美術館

米国の国立美術館ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、“Kress Collection Digital Archive”を公開:イタリア・ルネサンス絵画を中心とした美術作品の画像等を収録

2021年2月22日、米国の国立美術館ナショナル・ギャラリー・オブ・アートは、“Kress Collection Digital Archive”の公開を発表しました。実業家・美術収集家のSamuel H. Kress氏及び同氏の財団が収集したコレクション“Kress Collection”のデジタルアーカイブです。

同コレクションには、イタリア・ルネサンス絵画を中心としたヨーロッパの美術品3,000点超が含まれており、1961年までに全米の90を超える美術館・教育機関に分割寄贈されました。“Kress Collection Digital Archive”では、これら分割されたコレクションをデジタル形式で再集約しています。また、コレクションに含まれる美術品の修復記録や、コレクションの歴史・取得・寄贈等に関する文書もあわせてデジタル化し、公開しています。

“Kress Collection Digital Archive”に収録された美術作品の大部分には、作品情報に加えて画像も併載されており、画像未掲載の作品も画像が入手できれば追加するとしています。なお、画像はIIIFに対応しています。

saveMLAK、「2021年2月福島県沖地震」による美術館・博物館、図書館、公文書館、公民館の被害状況をまとめた特設ページを開設

災害により被災したMLAK(美術館・博物館、図書館、公文書館、公民館)の情報を集約して発信するウェブサイトsaveMLAKが、福島県沖を震源とし宮城県と福島県で最大震度6強を観測した2021年2月13日の地震の発生を受けて、被害状況をまとめたページ「2021年2月福島県沖地震」を開設しています。

2021年2月24日現在、以下の12施設の情報が掲載されています。

・宮城県図書館
・塩竈市民図書館(宮城県)
・多賀城市立図書館(宮城県)
・名取市図書館(宮城県)
・名取市増田公民館(宮城県)
・白石市図書館(宮城県)
・新地町図書館(宮城県)
・福島県立図書館
・郡山市中央図書館(福島県)
・須賀川市図書館(福島県)
・矢吹町図書館(福島県)
・筑波大学附属図書館中央図書館(茨城県)

人と防災未来センター(兵庫県)、企画展「東日本大震災10年 伝承ロードミュージアムポスター展」を開催中

2021年2月23日から4月下旬まで、兵庫県神戸市の「人と防災未来センター」が、同センターの西館1階ロビーにおいて、企画展「東日本大震災10年 伝承ロードミュージアムポスター展」を開催しています。

東日本大震災の震災遺構や展示施設・ミュージアム等約28団体から提供されたポスター、最新の企画展やイベントのチラシ、施設の位置を示した地図などの展示が行われます。東日本大震災の被災地で震災の経験・教訓を伝えるこれらの施設との連携の深化、施設の取組の周知などを目的として開催されます。

また、2021年3月7日には同企画展の関連イベントとして、「東日本大震災から10年「私のSMONG(スモン)」みんなで歌づくりワークショップ」が開催されます。東北の災害伝承ミュージアム担当者とオンラインで意見交換しながら、インドネシア・シムル島に伝わる津波避難の伝承歌「SMONG」を新たに創作して披露する内容です。

REALM Project、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第7回目・第8回目のテスト結果を公表:気温によるウイルスの減衰率の差を調査

2021年2月11日、博物館・図書館・公文書館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的とするREALM Projectが、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第7回目・第8回目のテスト結果を公表しました。

第7回目・第8回目の調査は、低温(1度から4度)と温暖(28度から29度)な環境下での新型コロナウイルスの自然減衰の差をテストしたものです。テスト素材には、ハードカバーの表紙、ソフトカバーの表紙、プラスチック製の保護カバー、発泡ポリエチレンが用いられ、ウイルスを付着させ乾燥させた後、外光や空気のない環境制御された装置にいれて実験されました。

調査結果として、低温下での減衰率は温暖下でのものと比べて著しく遅く、検出可能なレベルのウイルスが10日後でも存在したと紹介されています。一方で、温暖な環境下では、プラスチック制の保護カバー以外の全ての素材で6日目までには検出されなくなりました。これは常温下よりもやや速いと説明されています。

2021年2月13日に福島県沖で発生した地震による博物館等への影響

2021年2月13日に福島県沖で発生した地震により、被害を受けた博物館等があります。
※今後、情報を追加する場合があります。

〇岩手県
岩手県立博物館(盛岡市)
http://www5.pref.iwate.jp/~hp0910/cgi-bin/news.cgi?f1=1613263903&f2=staff&ctg=1
※交通網の影響により、仙台市からイベントの講師が来られなくなり延期した旨のお知らせが掲載されています。

