ALIA(オーストラリア図書館協会)

オーストラリア図書館協会(ALIA)、図書館情報学の教育と技能・雇用に関するレポートの2019年版を公表

2020年1月29日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、図書館情報学(LIS)の教育と技能・雇用に関するレポート“ALIA LIS Education, Skills and Employment Trend Report”の2019年版の公表を発表しました。

同報告書は、ALIAの認定を受けた機関の数が2010年の31機関から2020年には23機関へ、ALIAの認定を受けた図書館情報学コースの数が2010年の50コースから2020年には34コースへ減少することを予測するなど、10年間でオーストラリアにおける図書館情報学教育が退潮傾向にあること等を示しています。その他、以下のような状況にあることを指摘しています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、「ドラァグクイーンによる読み聞かせ」を開催する図書館を支援するためイベント開催の様子を撮影した写真送付を呼びかけ:ブリスベン・スクエア図書館で発生した中傷による妨害への対抗として

2020年1月13日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、クイーンズランド州のブリスベン・スクエア図書館で前日12日に発生した「ドラァグクイーンによる読み聞かせ(Drag Queen Storytime)」イベントの中傷による妨害に触れ、このような図書館のイベントへの妨害を非難し、図書館が主催する「ドラァグクイーンによる読み聞かせ」を全面的に支持する声明を発表しました。

ALIA会長のナイト(Robert Knight)氏は、「図書館の蔵書・プログラム・サービスはコミュニティに所属する全ての多様なメンバーを対象としたものである。オーストラリア国内の多数の図書館が社会包摂プログラムへの関与の一環として、「ドラァグクイーンによる読み聞かせ」を実施しており、偏見に基づいて図書館活動が妨害されることは全く受け入れられない」とコメントしています。

ALIAは「ドラァグクイーンによる読み聞かせ」が図書館で広く支持されていることを示すため、「ドラァグクイーンによる読み聞かせ」の様子を撮影した写真をALIA宛にメール送信することを国内の図書館に依頼しています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、オーストラリア人権委員会による人権とテクノロジーに関するディスカッションペーパーを、SDGsを支援する図書館の役割を認識しているとして評価

2019年12月17日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、オーストラリア人権委員会(Australian Human Rights Commission)が発表したディスカッションペーパー“Human Rights and Technology”について、SDGsを支援する図書館の役割を認識していると評価しています。

同ペーパーは、ALIAの同委員会に対するSDGsを支援する図書館の重要性に関する提出物を参照して、また、人権とテクノロジーに関する重要な課題として、デジタルインクルージョンとデジタルリテラシー教育を指摘しており、ALIAでは、その分野は、図書館が深く関与し影響力がある分野であると述べています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、職業教育機関の図書館の現状を調査した報告書を公開

2019年12月17日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、TAFE(職業教育機関)の図書館の調査報告書“ALIA TAFE library survey 2019”を公開しました。

構造や予算の変化がTAFEの図書館と図書館職員にもたらした影響を理解するために、ALIAの職業教育図書館諮問委員会(Vocational Education and Training Libraries Advisory Committee)が実施した調査です。

調査では、58%の図書館職員が、著作権の判断・教育と学習への関与・IT支援・新技術の支援などの面においてこの1年間で大きな役割の変化を感じたとしています。また、49%の職員が大きな組織再編を経験したと回答しています。

また、専門性向上のために機会の減少(52%)、閉館を経験(18%)、年間予算の減少(62%)等も指摘されています。

諮問委員会の委員長は、同調査により、サービスを持続可能とするために必要な人材や設備の投資もなく、TAFEの図書館と図書館員が、学生に必要なサービスを提供するために努力しているという厳しい現状が明らかになったとしています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2018年調査の結果を受け学校図書館への投資を教育大臣へ要望

2019年12月4日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、ダン・テハン教育大臣に対して、オーストラリアの生徒と諸外国の生徒との拡大する技能格差へ対処するための重要戦略として、学校図書館への投資を要望することを発表しました。

これは2019年12月3日に公開が発表された、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2018年調査の結果を受けたものです。同調査で、オーストラリアの生徒は中国やシンガポール等の他国の生徒と比べて、「数学的リテラシー」「読解力」「科学的リテラシー」の得点が低いことが明らかとされています。

