DPLA(米国デジタル公共図書館)

E2433 - IAによる地域ウェブ情報収集支援の取組Community Webs

  国立国会図書館では国内のウェブサイトを定期的に収集し,保存,公開する国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)を行っている。国内では,このような取り組みはまだ一般的ではなく,ウェブ上でのみ公開された行政資料を電子的に保存している取り組みを含め,ウェブアーカイブを行っている公共図書館はほとんどない(E2044参照)。一方,米国では世界中のウェブサイトを収集,保存,公開しているInternet Archive(IA)と連携し,近年ウェブアーカイブのプロジェクトを始動した地方の公共図書館がある。本稿では,IAとそれらの図書館の取り組みについて紹介する。

デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP 2021”が開催中

2021年9月29日、Europeanaが、TwitterでGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”の開催を発表しました。作品募集は10月1日から31日にかけて行われます。

“GIF IT UP”は、コンテンツ・パートナーから利用できるパブリックドメインやオープンライセンスの動画・画像・テキスト等を使用して作成したGIFアニメのコンペティションです。応募作品の中から、優勝、次点(3作品)、people's choice賞等が選ばれ、賞品が授与されます。

2021年は、Europeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館のDigitalNZ、オーストラリア国立図書館のTrove、日本のジャパンサーチ、インド・コルカタのDAG Museumsに加え、米国のシカゴ美術館もコンテンツ・パートナーとして協力しています。

また、10月1日付で、GIFアニメの作り方に関するEuropeanaのブログ記事が公開されています。

米・デューク大学図書館、CLIR「隠れたコレクションのデジタル化助成プログラム」から助成金を得て、米航空会社の広告をデジタル化

2021年8月19日、米・デューク大学図書館は、同館のHartman Center for Sales, Advertising & Marketing Historyが、航空の日(National Aviation Day)にちなみ、米航空会社Pan American World Airwaysの広告資料のデジタル化コレクションを公開したことを発表しました。資料は6,500点を超え、第2次世界大戦期の事業拡大と軍事的関与から始まり、1991年のデルタ航空による買収までの、Pan American World Airwaysの歴史の大半を網羅したコレクションとなっています。太平洋・大西洋・南アメリカなどを横断する最初の旅客サービスの広告などがコレクションのハイライトとして案内されています。

米国デジタル公共図書館(DPLA)、ニュージャージー州・デラウェア州のサービスハブ“NJ/DE Digital Collective”からのコンテンツの提供を開始

2021年8月2日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、サービスハブ“NJ/DE Digital Collective”からのコンテンツの提供を開始したと発表しています。

“NJ/DE Digital Collective”は、ニュージャージー州立図書館(NJSL)とデラウェア州図書館局(DDL)が両州の文化遺産機関のために共同で創設したものです。NJSL・DDLをはじめ、ラトガース大学・デラウェア大学・プリンストン神学校・プリンストン大学といった20超える機関が、今回、“NJ/DE Digital Collective”を通じてDPLAに12万4,000点以上のデータを提供しています。

公開されたものには、ジャージーシティ公共図書館(Jersey City Free Public Library)のオランダ移民に関するコレクション、デラウェア美術館のイラストレータのハワードパイル(Howard Pyle)の手稿コレクション、 NJSLの1944年に同州に被害を与えたハリケーンに関するコレクション、ラトガース大学の1960年代・1970年代のオーラスヒストリーコレクション等が含まれます。

米・LYRASIS、米国デジタル公共図書館(DPLA)と連携し、公共図書館からのデジタルコンテンツへの公平なアクセスを支援する“The Palace Project”を実施すると発表

2021年6月28日、米・LYRASISが“The Palace Project”を実施すると発表しました。

LYRASISがナイト財団(John S. and James L. Knight Foundation)から受けた500万ドルの助成をもとにDPLAと連携して行われます。電子書籍・オーディオブックといったデジタルメディアを提供するための安定した一連のコンテンツ・サービス・ツールを開発し規模を拡大することで、公共図書館やその利用者に利益をもたらすことを目的としたものです。

また、同プロジェクトの使命として、デジタル知識への公平なアクセスを提供し、図書館と利用者の直接的な関係を強化し、図書館が全ての主要な電子コンテンツプロバイダーからのコンテンツを提供して利用者のプライバシーを保護することで、公共図書館の使命を支援することを掲げています。

