オープンアクセス

RECODE、研究データのオープンアクセス推進のための提言をブックレットにまとめて公開

2015年1月13日、“Policy RECommendations for Open Access to Research Data in Europe(RECODE)”がプロジェクトの成果として、欧州における研究データのオープンアクセスを推進するための提言“Policy recommendations for open access to research data”の概要をブックレットにまとめ公開しました。

RECODEは、物理学、医学、生物工学、環境学、考古学の5つの学問分野を事例として、研究データのオープンアクセスにおける、4つの課題、すなわち、利害関係者の価値やエコシステム、法的・倫理的な懸案事項、インフラと技術的な課題、機関における課題を検討したとのことです。

ブックレットでは、RECODEの調査の成果概要、包括的な10の提言に続き、資金提供者、研究機関、データ管理者、出版社のそれぞれに対して提言がなされています。また、資金提供者、研究機関、出版社を対象に、研究データのオープンアクセスの方針を策定するための実務的なガイドが簡潔に示されています。

Policy recommendations for open access to research data(RECODE project consortium)(PDF:44ページ)

全米人文科学基金(NEH)とアンドリュー・メロン財団、絶版になった優れた人文学書を電子書籍にし、CCライセンスで公開する助成プログラムを発表

2015年1月15日、全米人文科学基金(NEH)とアンドリュー・メロン財団が、絶版になった優れた人文学書を電子書籍にし、CCライセンスで無料公開する助成プログラム“Humanities Open Book: Unlocking Great Books”を発表しました。学術出版社や学会、博物館などの人文書の出版者を対象としたプログラムで、電子書籍への変換、および、テキスト検索が可能で、さまざまな端末で利用できるフォーマットとしてダウンロードできるようにするため、100万ドルを助成するとのことです。

第一段階の応募の締切は、2015年6月10日とのことです。

Humanities Open Book: Unlocking Great Books(National Endowment for the Humanities, 2015/1/15)
http://www.neh.gov/news/press-release/2015-01-15/humanities-open-book

Humanities Open Book: Unlocking Great Books
http://www.neh.gov/news/press-release/2015-01-15/humanities-open-book

参考:

コピーライト・クリアランス・センター、APC管理の課題に関するレポートを公開

2015年1月14日、コピーライト・クリアランス・センターが、レポート“Making Open Access Work For Authors, Institutions and Publishers”を公開しました。英国と米国の学術機関、出版社、ベンダーを集めて、論文処理費用(APC)管理の課題をテーマに2014年10月に開催したラウンドテーブルの内容をまとめたものとのことです。

レポートでは、現状のAPC管理は、国や学問分野によるアプローチの違い、非効率な手続き、リソース不足によりバラバラになされていることが指摘され、データ共有や共通の識別子、語彙の開発によりこれらの課題を解決する可能性が示唆されているようです。ラウンドテーブルの締めくくりに承認された声明では、共通の目的に向けた協働の必要性が盛り込まれているとのことです。

Copyright Clearance Center Announces Findings From Open Access Roundtable Discussion With UK Institutions and Publishers(CCC, 2015/1/14)

arXivの収録論文数が100万件を突破

物理学を中心としたプレプリントサーバ"arXiv"の収録論文数が100万件を突破したことを、現在"arXiv"を運営しているコーネル大学図書館(Cornell University Library)が発表しています。既に英Nature誌オンライン版ニュース記事で2014年12月29日に100万件を突破したことが報じられていましたが、2015年1月12日付けでコーネル大学図書館から正式にプレスリリースが出されました。また、arXiv設立者のPaul Ginsparg氏等から寄せられた、収録論文数100万件突破に対する祝福のコメントがYouTubeで公開されています。

arXiv Hits 1 Million Submissions(Cornell University Library、2015/1/12付け)
https://www.library.cornell.edu/about/news/press-releases/arxiv-hits-1-million-submissions-0

Celebrating arXiv's 1 millionth paper, January 2015(YouTube、2015/1/9付け)
https://www.youtube.com/watch?v=ntoxZzh0ha8

米カリフォルニア大学出版局が新たに創刊するOAメガジャーナルで査読者と編集者に謝礼を支払うことを発表

2015年1月12日付けの米Science誌オンライン版で、カリフォルニア大学出版局が新たに創刊するオープンアクセス(OA)メガジャーナル”Collabra”では、査読者と編集者に対して謝礼を支払うことが紹介されています。

Collabraは論文処理加工料(APC)を875ドルに設定する予定ですが、そのうちの250ドルを編集者と査読者への謝礼にあてるとのことです。支払いを受けた編集者・査読者は、自分で受け取るほかに、投稿者のAPC支払いの支援や、自身の所属機関からの投稿論文のAPC補助のために寄付することもできる制度も設けられるそうです。

