オープンアクセス

北米研究図書館協会(ARL),米SPARC,カナダ研究図書館協会(CARL)など、Elsevier社を辞職した言語学雑誌‘Lingua’の元・編集者及び編集委員への支持を表明

2015年11月12日、北米研究図書館協会(ARL)などの組織が、言語学雑誌‘Lingua’の「公正な」オープンアクセス(OA)化などをめぐって、10月27日にElsevier社を辞職したとされる、同誌の元・編集者及び編集委員への支持を表明しています。

支持を表明している組織として挙がっているのは、ARLのほか、米SPARC,カナダ研究図書館協会(CARL)、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、Association of State Colleges and Universities (AASCU)、American Council on Education(ACE)、米国のNPOであるEDUCAUSEです。

「公正な」オープンアクセス(OA)に関しては、2015年10月12日にオランダ大学協会(VSNU)のウェブサイトで、プレスリリース“Linguists to Publish Journal Articles in ‘Fair’ Open Access”が発表されていて、Johan Rooryck氏、VSNUのBastiaan Verweij氏の名があります。

ARL, Higher Education Groups Support Lingua Editors, Open Access(ARL, 2015/11/12)

Elsevier社、新しいオープンアクセス(OA)雑誌“Physics in Medicine”を創刊

Elsevier社が、医学・生理学・生物学への理論物理学・応用物理学の適用に焦点をあてた新しいオープンアクセス(OA)雑誌“Physics in Medicine”を創刊したと発表しています。

Physics in Medicine welcomes submissions(Elsevier)
http://www.journals.elsevier.com/physics-in-medicine/news/physics-in-medicine-welcomes-submissions/

Elsevier社の言語学雑誌‘Lingua’のオープンアクセスを巡り、同誌の編集者6名を含む編集委員全員が辞職し、新しい雑誌を立ち上げへ Elsevier社も声明を発表

2015年11月2日、Inside Higher Edにおいて、Elsevier社が発行する言語学の雑誌‘Lingua’の編集者6名と編集委員31名全員が辞職したことが報じられています。

同誌の編集長である、Johan Rooryck氏をはじめ編集者らは10月ころにElsevier社に対し、‘Lingua’のフルオープンアクセス化や、同誌の権利を編集者らに無償で譲渡することのほか、著者への著作権の帰属、CC BYの採用、APCの費用などに関し、要求を出していましたが、Elsevier社はこれを拒絶したようです。

同社は、編集者らの辞職に関し、11月4日に声明を発表していて、‘Lingua’が斯界の権威の雑誌となるまでには相当の時間と費用などがかかったもので、無償で編集者らに権利を譲渡することは出来ないこと、‘Lingua’はハイブリッドオープンアクセス誌なので、著者が望めばオープンアクセスに出来ること、要求通りの論文処理費用(APC)では、同誌が立ち行かなくなること、などを反論しています。

なお、Johan Rooryck氏らは、新しいオープンアクセスの雑誌‘Glossa’をたちあげる予定であるようです。

スウェーデン王立図書館が“Open Library of Humanities(OLH)”の図書館協力補助金制度(Library Partnership Subsidy system)に加盟

2015年11月6日、スウェーデン王立図書館が、人文科学分野のオープンアクセス(OA)の新しいモデル目指す“Open Library of Humanities(OLH)”の図書館協力補助金制度(Library Partnership Subsidy system)に加盟したと発表されています。

OLHは学会主導で、著者から料金を徴取しないゴールドオープンアクセス出版社で、資金は、アンドリューWメロン財団から得ており、また、プラットフォームにかかるコストは、国際的な図書館のコンソーシアムによって支援されているとのことです。

National Library of Sweden joins OLH LPS model(OLH,2015/11/6)
https://about.openlibhums.org/2015/11/06/national-library-of-sweden-joins-olh-lps-model/

National Library of Sweden joins Open Library of Humanities(National Library of Sweden,2015/11/6)

E1729 - 非英語圏の国のOAの専門書の利用状況<文献紹介>

Ronald Snijder. Evaluating the Impact of the FWF-E-Book-Library Collection in the OAPEN Library: An Analysis of the 2014 Download Data. D-Lib Magazine. 2015, 21(7/8).

