図書館事情

韓国・議政府市に、2019年11月、公共美術図書館が開館

2019年6月13日付の韓国・聯合ニュースが、韓国・京畿道の議政府市に11月開館予定の公共美術図書館について報じています。

報道によると、同館は、韓国初の公共美術図書館で、一般的な図書館サービスに加え、既存の作家や新進の作家を発掘・育成し、美術を専攻しようとする青少年の夢を実現するための芸術教育の基盤とするために2018年3月に着工され、先月竣工しました。

建設費は217億ウォン、地下1階・地上3階で総面積は6,5375平方メートルです。

建物は、地下1階は書庫・作品収蔵庫・駐車場、1階は展示スペース(多様な展示会を実施)、2階は一般・児童図書館、3階はプログラム室・多目的室・作業室・事務スペースという構成になっているとのことです。

また、現在同市では開館に向け準備中で、展示を担当するキュレーターを選考しているとのことです。

국내 첫 미술 전문 공공도서관 11월 의정부에 개관(国内初美術専門公共図書館11月議政府に開館)(聯合ニュース,2019/6/13)
https://www.yna.co.kr/view/AKR20190612138300060

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、公共図書館の概況調査の2016年度版のレポートを公開

2019年6月5日、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、公共図書館の概況調査の2016年会計年度版のレポートを公開しました。

1988年から開始された同調査は、全米の1万7,000を超す図書館、分館、自動車図書館を含む約9,000の図書館機構(public library system)における図書館利用、経営状態、職員数に関する統計を分析したものです。

今回の報告書の特徴として

・公共図書館のサービスエリアに居住する米国人の半分を占める1億7,100万人以上の住民が利用者登録をし、13億5,000万回図書館を訪問した
・公共図書館は2015年より50万回以上のプログラムを提供した
・公共図書館で利用可能な電子情報資源(オーディオ・ビデオ・電子書籍)は増加傾向で、3億9,100万点を超す電子書籍が提供されている

といった点を挙げています。

IMLSでは、今回調査の統計データを用いて、自館と他館との比較などが可能な対話型ツール“Library Search & Compare”の公開もあわせて発表しています。

北米及び英国の公共図書館とウォーキングプログラム(文献紹介)

2019年5月に発行されたInternational Journal of Environmental Research and Public Health誌の16巻10号に、公共図書館のウォーキングプログラムについて調査した論考“Public Libraries and Walkable Neighborhoods”が掲載されています。

米・ノースカロライナ大学グリーンズボロ校図書館情報学部のNoah Lenstra氏等によるもので、北米及び英国の公共図書館を対象に、公衆衛生に係わって、地域のウォーキングプログラムへの公共図書館の貢献度を調査することを目的としたものです。

同文献では、地域のウォーキングプログラムに対して、公共図書館は、

・小説や地域の歴史とウォーキングプログラムを結びつける資源として
・フィットネスクラブ等がない地域のコミュニティーセンターとして
・地域のウォーキングクラブの活動や公衆衛生の研究者の研究の提携先として
・歩きやすいルートの目的地として

貢献していることを指摘しています。

E2137 - 「ニューヨーク公共図書館と<図書館の未来>」<報告>

2019年4月9日に日比谷図書文化館コンベンションホール(東京都千代田区)で,株式会社ミモザフィルムズ/ムヴィオラ主催のパネルディスカッション「ニューヨーク公共図書館と<図書館の未来>」が開催された。

カタール国立図書館(QNL)で活動する海外の大学等に在籍する大学院生によるピアサポートネットワーク

カタール国立図書館(QNL)の2019年5月26日付のニュースにおいて、同館で私的に活動する、海外の大学等に在籍する大学院生によるピアサポートネットワークが紹介されています。

海外やオンラインの大学の博士課程に在籍しているために、1人で悩みを抱えている大学院生が多いことから、互いに支えあうために構築されたもので、月1回同館でミーティングを行い、研究方法・論文の論理構成・エビデンスや統計の使い方・研究計画書の書き方・批判的な読書方法・調査分析手法・ソフトウェアのスキルなどといった実用的な情報の共有が行われています。

同ネットワークを管理する学生は、図書館はデータベースを含めた情報源へのアクセスを提供することで博士課程に必要なスキルの開発を促進していると述べており、また、同館も、学術コミュニティの大学院生に提供する主要なサービスの一つであるとしています。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)が15周年

2019年5月21日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、2004年5月21日に枢密院が同館設立に係る法律の施行令を採択してから15周年を迎えました。

