10月28日、人文・社会科学分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENと学術出版物の継続的なOA出版を支援するKnowledge Unlatchedが、OAPENがホスティングしているOAの図書が、Google Scholarで索引化されたと発表しています。

Google Scholar Indexes Open Access Books(Knowledge Unlatched,2015/10/28)
http://www.knowledgeunlatched.org/press-release/
http://www.knowledgeunlatched.org/wp-content/uploads/2015/10/KU_Press_Release_Google_Scholar_28Oct2015.pdf

カリフォルニア大学がOA方針を拡大

2015年10月23日、米国カリフォルニア大学は、オープンアクセスポリシーで扱う研究文献の範囲を拡大したと発表しました。新ポリシーでは、臨床系の教授、講師、研究員、ポスドク、大学院生や図書館職員によって執筆された膨大な数の学術研究へのアクセスが可能になるとのことです。

2012年5月にカリフォルニア大学サンフランシスコ校でオープンアクセス方針が採択され、その後2013年8月に全校でオープンアクセス方針が採択されていましたが、今回、教員のガバナンスシステム以外の人にも同じ権利を拡大したとのことです。

Groundbreaking University of California policy extends free access to all scholarly articles written by UC employees(University of California、2015/10/26)
http://osc.universityofcalifornia.edu/2015/10/groundbreaking-presidential-oa-policy-covers-all-employees/

UC Presidential Open Access Policy(University of California、2015/10/23)

学術論文中での主題リポジトリに対する引用(文献紹介)

“Aslib Journal of Information Management”誌の67巻6号に掲載予定の論文”The role of arXiv, RePEc, SSRN and PMC in formal scholarly communication”のオンライン版が公開されています。著者はヨーク大学図書館のXuemei Li氏らです。本文は有料ですが、Li氏によるセルフアーカイブ版も公開されています。

この論文は学術論文中での主題リポジトリ掲載論文の引用状況を明らかにすることを目的に、Elsevier社のScopusを用いて、arXiv、RePEc、SSRN、PMCの4つの主題リポジトリ掲載論文に対する引用数等を調査したものです。分析の結果、引用元論文1,000件あたりの各主題リポジトリ掲載論文に対する引用は一貫して増加しており、特に近年大きな伸びを見せていました。最もよく引用されているのはarXivですが、2010年以降はPMCに対する引用が急増しています。また、どの主題リポジトリも対象とする主題内での引用が最も多いのは共通ですが、他分野からの引用も一定数見られたとのことです。

デジタルリポジトリ連合(DRF)、平成27年度 機関リポジトリ担当者オンラインワークショップ「研究データから研究プロセスを知る」を開催

デジタルリポジトリ連合(DRF)が平成27年度 機関リポジトリ担当者オンラインワークショップ「研究データから研究プロセスを知る」を開催することを発表しています。このワークショップは研究者が日常扱うデータについて調査することでデータを扱おうとする機関リポジトリ担当者の一助とすること等を目的とするもので、受講対象者は機関リポジトリの実務担当者、とのことです。集合研修はなく、メーリングリスト等を利用したオンライン勉強会のみが行われます。

ワークショップは2015年11月18日から2月29日の約3ヵ月間で、申し込み受け付けは2015年10月30日午前9時より開始するとのことです。

平成27年度機関リポジトリ担当者オンラインワークショップ「研究データから研究プロセスを知る」(DRF、2015/10/26付け)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?onlineworkshop2015

PeerJが生涯投稿料モデルに加えて論文ごとにAPCを払うモデルも開始 APCは695ドル

2015年10月19日、オープンアクセス(OA)雑誌PeerJは同誌およびコンピュータ科学分野の姉妹紙PeerJ Computer Scienceで、従来の生涯投稿料モデルの他に論文ごとにAPC(論文処理費用)を支払うモデルも開始することを発表しました。論文ごとに支払う場合のAPCは695ドルです。

PeerJは一度会費を支払うとその後は生涯、論文掲載の権利が得られる生涯投稿料モデルを採用したことで話題を集めていました。今回、一般的な論文ごとのAPCを採用した理由について、PeerJのブログでは研究機関の中には多年度に渡る年会費や個人的な会費を研究費から支払うことを禁じている機関も多く、生涯投稿料モデルでは私費から支払わざるを得ない場合があったことを挙げています。また、PeerJでは複数の著者がいる論文については全著者が会員である必要がありますが、著者数の多い論文では支払いが高額になる場合があること等も理由であるとのことです。論文ごとのAPCを選択した場合、著者の人数に関わらず費用は一定になります。

なお、生涯投稿料は99ドル(年1本論文掲載可能)、199ドル(年2本論文掲載可能)、299ドル(無制限に論文掲載可能)の3パターンであるため、著者の人数が少ない限りは生涯投稿料の方が割安になります。

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、オープンアクセス(OA)方針を採択

2015年10月19日、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の理事会が、研究論文に対するオープンアクセス(OA)方針を承認しました。

この方針は、大学に対して、教員によって執筆された学術論文の著作権下にあるすべての権利を行使するための、包括的で取消不能な世界的なライセンスを付与するものとのことです。

また、このOA方針では、研究を広範に普及させ、州・地域・世界のための利益を高め、大学の研究者の略歴と可視性を高めることによって、教員にこのOA方針を順守させるとのことです。

この方針のもと、研究者は自身の著作に関する著作権を持ち続け、また、
この方針が採用される前に公表された著作は免除されるとのことです。

要求に応じて、特定の論文に対する権利を放棄する規定もあるとのことです。

この方針は、イリノイ大学の理事会協議会から同大学のシカゴ校、スプリングフィールド校、アーバナ・シャンペーン校の各校の理事会に対して出された要求に基づいているとのことです。

New Open Access Policy(University of Illinois at Urbana-Champaign University Library,2015/10/22)

英・Jiscと米・CNIが報告書“The Journey Towards Openness”を公開

2015年10月23日、英国情報システム合同委員会(Jisc)と米・ネットワーク情報連合(Coalition for Networked Information:CNI)が2014年7月に共同で開催した会合“The Journey Towards Openness”の報告書を公開しました。

この会議では、“journey towards openness”と呼ぶものを非常に幅広く見ていたとのことです。

それは、オープンアクセス、オープンデータ、オープンスカラーシップや、これらが進展する間の相互関係、これらの変化を推進するための国際的協力におけるいくつかの注目すべき課題を含むとのことです。

報告書はまた、議論のための継続的なコンテキストを提供するために、2014年の会合以降以来行われた重要なイベントの簡単な要約が含まれているとのことです。

The journey toward openness(Jisc,2015/10/23)
https://www.jisc.ac.uk/blog/the-journey-toward-openness-23-oct-2015

Jisc/CNI report “The Journey towards Openness” released(CNI,2015/10/23)

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