美術館

米・サンフランシスコ近代美術館とThe North Face、クラウドソーシングによるデジタルアーカイブプロジェクトを開始

2021年10月14日、米国のサンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)が、アウトドア・スポーツ用品の制作・販売を行うThe North Faceと連携し、クラウドソーシングによるデジタルアーカイブプロジェクトを実施することを、同館Twitterアカウントで発表しました。

プレスリリースによると、同プロジェクトは、The North Faceの55周年を記念するものであり、ハッシュタグ「#MoreThanAJacket」を付けて製品の画像とそれに関するストーリーをソーシャルメディアに投稿することを求めています。

@SFMOMA(2021/10/14)
https://twitter.com/SFMOMA/status/1448339408487272452

“UNESCO PERSIST”プロジェクト、MLA機関向けのデジタル遺産保存のガイドラインの第2版を公開

2021年9月22日、国際図書館連盟(IFLA)は、ユネスコのPERSISTプロジェクトが、MLA機関向けのデジタル遺産保存のガイドライン“The UNESCO/PERSIST Guidelines for the selection of digital heritage for long-term preservation”の第2版を公開したと発表しています。

第2版は、IFLA・国際公文書館会議(ICA)・国際博物館協議会(ICOM)からの代表を含む専門家により執筆されたもので、今回、英語版・スペイン語版・アラビア語版が公開されています。

【イベント】緊急フォーラム「マグネティック・テープ・アラート: 膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること」(10/16・東京)

2021年10月16日、国立映画アーカイブ本館(東京都中央区)にて、国立映画アーカイブが主催する緊急フォーラム「マグネティック・テープ・アラート: 膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること」が開催されます。

ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)を記念する特別イベントであり、参加無料、定員155人(事前申込制・自由席)となっています。なお、新型コロナウイルス感染症への対応のため、定員に変更が生じる場合があるとの注意書きが付記されています。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

・ビデオレクチャー 「Deadline 2025について」
講師:ミヒャエル・レーベンシュタイン氏(オーストリア映画博物館長、FIAF事務総長、オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ前CEO)

・トークイベント「磁気テープ映画原版の保管状況と課題」
登壇者:
押田興将氏(オフィス・シロウズ代表取締役)
奥野邦利氏(日本大学芸術学部映画学科教授)
松本圭二氏(福岡市総合図書館文学・映像課 映像管理員)
司会:
冨田美香氏(国立映画アーカイブ主任研究員)

文部科学省、令和4年度の概算要求等の発表資料一覧を公表

文部科学省が、2021年8月付けで令和4年度の同省の概算要求に関する発表資料の一覧を公表していました。

文部科学省の概算要求では、「読書活動総合推進事業」、「生涯を通じた障害者の学びの推進(図書館における障害者利用の促進)」、「GIGAスクール構想の着実な推進と学びの充実(学習者用デジタル教科書普及促進事業)」等が挙げられています。

文化庁の概算要求では、「日本映画の創造・振興プラン(ロケーションデータベースの運営・アーカイブ中核拠点形成モデル事業)」「文化遺産オンライン構想の推進」「被災ミュージアム再興事業」等が挙げられています。

令和4年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8月)(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00003.htm

EuropeanaTech、GLAMにおける人工知能の現状等に関する報告書を公開

Europeana Proのウェブサイトに掲載された2021年9月16日付の記事で、美術館・図書館・文書館・博物館(GLAM)における人工知能(AI)の現状等に関する報告書の公開が発表されました。

報告書は、Europeanaの研究開発部門の専門家・開発者・研究者によるコミュニティEuropeanaTechの、デジタル文化遺産分野におけるAIの役割や影響について調査を行うタスクフォース“EuropeanaTech AI in relation to GLAMs Task Force”によるものです。2020年9月にGLAM機関や研究機関を対象に行った調査(回答数56件)と、文化遺産関係の専門家8人へのインタビュー調査の結果がまとめられています。

発表の中では、2020年9月の調査の結果について、91.8%がAIに興味があり、54%が専門的知識を持つと回答した一方、多くの人が、プロジェクトで職員に求められるスキルや適切に注釈が付された訓練用データの欠如等の課題を挙げていたと述べています。インタビュー調査の結果については、文化遺産にとってAIは大きな可能性を持つものの、部局横断的協力の必要性、既存のインフラにAIを組み込む難しさ、倫理的な懸念やAIを活用する価値の実証と伝達する方法に関する懸念等が指摘されたとあります。

川崎市市民ミュージアム、企画展「救う過去、つなぐ未来 -川崎市市民ミュージアム被災後活動報告展-」を開催

2021年9月7日から10月31日まで、神奈川県の川崎市市民ミュージアムの主催により、企画展「救う過去、つなぐ未来 -川崎市市民ミュージアム被災後活動報告展-」が、東海道かわさき宿交流館(川崎市)で開催されます。

