NLM(米国国立医学図書館)

英国の機関リポジトリアグリゲーターCORE、PubMedのLinkOut機能に対応:PubMedユーザーにCOREポータルサイト上で利用可能な文献フルテキストへのリンクを直接提供

2021年2月3日付で、英・Jiscは研究支援活動等を紹介するブログ“Research”の記事として、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREが米国国立医学図書館(NLM)の生物医学文献データベースPubMedのユーザーに対して、文献のフルテキストを提供可能になったことを紹介しています。

COREのPubMedユーザー向けのフルテキスト提供は、PubMedによる外部サービスへの直接リンク提供機能“LinkOut”を利用して行われます。COREのポータルサイト上で利用可能な文献について、PubMedの検索結果画面上に、フルテキストへのリンクが形成された専用アイコンが表示されます。

同記事では、数十万件規模の文献がPubMedから直接利用可能になったことを説明しています。また、今回のフルテキスト提供は、CORE収録の論文データとPubMedのデータとを、効率的で正確に照合可能なアルゴリズムの新たな導入により実現したことを紹介しています。

COREは、Jiscと英国Open Universityによる非営利のサービスとして提供されています。

PubMed Central(PMC)で利用可能なコロナウイルス関連文献が10万点に到達

2020年12月21日、米国国立医学図書館(NLM)傘下の米・国立生物工学情報センター(NCBI)は、医学系学術文献の全文提供アーカイブであり、同センターが管理するPubMed Central(PMC)において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)をはじめとするコロナウイルスに関連した文献の利用可能点数が10万点に到達したことを発表しました。

全米人文科学基金(NEH)と米国国立医学図書館(NLM)が研究・教育・キャリア開発における協力関係を2024年まで延長

2020年12月14日、米国国立医学図書館(NLM)は、全米人文科学基金(NEH)との研究・教育・キャリア開発における協力関係を2024年まで延長したことを発表しました。

2012年以来、NLMとNEHは生物医学研究と人文学研究のコミュニティ同士が専門知識を共有し、新たな研究課題の開発等に取り組むことを目的とした協力関係を構築しています。

NLM and NEH Renew Partnership to Collaborate on Research, Education, and Career Initiative(NLM,2020/12/14)
https://www.nlm.nih.gov/news/NLM_NEH_RenewPartnership.html

米国国立医学図書館(NLM)、米国国立衛生研究所(NIH)の試行プロジェクト“NIH Preprint Pilot”の図書館員向けの情報を提供するツールキットを公開

2020年12月8日、米国国立医学図書館(NLM)は、米国国立衛生研究所(NIH)が実施中の試行プロジェクト“NIH Preprint Pilot”について、図書館員向けの情報を提供するツールキット“NIH Preprint Pilot: A Librarian Toolkit”を作成・公開したことを発表しました。

“NIH Preprint Pilot”は、NIHの助成による研究成果物の早期提供を目的としたプロジェクトです。試行期間の第1段階では特に新型コロナウイルス感染症に関わるものを中心に、NLMはNIHから助成を受けた研究成果物に当たる未査読のプレプリントを、PubMed Central(PMC)及びPubMedで公開しています。

図書館員やその他の医療専門職がプレプリントの役割、アクセス方法、利用方法等を学ぶことができるように、NLMは“NIH Preprint Pilot: A Librarian Toolkit”を作成しました。このツールキットには、NIHの試行プロジェクトの概要、NIHが助成対象の研究者向けに提供している情報、プレプリントに関する知識を学ぶための資料、学術雑誌のプレプリントに関するポリシーを得るための資料、プレプリントに対するピアレビューに関する資料などが収録されています。

米国国立医学図書館(NLM)、医学件名標目表(MeSH)2021年版の適用をはじめとした医学学術文献データベースMEDLINEの年末更新処理を実施

2020年12月4日、米国国立医学図書館(NLM)が、同館が整備する医学学術文献データベースMEDLINEについて、2021年に向けた年末処理の実施に伴う変更点の内容を発表しています。

NLMは2020年の年末処理によるMEDLINEの主要な変更点を以下のように紹介しています。

・12月3日付でNLMの整備するシソーラスである医学件名標目表(MeSH)について、最新の2021年版がMeSH用語のデータベース“MeSH Browser”のデフォルトへ設定された。PubMedへの2021年版MeSHの反映は12月中旬までに完了予定である。

・2021年版MeSHでは、2020年版の14件の標目について新しい用語への更新が行われた。また、277件の新しい用語が標目に追加された。

・2020年1月以降、MeSHの補足用語(Supplementary Concept Record)として追加された“COVID-19”や“SARS-CoV-2”をはじめ、新型コロナウイルス感染症に関連する多数の語彙が標目に昇格している。

米国国立医学図書館(NLM)、表示形式等に関わるPubMedの機能改善を実施:旧PubMed(Legacy PubMed)は2020年10月31日に閉鎖

2020年10月6日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館の提供する生物医学文献の無料データベースPubMedに機能改善を実施したことを発表しました。

