図書館政策

韓国・文化体育観光部、海外の公共図書館整備事業の一環として、ベトナム・ハノイ市立図書館に児童図書館を開設

2021年2月24日、韓国・文化体育観光部は、1月27日、ベトナム・ハノイ市立図書館の4階に、児童図書館“Dream Plus Library”を開館したと発表しています。

2017年から2019年にかけて、同部が、海外の開発途上国の小・中・高等学校に「小さな図書館」123館を整備した事業を、2020年から公共図書館の整備へと対象・規模を拡大したもので、国民の豊かな生活を支援するために図書館を整備し、読書と文化享有空間の造成と、生涯学習・情報活用・文化交流を活性化させることを目的としています。

同館の面積は400平方メートルで、子どもの想像力を刺激する年齢別の読書・文化空間、韓国文化を体験できる韓国文化資料室等が設けられ、韓国文学の翻訳書・ベトナムの新刊図書やK-POP・映画・ドラマ・アニメといった韓国のコンテンツが所蔵されています。また、テレビ・PC・プロジェクタといった設備も備えられています。

同部の支援のもと、1月27日から2月9日にかけて「特別利用期間」を設け、近隣の幼稚園や小学校の児童約100人が参加し、韓国の映画やアニメの鑑賞会を行ったほか、オンライン行事も運営したと紹介されています。

神戸市立中央図書館、大丸須磨店内に開館する神戸市立名谷図書館のプレオープンイベントを開催:移動図書館の展示や同館で実際に使用するイスを親子で作成するワークショップ等

神戸市立中央図書館が、2021年3月14日、神戸市営地下鉄名谷駅前広場において、市立名谷図書館のプレオープンイベントを開催すると発表しました。同館は12番目の市立図書館で、同市の「リノベーション・神戸」第2弾の「名谷活性化プラン」の一環として大丸須磨店4階に建設され、3月24日に開館します。

イベントでは、自動車図書館「みどり号」の展示や読書環境の提供、同館で実際に使用するイスを親子で作成するワークショップ、女子サッカークラブINAC神戸の選手によるビデオメッセージの放映、「リノベーション神戸・名谷活性化プラン」を紹介するパネル展示が行われます。

また、同館前では3月6日から3月21日まで、図書館カード事前登録も行われます。

神奈川県川崎市、「今後の市民館・図書館のあり方(案)」に関するパブリックコメントを実施中

2021年2月2日、神奈川県川崎市は、「今後の市民館・図書館のあり方(案)」について意見募集を行うことを発表しました。

川崎市は2020年2月に公表した「『今後の市民館・図書館のあり方』に関する基本的な考え方」を基に、「市民館利用者グループヒアリング」をはじめ、「図書館のあり方に関する懇談会」や「市民館フォーラム」の市民や有識者の意見をとりまとめて、「今後の市民館・図書館のあり方(案)」を作成しました。2021年1月29日付で公表された「今後の市民館・図書館のあり方(案)」では、市民館・図書館が、地域の中でそれぞれの機能を最大限に発揮することで、全ての市民が生涯を通じて学び続けることができるよう、それぞれの施設運営や施設整備の方向性が示されています。

川崎市は、2021年3月1日を期限とするパブリックコメントを経て、2021年3月に「今後の市民館・図書館のあり方」を策定する予定です。

静岡県、「新しい県立図書館」アイデアコンペの優秀作品を発表

2021年2月17日、静岡県は、整備計画を進めている新しい県立中央図書館に関するアイデアコンペの優秀作品を発表しました。

2020年12月1日から2021年1月15日にかけて募集されていたもので、応募総数215点のなかから、大学程度の部2点(うち、審査委員会特別賞1点)、高校程度の部20点(うち、審査委員会特別賞1点)、一般の部10点(うち、ふじのくに賞3点)が選ばれています。

3月2日から静岡県立中央図書館において優秀作品の展示会が開催されるほか、寄せられたアイデアについては、今後の図書館整備、運営の参考とするとしています。

葛飾区(東京都)、2021年6月開設予定の東京かつしか赤十字母子医療センター内に「にいじゅく地区図書館」を設置

東京葛飾区が同区ウェブサイトで2021年2月5日に公開した「令和3年度葛飾区予算案概要」によると、2021年6月に移転・開設される東京かつしか赤十字母子医療センター(現:葛飾赤十字産院)内に「にいじゅく地区図書館」を開設する費用として1億1,800万円が計上されています。

産院内に設置する区立図書館という特性を踏まえ、子育て関連の書籍や乳幼児向け絵本の充実、産院との連携事業で出産前の読書支援事業を行うなど、特色ある図書館をめざすとしています。

