図書館事情

新型コロナウイルス感染症の流行期間に中国の図書館が行ったサービス(記事紹介)

中国・上海図書館の「中国図書館だより」において、新型コロナウイルス感染症の流行期間に中国の図書館が行ったサービスを紹介する記事が2020年7月20日付けで掲載されています。「中国図書館だより」は、日本語で中国の図書館事情を紹介するコーナーです。

2020年7月に中国の学術誌『晋図学刊』に発表された論文の内容を紹介する記事であり、デジタル資源サービス、ボランティア活動、オンラインイベント、「読書療法」サービス、広報、情報リテラシーの分野における取組例が紹介されています。

中国図書館だより(上海図書館)
http://www.library.sh.cn/Web/www/shtsg/Tyuugoku/index.html
※2020年7月20日付けの記事に「「新型コロナウイルス肺炎」抑制期間における中国の図書館臨時サービス調査」とあります。

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、公共図書館の概況調査の2017年度版のレポートを公開

2020年7月16日、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、公共図書館の概況調査の2017年会計年度版のレポートを公開しました。

1988年から開始された同調査は、全米の1万7,000を超す図書館、分館、自動車図書館で構成される約9,000の図書館機構(public library system)における図書館利用、経営状態、職員数、資料に関する統計を分析したものです。

今回の報告書の結果が以下のように紹介されています。

・公共図書館がサービスを提供している地域に住む3億1,200万人の55パーセントにあたる1億7,200万人を超す登録利用者が、2017年に13億2,000万回公共図書館を訪れた(平均年4回訪問)

・公共図書館では2017年に、2016年より20万件多い560万件のプログラムを提供し、2016年より500万人多い1億1,800万人以上が参加した。子どもおよびヤングアダルト向けのプログラムが大部分を占めている。

・オーディオ、ビデオ、電子書籍といった公共図書館で利用できる電子資料の数が2017年も引き続き増加しており、4億6,350万回以上貸し出されている。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)のライオン像がマスクを着用:ニューヨーク市民に感染症対策への意識を促すため・NYPLは2020年7月13日から一部サービスを再開

2020年6月29日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館のシンボルとして知られる2体のライオン像がマスクを着用したことを発表しました。新型コロナウイルス感染症拡大への対抗のため安全を確保し専門家のガイドラインへ従う意識を、ニューヨーク市民に対して促すことが目的です。

2体のライオン像が着用するマスクは、幅3フィート・高さ2フィートの専用に仕立てられたものです。NYPLはプレスリリースの中で、過去にライオン像は毎年12月には花冠をつけ、1995年には開館100周年を祝してシルクハットを着用し、2000年のMLBワールドシリーズでニューヨーク・メッツとニューヨーク・ヤンキースが対戦した「サブウェイ・シリーズ」では野球帽を被ったことがあるものの、マスクを着用することは初めてであると紹介しています。また、2体のライオン像はお互いに6フィート以上の距離を保っており、市民に手本を示すものである、としています。

NYPLは2020年7月13日から一部の分館でサービスを再開する予定ですが、入館するためにはマスク着用が必須となります。

米国議会図書館(LC)、連邦政府機関の図書館・図書館員を称える賞“Awards for Federal Librarianship”の2019年の受賞者を発表

2020年6月24日、米国議会図書館(LC)は、連邦政府機関の図書館間の連携・協力を促進するための米国連邦図書館情報ネットワーク(FEDLINK)による、連邦政府機関の図書館や図書館員等を称える賞“Awards for federal librarianship”の2019年の受賞者を発表しました。

図書館・情報センターに対する賞“Federal Library/Information Center of the Year”の大規模館部門には、機関リポジトリの立ち上げ、データベース・電子ジャーナルの共同契約による経費節減、レファレンス等の活動、図書館スペースの再構成による利用者の増加といった点が評価され、オハイオ州ライト・パターソン空軍基地のダッツォ研究図書館(D’Azzo Research Library)が選ばれました。

また、小規模館部門には、リンクルゾルバーの実装や、1964年から1995年までの同局の文書(命令)を検索できる画像アーカイブの構築といった点が評価されて、コロラド州に所在する土地管理局(BLM)図書館が選ばれています。

第22回図書館サポートフォーラム賞の表彰者が発表される

図書館サポートフォーラムが、2020年6月12日付のニューズレターで、ユニークで社会的に意義のある各種図書館活動を表彰する「図書館サポートフォーラム賞」の第22回の結果を発表しました。

受賞者は次の通りです。
・矢野陽子氏(公益社団法人 全国市有物件災害共済会 防災専門図書館)
・鳥海恵司氏((株)トッカータ)
・林淑姫氏(近代洋楽史研究者/旧日本近代音楽財団日本近代音楽館)

