2019年10月16日、北米の研究図書館センター(CRL)とJSTORは共同して、両者の提携により、CRLの管理する南アジア研究資料コレクションSouth Asia Open Archives(SAOA)のコンテンツが、JSTORのプラットフォーム上で利用可能になったことを発表しました。
SAOAは、英語及び南アジア諸言語による南アジア関連の芸術・人文科学・社会科学分野にわたる網羅的なコレクションです。CRLの南アジア研究のためのデジタルリソース創出を目的としたイニシアチブSouth Asia Materials Project(SAMP)から発展して、1967年以降の南アジア関連の希少な資料をデジタル保存し自由に利用可能にしています。植民地時代の重要な行政・貿易に関する報告書やカースト制度・社会構造・社会経済史・女性とジェンダー等をテーマとした新聞など、35万ページ以上のコンテンツを含み現在もその規模を拡大しています。
2017年12月4日から6日にかけて,ネパールの首都カトマンズにおいて,オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)の主催するAsia OA Meeting 2017“Moving to higher ground - from open access to open science in Asia”が開催された。COARによる,アジア地域を主眼とした国際会議は,2016年3月の日本,同11月のマレーシア(E1898参照)に続き,第3回目となる。今回の会議は,オープンアクセス(OA)・オープンサイエンス(OS)の国際動向およびアジア各国の活動に係る情報共有を図ると同時に,開催国であるネパールの活動を発展させる一助となることを目的としていた。日本からは,国立情報学研究所(NII)および鳥取大学から計4人が参加した。
このほど刊行された欧州研究図書館協会(LIBER)の季刊誌“LIBER QUARTERLY”(vol.23, no.1)に“Institutional Repositories and Open Access Initiatives in Bangladesh: A New Paradigm of Scholarly Communication”という論文が掲載されています。バングラデシュに存在する3つの機関リポジトリと同国でのオープンアクセスの動きについて論じたものです。なお、同論文はオープンアクセスです。