2020年5月の新システム運用開始以降に、ユーザーから寄せられたリクエストに基づいて以下のような機能改善が実施されました。

・検索結果一覧画面のサイドバーに日付の範囲指定の可能なフィルターの追加
・My NCBIログイン時の検索結果一覧画面における検索語ハイライト機能の有効化
・文献管理ソフトに連携可能なPubMed形式のテキストファイルやPMID(PubMed ID)のリストを検索結果一覧として表示するオプションの追加
・検索結果一覧画面におけるスニペット表示・非表示の切替
・検索結果のソートキーのオプションとして刊行物名・第一著者の追加
・検索語句の検索クエリへの変換状況、無効な構文やタグの警告など検索詳細(Search Details)画面の表示内容の充実
・検索結果一覧画面への関連情報リンクの表示(一覧の表示形式がAbstractの場合のみ)

2020年第1四半期に発表された新型コロナウイルス感染症関連文献のオープンアクセス(OA)状況等に関するPubMedを情報源とした調査(文献紹介)

2020年8月12日付で、オープンアクセス(OA)出版プラットフォームを提供するF1000 Researchに、スペインの医学研究者らが共著で執筆した文献として、“Open Access of COVID-19-related publications in the first quarter of 2020: a preliminary study based in PubMed”が公開されています。

新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、各出版社は同感染症に関する文献を米国国立医学図書館(NLM)の運営するPubMed Central(PMC)などの適切なリポジトリにおいて、即時OA化することを認める意向を示しています。著者らはNLMの生物医学文献データベースPubMedやOA文献探索のためのブラウザ拡張機能Unpaywall等のツールを用いて、2020年第1四半期に発表された新型コロナウイルス感染症関連文献のOA状況等に関する調査を実施しました。また、過去のコロナウイルス関連文献との比較のために、2000年代前半に中国等で流行した新型肺炎の原因ウイルス「SARSコロナウイルス(SARS CoV-1)」や中東呼吸器症候群(MERS)の原因ウイルス「MERSコロナウイルス(MERS CoV)」に関連する文献のOA状況等も分析しています。

米国国立医学図書館(NLM)、実施中の「戦略計画2017-2027」を継続する指針とするためにパブリックコメントを募集

米国国立医学図書館(NLM)は、2020年8月11日付で、2017年から2027年までを期間とする現行の戦略計画“A Platform for Biomedical Discovery and Data-Powered Health”を継続実施する指針とするために、情報提供依頼書(RFI)への回答を呼びかけていることを発表しました。

NLMは現行の戦略計画が発表されてから数年の間に、目標を達成するため多数のイニシアチブやプロジェクトを実施してきましたが、RFIへの回答を通して、戦略計画の発表以降に発生した、または大幅に深刻さを増したNLMの使命に関わる重要課題を探り、現行の戦略計画の推進が引き続き最新の動向を反映した内容とすることをパブリックコメント実施の目的に挙げています。RFIは米国国立衛生研究所(NIH)のウェブサイト上で公開されており、2020年10月19日まで回答を受付しています。

米国国立医学図書館(NLM)、米国国立衛生研究所(NIH)助成研究の成果物にあたるプレプリントのPubMed Central上での利用について実現可能性を検証する試行プロジェクトを開始

2020年6月1日、米国国立医学図書館(NLM)傘下の米・国立生物工学情報センター(NCBI)は、NLMが米国国立衛生研究所(NIH)助成研究の成果物にあたるプレプリントのPubMed Central(PMC)上での利用について、その実現可能性を検証する試行プロジェクト“NIH Preprint Pilot”の開始準備を進めていることを発表しました。

“NIH Preprint Pilot”は、NIHの助成を受けた早期の研究成果物について、その発見可能性を高める方法の調査を主たる目標として取り組まれます。プレプリントのような中間的研究成果物の活用を推進するNIHの方針に基づき、NLMはこのプロジェクトが、NIH助成研究の発見可能性とアクセスのさらなる加速に向けた情報提供や、NIH助成研究のオープンアクセス(OA)による迅速な普及支援として機能することを意図しています。

ドイツ医学中央図書館(ZB MED)、2020年版以降の医学件名標目表(MeSH)のドイツ語翻訳事業をドイツ医療文書情報機構(DIMDI)から承継

2020年5月20日、ドイツ医学中央図書館(ZB MED)は、米国国立医学図書館(NLM)が整備する医学件名標目表(MeSH)のドイツ語翻訳事業について、ドイツ医療文書情報機構(Deutsche Institut für medizinische Dokumentation und Information:DIMDI)から移管を受け、2020年版以降の翻訳を同館が担当することを発表しました。

MeSHは年に一度更新される世界的に普及した医学用語のシソーラスです。書籍等の主題索引から、データベースの索引、医学・生命科学分野の検索プロファイル作成まで多方面で活用されています。

MeSHのドイツ語翻訳事業は2018年までDIMDIが担当し、2020年5月時点では2019年版MeSHのドイツ語翻訳版がDIMDIのウェブサイトからダウンロード可能になっています。ZB MEDはDIMDIとの緊密な連携の下で、翻訳事業を引き継ぎ、後日2020年版MeSHのドイツ語翻訳版を提供する予定です。

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