Collabraは2015年3月から論文の公開を開始します。

New open-access journal plans to pay peer reviewers(Science、2015/1/12付け)
http://news.sciencemag.org/scientific-community/2015/01/new-open-access-journal-plans-pay-peer-reviewers

Collabra
http://www.collabraoa.org/

参考:

Elsevierが2015年中に全科学分野を対象とするオープンアクセス雑誌を創刊予定

2015年1月8日付けのElsevier社のブログElsevier Connectの記事で、同社が2015年中に、全科学分野を対象とするオープンアクセス(OA)雑誌を創刊する予定であることが発表されました。

同記事によれば、このOA雑誌ではScopusのデータや技術を用いて投稿論文を担当する編集者や査読者を迅速に発見する仕組みを導入し、査読にかかる期間を短くすることや、Mendeleyで開発された技術を用いて論文の発見可能性を高めること等を試みるとのことです。

New open access journal will publish across all disciplines(Elsevier Connect、2015/1/8付け)
http://www.elsevier.com/connect/new-open-access-journal-will-publish-across-all-disciplines

Elsevier Launches Open Access Journal Publishing Sound Research Across All Disciplines(STM Publishing News、2015/1/9付け)

【イベント】JAIRO Cloudの今後の運用モデルと利用料金に関する説明・懇談会(2/24・京都、4/23・福岡、5/18・東京、6/5・仙台)

国立情報学研究所が、共用リポジトリサービスJAIRO Cloudの今後の運用モデルと利用料金に関する説明・懇談会を開催することを発表しました。

この説明・懇談会は2015年2月24日の京都会場を皮切りに、4月23日に福岡、5月18日に東京、6月5日に仙台と国内4か所で順次開催されます。それぞれ2部構成で、第1部ではJAIRO Cloudへの参加を検討している機関を対象とする機関リポジトリとJAIRO Cloudの説明会、第2部は今後の運用モデルと利用料金に関する意見交換の場となるとのことです。

JAIRO Cloudの今後の運用モデルと利用料金に関する説明・懇談会(機関リポジトリ構築連携支援事業、2015/1/9付け)
http://www.nii.ac.jp/irp/2015/01/jairo_cloud_2.html

米国デジタル公共図書館(DPLA)、2015年-2017年の戦略計画を公開

2015年1月7日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が2015年-2017年の戦略計画を公開しました。

DPLAは、2013年4月18日に公開され、現在では、12名のスタッフがおり、1,300の機関からの約800万件のコンテンツを提供しているとのことです。

戦略計画では、DPLAのコアとなる価値として、共有された文化資源を最大限に公開すること、公共的な精神、多くの機関や個人との協力の重視、公共図書館がその役割を担ってきた自由で民主的な知識へのアクセスが挙げられています。

コンテンツを発見するための「ポータル」、DPLAからだけでなく、創造的なアプリケーションや他のウェブサイトからのコンテンツの公開に寄与する「プラットフォーム」、読むことや研究することへの「公共的な選択肢」の3つをDPLAの要素とし、戦略計画では、これらの要素をどのように維持し、展開していくのかを示しているとのことです。

What’s Ahead for DPLA: Our New Strategic Plan(DPLA, 2015/1/7)
http://dp.la/info/2015/01/07/whats-ahead-for-dpla-our-new-strategic-plan/

米国Freer and Sackler Galleries、40,000点以上のコレクションの画像を提供する“Open F|S”を公開

2015年1月1日、米国スミソニアン協会のアジア美術の美術館であるFreer and Sackler Galleriesが、所蔵する40,000点以上のコレクションの画像を提供する“Open F|S”を公開しました。今後、新たな収集コレクションも定期的に追加される予定とのことです。

Open F|S
http://www.asia.si.edu/collections/edan/default.cfm

Digitocracy!(Bento, 2015/1/1)
http://bento.si.edu/uncategorized/open-fs/digitocracy/

カナダ・アルバータ大学図書館がカナダ国内の学術雑誌にオープンアクセス雑誌ホスティングサービスを無償提供

カナダ・アルバータ大学の図書館がカナダ国内の学術雑誌を対象に、オープンアクセス(OA)雑誌のホスティングサービスを無償提供することを発表していました。

アルバータ大学図書館では以前から、編集委員会が同大学と関わりがあったり、歴史的に同大学との強い結びつきがある雑誌を対象に、オープンジャーナルシステム(OJS:Open Journal System)を用いたホスティングサービスを無償提供していました。今後はこの対象の制限を見直し、カナダ国内の学術雑誌であれば同サービスを利用できるようにするとのことです。この試みの目的はより多くの雑誌がOAに移行するよう、促すことにあるとされています。

UAlberta opens access to published research in Canada(University of Alberta、2014/12/12付け)
http://uofa.ualberta.ca/news-and-events/newsarticles/2014/december/ualberta-opens-access-to-published-research-in-canada

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