図書館政策

オーストラリア図書館協会(ALILA)、SDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、2030年までの図書館の目標を設定する“Sustainable Development Goals Summit”を開催

2019年10月2日、オーストラリア図書館協会(ALILA)は、9月20日から30日まで行なわれたSDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、9月23日に、“Sustainable Development Goals Summit”を開催したと発表しています。

2030年までの図書館の目標を設定するために、国・州・議会・大学・専門・公共・学校の図書館長やギャラリー・博物館・文書館の関係者が参加し実施されたもので、同会議には、オーストラリアの外務貿易省及び通信芸術省の代表も参加しました。

また、ALIAの美術館・図書館・文書館・博物館等における労働人口の多様性に関する調査報告書“Workforce Diversity Trend Report 2019”の5つの推奨事項に基づいた、これら業界における労働人口の多様性の動向に関する会議も行われました。ALIAとオーストラリアアーキビスト協会・オーストラリア情報産業協会・オーストラリア記録情報管理専門家協会による推奨事項を実行するための活動を特定するための会議が行われ、さらなるデータの収集・コミュニケーション・測定可能な主要な評価指標に焦点を当てた3層計画が合意されました。

韓国・京畿道、既存の公共図書館の活性化と新しい役割の創出をはかる「公共図書館特性化サービス支援事業」を推進

韓国・京畿道が運営するニュースポータルサイトの2019年9月10日付けの記事において、京畿道内で開館した、または開館準備中の、専門に特化した公共図書館が紹介されています。

開館済(近日開館予定)の館としては、約2万冊の蔵書に加え楽器の貸出が可能な烏山市の音楽専門図書館、森の生態系に関する約2万1,000冊の蔵書に加え関連プログラムを実施する富川市駅谷図書館、11月21日開館予定で既存・若手の芸術家の発掘・育成や常設展を開催する議政府市の美術専門図書館が紹介されています。

また、京畿道では、2018年度から、図書館サービスの均衡的発展を目指して、既存の公共図書館の活性化と新しい役割の創出をはかる「公共図書館特性化サービス道費支援事業」を推進しており、道からの支援をうけて、安城市宝蓋図書館では漫画コーナー、城南市の板橋子ども図書館ではロボット体験館、富川市の遠美図書館では若者向け空間(作業コーナー、会議コーナー、コミュニケーションスペース)、楊州市のクムナム図書館では漫画資料室(タブレット端末によるウェブトゥーンやデジタル描画プログラムを開催)が改修・整備されました。

千葉県・千葉県教育委員会、「新千葉県立図書館等複合施設基本計画」を策定

2019年8月27日、千葉県と千葉県教育委員会は、「新千葉県立図書館等複合施設基本計画」の策定を発表しました。

同計画は、「千葉県立図書館基本構想」や計画案への意見募集の結果を踏まえ、県立図書館3館の集約や図書館と文書館との複合化を含めた、千葉県の新たな知の拠点づくりの考え方を整理したもので、今後は、本計画に基づき、新施設が県立青葉の森公園内(千葉市中央区)に整備されます。

「新千葉県立図書館等複合施設基本計画」の策定について(千葉県,2019/8/27)
http://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shougaku/shisetsu/tosyokan/kihonkeikaku.html

鹿児島市、「鹿児島市立まちなか図書館(仮称)基本計画(素案)」を公表:パブリックコメントを実施中

2019年8月21日、鹿児島市は、「鹿児島市立まちなか図書館(仮称)基本計画(素案)」を公表しました。公表にあわせ、同日から2019年9月20日まで、鹿児島市内に「住所を有する方」「事務所又は事業所を有する方」「勤務・通学する方」を対象としたパブリックコメントを実施しています。

鹿児島市では、同市の天文館地区に整備予定の再開発ビル内に、商業施設と一体となった公共空間(図書館は市所有、子どもの遊び場・カフェは民間所有)を官民が連携して創出する方針を決定しており、今回の基本計画案はその方針を受けて策定されたものです。

基本計画案は「1 はじめに(目的)」「2 基本コンセプト」「3 基本方針」「4 サービス計画」「5 蔵書計画」「6 空間計画」「7 管理運営計画」「8 再開発ビル内の官民連携」「9 整備スケジュール」からなり、整備スケジュールによれば2022年の供用開始予定となっています。

【イベント】未来の図書館を描くシンポジウム~(仮称)新図書館計画の策定に向けて~(9/7・千葉)

2019年9月7日、千葉市生涯学習センター(千葉市中央区)において、千葉市中央図書館が主催するシンポジウム「未来の図書館を描くシンポジウム~(仮称)新図書館計画の策定に向けて~」が開催されます。

千葉市図書館では、将来の社会構造の変化を見据えた新たな図書館モデルへの転換を図るため、2019年度、(仮称)新図書館計画の策定に向けた準備を進めており、各方面から幅広く意見を聴取することを目的としてシンポジウムを開催するものです。

参加費は無料であり、定員は270名(申し込み要、多数の場合は抽選)です。申し込み方法は電子メールまたはFAXとなっており、申し込み期間は2019年8月24日までです。

当日のプログラムは次のとおりです。

〇第1部:基調講演
テーマ「現代の情報環境と図書館の役割」
講師:
茂木健一郎氏(脳科学者/ソニーコンピューターサイエンス研究所上級研究員)

