図書館建築

東京・横浜に拠点を置く泉大津市(大阪府)の新図書館の設計者が市内に分室を設置

2019年11月19日、大阪府の泉大津市が、東京・横浜に拠点を置く同市の新図書館の設計者が、11月6日から市内に「設計分室」を設置したことを紹介しています。

泉大津でたくさんのつながりをつくり、そのつながりを新図書館に活かすことを目的としており、今後、新図書館に関することへの意見箱の設置といったさまざまな取組を展開していく予定としています。

新着一覧(泉大津市)
http://www.city.izumiotsu.lg.jp/news.html
※2019年11月19日欄に「新図書館設計分室がオープンしました。」とあります。

新図書館設計分室がオープンしました。(泉大津市)
http://www.city.izumiotsu.lg.jp/kakuka/kyoikuiinkai/shogaigakushu/sintosyokan/1573720340166.html

静岡県、新県立中央図書館を中心とする「文化力の拠点」事業について民間提案の整備は白紙に 県立中央図書館などの機能に限って先行整備

静岡県が進めてきた、新県立中央図書館等を中心とする「文化力の拠点」形成事業について、民間提案による整備は見送られたと静岡新聞が報じています。

「文化力の拠点」形成事業は東静岡駅南口の県有地に、静岡県の高い文化力の発信や、学び、にぎわいの場を生む「文化力の拠点」を形成するというものです。公的機能の中心として新県立中央図書館が設置されるほかに、民間活力を活用し、にぎわいと魅力ある拠点形成を目指すとされてきました。

2018年には民間事業等から活用アイディアの提案を受け付けるためにサウンディング型市場調査も行われ、2019年3月から事業計画案の公募も開始されました。

しかし報道によれば、4事業者から参加申し込みがあったものの、最終的に静岡県の想定と折り合わなかったとのことです。その結果、県立中央図書館を中心とし、大学コンソーシアム拠点などを導入した公的機能を「1期整備」として先行整備する方針に転換したとされています。中央図書館の移転や集客によって投資意欲を高め、民間による「2期整備」につなげたい考えであるとのことです。

神戸市、「こどものための図書館」についての安藤忠雄氏からの提案概要を公表

2019年11月14日、神戸市は建築家の安藤忠雄氏から寄贈の提案があった、「こどものための図書館」について、安藤氏から提案された建物等の概要を公表しました。

神戸市によれば、安藤氏の提案は2019年9月13日に行われたもので、市内中央区東遊園地に設置されている花時計の前に、弓なりにカーブした地上3階建ての図書館を建設する内容となっています。計画されている建物の平面図やイメージパースも公開されています。

神戸市によれば今後、市会議決など必要な手続きを踏まえてこれを決定し、建設に向けた調整を進めていくとのことです。

安藤氏は大阪市にも同様にこどものための図書館「こども本の森 中之島」を寄贈しており、2020年3月の開館が予定されています。

こどものための図書館についての安藤忠雄氏からの提案概要(神戸市、2019年11月14日付け)
http://www.city.kobe.lg.jp/a05822/press/145642594463.html

文化審議会、登録有形文化財(建造物)の登録について答申:旧三井文庫第二書庫等

2019年11月15日、文化審議会が、133件の建造物を、登録有形文化財(建造物)として登録するよう文部科学大臣に答申したと、文化庁が発表しています。

1922年に三井家の資料管理のために建てられた鉄筋コンクリート造3階建ての書庫「旧三井文庫第二書庫」が含まれています。同書庫は、二重の壁式構造や鉄筋コンクリート造スラブなど防火に優れた堅牢な造りとなっており、戦後は国文学研究資料館の書庫としても使われていました。

文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)について(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1422556.html

閲覧スペースに工夫を凝らした北京・中国農業大学の新図書館(記事紹介)

2019年11月13日付けの京報網の記事で、2019年8月21日から試験開館している北京・中国農業大学の新図書館が、様々な閲覧スペースを有していることからインターネット上で注目を集めていることが紹介されています。

記事中には、館内の様子や、他の利用者を気にせず電話や音読ができるボックス、階段各段の横に設けられた寝転んでの読書も可能な閲覧スペース等の写真が掲載されています。

新館建設チームの副リーダーを務めた韓明傑氏は、設計に当たっては学生への調査により利用者の行動10種類をリストアップし、多様な閲覧スタイルを考慮して20種類の異なる閲覧風景を設計したとコメントしています。

配齐20种不同的阅读场景,中国农大新图书馆成网红(京報網, 2019/11/13)
http://www.bjd.com.cn/a/201911/13/WS5dcb79ede4b079efdcd32bc7.html