E1725 - 欧州におけるオープンアクセス方針の実施に向けた準備状況

 国・大学・助成機関といったレベルを問わず,各国でオープンアクセス(OA)方針の策定が進められている(CA1851参照)。世界中のOA方針のダイレクトリであるROARMAPには700を超える方針が登録されている。しかしながら方針の策定はOA推進の出発点であっても,決してゴールではない。その後の着実な方針の実施は,策定それ自身よりもはるかに困難であろう。

人文・社会科学分野の単行書のOAを推進する欧州のコンソーシアムOAPENがホスティングしているオープンアクセスの図書がGoogle Scholarで索引化

2015年10月28日、人文・社会科学分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENと学術出版物の継続的なOA出版を支援するKnowledge Unlatchedが、OAPENがホスティングしているOAの図書が、Google Scholarで索引化されたと発表しています。

Google Scholar Indexes Open Access Books(Knowledge Unlatched,2015/10/28)
http://www.knowledgeunlatched.org/press-release/
http://www.knowledgeunlatched.org/wp-content/uploads/2015/10/KU_Press_Release_Google_Scholar_28Oct2015.pdf

カリフォルニア大学がOA方針を拡大

2015年10月23日、米国カリフォルニア大学は、オープンアクセスポリシーで扱う研究文献の範囲を拡大したと発表しました。新ポリシーでは、臨床系の教授、講師、研究員、ポスドク、大学院生や図書館職員によって執筆された膨大な数の学術研究へのアクセスが可能になるとのことです。

2012年5月にカリフォルニア大学サンフランシスコ校でオープンアクセス方針が採択され、その後2013年8月に全校でオープンアクセス方針が採択されていましたが、今回、教員のガバナンスシステム以外の人にも同じ権利を拡大したとのことです。

Groundbreaking University of California policy extends free access to all scholarly articles written by UC employees(University of California、2015/10/26)
http://osc.universityofcalifornia.edu/2015/10/groundbreaking-presidential-oa-policy-covers-all-employees/

UC Presidential Open Access Policy(University of California、2015/10/23)

学術論文中での主題リポジトリに対する引用(文献紹介)

“Aslib Journal of Information Management”誌の67巻6号に掲載予定の論文”The role of arXiv, RePEc, SSRN and PMC in formal scholarly communication”のオンライン版が公開されています。著者はヨーク大学図書館のXuemei Li氏らです。本文は有料ですが、Li氏によるセルフアーカイブ版も公開されています。

この論文は学術論文中での主題リポジトリ掲載論文の引用状況を明らかにすることを目的に、Elsevier社のScopusを用いて、arXiv、RePEc、SSRN、PMCの4つの主題リポジトリ掲載論文に対する引用数等を調査したものです。分析の結果、引用元論文1,000件あたりの各主題リポジトリ掲載論文に対する引用は一貫して増加しており、特に近年大きな伸びを見せていました。最もよく引用されているのはarXivですが、2010年以降はPMCに対する引用が急増しています。また、どの主題リポジトリも対象とする主題内での引用が最も多いのは共通ですが、他分野からの引用も一定数見られたとのことです。

デジタルリポジトリ連合(DRF)、平成27年度 機関リポジトリ担当者オンラインワークショップ「研究データから研究プロセスを知る」を開催

デジタルリポジトリ連合(DRF)が平成27年度 機関リポジトリ担当者オンラインワークショップ「研究データから研究プロセスを知る」を開催することを発表しています。このワークショップは研究者が日常扱うデータについて調査することでデータを扱おうとする機関リポジトリ担当者の一助とすること等を目的とするもので、受講対象者は機関リポジトリの実務担当者、とのことです。集合研修はなく、メーリングリスト等を利用したオンライン勉強会のみが行われます。

ワークショップは2015年11月18日から2月29日の約3ヵ月間で、申し込み受け付けは2015年10月30日午前9時より開始するとのことです。

平成27年度機関リポジトリ担当者オンラインワークショップ「研究データから研究プロセスを知る」(DRF、2015/10/26付け)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?onlineworkshop2015

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