図書館情報学

E2356 - コロナ禍におけるオンライン学会:日本図書館情報学会の場合

日本図書館情報学会では,春季研究集会と研究大会の年2回,会員に対して研究発表の場を設けている。学会発表は会員それぞれの研究成果を発表し,質疑応答を経て研究の内容を改善した上で,学会誌への論文投稿へとつなげていく場である。特に研究発表を学位取得論文へとつなげる必要がある若手研究者にとっては,より重要な場であるといえる。しかし2020年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響から,大会会場となる大学の施設使用が制限されるだけでなく,参加者の感染リスクを考えて会員を一か所に集合させての開催を避ける必要が生じた。

2020年度の図書館情報学・アーカイブズ学界における10大注目テーマ(中国)

中国社会科学院が主催するウェブサイト「中国社会科学網」の2021年1月7日付け記事で、中国の図書館情報学・アーカイブズ学の研究者等により選定された、2020年度の中国図書館情報学・アーカイブズ学界における10大注目テーマ及びその選定理由が紹介されています。

10大注目テーマは以下のとおりです。

・第14次五カ年計画(2021~2025年)時期の図書館情報学・アーカイブズ事業の発展と計画
・「新しい文系学問」(新文科)を背景とした図書館情報学及びアーカイブズ管理学科の開設
・新型コロナウイルス感染症の抑止に向けた情報管理とデータガバナンス
・国家発展のニーズに応じた学術評価の研究
・中国図書館学100年の回顧と展望
・スマート時代における図書館のモデルチェンジ
・「総体国家安全観」の下での情報学の発展
・新たな環境における科学技術情報活動と関連事業
・デジタル・メモリーの構築に向けたアーカイブズの発展と利用
・新たに改訂された档案法(アーカイブズ法)の分析・実行

日本図書館協会(JLA)、「2021年度における三ツール(NDC新訂10版・NCR1987年版改訂3版・BSH第4版)のオンライン配信事業について」を発表

2021年1月21日、日本図書館協会(JLA)は、「2021年度における三ツールのオンライン配信事業について」を発表しました。

JLAは、新型コロナウイルス感染症対応として2020年度に実施した『日本十進分類法(NDC)新訂10版』・『日本目録規則(NCR)1987年版改訂3版』・『基本件名標目表(BSH)第4版』の図書館情報学の授業におけるオンライン配信の特例措置について、年を改めてもなお引き続き対応の必要な事態になっていることから、2021年度にも実施することを発表しています。

2020年度と同様に、利用する科目名称・担当教員名・受講者数・各ツールの所持部数・オンライン配信を必要とする理由を明記した「利用許可申請書」の提出後、申請内容の確認を経て、希望するツールへのアクセス権とパスワードがJLAから送信されます。ただし、2021年度においては、利用を許可された大学は応分の負担金が必要となります。また、新型コロナウイルス感染症が収束、大学がほぼ平常の授業形態に戻った場合などには、年度途中でも終了する場合があります。

JLAは2021年度の利用に際しての許諾条件として以下の5点を挙げています。

図書館情報学分野における実務者の論文の「学術的インパクト」(文献紹介)

2021年1月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries(C&RL)”のVol.82, no.1に、国立台湾大学のチャン(Yu-Wei Chang:張郁蔚)教授による論文“Academic Impact of Articles by Practitioners in the Field of Library and Information Science”が掲載されています。

同論文は図書館情報学分野において、実務者(practitioner)の執筆した論文の「学術的インパクト(academic impact)」に対する分析の結果・考察等を報告するものです。出版後比較的早期に学術論文から引用されることを「学術的インパクト」とし、図書館員に代表される実務者の論文と研究者の論文とを比較・分析する研究が行われました。2005年から2014年の期間に、論文著者の職名が識別可能な図書館情報学分野の学術誌7誌で発表された合計1,388件の論文を比較・分析の対象としています。

