グリーンライブラリー

国際図書館連盟(IFLA)、「グリーンライブラリー賞2021」の受賞館を発表:カナダ・エドモントン公共図書館とフィンランド・オウル市図書館

2021年8月20日、国際図書館連盟(IFLA)の環境・持続可能性と図書館(ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリー賞2021」の受賞館を発表しました。6回目に当たる本年は、“Green Library”(12館)と“Green Library Project”(11館) の2部門に分けて発表されています。

受賞館は以下の通りです。

・Green Library
エドモントン公共図書館(カナダ)“Edmonton Public Library”
※環境配慮型ビルの評価制度LEEDの認証を得るための取組

・Green Library Project
オウル市図書館(フィンランド)“A Responsible Library as Promoter of Environmental Awareness”
※利用者と職員の環境意識の向上、図書館運営による環境への影響の軽減、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のための活動計画の策定といった取組

また、最小限の資源で多大なる効果があったとして、特別賞(special recognition)が授与されています。

・特別賞(special recognition)

オーストラリア図書館協会(ALIA)、「図書館の緑化」に関する研究プロジェクトを委託により実施

2021年7月21日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、「図書館の緑化」(greening libraries)に関する研究プロジェクトを、オーストラリアのチャールズ・スタート大学のチームに委託したことを発表しました。オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)の支援により実施されるプロジェクトであり、ALIAのSIG(Special Interest Groups)である“ALIA Sustainable Libraries (ALIA Green)”も共同で実施に携わります。

同プロジェクトでは、オーストラリアの様々な館種の図書館を取り上げたケーススタディの実施(オーストラリア国外の先進事例も含む)、図書館スペースを通した環境保護活動を支援するツールキットの作成等が行われます。報告書・ツールキットといった研究成果は、2021年11月初旬に公表される予定となっています。

韓国・麗水市立双峰図書館、「室内庭園」を設置:癒し・リラクゼーション・空気の浄化

2021年7月6日、韓国・全羅南道の麗水市が、5月に完成した麗水市立双峰図書館内の「室内庭園」を紹介しています。

2020年の山林庁が実施した公募「生活密着型の森」に選定されたことによるもので、国費1億5,000万ウォンを含む3億ウォンをかけて、「自然にストーリーを組み合わせた子どものテーマガーデン」をテーマに、同館1階・廊下に300平方メール規模で、地下1階には垂直庭園・水平庭園・ロックガーデン・アートウォールが造成されました。

室内庭園には、ホルムアルデヒド・二酸化炭素・微細粉塵などを吸って空気を浄化する効果があることが知られているとして、癒し・リラクゼーション効果の拡大のため、図書館空間に適した植物を選定するとともに、自動管理技術を採用して、今後の管理を容易にしたとしています。

国際図書館連盟(IFLA)、「グリーンライブラリー賞2021」の最終候補者名簿を2部門に分けて発表

2021年5月29日、国際図書館連盟(IFLA)の環境・持続可能性と図書館(ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリー賞2021」の最終候補者名簿(longlist)を発表しました。

アルゼンチン・オーストラリア・オーストリア・ブルガリア・カナダ・中国・コロンビア・クロアチア・キューバ・フィンランド・フランス・ドイツ・インド・イラン・イタリア・レバノン・ロシア・スロベニア・スペイン・スイス・ウクライナ・米国といった国からの33の応募のなかから選ばれたもので、“Green Library”(12館)と“Green Library Project”(11館) の2部門に分けて発表されています。
 
選抜候補者名簿(shortlist)が5月に公表された後、8月17日から19日にかけてオンラインで行われる世界図書館情報会議(WLIC)で各部門の受賞館が発表されます。

IFLA Green Library Award 2021(IFLA,2021/5/29)
https://www.ifla.org/node/93925

フィンランド・ヘルシンキ市、ヘルシンキ都市圏図書館(HelMet)に属する図書館のブックコートフィルムをバイオプラスチック製に変更すると発表

2021年2月12日、フィンランド・ヘルシンキ市が、ヘルシンキ都市圏図書館(HelMet)に属する図書館のブックコートフィルムを植物由来のバイオプラスチック製に変更すると発表しました。対象となるのは、ヘルシンキ市、エスポー市、ヴァンター市、カウニアイネン市の64館です。

ブックコートは本を長持ちさせて環境への影響を軽減する一方で、環境問題につながるプラスチック製フィルムに代わる高品質な素材を求めることはこれまで困難であったところ、同国の企業が新しく開発したサトウキビ由来のバイオエタノールを原料とした素材が条件を満たすものであり、図書館関係企業で販売されるフィルムもバイオプラスチック製のものに切り替わることが紹介されています。

また、図書館においては、ブックコートをしない場合の本の耐久性に関する調査を2020年3月から行っており、コロナ禍でのロックダウンにともなう本の流通量不足により、現在も調査を継続中です。雑誌や安価なペーパーバックといったすぐに古くなる資料や、余り貸し出されない参考図書についてはブックコートをしないでも良いが、児童書や移動図書館で用いる本はブックコートが必要という図書館の考えも紹介されています。