米国デジタル公共図書館(DPLA)、無料電子書籍コレクション“Open Bookshelf”のタイトル選定を行う取組“Curation Corps”への参加を呼びかけ

2021年6月24日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、DPLAの無料電子書籍コレクション“Open Bookshelf”のタイトル選定を行う取組“Curation Corps”への参加を図書館関係者や学生に呼びかけています。

電子書籍へのアクセス拡大を目指す全米規模の取組で、参加者は、電子コンテンツの評価・選定、“Open Bookshelf”の開発への助言、“Open Bookshelf”に搭載するオープンアクセスの電子書籍タイトルを特定するためのDPLAの蔵書構築選定プロセスへの支援を行うとしています。月15時間から25時間の貢献が求められており、蔵書構築、目録、レコードマネジメント等の知識が必要であるとしているほか、人種に関する蔵書構築や、アフリカ系・ラテン系の米国人、先住民、アジア系米国人コミュニティに関する蔵書構築の経験がある参加者をDPLAでは特に求めているとしています。

参加者には四半期ごとに謝礼金が支払われます。

募集期間は8月2日までです。

Internet Archive(IA)、公共図書館を対象とした地域の歴史のウェブアーカイブ構築支援プログラム“Community Webs”が米国デジタル公共図書館(DPLA)に参加すると発表

2021年6月22日、Internet Archive(IA)は、IAが実施している公共図書館を対象とした地域の歴史のウェブアーカイブ構築支援プログラム“Community Webs”が、米国デジタル公共図書館(DPLA)に参加すると発表しています。

IAは2015年からDPLAのコンテンツプロバイダーとして参加していますが、今回の“Community Webs”の参加により、同プログラムで収集・公開してるウェブアーカイブコレクションのメタデータがDPLAに取り込まれます。

Community Webs joins the Digital Public Library of America(Internet Archive Blogs,2021/6/22)
http://blog.archive.org/2021/06/22/community-webs-joins-the-digital-public-library-of-america/

米国デジタル公共図書館(DPLA)、太平洋岸北西部(ワシントン州・オレゴン州)のサービス・ハブからのコンテンツの提供を開始

2021年5月25日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、新たなサービス・ハブ(複数機関のデータを集約する連携先)である“Northwest Digital Heritage”からのコンテンツの提供を開始したと発表しています。

“Northwest Digital Heritage”は、太平洋岸北西部の図書館や文化遺産機関にサービスを提供するための、ワシントン州立図書館・オレゴン州立図書館・オレゴン遺産委員会による連携組織です。

今回、マルトノマ郡図書館・オレゴン歴史協会・日系アメリカ人の歴史に関するポータルサイトDensho ・シアトル公共図書館・スポーケン公共図書館・ ヤキマバレー図書館・オレゴン州立図書館・ワシントン州立図書館といった70以上の機関の8万点以上のコンテンツが“Northwest Digital Heritage”を通じてDPLAに提供されました。これらコンテンツには、太平洋岸北西部におけるアジア系アメリカ人・先住民・アフリカ系アメリカ人の体験を記録したものが含まれています。

米国デジタル公共図書館(DPLA)、Amazon Publishingとの契約締結を発表:同社の電子書籍・オーディオブックが図書館で提供可能に

2021年5月18日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、Amazon Publishingとの契約締結を発表しました。図書館のための電子書籍市場“DPLA Exchange”を通じて、Amazon Publishingの電子書籍・オーディオブック(約1万点)全てを図書館で提供可能とする契約です。

Amazon Publishingのタイトルが図書館向けに提供されるのは、今回が初めてです。2021年夏に4種類のライセンスモデルの下で提供が開始され、2021年末には全タイトルの提供が行われる予定です。図書館利用者は、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)が開発に携わった電子書籍アプリ“SimplyE”を通じ、Amazon Publishingのタイトルにアクセスできるようになります。

図書館向けの電子書籍貸出モデルに関し、より多くの選択肢・柔軟性の確保のためにDPLAは複数の出版社と協力しており、Amazon Publishingもその中の一社です。DPLAの発表では、協力関係にある他の出版社と同様に、Amazon側では利用者データを受け取らない仕組みになっていると述べています。

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