E2336 - 図書館情報学文献目録BIBLIS PLUSについて

『図書館情報学文献目録』は,日本図書館学会(現:日本図書館情報学会)が1973年から編纂した図書館情報学に関する主題書誌であり,2000年代からはCD-ROM媒体,2007年5月からは「図書館情報学文献目録データベースBIBLIS for Web ver 2.0」(以下「BIBLIS」)としてオンラインで公開されていた。しかしながら2015年半ばから公開停止になっていたため,何とかできないか,と筆者自身は常々思っていた。そしてこの度,日本図書館情報学会からデータ・名称・キャラクター等の使用許諾が得られたため,筆者が勤務する実践女子大学・実践女子大学短期大学部図書館において,2020年9月30日に,当館図書館システムを利用して,データベース『図書館情報学文献目録』(以下「BIBLIS PLUS」)として再公開を行った。「BIBLIS PLUS」の検索システム(器)の構築については,私立大学図書館協会の2019/2020年度研究助成金を利用した。

第68回日本図書館情報学会研究大会の発表論文集がオンラインで公開される

日本図書館情報学会のウェブサイト上で、第68回日本図書館情報学会研究大会の発表論文集が公開されています。

同大会は2020年10月3日から4日にかけてオンラインで開催され、両日にかけて口頭発表が、4日の昼にはポスター発表が行われました。同大会申込み方法の案内ページには、「発表論文集のみの希望者は、後日学会ウェブサイトに公開しますので参照ください」との注記が掲載されていました。

過去の研究大会(日本図書館情報学会)
https://jslis.jp/events/annual-conference/archives/
※「第68回(2020年10月)」の項目に発表論文集へのリンクが掲載されています。

図書館情報学の主要誌の論文・記事を検索できるデータベース「BIBLIS PLUS」が公開される

実践女子大学・実践女子短期大学部図書館のウェブサイト上で、図書館情報学の主要誌の論文・記事を検索できるデータベース「BIBLIS PLUS」が公開されています。2015年9月から公開停止となっている日本図書館情報学会の『図書館情報学文献目録』(BIBLIS for Web)を、同学会の許可を経て「BIBLIS PLUS」として再公開するものです。

日外アソシエーツ株式会社の『図書館情報学研究文献要覧』が収録対象としていない1969年以前(明治・大正・昭和戦中戦後)の情報環境の改善を目標として、「BIBLIS for Web」の収録データに加え、主要誌の目次情報、複数の文献索引・目録コレクションに収録されている書誌情報も新たに追加し、検索対象としています。2020年9月末現在のデータ件数は約17万件となっており、今後も『図書館情報学研究文献要覧』の未採録誌を主対象として追加登録を行うとしています。

BIBLIS PLUS(実践女子大学・実践女子短期大学部図書館)
https://opac.jissen.ac.jp/repo/repository/bunken/

【イベント】第68回日本図書館情報学会研究大会(10/3、4・オンライン)

2020年10月3日、4日に、第68回日本図書館情報学会研究大会がオンラインで開催されます。

研究大会では、両日にかけて口頭発表が行なわれるほか、4日の昼にはポスター発表が行われます。会員による参加は無料ですが、非会員による参加は有料(1,000円)であり、いずれも事前の参加申し込みが必要です。なお、「発表論文集のみの希望者は、後日学会ウェブサイトに公開しますので参照ください」との記載があります。

第68回研究大会 オンライン開催(日本図書館情報学会)
http://jslis.jp/events/online-annual-conference/

研究発表プログラム [PDF:2ページ]
http://jslis.jp/wp-content/uploads/2020/08/2020.10_annual-conference-program.pdf

2014年から2018年における図書館情報学分野の研究動向:学術図書館に関連する研究が盛んに実施(文献紹介)

2020年7月29日付で、Elsevier社が刊行する大学図書館の関わるテーマを主に扱った査読誌“The Journal of Academic Librarianship”掲載記事として、ハンガリーの研究者による論文“Academic libraries as the flagships of publishing trends in LIS: a complex analysis of rankings, citations and topics of research”がオープンアクセスで公開されています。

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