令和元年度東日本台風により設備・収蔵品に大きな被害を受けた同ミュージアムについて、被災からこれまでの活動を、写真パネルを中心に紹介する展示です。

英国図書館(BL)の国際巡回展「ハリー・ポッターと魔法の歴史」、兵庫県立美術館・東京ステーションギャラリーにて開催

特別展「ハリー・ポッターと魔法の歴史」が、2021年9月11日から11月7日まで兵庫県立美術館(神戸市)、2021年12月18日から3月27日まで東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)にて開催されます。

英国図書館(BL)が2017年に開催した展覧会“Harry Potter : A History of Magic”の国際巡回展で、2018年のニューヨークでの開催に続くものです。

薬学・錬金術・天文学・幻獣などに関する貴重な資料が、ホグワーツ魔法学校のカリキュラムに沿って展示されます。

当初は2020年の開催が予定されていましたが、新型コロナウィルスの影響により開催が延期されていました。

ハリー・ポッターと魔法の歴史
https://historyofmagic.jp/

ハリー・ポッターと魔法の歴史(兵庫県立美術館)
https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/

神奈川県川崎市、「新たな博物館、美術館に関する基本的な考え方(案)」への意見募集を実施中

2021年9月1日から9月30日まで、神奈川県川崎市が、「新たな博物館、美術館に関する基本的な考え方(案)」への市民意見募集を実施しています。

2021年7月に提出された「市民ミュージアムの今後のあり方について-答申-」を踏まえ、同市にとってどのような博物館・美術館が必要であるかを示すものとして、取りまとめられたものです。これまでの経緯、新たな博物館・美術館の必要性に加え、施設・役割についての基本的な考え方がまとめられています。

案の中で、施設については、被災リスクの少ない場所への設置を検討すること等が述べられています。役割については、「川崎の歴史と文化を未来へつなぐ」「文化芸術的な視点からの人材育成と学びの機会の提供」「文化芸術を活用したまちづくり」の3つを挙げ、それぞれの方向性を示しています。

「新たな博物館、美術館に関する基本的な考え方(案)」への市民意見を募集します(川崎市, 2021/8/30)
https://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000131838.html

英・Tate、VR技術を用いた芸術作品の保存に関する報告書“Preserving Virtual Reality Artworks”を公開

英・デジタル保存連合(DPC)のウェブサイトに掲載された2021年8月27日付け記事において、英国の国立美術館ネットワークTateによる、VR技術を用いた芸術作品の保存に関する報告書“Preserving Virtual Reality Artworks”の公開が発表されています。

Tateが2018年9月から実施している研究プロジェクト「没入型メディアの保存」(Preserving Immersive Media)の成果であり、同プロジェクト初の報告書です。

本報告書は、VR技術を用いた芸術作品の保存に関心を有する人々、特にタイムベースト・メディア(time-based media)の保存担当者に対し、作品入手時に受け取る可能性のある構成要素、その特性と依存関係、長期保存の観点から見た脆弱性について伝えることを目的としています。また、これらの作品の管理に取り組んでいるアーティストや機関、そして保存に関する今後の研究に向けた推奨事項も記載されています。

報告書の主な章立ては次のとおりです。

1.イントロダクション
2.VRシステム
3.リアルタイム3DVR
4.360度映像
5.既存の保存戦略の適合性
6.サマリ及び推奨事項

REALM Project、図書館・アーカイブ・博物館関係者向けに、新型コロナウイルス感染症の変異株・ワクチン及び換気に関する知見を要約した資料(2021年8月版)を公開

2021年8月12日、図書館・アーカイブ・博物館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的とするREALM Projectが、スライド“Research Briefing: Vaccines, Variants, and Ventilation”(2021年8月12日付け)を公開していました。米・バテル記念研究所の研究者が作成した資料です。

同スライドは、2021年1月1日から7月26日までに発表された科学論文のレビューを踏まえたものであり、新型コロナウイルス感染症の変異株・ワクチンに関する知見を要約した内容となっています。発表では、注目すべき点として次の内容等を挙げています。

・教室内での感染防止に焦点を当てた研究では、換気を変えること(ventilation changes)で平均感染リスクを25%低減させる効果があり、社会的距離を1.5メートルから3メートルに広げることで感染リスクを65%低減させることができた。(スライド31)
・専門家はトイレの換気扇を常時稼働させることを推奨している。その上で、排出された空気が再度入って来る可能性があるため、トイレの窓は開けないように指摘している。(スライド38)

ページ