中国・北京市、歴史的建造物への図書館・博物館機能の導入を奨励する条例を制定

中国・新華網による2021年1月27日付け記事で、同日、中国・北京市の第十五回人民代表大会第四次会議において「北京歴史文化名城保護条例」が通過したことを紹介しています。北京市は2005年にも同名の条例を制定していましたが、今回内容を改めて新たに制定されました。

「北京歴史文化名城保護条例」は、北京の都市景観や歴史文化遺産の保護に法的保障を提供します。歴史的建造物の保存・利活用に関する条文も含まれており、歴史的建造物内に、図書館・博物館・美術館・書店といった文化・サービス機能を導入することを奨励しています。なお、条例の施行は2021年3月1日から行われます。

北京修订历史文化名城保护条例保护老城风貌(新華網, 2021/1/27)
http://www.xinhuanet.com/politics/2021-01/27/c_1127032017.htm

新潟県、「県有施設管理等検討委員会」を開催:図書館・博物館・文書館を含む県有施設の効果的・効率的な管理運営手法等を検討

2021年1月27日、新潟県が「県有施設管理等検討委員会」を開催しています。

県有施設に関し、各施設の必要性や利用状況を検証するとともに、効果的・効率的な管理運営手法等について検討するものです。検討の対象となる施設として、次の7施設が挙げられています。

・近代美術館
・万代島美術館
・歴史博物館
・少年自然の家
・県立図書館
・生涯学習推進センター
・文書館

新潟日報による2021年1月28日付けの記事では、同委員会で行われた議論の概要と今後のスケジュールを報じており、一部業務において指定管理者制度導入の検討を促す意見等があったこと等を紹介しています。

県有施設管理等検討委員会を開催します [PDF:110KB]
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/life/348771_633993_misc.pdf
※新潟県による2021年1月21日付けの報道発表資料です。

神奈川県川崎市、収蔵品レスキューの状況と被災収蔵品約4万2,000点の処分について発表

2021年1月21日、神奈川県川崎市は、収蔵品レスキューの状況と被災収蔵品の処分について発表しています。

2020年12月25日時点での収蔵品レスキューの状況とともに、被災収蔵品4万2,237点を処分することや、処分に際しては「川崎市市民ミュージアム被災収蔵品の取扱について」に定めた所定の手続きを完了していることを報告しています。

市民ミュージアム 収蔵品レスキューについて(川崎市, 2021/1/21)
https://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000122172.html

E2345 - 英国の国家プログラム“Towards a National Collection”

本稿で紹介するTowards a National Collection(TaNC)は,英国の世界的に著名な博物館・美術館や文書館,図書館に対し,2020年2月から2025年1月にかけての5年間で1,890万ポンドもの大規模な投資を行う,英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)が主導する国家プログラムである。TaNCは,研究者や一般の人々が英国の文化遺産にアクセスする上で障害となっている,オンライン上の異なるコレクション間の隔絶を無くすことを企図しており,統合されたバーチャルな「国家コレクション」の創設に向けた最初の一歩として位置づけられている。そして,これまでにない新しい研究課題の設定を可能としたり,各文化施設の訪問者数を増加させたり,英国の文化遺産へのオンライン上のアクセスを劇的に拡大・多様化させたりするほか,経済や社会、健康への好影響を英国に広くもたらすことが期待されている。さらには,イノベーションを促し,デジタル人文学における英国の世界的リーダーシップを維持し,この分野における世界標準を築くという。

川崎市市民ミュージアム、映像ドキュメンタリー「川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキューの映像記録 ―2019.10.12―」を公開

2020年12月24日、川崎市市民ミュージアムが、映像ドキュメンタリー「川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキューの映像記録 ―2019.10.12―」を公開したことを発表しました。

令和元年台風第19号により収蔵品等が浸水被害を受けた同ミュージアムの、1年間の活動がまとめられています。発表によると、同館の収蔵品レスキュー活動について発信するプロジェクト『川崎市市民ミュージアム被災収蔵品レスキューの記録』の一環として制作されました。

「川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキューの映像記録 ―2019.10.12―」を公開しました。(川崎市市民ミュージアム, 2020/12/24)
https://www.kawasaki-museum.jp/news/21711/

川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキューの映像記録 ―2019.10.12―(川崎市市民ミュージアム)
https://www.kawasaki-museum.jp/rescue/movie/

ページ