オープンアクセス

“Open Access Button”、新たな機能の追加を発表

2014年10月21日、シティ・ユニバーシティ・ロンドンで行われたオープンアクセスウィークのイベントにおいて、新たな機能が追加された“Open Access Button”が発表されました。必要な論文を検索しても入手できないユーザーに、ウェブ上で無料で手に入るプレプリント等のバージョンを検索する等、論文入手のための別の手段を探すことを可能にし、探しても見つからない場合は、その論文の著者に、論文がシェアできるように依頼するメールを送る機能を提供するとのことです。また、リクエストされた論文のリストを作成し、著者が自身の論文へのアクセス要求を確認することもできるとのことです。

Open Access Button
https://openaccessbutton.org/

Open Access Button launches with new features (Creative Commons, 2014/10/21)
https://creativecommons.org/weblog/entry/43858

NEW APPS FIND FREE ACCESS TO SCIENTIFIC AND SCHOLARLY RESEARCH

NPGとPalgrave Macmillan社、約30,000人の執筆者調査の結果を公開

2014年10月20日、Nature Publishing Group(NPG)とPalgrave Macmillan社がオープンアクセスウィークの一環として、執筆者調査のデータを公開しました。オープンアクセスに関する、執筆者、資金提供者、出版者のより深い相互理解のためにデータを公開したとのことです。

調査は2014年の春に、NPG、Palgrave Macmillan社及びFrontiers社等で論文を書いた研究者を対象として行われたもので、24,773人の科学系執筆者と、5,693人の人文社会科学系執筆者の回答が含まれるとのことです。調査結果は、出版ルートとしてオープンアクセスを選んだ理由など、様々なトピックに関する研究者の意見を明らかにしているとのことです。

Open access to survey of 30,000 authors by Nature Publishing Group and Palgrave Macmillan(NPG, 2014/10/20)
http://www.nature.com/press_releases/oa-week.html

Author Insights 2014(データのダウンロードページ)

Publishers Communication Groupがオープンアクセスにおける組織内での図書館の役割に関する報告書を公開

学術出版コンサルタントをつとめるPublishers Communication Group(PCG)が、オープンアクセス(OA)のための資金や支援業務における組織内での図書館の役割について調査した報告書“Open Access Library Survey: An investigation of the role of libraries in open access funding and support within institutions”を公開しています。

OAモデルにおける図書館の役割等を理解するために実施された調査で、2014年7月から8月にかけて30か国149名から寄せられた回答をもとにしているようです。

The Role of Libraries in Open Access(PCG、Fall 2014)
http://www.pcgplus.com/the-role-of-libraries-in-open-access/

Open Access Library Survey(13ページ、pdf)
http://www.pcgplus.com/wp-content/uploads/2014/09/PCG-Open-Access-Library-Survey-2014.pdf

COARがRepository Observatory第3号で機関リポジトリとCRISの相互運用性を特集

2014年10月16日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)がRepository Observatoryの第3号を公開しました。今回は、機関リポジトリ(IR)と最新研究情報システム(CRIS:Current Research Information System)の相互運用性という特集が組まれています。巻頭の「IRとCRISの相互運用性について知っておくべき7つのこと(7 things you should know about…IR-CRIS interoperability)」という記事では、

・CRISとIRの主な違いは何か?
・CRISとIRは共存しない? CRISがIRに取って代わることがあるのはなぜか?
・CRISは商用製品のみ? そしてIRはオープンソースばかりか?
・リポジトリはどうやったらCRISの役割を果たせるか? すでに事例はあるか?
・CRISとIRの相互運用性というフレーズを最近よく耳にするが、どういう意味か?
・それでは、CRIS+IRというアーキテクチャがベストなのか?
・CRISとIRの相互運用性が他に応用できそうな領域は?

という7点について触れられています。

Third Edition – IR and CRIS

2014年のオープンアクセスウィークは10月20日~26日

2014年10月20日から26日にかけて、「オープンアクセスウィーク(Open Access Week)」として、世界各地でオープンアクセスに関連する様々なイベントが予定されています。オープンアクセスウィークは2007年に開始され、今年で8回目となります。今年のテーマは"Generation Open"(オープンの世代)とのことです。デジタルリポジトリ連合(DRF)のウェブサイトには特設ページが用意され、OAWのロゴやポスターなどのグッズ、国内で開催されるイベントがまとめられています。

2014年のオープンアクセスウィークは,10月20日(月)~26日(日)!(DRF)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?oaw2014

Open Access Week
http://openaccessweek.org/

平成26年度第3回千葉大学アカデミック・リンク・セミナー「オープン化する研究情報流通と学習との接点」
http://alc.chiba-u.jp/seminar/ALseminar2014_03.pdf

