長期保存

日本文書情報マネジメント協会が、アーカイブ用光ディスク製品認証制度を開始

2014年10月10日、日本文書情報マネジメント協会(JIMA)が、アーカイブ用光ディスク製品認証制度を開始したと発表しています。

光ディスクは、一般的に他の電子記録媒体に比べて長期間に渡る記録保存が可能な媒体特性も持っているとのことです。しかしアーカイブ用途(電子データを30年以上保存する)に用いる場合は、より信頼性の高いディスクに対し、信頼できる方法で記録する必要があるとのことです。

JIIMAでは、光ディスクとドライブの組み合わせを検証し、十分な品質を確保できる組み合わせについて認証することとしたとのことです。ディスクとドライブの組み合わせで、ディスクに記録した時の品質は、JIS Z 6017(電子化文書の長期保存方法)の規定で定めるところの「良好な状態」を満足するとともに、ディスクは ISO/IEC 16963 準拠の寿命試験で推定寿命が30年以上あることとしています。

アーカイブ用光ディスク製品認証制度(JIMA)
http://www.jiima.or.jp/certification/index.html

アーカイブ用光ディスクの取り扱い・保存について
http://www.jiima.or.jp/certification/toriatsukai.html

参考:

行政管理予算局(OMB)と米国国立公文書館(NARA)、連邦政府機関における電子メールの管理に関する覚書を公開

2014年9月15日、行政管理予算局(OMB)と米国国立公文書館(NARA)が連邦政府機関における電子メールの管理に関する覚書を公開しました。なお、2011年11月28日の大統領覚書“Managing Government Records”に従い、OMBとNARAは2012年に紙媒体を廃止し、電子での記録管理を行うことを求める指令“Managing Government Records Directive”を共同で出しているとのことです。

指令では、
・2016年12月31日までに、連邦政府機関は永続的、一時的な電子メールの両方について電子的にアクセス可能なフォーマットで管理する
・2019年12月31日までに、連邦政府機関は全ての永続的な電子記録を電子的なフォーマットで管理する
ことを求めているとのことです。

公開された覚書には、記録管理の重要性を再確認し、機関や従業員が電子メールの適切な管理について責任を持っていることを改めて示すガイダンスが添付されているとのことです。

M-14-16 MEMORANDUM FOR THE HEADS OF EXECUTIVE DEPARTMENTS AND AGENCIES AND INDEPENDENT AGENCIES

ビデオの長期保存を妨げる要因について:NDSA調査の中間報告

米国の国家デジタル管理連盟(National Digital Stewardship Alliance;NDSA)は、2014年8月2日まで、ビデオの長期保存をテーマにしたオンラインでの調査を行ったとのことです。2014年9月3日の米国議会図書館(LC)のデジタル保存に関するブログ“The Signal”で、その中間報告として、主要な数値が公開されています。米国を始めとして、ドイツ、オーストリア、英国、南アフリカ、オーストラリア、カナダ、デンマークやチリ等の国からも回答があったとのことです。

この調査は、ビデオの長期保存を妨げる要因を調査したもので、上位3件については、以下のような回答があったとのことです。
・ビデオの保存を進めるための資金やリソースを得ること(18%)
・容量が大きく複雑なビデオファイルを収容するための適切なデジタルストレージをサポートすること(14%)
・標準やベストプラクティスを含んだ、ビデオのファイルフォーマットに関する信頼できる技術的なガイダンスを定めること(11%)

Portico、電子書籍の保存についてのウェブセミナーを開催

2014年9月10日14:00-14:45(EDT:東部夏時間)、Porticoが電子書籍の保存についてのウェブセミナー“E-Books: The Challenges of Preservation”を開催すると発表しています。電子情報保存連合(DPC)の発表したレポート“Preserving eBooks”に関するもので、フォーマットの課題、電子書籍のアクセスにおけるデジタル著作権管理(DRM)、電子書籍の出版とそれに関わる多様なビジネスのエコシステム等をトピックとするとのことです。視聴には事前に登録が必要とのことです。

Upcoming Webinar: E-book Preservation(Portico, 2014/8/27)
http://www.portico.org/digital-preservation/news-events/news/general-news/upcoming-webinar-e-books-preservation

E-Books: The Challenges of Preservation
https://www1.gotomeeting.com/register/926347305

参考:
E1594 - 電子書籍を長期保存するために:論点整理

E1594 - 電子書籍を長期保存するために:論点整理

 米国をはじめとして,公共図書館,また大学図書館においても,電子書籍の提供が広がりを見せている(E1233E1465参照)。図書館における電子書籍の提供については,多くの事例を踏まえて論点が整理されてきている(CA1816E1293参 照)。このうち,特に電子書籍への長期的なアクセスを確保するという視点から,電子書籍の長期保存の課題について論点を整理したレポート “Preserving eBooks”が2014年7月3日,電子情報保存連合(Digital Preservation Coalition)によって公開された。レポートでは,論点を次の7つに整理し,電子書籍のフォーマットやメタデータ,識別子の技術的な動向,事例をま とめた上で,出版者および図書館等の保存機関のそれぞれに対して提言を行っている。ここでは,整理された論点を中心に紹介する。...

