図書館建築

英・リーズ市議会、産業革命時に建設された亜麻工場の英国図書館(BL)への改修に係る設計・調査等のための資金の調達を承認

2021年7月21日、英・リーズ市議会が、英国政府のBLプロジェクトの予算2,500万ポンドを管理するウェスト・ヨークシャ―合同行政機構から権限移譲協定(Devolution Deals)に基づき調達する500万ポンドを資金計画(Capital Scheme)に投入すること等が理事会(Executive Board)で承認され、コールイン(call-in;国が地方自治体に代わって計画を実施する制度)の対象となったと発表しています。500万ポンドは、一時的な建物の保護・安定化と、改修可能性についてのより詳細な設計と調査のための資金として用いられます。

産業革命時に建設され、GradeⅠの建物に指定されている亜麻工場テンプル・ワークス(Temple Works)の英国図書館(BL)への改修に係る提案報告書の理事会での審議に基づくものです。

図書館利用の変化に対応するための建物やテクノロジーの更新のために利用可能な基金“Libraries Improvement Fund”の申請受付が開始へ(英国)

英国において“Libraries Improvement Fund”の申請受付が2021年7月26日から開始されます。

コロナ禍により2020年3月開始予定が保留となっていた、イングランド全域の既存の文化基盤の改善と新規の文化基盤の提供を支援することを目的とする文化投資基金(Cultural Investment Fund)が設立されたことによるもので、文化開発基金(The Cultural Development Fund)・博物館不動産開発基金(The Museums Estate and Development Fund) ・図書館改善基金(Libraries Improvement Fund)の3種類の基金があります。

基準は、デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)とイングランド芸術評議会(ACE)が定めており、助成金はDCMSから拠出され、ACEが管理・授与・検査を行います。

図書館改善基金(Libraries Improvement Fund)の2021年・2022年度の助成総額は500万ポンドで、人々の図書館利用の変化に対応するための建物やテクノロジーの更新のためのさまざまな取組に利用可能であり、

文化審議会、登録有形文化財(建造物)の登録について答申:齋藤子爵水沢文庫図書庫・齋藤子爵水沢文庫図書閲覧所等

2021年7月16日、文化庁は、文化審議会が、同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに220件の建造物を登録するよう文部科学大臣に答申したと発表しています。

対象には、郷土の子弟教育に資するために第30代内閣総理大臣斎藤實が生家跡に建てた私設図書館「齋藤子爵水沢文庫図書庫」「齋藤子爵水沢文庫図書閲覧所」(岩手県奥州市)が含まれているほか、東北大学の本多記念館(仙台市)、竹駒神社馬事博物館(宮城県岩沼市)、山縣有朋記念館別館(栃木県矢板市)等も選ばれています。

韓国・麗水市立双峰図書館、「室内庭園」を設置:癒し・リラクゼーション・空気の浄化

2021年7月6日、韓国・全羅南道の麗水市が、5月に完成した麗水市立双峰図書館内の「室内庭園」を紹介しています。

2020年の山林庁が実施した公募「生活密着型の森」に選定されたことによるもので、国費1億5,000万ウォンを含む3億ウォンをかけて、「自然にストーリーを組み合わせた子どものテーマガーデン」をテーマに、同館1階・廊下に300平方メール規模で、地下1階には垂直庭園・水平庭園・ロックガーデン・アートウォールが造成されました。

室内庭園には、ホルムアルデヒド・二酸化炭素・微細粉塵などを吸って空気を浄化する効果があることが知られているとして、癒し・リラクゼーション効果の拡大のため、図書館空間に適した植物を選定するとともに、自動管理技術を採用して、今後の管理を容易にしたとしています。

韓国・釜山広域市、カフェ・書店型で現代的感覚のインテリアを備えた読書・コミュニケーション空間を市役所1階に整備すると発表:「15分都市生活圏」の拡大も意図

2021年7月9日、韓国の釜山広域市が、市役所の1階ロビーに公共図書館を整備すると発表しました。市役所ロビーの硬いイメージを脱却し、釜山の特性をいかしたカフェ・書店型で、現代的感覚のインテリアを備えた読書・コミュニケーション空間として再整備するものです。「15分都市生活圏」の拡大も意図されています。

費用は国費・市費あわせて34億ウォンで、市役所3階の市政情報資料室を統合する形で1階のロビーの1部(1,240.15平方メートル/蔵書数3万冊)に設置されます。

市役所内に位置することや、市民以外に他地域の住民や外国人も利用する場所という特殊性を考慮し、国内外の建築家を対象とした設計提案方式を採用するとしており、提案書を総合的に評価したうえで、8月10日に最終結果が発表されます。参加登録は7月9日から7月12日までです。12月の着工、2022年上半期の開館が予定されています。