同館のブログでは、1990年代に記録類の増加や情報技術の台頭及び政府の財政赤字のなかから両者を統合する考えが生まれたこと、同時期に議会が記録遺産に関するカナダ政府の役割について検討を進めていたこと、国立図書館・国立文書館間の連携が促進されていたことなどから、2002年に議会開会の式辞において両館の統合が発表され、2004年5月に法的続きを完了したという経緯が紹介されています。

また、設立の過程で、組織統合、図書館と文書館と繋ぐ「記録遺産」という新しい概念、両館の共通基盤の形成、国内他機関との連携という同館の4つの特徴が現れたと紹介しています。

米・ミシガン州ケント地域図書館、高校卒業資格等が得られるプログラムの提供開始

2019年5月22日、米・ミシガン州ケント郡のケント地域図書館(KDL)が、高等学校の卒業資格取得プログラムの提供開始を発表しています。Cengage社・Galeのの“Career Online High School(COHS)”を提供するもので、同州内では初めてです。

現在、キャリアの向上、就職準備、生涯教育を望む21歳以上の成人に対して、19の分館で実施しており、受講料は無料ですが、受講生数は制限があり、図書館カードの登録が必要です。

受講生は、自身のパソコン・タブレットや図書館のパソコンを用いて受講することができ、18か月で同プログラムを終了することができます。卒業資格とともに、10の分野の労働技能の証明書も取得可能です。

【イベント】大阪市立図書館×映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』トークイベント「借りるだけではもったいない!『もっと』使える!図書館」(6/16・大阪)

2019年6月16日、大阪市立中央図書館(大阪市西区)において、大阪市立図書館×映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』トークイベント「借りるだけではもったいない!『もっと』使える!図書館」が開催されます。

映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』のダイジェスト版上映を通じてニューヨーク公共図書館の秘密に迫るとともに、図書館学研究者や大阪市立図書館職員が図書館の魅力や可能性を語るトークイベントです。

入場無料であり、定員は300人(当日先着順)です。また、トークイベントの参加者を対象としたバックヤードツアー(参加無料、事前申込先着順)も開催されます。

主なプログラムは次のとおりです。

1.映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』予告編とダイジェスト上映
2.トーク:菅谷明子氏 *スカイプ出演
(在米ジャーナリスト/『未来をつくる図書館~ニューヨークからの報告』著者)
3.トーク:嶋田学氏(奈良大学教授/前瀬戸内市民図書館館長)、澤谷晃子氏(大阪市立中央図書館職員/日本図書館協会認定司書)

科学技術振興機構(JST)、「情報資料館」を開館:閉館した情報資料館筑波資料センターを引き継ぐ

2019年5月15日、科学技術振興機構(JST)は、JST東京本部(東京都千代田区)の地下1階に「情報資料館」を開館しました。これは、2019年3月29日に閉館した情報資料館筑波資料センター(茨城県つくば市)を引き継いだものです。

情報資料館は、JSTが収集した約12万冊の資料を閲覧できる閉架式の図書館であり、科学技術・医学・薬学関係の学術雑誌、会議録/要旨集等、JST文献データベースに収録した直近3年分の学術雑誌を中心に所蔵しているとあります。

資料の閲覧(館内閲覧のみ)は無料です。有料で複写も可能です。

情報資料館
https://jipsti.jst.go.jp/jst-lib/
※「お知らせ」に「情報資料館が開館しました。(2019年5月15日)」とあります。

米国学校図書館員協会(AASL)、2019年の“National School Library of the Year Award”を発表:イリノイ州の“High School District 214”

2019年5月2日、米国学校図書館員協会(AASL)が、イリノイ州・アーリントンハイツの“High School District 214(高等学校区214)”を、2019年の“National School Library of the Year (NSLY) ”に選んだことが発表されています。

NSLYは、AASLの学校図書館基準『学習者、学校図書館員、学校図書館のための全国学校図書館基準』の実現事例を示す、単一、もしくは学校区単位の学校図書館を表彰する賞です。

学校の管理職と学校図書館の深く豊かな連携、地域の公共図書館と統合したプログラムやサービスの提供、プロジェクト基盤の確かな探究学習の促進のための地域の企業との豊かな教育的連携等が評価されたとしています。

“High School District 214”は、すべての生徒が変化する社会の課題に対応可能な市民として完全な能力を発揮するために、彼らにとって必要な技術・知識・行動(分析能力・コミュニケーション能力・課題解決能力・技術リテラシー)を身に着けることを支援することを重要な使命として掲げています。

ページ