ALIAのCEOであるSue McKerracher氏は「PISA2018の調査結果は、生徒が知識集約型経済での成功に必要な教育を受けられるように、オーストラリアの全ての学校に学校図書館と資格のある図書館職員が求められていることを強調するものである。また、言語能力や読解力は子どもの出生時からの重要課題となるべきであることから、我々は早期の言語教育とリテラシー戦略への要望も押し進める」とコメントしています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、政府の諮問機関・生産性委員会が発表したメンタルヘルスに関する報告書の草案を図書館の役割を認めており歓迎すると発表

2019年10月31日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、政府の諮問機関である生産性委員会(Productivity Commission)が同日付で発表したメンタルヘルスに関する報告書の草案を、コミュニティのメンタルヘルスのサポート、及び、政府からの情報の重要なチャンネルとして、図書館の重要な役割を認めているとして歓迎すると発表しています。

草案では、図書館は、オンラインでのメンタルヘルスの支援について周知するコンシューマヘルスキャンペーンの実施機関の候補として挙げられているほか、公共図書館は、コミュニティの全ての構成員にとっての資源および安全な場所としての役割が認められているとしています。

生産性委員会のウェブページによると、最終報告書は2020年5月までに政府に提出される予定です。

オーストラリア図書館協会(ALILA)、SDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、2030年までの図書館の目標を設定する“Sustainable Development Goals Summit”を開催

2019年10月2日、オーストラリア図書館協会(ALILA)は、9月20日から30日まで行なわれたSDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、9月23日に、“Sustainable Development Goals Summit”を開催したと発表しています。

2030年までの図書館の目標を設定するために、国・州・議会・大学・専門・公共・学校の図書館長やギャラリー・博物館・文書館の関係者が参加し実施されたもので、同会議には、オーストラリアの外務貿易省及び通信芸術省の代表も参加しました。

また、ALIAの美術館・図書館・文書館・博物館等における労働人口の多様性に関する調査報告書“Workforce Diversity Trend Report 2019”の5つの推奨事項に基づいた、これら業界における労働人口の多様性の動向に関する会議も行われました。ALIAとオーストラリアアーキビスト協会・オーストラリア情報産業協会・オーストラリア記録情報管理専門家協会による推奨事項を実行するための活動を特定するための会議が行われ、さらなるデータの収集・コミュニケーション・測定可能な主要な評価指標に焦点を当てた3層計画が合意されました。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、「メンタルヘルスデー」を支援すると発表:全国の図書館・情報専門家に対し参加を呼びかけ

2019年10月10日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、メンタルヘルスに関する問題の世間の認識を高めることを目的としている同日の「メンタルヘルスデー」を支援すると発表しました。

同国の図書館はメンタルヘルスに関する重要な話し合いをしており、メンタルヘルスに関する問題を抱える人々を支えているとし、全国の図書館や情報専門家に対してその先頭に立つととともに、同国のNPO・Mental Health Australiaが行っている、メンタルヘルスに対する偏見を減らし、より多くの人が助けや支援を求められるようにするための約束をする“#MentalHealthPromise”のページを公式ウェブサイト上に作成するよう求めています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)・ブルーシールドオーストラリア(BSA)、火災発生の危険性の高まりを受け“ALIA Disaster Management for Libraries Guides”を更新

2019年9月3日、オーストラリア図書館協会(ALIA)とブルーシールドオーストラリア(BSA)は“ALIA Disaster Management for Libraries Guides”3点の更新を発表しました。

現在、同国が、乾燥・少雨等の気候により火災が発生する危険性が高まっていること受けてのもので、各館での防災プラン策定を支援することが目的です。

Is your library ready for the disaster season?(ALIA,2019/9/3)
https://www.alia.org.au/media-releases/your-library-ready-disaster-season

オーストラリア図書館協会(ALIA)、政府機関からの助成によりデジタル医療リテラシーに関する図書館員向け研修プログラムを実施

2019年8月14日、オーストラリア図書館協会(ALIA)及びALIAの公共図書館部門であるAustralian Public Library Alliance (APLA)と医療図書館部門であるHealth Libraries Australia (HLA)は、政府機関のAustralian Digital Health Agencyから約100万オーストラリアドルの助成を受けてデジタル医療リテラシーに関する図書館員向け研修プログラムを実施することを発表しました。

この研修プログラムは、政府の実施するデジタル医療プログラムに関する利用者の質問へ公共図書館や医療図書館の職員が適切に回答することを支援するために、2019年9月から2020年6月まで実施されます。

この全国的な取り組みにより、プライバシー設定への理解や変更方法、家族の記録の管理方法、包括的な医療記録の保証のための医療提供者との関わり方を含む政府のデジタル医療に関するイニシアチブを、利用者がどのように理解しているかなどについての研修が図書館職員向けに提供されます。

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