豊橋市まちなか図書館(愛知県)の開館日が2021年11月27日に決定

2021年7月7日、愛知県の豊橋市図書館が、「まちなか図書館」の開館日が2021年11月27日に決定したと発表しています。

本の閲覧や貸出といった図書館の基本的な機能だけでなく、訪れた人同士の交流が生まれ、そこから新しいコミュニティや活動がうまれるような施設となることを目指して駅前の再開発ビルの2階・3階に整備が進められています。

まちなか図書館の開館日が決定しました! (豊橋市図書館,2021/7/7)
https://www.library.toyohashi.aichi.jp/facility/machinaka/information/2021/07/post-11.html

まちなか図書館(豊橋市図書館)
https://www.library.toyohashi.aichi.jp/facility/machinaka/

国際図書館連盟(IFLA)、歴史的な建物の図書館への再利用に関する書籍をオープンアクセスで出版

2021年7月1日、国際図書館連盟(IFLA)の環境・持続可能性と図書館に関する専門部会(ENSULIB)は、歴史的な建物を図書館として再利用することに関する書籍“New Libraries in Old Buildings — Creative Reuse”を、オープンアクセスで出版したことを発表しました。

同書は、ENSULIBとIFLAの図書館建物および設備分科会(Library Buildings and Equipments:LBES)の協力により作成されたものです。古い建物や放棄された建物を図書館として再生する際の困難さと機会に焦点を当て、元々は別の目的を持っていた建物の変革について調査した内容となっており、公共図書館・学術図書館を対象としたケーススタディーを収録しています。

New publication from IFLA ENSULIB and LBE: "New Libraries in Old Buildings — Creative Reuse"(IFLA, 2021/7/1)
https://www.ifla.org/node/93984

フランス図書館員協会、図書館のトイレに関するコンクール“Chouettes Toilettes”の結果を発表

2021年6月24日、フランス図書館員協会(l'Association des Bibliothécaires de France:ABF)が、図書館のトイレに関するコンクール“Chouettes Toilettes”の結果を、ウェブサイトで発表しました。

同コンクールは、アクセシビリティとインクルージョンの原則を図書館のトイレで実現する方法を示すこと等を目的として開催されました。授賞式は6月17日にオンラインで実施されました。

「美しさ(L'ESTHÉTIQUE)」や「提供するサービス(SERVICES OFFERTS)」を表彰する賞、「審査員特別賞(PRIX SPÉCIAL DU JURY)」、「最優秀プロジェクト賞(PRIX DU MEILLEUR PROJET)」について、それぞれ小規模な館と大規模な館が1つずつ選出されています。受賞館はいずれもフランスの館であり、以下の通りです。

●美しさ
・Atelier de Pechbonnieu
特に青少年を対象とした、一連の施設や活動が評価されたとあります。

・Bibliothèque des Champs Libres
利用者参加型でのトイレの装飾をはじめとした取組が評価されたとあります。

福井市立図書館、「福井市立図書館のリニューアル後の利活用」に関するパブリック・コメントを募集中

2021年6月25日、福井市立図書館が、「福井市立図書館のリニューアル後の利活用」に関するパブリック・コメントを募集すると発表しています。

築45年が経過し耐震性の不足や施設本体・設備の老朽化が著しく再整備が必要となったことからリニューアル事業を進めている福井市立図書館が、開放的で居心地よく過ごせる空間や賑わいを生み出す図書館となるために、今後の図書館の利活用等に関する意見を募集するものです。

募集期間は6月25日から7月14日までです。

「福井市立図書館のリニューアル後の利活用」に関するパブリック・コメント募集について(福井市立図書館,2021/6/25)
http://www.city.fukui.lg.jp/kyoiku/library/oshirase/p023497.html

【イベント】2021年度岡山史料ネット総会・活動報告会「西日本豪雨と図書館」(8/1・オンライン)

2021年8月1日、岡山史料ネットの2021年度総会・活動報告会「西日本豪雨と図書館」がオンラインで開催されます。

2018年に発生した西日本豪雨で12万冊を超える蔵書を失ったものの、多くの支援をうけて2021年1月に再開した倉敷市立真備図書館の前館長に、再開に向けた活動についてふりかえってもらうものです。

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

内容は以下の通りです。

・「真備図書館の被災と再建」
 藤井広美氏(倉敷市立真備図書館前館長)
・コメント(15分程度×2)
 隈元恒氏(岡山県立図書館)、村上岳氏(瀬戸内市民図書館)
・質疑応答

2021年度総会・活動報告会「西日本豪雨と図書館」のお知らせ(8/1・オンライン)(岡山史料ネット, 2021/6/22)
http://okayamasiryonet.s1008.xrea.com/2021/06/22/2021-sokai/

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