図書館政策

韓国・ソウル特別市、「全員が共存する図書館づくり」をメインテーマにアイデアソンとフォーラムを開催

韓国・ソウル特別市が、ソウル図書館及びソウル市庁において、「全員が共存する図書館づくり」をメインテーマにアイデアソンとフォーラムを開催します。

同市が昨年まで開催していたソウルブックフェスティバルを、市民の参加を高める方向に変更したもので、2019年11月23日と24日に開催されるアイデアソンは、図書館の問題を参加者自身が発見・解決し、優れたアイデアを表彰する企画です。

参加者は20チーム(1チーム6人)に分かれ、参加者が他のチームに得点を与える参加者投票の得点に図書館関係者の評価を加算し受賞チームが決定され、大賞(1チーム)150万ウォン、優秀賞(2チーム)各50万ウォン、奨励賞(5チーム)各10万ウォンが「文化商品券」で授与されます。

また、「未来のための図書館、次の10年後の私たちの生活のための指針」をテーマに、「今日を楽しみ明日を夢見る市民の知識文化の発電所」としての公共図書館の革新と社会的役割を議論するフォーラムも11月21日から11月23日にかけて実施されます。

フォーラムは以下の3つのテーマ・5つのセッションで構成されています。

(1)民主主義のプラットフォームとしての図書館
1.誰のための「小さな図書館」か?
2.地域住民がつくっていく図書館とは?

米・カリフォルニア州立図書館、K-12の公立学校の児童・生徒及び教職員に無償でオンラインの教育資源へのアクセスを提供する“California K12 Online Content Project”の利用分析結果を発表

2019年10月30日、米・カリフォルニア州立図書館は、“California K12 Online Content Project”の利用分析結果を発表しています。

同プロジェクトは、同館とリバーサイド郡教育局が共同で、個々の学校等が支払った場合少なくとも1,300万ドルとなるところを、年300万ドルの支払いで、K-12(幼稚園から高校まで)の公立学校の児童・生徒及び教員・学校図書館職員に無償で、同州の学校向けの基準に沿ったオンラインの教育資源へのアクセスを提供する取組です。

分析によると、ブリタニカ・オンライン、TeachingBooks、ProQuestに740万回アクセスがあったことや、2018・2019学年度に3,300万以上のクリック・閲覧・ダウンロードがあったとしています。

E2192 - 第9次地方分権一括法による図書館法等の改正

2019年5月31日,地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第9次地方分権一括法,令和元年法律第26号)が成立し,6月7日に公布・施行(一部の条を除く)された。これにより,社会教育法(昭和24年法律第207号),地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号)及び図書館法(昭和25年法律第118号)が改められ,各地方公共団体の判断で条例を定めることにより,特例として,公立図書館を教育委員会ではなく地方公共団体の長が所管することができるようになった。議論の発端である,2018年2月9日の中央教育審議会生涯学習分科会における「公立社会教育施設の所管の在り方等に関するワーキンググループ」(WG)の設置決定以後,図書館界のいくつかの団体からは反対の意見が示されていた。限られた字数の中で近年の社会教育関連法改正に係る大きな流れまでを取り上げることは困難であるため,本稿では,国会での法案審議の内容を踏まえ,今回の法改正に係る論点3つに注目することとしたい。

神戸市長、東須磨小学校での教員間の暴言・暴行問題への対応の一環として、図書館を含む社会教育部門の業務を市長部局へ移管する方針を発表

2019年10月24日に行われた定例会見において、神戸市の久元喜造市長は、遅くとも2020年度4月を目途に、文化財、博物館、図書館の業務などの社会教育部門の所管を市教育委員会から、市長部局である市民参画推進局に移管する方針を発表しました。

これは神戸市立東須磨小学校における教員間の暴言・暴行問題に端を発する、当面の教育行政への対応の一部として行われるものです。教育委員会の組織・人員を小中学校の教育現場の再生に振り向けていくことが目的とされています。

市長会見(神戸市)
http://www.city.kobe.lg.jp/information/public/media/movie/mayor/index.html

令和元年(2019年)10月24日 神戸市長定例会見(YouTube kobecitychannel)
https://youtu.be/0yrE1GWHT_c

オーストラリア図書館協会(ALILA)、SDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、2030年までの図書館の目標を設定する“Sustainable Development Goals Summit”を開催

2019年10月2日、オーストラリア図書館協会(ALILA)は、9月20日から30日まで行なわれたSDGsのために行動するキャンペーン“Global Week to #Act4SDGs”にあわせ、9月23日に、“Sustainable Development Goals Summit”を開催したと発表しています。

2030年までの図書館の目標を設定するために、国・州・議会・大学・専門・公共・学校の図書館長やギャラリー・博物館・文書館の関係者が参加し実施されたもので、同会議には、オーストラリアの外務貿易省及び通信芸術省の代表も参加しました。

また、ALIAの美術館・図書館・文書館・博物館等における労働人口の多様性に関する調査報告書“Workforce Diversity Trend Report 2019”の5つの推奨事項に基づいた、これら業界における労働人口の多様性の動向に関する会議も行われました。ALIAとオーストラリアアーキビスト協会・オーストラリア情報産業協会・オーストラリア記録情報管理専門家協会による推奨事項を実行するための活動を特定するための会議が行われ、さらなるデータの収集・コミュニケーション・測定可能な主要な評価指標に焦点を当てた3層計画が合意されました。