閲覧室を「文化サロン」に改修した韓国・ソウル特別市の道谷情報文化図書館

韓国・ソウル特別市江南区が、最近5階の閲覧室を、勉強に加え、映画を見たり公演も楽しめる「文化サロン」として改修した、同区の道谷(ドコク)情報文化図書館を紹介しています。

仕切られた空間であった既存の閲覧室をオープンスペースに変え、円形のテーブルと黄色く温かみのある照明を設置し、リラックスできる雰囲気にしたとしています。メインの空間には、植物を植え、テーブルごとに照明やコンセントが備えられています。

その他、6人で利用できる小規模会議室4部屋や、窓際には外を見ながら思索を深められるように1人用のテーブルが用意されています。また、移動式の舞台と、音響設備、プロジェクタ、スクリーンも設置され、小規模な講演・公演も行なうことができます。

韓国・忠南図書館、「2019ユニバーサルデザイン・補助機器アイデア公募展」の2部門で受賞:障害・年齢・性別・言語にかかわらず多様な空間を利用できるように設計した点等が評価

2019年11月6日、韓国・忠清南道は、忠南図書館が「2019ユニバーサルデザイン・補助機器アイデア公募展」において、「障害物のない生活環境認証部門」「ユニバーサル建築設計デザイン部門」の2部門で受賞したと発表しています。

同館が、設計段階から、障害物のない生活環境及びユニバーサルデザインの概念を導入し、開館以降も継続的に施設を改善するなど、図書館内の障害物をなくし、移動が容易で、障害・年齢・性別・言語に関係なくすべての利用者が多様な空間を利用できるように設計した点が評価されたものです。

また、文化施設が不足している地域特性を考慮し、多彩な教育・文化イベントや公演・展示会を開催するなど地域の文化の中心としての役割を果たしたことも評価されました。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、本館2階にCenter for Research in the Humanitiesを開設

2019年10月21日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、 Center for Research in the Humanitiesの開設を発表しています。

同センターは、本館の公共スペースを復元・改良・拡大するための図書館の基本計画の一部として、事務室や書庫として使われていたNYPLの本館2階を改修したものです。8,000平方フィート超の面積があり、静かな調査空間、図書館の研究コレクションを用いた作業、一時的な展示、コレクションに関連したイベントなどを実施するための9つの部屋、56席を備えています。

計画されているプログラムとして、

・様々な分野の研究の取り組み方法を教える“Research Instructional Series”
・毎月第一水曜日実施のコレクションの小規模展示“Collections Open Houses”
・著作権や引用に関して実践的に学ぶ研究者のための“Scholarly Communications Series”

が挙げられています。

金沢大学附属図書館、「金大図書館時習基金」を設置

2019年11月1日、金沢大学附属図書館は、「金大図書館時習基金」を設置したことを発表しました。

同館利用者の利便性・快適性の向上、所蔵資料の保存・活用を継続的に実施するための基金であり、同基金への寄付を募集するとともに、寄付は以下の事業等に活用するとしています。

1.所蔵資料の保存修復及び貴重資料のデジタルアーカイブ化
2.図書館設備の整備・充実

「金大図書館時習基金」11月1日スタート(金沢大学附属図書館, 2019/11/1)
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?p=25428

参考:
東北大学附属図書館、「図書館のみらい基金」(東北大学特定基金)を設置
Posted 2019年3月4日
https://current.ndl.go.jp/node/37697

【イベント】第41回(2019年度)図書館建築研修会「オーテピア高知図書館:県と市による融合一体型図書館」(2/22-23・高知)

2020年2月22日・23日に、オーテピア高知図書館において、日本図書館協会(JLA)図書館施設委員会主催の第41回(2019年度)図書館建築研修会「オーテピア高知図書館:県と市による融合一体型図書館」が開催されます。

県立と市立の融合一体型図書館であり、ランドマークとしての存在感を発揮しているオーテピア高知図書館の施設整備の経緯とその建築、現状について学ぶことを目的としています。

また、図書館施設委員会委員による、新築・改修等個別事例に関する相談の時間も設けられます。

参加には事前の申込が必要で、定員は80人(申込順・定員次第締切)です。
参加費は、JLAの会員4,000円、一般7,000円、学生2,000円です。

内容は以下の通りです。

2月22日
・「四国における図書館と施設整備の動向(仮)」 
天野奈緒也氏(日本図書館認定司書第1137号(愛媛県議会図書室))

・「オーテピア高知図書館 整備プロセス・建築・運営 」
渡辺憲弘氏(高知県立図書館 館長)/渡辺猛氏(株式会社 佐藤総合計画)

・見学会「オーテピア高知図書館」/懇親交流会

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