IFLA Journal、2020年12月号が発行

2021年2月8日、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の第46巻第4号(2020年12月)が公開されました。

大学図書館におけるプライバシーとプライバシーリテラシーの教育、国際連合の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」における公共図書館の役割、環境持続可能性の推進者としての公共図書館の役割、イランの公共図書館による無形文化遺産の保護・普及の取組、第4次産業革命後の社会で求められる技能・リテラシー等の文献レビューに関する論考が掲載されています。

Out Now: December 2020 issue of IFLA Journal(IFLA,2021/2/8)
https://www.ifla.org/node/93620

国際図書館連盟(IFLA)、「グリーンライブラリー賞2020」の受賞館を発表:タイ・ランシット大学図書館

2020年3月19日、国際図書館連盟(IFLA)の環境・持続可能性と図書館(ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリー賞2020」の受賞館に、タイのランシット大学図書館を選んだと発表しています。

アルゼンチン・オーストリア・ベルギー・ベラルーシ・ブラジル・ブルガリア・中国・コスタリカ・クロアチア・エジプト・エクアドル・フランス・キューバ・ハンガリー・インド・ケニヤ・リトアニア・ネパール・ノルウェー・パキスタン・フィリピン・ポルトガル・ロシア・セネガル・スロバキア・スリランカ・スイス・南アフリカ・タイ・ウクライナ・アラブ首長国連邦・英国・米国からの50の申請の中から選ばれました。

同館の、私立大学の図書館でありながら、地域の人も利用可能で、学校や刑務所にもサービスを提供しているなど、地域の教育という観点で持続可能な環境教育の主導的役割を高める活動を実施していること、持続可能な開発目標を経営のフレームワークとして掲げ、エネルギー・紙・水の使用量を監視し目標の達成率を精査していることなどが評価されたとしています。

その他、上位入賞5館も以下の通り発表されています。

真庭市立中央図書館(岡山県)にて市内の一般家庭から出された「ごみ」で作成されたモニュメント「真庭のシシ」が展示中:「持続可能な廃棄物処理のしくみづくり」を目指す真庭市の取組の一環

岡山県の真庭市立中央図書館の玄関前(屋外)において、2020年3月中旬頃まで、市内の一般家庭から出された「ごみ」で作成されたモニュメント「真庭のシシ」が展示されています。

SDGs未来都市であり、ごみの減量化・再資源化を行う「持続可能な廃棄物処理のしくみづくり」を目指している同市が、市民の「ごみ」への関心を高め、今後の廃棄物処理について一緒に考えていくことを目的に、現代アート作家「淀川テクニック」に作成を依頼したものです。

@tosyokanrisya(Facebook, 2020/1/16)
https://www.facebook.com/tosyokanrisya/photos/a.1902598863171080/2512491275515166/

国際図書館連盟(IFLA)、「グリーンライブラリー賞2020」への応募受付開始

2019年11月22日、国際図書館連盟(IFLA)の「環境の持続可能性と図書館」(Environmental Sustainability and Libraries:ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリー賞2020」への応募の受付を開始しました。

グリーンライブラリーに関するプロジェクト・イニシアチブ・アイデアを持つ、あらゆる図書館が応募可能で、ENSULIBの目標・領域への適応可能性、国連のSDGsへの図書館の貢献、プレゼンテーション全体の質、IFLAの「戦略2019-2024」の主要戦略1.1「SDGsの達成における図書館の力を示す(Show the power of libraries in achieving the Sustainable Development Goals)」との関連性、に基づき評価されます。

締切は2020年1月15日で、受賞館は、8月にアイルランド・ダブリンで開催される第86回IFLA年次大会で表彰されます。

宇部市(山口県)、宇部市立図書館において、「まるごとCOOL CHOICE in Library」を開催:宇部SDGsパブリック・ディベート大会の決勝も

2019年11月10日、山口県の宇部市が、宇部市立図書館において「まるごとCOOL CHOICE in Library」を開催します。

12月の地球温暖化防止月間を前に、冬期の省エネの機運を盛り上げ、地球温暖化対策のための国民運動「COOL CHOICE」を知り、市民一人一人がより省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動を選択することで、地域発の持続可能な社会づくりに主体的に参加することを促がすことが目的のイベントです。

校区対抗家庭省エネ合戦報告会・表彰式、ミニソーラーカー工作教室、自転車発電で省エネ体験、松ぼっくりや枝を使った飾りづくり、絵本読み聞かせ、マルシェが実施されます。

また、環境分野における地域の課題解決に取り組み、持続可能な地域づくりを担う次世代の人材育成をすることを目的に、「宇部市が目指す理想のSDGs未来都市に向けて」をテーマに中学生・高校生・大学生が環境問題に対する政策を提案する「宇部SDGsパブリック・ディベート大会」の決勝も行われます。 

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