韓国・文化体育観光部・韓国図書館協会(KLA)・全国国公立大学人文学部長協議会、2019年8月から11月にかけて、全国9つの図書館で「図書館知恵の学校」を試行

韓国・文化体育観光部・韓国図書館協会(KLA)・全国国公立大学人文学部長協議会が連携し、全国9つの図書館で「図書館知恵の学校」を、2019年8月から11月にかけて試行すると発表されています。

人文学の普及を目指す「図書館道の上の人文学」事業を深化させるために実施するもので、「主体的に省察する人生の人文学」「生活を変える実践の人文学」「ともに生きる共生の人文学」を目標に、人生の価値と意味を人文学的に省察することを通して深め、再構成し、共同体的な人生の知恵に昇華する賢明な市民を増やすことが目的です。

また、図書館という文化施設を活用して、高学歴の退職者の人文学へのニーズを満たし、人文学を専攻する人材の専門知識を社会的に活用し、需要・供給の面で好循環をもたらすことも期待されています。

購読・討論・研究会・個人指導・課題への取組といった全12回のプログラムで、以下の通り各地の大学と図書館が連携して行なわれます。

(ソウル特別市)ソウル大学校
・韓国国立中央図書館「ライティングで学ぶ人生の知恵」
・麻浦中央図書館「共存の知恵」
・江南図書館「歴史のなかの人生の知恵:『史記』を通してみる人間像」
・広津情報図書館「西洋古典で学ぶ人生の知恵」

神奈川県大和市と岐阜県岐阜市が「図書館の連携・協力に関する同盟」を締結

2019年7月19日、神奈川県大和市は、岐阜県岐阜市と「図書館の連携・協力に関する同盟」を同日に締結したことを発表しています。

同盟の目的として、大和市文化創造拠点シリウス(大和市)、みんなの森ぎふメディアコスモス(岐阜市)という、図書館を中心とした複合施設を展開する自治体同士で、お互いに連携・協力を行うことを挙げています。

岐阜市の図書館に対する考え方、先駆的な取り組みに感銘を受けた大和市から同盟創設を打診したものとあり、今後、お互いが有するノウハウやアイデアの共有等を通じ、連携を図るとしています。

2019年 市内のニュース(大和市)
http://www.city.yamato.lg.jp/web/news/index2019.html
※2019年7月19日付けのニュースに「“図書館”でつながる志 大和市と岐阜市が図書館同盟を締結」とあります。

神奈川県、「神奈川県文化財保存活用大綱(素案)」に関する意見を募集

神奈川県が、「神奈川県文化財保存活用大綱(素案)」に関する意見の募集を開始しました。募集期間は2019年7月10日から8月8日までです。

2018年6月に文化財保護法が改正され、都道府県は、文化財の保存及び活用に関する総合的な施策の大綱を策定できるとされたことから、その素案を策定したものです。

「4 県内の文化財の保存・活用に関する方針」において、「県立公文書館や県立図書館では、歴史的に重要な公文書その他の資料を収集・保存している。これらの資料については、未指定のものであっても、将来的に文化財としての価値が見出されることも考えられる」とされているほか、「別添資料6 本県における文化財の保存・活用に関わる部局等」に、神奈川県立図書館があげられています。

(意見募集中の案件)「神奈川県文化財保存活用大綱(素案)」に関する意見の募集について(神奈川県,2019/7/10)
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/ar3/pub/c4272865.html

図書館友の会全国連絡会、「公立図書館の振興・発展に関する政策」についての公開質問状を8政党に送付

図書館友の会全国連絡会が、国会に議席を有する8政党に対し、2019年7月1日付けで「公立図書館の振興・発展に関する政策」についての公開質問状を送付したことを発表しています。

参議院選挙にあたって、(1)公立図書館の振興・発展に関する政策、(2)政策の中で特に「公立図書館の管理運営」についての2点をたずねるものとなっており、到着した分から回答が公開されています。

【2019/7/1】「公立図書館の振興・発展に関する政策」についての公開質問状(とともれん活動報告,2019/7/1)
http://totomoren.net/blog/?p=911

各政党への公開質問状・回答一覧(2019.7参議院選挙)(とともれん活動報告)
http://totomoren.net/blog/?p=916

【イベント】信州発・これからの図書館フォーラム・都道府県立図書館サミット2019(8/25・長野)

2019年8月25日、県立長野図書館で、都道府県立図書館サミット2019実行委員会が主催する信州発・これからの図書館フォーラム・都道府県立図書館サミット2019「都道府県と基礎自治体の関係-『協力』のスタンダードを築く」が開催されます。

2016年の初開催以来、3年ぶりとなる開催です。参加は都道府県立図書館関係者を主とした招待制ですが、最終的な残席枠は事前申込みを行った方に割り当てられます。なお、割り当ては先着順ではなく、本サミットの趣旨に照らして選考を行うため、申込=参加確定ではないとあります。

主なプログラムは以下のとおりです。

〇基調講演「秋田県立図書館の支援・協力とはなにか」
話者:山崎博樹氏(元・秋田県立図書館副館長)

〇セッション#1 論点整理「秋田県からまなべること」
進行:福島幸宏氏(東京大学 情報学環)

〇セッション#2 キーノートクロストーク「なぜ、いま都道府県立図書館サミットか」
話者:平賀研也氏(県立長野図書館長、共同実行委員長)、岡本真氏(アカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG)代表取締役、共同実行委員長)

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