図書館サポートフォーラム LSF News Letter no.84(図書館サポートフォーラム, 2020/6/12)[PDF:2ページ]
http://www.nichigai.co.jp/lib_support/pdf/n84.pdf

★第22回 図書館サポートフォーラム賞表彰決定(図書館サポートフォーラム)
http://www.nichigai.co.jp/lib_support/index.html

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)、ドイツの“Library of the Year 2020”に選出:ゴータ市立図書館が優秀な小規模自治体・地域の図書館として併せて選出

2020年6月16日、ドイツ図書館協会(Deutschen Bibliotheksverbandes:DBV)とドイツテレコム財団(Deutsche Telekom Stiftung)は、“Bibliothek des Jahres(Library of the Year)”の2020年受賞館として、ドイツ国立科学技術図書館(TIB)を選出したことを発表しました。

また、初めての試みとなる優秀な小規模自治体・地域の図書館を表彰する“Bibliothek des Jahres in kleinen Kommunen und Regionen”に、テューリンゲン州のゴータ市立図書館(Stadtbibliothek Gotha)を選出したことを併せて発表しています。

TIBについては、アナログ・デジタル双方における優れたサービスの展開と、戦略的なオープンサイエンスへの転換・オープンアクセス・研究データ・デジタル長期保存といった分野における同館の際立った取り組みが評価されました。副賞として2万ユーロが授与されます。

人口4万6,000人のゴータ市の図書館は、子ども・ヤングアダルト層から高齢者世代まで、多様な利用者層に応じて優れた教育やメディア事業を展開していることが評価されました。副賞として7,000ユーロが授与されます。

中国・成都図書館が成都市内の書店に開設する読書スペース(記事紹介)

中国のニュースサイト・四川在線の2020年6月11日付け記事で、中国・成都図書館が成都市内にある15の書店と協力し、各書店内に読書スペース「城市閲読美空間」を開設することを紹介しています。

各書店の「城市閲読美空間」には、書店利用者の多様なニーズに応じて、成都図書館から2,000冊の図書が配置され、毎月入れ替えも行われます。記事では、開設に当たり書店に求められる要件として、20平方メートル以上のスペース提供、10以上の座席設置、毎年20回以上の公益読書活動の開催、の3点を挙げています。

「城市閲読美空間」では、成都図書館の利用者証あるいは成都市の社会保障カードがあれば資料を借りることが出来ます。また、成都市内の公共図書館との間で、資料の相互貸借・相互返却も可能です。

成都図書館はこれまでも同様の取組として「城市閲読空間」の開設を行っていましたが、今回の「城市閲読美空間」では空間設計がより重視され、利用者の読書体験・快適さの改善が図られます。

ノルウェー・オスロの新公共図書館“Deichman Bjørvika”が2020年6月18日に開館

2020年6月11日、ノルウェー・オスロ市は、プレスリリース等配信サイト“Mynewsdesk”において、新公共図書館“Deichman Bjørvika”の開館準備が整ったことを発表しました。
 
Deichman Bjørvikaはオスロ市のオスロ中央駅とオスロ・オペラハウスの間に立地する6階建ての図書館です。45万冊の蔵書に加えて、映画の鑑賞・ポッドキャストの作成・ピアノの練習・ドレスの縫製・3Dプリンターの利用・フィヨルドの景色鑑賞など、様々なサービスや活動の場を提供する図書館として開館します。平日は午前8時から午後10時まで、週末は午前10時から午後6時まで開館します(開館初日のみ午後5時から深夜まで)。
 
当初は2020年3月28日の開館を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症と全国的なロックダウンの影響により、開館スケジュールが延期され2020年6月18日に開館することとなりました。
 
同館は感染症の影響がない状況では年間200万人の来館者を見込んでいますが、開館当初は感染症に対する安全対策として、一度に利用可能な入館者数を1,000人までとする制限を設けます。
 

E2265 - 「北海道学校図書館づくりサポートセンター」のオープン

選書や装飾作りなどの支援,有益な情報の提供を通じ学校図書館をサポートする,北海道学校図書館づくりサポートセンター(以下「サポートセンター」)が,2020年4月15日に江別市(北海道)内にオープンした。サポートセンターを開設した一般社団法人北海道ブックシェアリング(以下「当会」)は「だれもが豊かな読書機会を享受できる北海道にしよう」を合言葉に,2008年から活動しているNPOである。本を必要としている施設や団体に読み終えた本を無償提供する活動や,被災地(東日本大震災・北海道胆振東部地震)の読書環境の整備支援,公共図書館などが主催するブックイベントへの協力,道内の学校図書館の調査などに取り組んできた。

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