参考:
2014年のオープンアクセスウィークのテーマは”Generation Open” 学生と若手研究者に焦点
Posted 2014年5月13日

トムソン・ロイター社、米国コピーライト・クリアランス・センター(CCC)と提携し、オープンアクセス出版を推進

2014年10月13日、トムソン・ロイター社が、米国コピーライト・クリアランス・センター(CCC)と提携すると発表しています。トムソン・ロイター社の提供する学術論文のオンライン投稿・査読システム“ScholarOne Manuscripts”とCCCのRightsLink for Open Accessを連携させることで、オープンアクセス(OA)論文の論文処理加工料(APC)管理の効率化を図るとのことです。

Thomson Reuters and Copyright Clearance Center Collaborate to Advance Open Access Publishing(Thomson Reuters, 2014/10/13)
http://thomsonreuters.com/press-releases/102014/copyright-clearance-center

Thomson Reuters and Copyright Clearance Center Collaborate to Advance Open Access Publishing(CCC, 2014/10/13)

英国王立協会のオープンアクセス誌“Royal Society Open Science”、論文刊行を開始

2014年2月に創刊が発表されていた英国王立協会(The Royal Society)が刊行するオープンアクセス(OA)誌“Royal Society Open Science”が、2014年9月から論文の刊行を開始しています。2014年10月14日時点で15本の論文が公開されています。

同誌のウェブサイトによれば、Royal Society Open Scienceは査読においては科学的な妥当性の有無のみを検証し、あらゆる分野の論文を受け付ける、いわゆるOAメガジャーナルを志向する雑誌です。著者が選択すれば査読をオープン・ピアレビューとすることもできます。プラットフォームにはHighWireが用いられており、すべての論文でArticle Level Metricsが表示されるほか、出版後にコメントをつけられる機能も備えられています。

APCは創刊からしばらくの間は無料ですが、その後はポンド建てで1,000ポンド(ドル建てで1,600ドル、ユーロ建てで1,200ユーロ)となる予定とのことです。

Royal Society Open Science launches on HighWire(STM Publishing News、2014/10/13付け)

COAR等、オープンアクセスリポジトリの相互運用性を改善するためのワーキンググループを立ち上げ

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)や、研究者の業務負担の軽減と研究機関等のビジネス・インテリジェンス能力向上への貢献を目的とした国際的なコンソーシアムであるConsortia Advancing Standards in Research Administration Information(CASRAI)が、地域のリポジトリネットワーク等がオープンアクセスリポジトリの相互運用性を改善するための国際的なワーキンググループを立ち上げたそうです。

ますます分散的・学際的となっている科学分野においては、世界中のどこからでも調査情報にアクセス可能である必要性があるにも関わらず、近年多数公開されているオープンアクセスリポジトリのネットワークが異なる要件で開発されたり、多様なメタデータ標準が採用されていたりする状況にかんがみ、このワーキンググループではオープンアクセスリポジトリのネットワークおよび他のプラットフォーム間の相互運用性を確保するための戦略を策定するとのことです。

COAR, CASRAI and regional repository networks launch international group to improve interoperability(COAR,2014/10/8)

E1617 - 大学図書館版『ホライズン・レポート』,初の刊行

教育技術に関する国際的な専門家コミュニティであるニューメディア・コ ンソーシアムが,大学図書館における今後5年間の技術動向を解説する『ホライズン・レポート2014図書館版』を公開した。ホライズン・レポートは, 各分野の今後5年間の技術動向を解説する年刊のレポートで,これまで高等教育版(2002年~。2009年版からは放送大学による日本語訳が公開),K-12版(幼稚園から高校教育まで。2009年~),博物館版(2010年~)が発行されてきたが,今回初めて図書館版が作成され,2014年8月に開催された世界図書館情報会議(WLIC):第80回国際図書館連盟(IFLA)年次大会において発表された。

Open Definitionのversion 2.0がリリース

2014年10月7日、Open Knowledge FoundationとOpen Definition Advisory Council が、Open Definitionのversion 2.0をリリースしたことを発表しました。新しいバージョンでは、意味を保持しながら原則を書き直し、よりわかりやすい言葉を使い、重要な面を明確にしたとのことです。また、オープンライセンスの定義とオープンワークの定義を明確に分け、Open Definitionにおけるオープンワークが「オープンライセンス」「アクセス」「オープンフォーマット」の3つの原則で定義されるようになったとのことです。

Open Definition Version 2.0
http://opendefinition.org/od/

Open Definition v2.0 Released – Major Update of Essential Standard for Open Data and Open Content (Open Knowledge Foundation Blog, 2014/10/7)

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