デジタル保存連合(DPC)が電子書籍の保存に関するレポートを公表

2014年7月3日、英国のデジタル保存連合(Digital Preservation Coalition)が電子書籍の保存に関するレポート“Preserving eBooks”を公表しました。

このレポートでは、電子書籍への長期的なアクセスを確保するため、現状や、図書館や出版者、アグリゲータ、保存機関が検討すべき課題をまとめているとのことです。電子書籍の所有、電子書籍販売のビジネスモデル、拡大する電子書籍の定義、デジタル著作権管理(DRM)、保存を支援するビジネスモデル、法定納本等の課題、また、フォーマット等の技術と規格、オランダ王立図書館や米国議会図書館などの事例がまとめられているようです。

Ensuring long-term access to digital publications by ‘Preserving eBooks.’(Digital Preservation Coalition, 2014/7/3付)
http://www.dpconline.org/newsroom/latest-news/1245-ensuring-long-term-access-to-digital-publications-by-preserving-ebooks

米国議会図書館(LC)、アナログ、デジタル両方の資料について、長期保存のための推奨フォーマット仕様を公開

2014年6月23日、米国議会図書館(LC)が、図書館のコレクションについて、長期保存のための推奨フォーマット仕様を公開しました。

文字資料や楽譜、静止画像資料、録音資料、動画資料、ソフトウェアや電子ゲーム・教材、データベースの6つの資料群ごとに、望ましい仕様をまとめているとのことです。資料収集の際の内部的な指針を提供すること、また、著作者や図書館関係者に長期保存のベストプラクティスを提示することを目的としているとのことです。

著作物のフォーマットの変化に対応するため、毎年見直しが予定されており、小さな改訂は随時行われるとのことです。

Recommended Format Specifications(LC)
http://www.loc.gov/preservation/resources/rfs/

Library of Congress Recommended Format Specifications 2014-2015
http://www.loc.gov/preservation/resources/rfs/TOC.html

Library of Congress Identifies Recommended Formats for Long-Term Preservation(LC, 2014/6/23付)

「長期データ保存用光ディスク媒体の寿命推定のための試験方法」のJISが制定

経済産業省が、2014年5月20日付で、「長期データ保存用光ディスク媒体の寿命推定のための試験方法」のJIS(JIS X 6256)が制定されたことをアナウンスしています。2011年に制定された、光ディスク媒体の新しい寿命推定試験に関する国際規格(ISO/IEC 16963)と整合したもので、「光ディスク媒体を利用したアーカイバルシステムへの利用環境の整備が国内においても速やかに進展するよう」制定したものとのことです。

「長期データ保存用光ディスク媒体の寿命推定のための試験方法」
のJISを制定(JIS X 6256)-爆発的に増加するデジタル情報のアーカイブメディアを目指して-
http://www.meti.go.jp/press/2014/05/20140520001/20140520001-4.pdf

日本工業規格(JIS規格)を制定・改正しました(平成26年5月分)(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2014/05/20140520001/20140520001.html

ISO/IEC 16963:2011

ソニーとパナソニックが、長期保存用の光ディスク規格「Archival Disc」を策定

ソニー株式会社とパナソニック株式会社が、2014年3月10日、デジタルデータを長期保存するアーカイブ事業の拡大に向けて、業務用次世代光ディスク規格Archival Disc(アーカイバル・ディスク)を策定したと発表しています。ロードマップとして、2015年夏以降に1ディスクあたりの記憶容量が300GBのシステムを各社が順次市場導入していくことを目指すこと、その後、両社が保有する技術をベースに、1ディスクあたりの記憶容量を500GB、1TBに拡大していくとの計画を示しています。

業務用次世代光ディスク規格Archival Disc(アーカイバル・ディスク)を策定(ソニー、パナソニック、2014/3/10付け)
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201403/14-0310/

"Archival Disc" standard formulated for professional-use next-generation optical discs(Sony, Panaconic, 2014/3/10付け)
http://www.sony.net/SonyInfo/News/Press/201403/14-0310E/index.html

報道:

電子情報の保存におけるファイルフォーマットのアクションプランの理論と実践(記事紹介)

2014年1月6日、米国議会図書館(LC)のデジタル情報の保存に関するブログ“The Signal: Digital Preservation”が、陳腐化するフォーマットの変換の課題について“File Format Action Plans in Theory and Practice”と題する記事を公開しています。

記事では、各図書館でのファイルフォーマットの扱いについての非公式な調査を行った結果、専門的なデジタルキュレータには、LCの“Sustainability of Digital Formats page”、英国国立公文書館のフォーマットレジストリ“PRONOM”が参考になると紹介しています。

また、ファイルフォーマットのアクションプランの最良の事例として、“Florida Digital Archive”の21のフォーマットについてのリスト、関連する事例として、ミシガン大学の機関リポジトリ、オーストラリア国立図書館の事例を紹介しています。

また、リスク評価の観点から批評をしている、Open Planets Foundationのブログ、英国国立公文書館のブログもとりあげています。

File Format Action Plans in Theory and Practice(LC The Signal, 2014/1/6付け)

ページ