韓国・京畿道、既存の公共図書館の活性化と新しい役割の創出をはかる「公共図書館特性化サービス支援事業」を推進

韓国・京畿道が運営するニュースポータルサイトの2019年9月10日付けの記事において、京畿道内で開館した、または開館準備中の、専門に特化した公共図書館が紹介されています。

開館済(近日開館予定)の館としては、約2万冊の蔵書に加え楽器の貸出が可能な烏山市の音楽専門図書館、森の生態系に関する約2万1,000冊の蔵書に加え関連プログラムを実施する富川市駅谷図書館、11月21日開館予定で既存・若手の芸術家の発掘・育成や常設展を開催する議政府市の美術専門図書館が紹介されています。

また、京畿道では、2018年度から、図書館サービスの均衡的発展を目指して、既存の公共図書館の活性化と新しい役割の創出をはかる「公共図書館特性化サービス道費支援事業」を推進しており、道からの支援をうけて、安城市宝蓋図書館では漫画コーナー、城南市の板橋子ども図書館ではロボット体験館、富川市の遠美図書館では若者向け空間(作業コーナー、会議コーナー、コミュニケーションスペース)、楊州市のクムナム図書館では漫画資料室(タブレット端末によるウェブトゥーンやデジタル描画プログラムを開催)が改修・整備されました。

千葉県・千葉県教育委員会、「新千葉県立図書館等複合施設基本計画」を策定

2019年8月27日、千葉県と千葉県教育委員会は、「新千葉県立図書館等複合施設基本計画」の策定を発表しました。

同計画は、「千葉県立図書館基本構想」や計画案への意見募集の結果を踏まえ、県立図書館3館の集約や図書館と文書館との複合化を含めた、千葉県の新たな知の拠点づくりの考え方を整理したもので、今後は、本計画に基づき、新施設が県立青葉の森公園内(千葉市中央区)に整備されます。

「新千葉県立図書館等複合施設基本計画」の策定について(千葉県,2019/8/27)
http://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shougaku/shisetsu/tosyokan/kihonkeikaku.html

鹿児島市、「鹿児島市立まちなか図書館(仮称)基本計画(素案)」を公表:パブリックコメントを実施中

2019年8月21日、鹿児島市は、「鹿児島市立まちなか図書館(仮称)基本計画(素案)」を公表しました。公表にあわせ、同日から2019年9月20日まで、鹿児島市内に「住所を有する方」「事務所又は事業所を有する方」「勤務・通学する方」を対象としたパブリックコメントを実施しています。

鹿児島市では、同市の天文館地区に整備予定の再開発ビル内に、商業施設と一体となった公共空間(図書館は市所有、子どもの遊び場・カフェは民間所有)を官民が連携して創出する方針を決定しており、今回の基本計画案はその方針を受けて策定されたものです。

基本計画案は「1 はじめに(目的)」「2 基本コンセプト」「3 基本方針」「4 サービス計画」「5 蔵書計画」「6 空間計画」「7 管理運営計画」「8 再開発ビル内の官民連携」「9 整備スケジュール」からなり、整備スケジュールによれば2022年の供用開始予定となっています。

【イベント】未来の図書館を描くシンポジウム~(仮称)新図書館計画の策定に向けて~(9/7・千葉)

2019年9月7日、千葉市生涯学習センター(千葉市中央区)において、千葉市中央図書館が主催するシンポジウム「未来の図書館を描くシンポジウム~(仮称)新図書館計画の策定に向けて~」が開催されます。

千葉市図書館では、将来の社会構造の変化を見据えた新たな図書館モデルへの転換を図るため、2019年度、(仮称)新図書館計画の策定に向けた準備を進めており、各方面から幅広く意見を聴取することを目的としてシンポジウムを開催するものです。

参加費は無料であり、定員は270名(申し込み要、多数の場合は抽選)です。申し込み方法は電子メールまたはFAXとなっており、申し込み期間は2019年8月24日までです。

当日のプログラムは次のとおりです。

〇第1部:基調講演
テーマ「現代の情報環境と図書館の役割」
講師:
茂木健一郎氏(脳科学者/ソニーコンピューターサイエンス研究所上級研究員)

韓国・文化体育観光部・韓国図書館協会(KLA)・全国国公立大学人文学部長協議会、2019年8月から11月にかけて、全国9つの図書館で「図書館知恵の学校」を試行

韓国・文化体育観光部・韓国図書館協会(KLA)・全国国公立大学人文学部長協議会が連携し、全国9つの図書館で「図書館知恵の学校」を、2019年8月から11月にかけて試行すると発表されています。

人文学の普及を目指す「図書館道の上の人文学」事業を深化させるために実施するもので、「主体的に省察する人生の人文学」「生活を変える実践の人文学」「ともに生きる共生の人文学」を目標に、人生の価値と意味を人文学的に省察することを通して深め、再構成し、共同体的な人生の知恵に昇華する賢明な市民を増やすことが目的です。

また、図書館という文化施設を活用して、高学歴の退職者の人文学へのニーズを満たし、人文学を専攻する人材の専門知識を社会的に活用し、需要・供給の面で好循環をもたらすことも期待されています。

購読・討論・研究会・個人指導・課題への取組といった全12回のプログラムで、以下の通り各地の大学と図書館が連携して行なわれます。

(ソウル特別市)ソウル大学校
・韓国国立中央図書館「ライティングで学ぶ人生の知恵」
・麻浦中央図書館「共存の知恵」
・江南図書館「歴史のなかの人生の知恵:『史記』を通してみる人間像」
・広津情報図書館「西洋古典で学ぶ人生の知恵」

ページ