施設面積は約246平方メートルで、蔵書数2万冊程度とされています。

韓国・慶尚南道教育庁、2021年度の学校図書館の環境整備事業として21校に16億ウォンを支出

2021年2月1日、韓国・慶尚南道教育庁が、2021年度の学校図書館の環境整備事業として21校に16億ウォンを支出すると発表しました。

同庁では、2019年から、学校図書館を、単なる読書空間から、教育・学習において子ども・教師・保護者がコミュニケーションをはかり、情報を共有するための空間へと変化させるための環境整備事業を行っており、プレスリリースでは、用途に応じて空間を分割したり一つにしたりできるように改修した事例、楽しい話と討論・議論を同時に行えるように小規模な読書空間を別途設置した事例等が紹介されています。

2021年度は、14校で安全で快適な読書に親和的な施設環境への改善が、6校で利用しやすい場所への拡張・移転が実施されるほか、特別支援学校1校への支援も行われます。

ウェールズ政府、ウェールズ国立図書館(NLW)とウェールズ国立博物館に合計620万ポンドの追加予算を配分:NLWに対する当初の予算削減方針を撤回

2021年2月3日、ウェールズ政府は、ウェールズ国立図書館(NLW)とウェールズ国立博物館(Amgueddfa Cymru:National Museum Wales)に合計620万ポンドの追加予算を配分することを発表しました。2020-21会計年度から2021-22会計年度にかけて、NLWに225万ポンドが、ウェールズ国立博物館に395万ポンドが配分されます。

英国のGuardian紙をはじめとする複数のメディアが、ウェールズ政府は当初NLWに対して予算削減を行う方針であったところ、反対の声を受けて方針が撤回され、追加予算の配分に至ったことを報じています。報道によると、2020年9月付のウェールズ政府の委託によるNLWの事業レビュー“Tailored Review”で、2007年から2019年までに収入が40%減少し、職員数も23%減少した224人となっていることなどから、持続可能性を考慮したNLWの適正な規模の予算配分の見直しに「至急の対応を要する」とする勧告が行われ、これを受けた予算削減によって、約30人の雇用を維持できなくなるなどサービスの縮小が懸念されていました。

米国上院に「図書館インフラ支援法案(A bill to support library infrastructure)」が提出される:図書館施設の長期的な改善や情報へのアクセスが困難な地域・人々へのサービス拡充が目的

2021年1月28日、米国上院(第117議会)に「図書館インフラ支援法案(A bill to support library infrastructure)」が提出されました。

第116議会に提出されたBuild America's Libraries法案を再提出したもので、提案者はジャック・リード議員(民主党)、共同提案者は、シェルドン・ホワイトハウス議員(民主党)、ロン・ワイデン議員(民主党)、バーニー・サンダース議員(無所属)です。

米国図書館協会(ALA)によると、同法案は、コロナ禍で生じたニーズに対処することを含め、図書館施設の長期的な改善の支援や、図書館が地方・低所得者・障害者等といった情報へのアクセスが困難な地域・人々により良いサービスを提供できるようにするため、50億ドルを支出する内容となっています。

ALAでは上院議員対し、同法案の共同提案者となるよう呼びかけるとしています。

新潟県、「県有施設管理等検討委員会」を開催:図書館・博物館・文書館を含む県有施設の効果的・効率的な管理運営手法等を検討

2021年1月27日、新潟県が「県有施設管理等検討委員会」を開催しています。

県有施設に関し、各施設の必要性や利用状況を検証するとともに、効果的・効率的な管理運営手法等について検討するものです。検討の対象となる施設として、次の7施設が挙げられています。

・近代美術館
・万代島美術館
・歴史博物館
・少年自然の家
・県立図書館
・生涯学習推進センター
・文書館

新潟日報による2021年1月28日付けの記事では、同委員会で行われた議論の概要と今後のスケジュールを報じており、一部業務において指定管理者制度導入の検討を促す意見等があったこと等を紹介しています。

県有施設管理等検討委員会を開催します [PDF:110KB]
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/life/348771_633993_misc.pdf
※新潟県による2021年1月21日付けの報道発表資料です。

大阪府豊中市、「(仮称)中央図書館基本構想(素案)」に対する意見募集を実施中

2021年1月15日から2月5日まで、大阪府の豊中市が同市の意見公募手続に関する条例に基づいて、「(仮称)中央図書館基本構想(素案)」に対する意見募集を実施しています。

「(仮称)中央図書館基本構想(素案)」は、豊中市におけるこれからの図書館サービスの方針と、中央図書館の整備を中心とした新たな図書館ネットワークの構築に関する方針を示すものです。「社会変化に伴う将来的なニーズへの対応」と「公共施設マネジメントの推進」を背景に、これまで同館が築いてきた良さを活かしつつ、ソフト・ハード両側面における将来を見据えた方針として作成されました。「つながる。わたしの図書館で」をコンセプトとした3つの基本方針や、阪急宝塚線豊中駅から曽根駅の徒歩圏内を想定した「(仮称)中央図書館」の概要等が示されています。

豊中市の区域内に住所を有する者等の意見募集の対象者は、郵送、ファクス、電子メール、市のウェブサイトの意見提出フォーム、豊中市立岡町図書館内の同市の読書振興課への直接の持参により意見を提出することができます。また、2021年1月20日以降は、実証実験として同市の公式LINEアカウントからも提出可能になっています。

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