図書館建築

E2435 - 大学図書館の来館利用を促す要因を探るSCONULの報告書

   2021年7月,英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が,大学図書館の来館利用に関する報告書を公開した。SCONUL会員館では,多くの資料が電子媒体で入手できる中でも来館者数が増加または維持の傾向にあり,本報告書はその要因を分析している。以下,その内容を紹介する。

静岡県、新県立中央図書館整備事業設計業務の委託先事業者を決める公募型プロポーザルを実施

2021年10月1日、静岡県が、新県立中央図書館整備事業に伴う基本設計と実施設計を委託する事業者を決める公募型プロポーザルの実施を発表しました。

実施要領によると、参加資格を低く抑え、参加者の負担軽減に配慮し、挑戦しやすい発注方式「静岡型プロポーザル」として幅広い提案を求めています。「文化拠点」と言えるような環境デザインを導入して、全体のありようを再定義するような建築コンペティションとなることを期待しているとあります。

参加表明の期限は11月5日で、今回行われる設計者公募ののち、設計や工事が行われ、新図書館の施設が完成するのは2026年度の予定です。

新県立中央図書館整備事業設計業務委託に係る公募型プロポーザルの実施について(静岡県, 2021/10/1)
https://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-080/sintosyokan/architecture.html

豊中市(大阪府)、桜井谷東小学校学校図書館で床材の実地検証を実施:豊中市公民学連携プラットフォームを活用

2021年9月30日、大阪府の豊中市が、豊中市立桜井谷東小学校の学校図書館で、床材の実地検証を実施することを発表しました。

民間事業者、NPO、大学、市等の多様な主体が連携して地域課題の解決に取り組むネットワーク「豊中市公民学連携プラットフォーム」を活用した取組です。今回の実地検証は、豊中市と、同プラットフォームの登録会員である東リ株式会社(兵庫県)の連携により行われます。

発表によると、使用状況が内装材の耐久年数に及ぼす影響を検証する機会を求めていた同社と、経年劣化により学校図書館の床材の張替工事が必要であった同校の需要が一致したとあります。同社が床材の張替工事を無償で行い、同市により小学校での定期的な経過観察と使用状況のフィードバックが行われます。

連携の力で快適な学校図書館を!小学校で床材の実地検証を実施 【令和3年(2021年)9月】(豊中市, 2021/9/30)
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/joho/koumin_renkei/pf/pfjirei.html

E2427 - 箕面市立船場図書館の開館:指定管理者としての取り組みから

   2021年5月1日,箕面市立船場図書館が開館した(ただし,新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴う緊急事態宣言発出のため6月20日まで臨時休館した)。大学図書館機能を兼ね備えた市立図書館を国立大学法人が運営するという国内初の事例である。本稿では,開館に至る経緯や開館後の状況を報告する。

千葉県・千葉県教育委員会、「新千葉県立図書館・県文書館複合施設整備計画」を策定

2021年9月21日、千葉県および千葉県教育委員会が、「新千葉県立図書館・県文書館複合施設整備計画」の策定を発表していました。

2019年8月に策定された「新千葉県立図書館等複合施設基本計画」に基づき、「文化情報資源の集積と活用を通じて、知の創造と循環を生み出し、光り輝く千葉県の実現に貢献する」という基本理念の実現に向け、同県の新たな知の拠点にふさわしい施設の整備を行うことを目的として策定したものです。

【イベント】神奈川県立図書館主催図書館大公開「図書館建築講座」(10/17・オンライン)

2021年10月17日、神奈川県立図書館が図書館大公開「図書館建築講座」をオンラインで開催します。

同館は戦後モダニズム建築の旗手とされる前川國男氏により1954年に建設されました。同講座では、同館の建設時の様子を撮影した映像の上映と、横浜国立大学大学院准教授の藤原徹平氏による近代建築や前川氏の建築についての講演が行われます。

参加費は無料ですが、申し込みが必要で、定員は90人です。

2021年10月17日(日曜日)開催 図書館大公開「図書館建築講座」(オンライン講座)のご案内(神奈川県立の図書館,2021/9/10)
https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/new-info/2021/09/20211017.html

東京工業大学附属図書館、大岡山図書館10周年記念動画を公開:設計者へのインタビューを収録

2021年9月15日、東京工業大学附属図書館は、2021年7月に開館10周年を迎えた同館大岡山図書館について、図書館サポーターが記念動画を制作したことを紹介しています。

動画はYouTube上で公開されており、大岡山図書館を設計した同大学の安田幸一教授が語る、図書館建設の経緯・裏話が収録されています。また、動画の後半では「あまり知られていない図書館おすすめスポット」が紹介されています。

大岡山図書館10周年記念動画公開のお知らせ(東京工業大学附属図書館, 2021/9/15)
https://www.libra.titech.ac.jp/info/news/20210915

祝10周年! 大岡山図書館の誕生秘話を安田先生に聞いてみよう(東京工業大学附属図書館)
https://www.libra.titech.ac.jp/supp-blog-0
※記念動画が埋め込み形式で掲載されています。

図書館デザインショーケース2021(米国)(記事紹介)

米国図書館協会(ALA)が発行するamerican libraries誌の2021年9月/10月号において、利用者のニーズに効果的に対応した革新的で興味深い建築を表彰する“2021 Library Design Showcase”が発表されています。

今回が33回目の発表で、2020年5月1日から2021年4月30日にかけて、新築・改修・拡張された米国・カナダの図書館が対象です。今年選ばれた館は全て新型コロナウイルス感染症のパンデミック下に工事が完成した建物です。

記事では、選ばれた11館の写真が掲載されており、各館の簡単な説明と、建築家、面積、費用などの情報がまとめられています。

選ばれた11館は以下の通りです。

文部科学省、「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」中間報告を公開:学校図書館にも言及

2021年8月20日、文部科学省が、「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」中間報告を公開しました。

1人1台端末環境のもと、最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指し、有識者会議「学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議 新しい時代の学校施設検討部会」で行われた議論の結果がまとめられています。

学校図書館は、「3 (2) ①個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向け、柔軟で創造的な学習空間を実現する」の中で言及されています。学校における図書スペース・図書館整備の在り方をとらえ直す必要性や、「ラーニング・コモンズ」を整備することの有効性、魅力的な空間として整備することの重要性等について述べられています。

「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」中間報告の公表について(文部科学省, 2021/8/20)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/044/toushin/1414523_00002.htm

“IFLA/Systematic Public Library of the Year Award 2021”はノルウェー・Deichman Bjørvika

2021年8月19日、“IFLA/Systematic Public Library of the Year Award 2021”に、ノルウェーのDeichman Bjørvikaが選ばれました。

同賞のスポンサー企業であるSystematic社から同館に対して5,000米ドルが授与されます。発表の中では、選定理由として、建築の特性と環境への意識の組み合わせが特に印象的であったことや使いやすさ、将来性の高さ等が挙げられています。

New public library world champion named(IFLA, 2021/8/19)
https://www.ifla.org/node/94089

参考:
ノルウェー・オスロの新公共図書館“Deichman Bjørvika”が2020年6月18日に開館
Posted 2020年6月15日
https://current.ndl.go.jp/node/41221

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