図書館事情

ニュージーランド・セルウィン図書館、オーストラリアの森林火災で負傷した野生動物の保護に必要な袋・布を作成するために必要な材料・ミシン等を利用者に提供

2020年1月8日、ニュージーランドのセルウィン図書館(Selwyn Libraries)が、オーストラリアの森林火災で負傷した野生動物の保護に必要な袋・布・巣を作成するために必要な材料やパターン、ミシンを利用者に提供すると発表しており、ニュージーランドの国営ラジオ局であるラジオ・ニュージーランドが1月13日付で報じています。

自宅で作成したものも含め、開館時間内に同館に完成品を提供すると、とりまとめて、それらを必要としているオーストラリアの担当機関に送付するとしています。1月22日付の同館のFacebookによると、1月28日で完成品の受付は締め切られています。

フィンランド・ヘルシンキ中央図書館(Oodi)の開館1年目の成果(記事紹介)

2020年2月5日、フィンランドのヘルシンキ中央図書館(Oodi)は、開館1年目の2019年の成果を振り返った記事として、“Oodi took Helsinki libraries to new heights in 2019”を公開しました。

Oodiは同記事の中で、同館の1年目の運営は全ての面で予想を上回ったとして、2019年の主な成果を次のように報告しています。

新型肺炎の感染拡大防止のため中国国家図書館等が臨時休館

中国国家図書館は、2020年1月23日付けのお知らせで、新型コロナウイルスが原因とみられている肺炎の感染拡大を防止し、利用者及び利用者サービスに従事する職員の安全を保つため、同館及び中国国家典籍博物館を1月24日から臨時休館することを発表しました。今後の開館については状況を見て改めて通知するとしています。

24時間対応の資料返却サービスを含む来館利用者向けサービスのほか、実施予定であった各種イベントや展示も中止となっています。なお、「国家数字図書館」等のオンラインサービスは通常どおり利用できます。

上海図書館や広州図書館等も、1月24日から臨時休館とする旨のお知らせをウェブサイト上に掲載しています。また、中国国家博物館や北京の故宮博物院も1月25日からの臨時休館を発表しており、図書館以外の文化施設でも休館の動きが広がっています。

一方、新型肺炎の発生地とみられている武漢市でも、武漢市文化・観光局が1月22日付けでお知らせを発表しており、1月23日から2月8日まで市内の公共図書館、博物館等を臨時休館措置とすることが決定しています。

American Libraries誌による2019年の振り返り(記事紹介)

2020年1月2日付けのAmerican Libraries誌(オンライン)が、2019年に図書館に影響を及ぼした事柄についての振り返り記事を掲載しています。

第22回図書館サポートフォーラム賞、推薦受付中

図書館サポートフォーラムが、ユニークで社会的に意義のある各種図書館活動を表彰する「図書館サポートフォーラム賞」について、第22回の候補者の推薦を受け付けています。推薦募集の締切は、2020年2月28日となっています。

表彰式は「図書館サポートフォーラム総会2020」とともに、2020年4月21日に開催される予定です。

★第22回図書館サポートフォーラム賞推薦募集 〆切迫る!(図書館サポートフォーラム)
http://www.nichigai.co.jp/lib_support/index.html

図書館サポートフォーラム LSF News Letter no.83 [PDF:2ページ](図書館サポートフォーラム,2019/12/18)
http://www.nichigai.co.jp/lib_support/pdf/n83.pdf

CA1963 - ヘルシンキ中央図書館“Oodi”の機能・理念とその成果 / 久野和子

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カレントアウェアネス
No.342 2019年12月20日

 

CA1963

 

ヘルシンキ中央図書館“Oodi”の機能・理念とその成果

神戸女子大学文学部:久野和子(くのかずこ)

 

ドイツ図書館協会(DBV)、小規模自治体・地域の図書館の優れた取り組みを表彰する"Bibliothek des Jahres in kleinen Kommunen und Regionen"を2020年に初めて実施することを表明

2019年12月17日、ドイツ図書館協会(DBV)は、2020年10月24日のドイツの「図書館の日(Tag der Bibliotheken)」にドイツテレコム財団(Deutsche Telekom Stiftung)と共同して、21回目となる“Bibliothek des Jahres”の授与と、初めての試みとなる小規模自治体・地域の図書館向けの“Bibliothek des Jahres in kleinen Kommunen und Regionen”の授与を実施することを発表しました。

“Bibliothek des Jahres(Library of the Year)”は、分野や規模を問わず、デジタルサービスを活用した模範的で革新的な図書館の取り組みに対して、賞金2万ユーロとともに授与されます。

“Bibliothek des Jahres in kleinen Kommunen und Regionen”は2020年に初めて創設され、住民5万人以下の小規模自治体・地域の図書館の模範的で革新的な取り組みに対して、賞金7,000ユーロとともに授与されます。

米・バージニア大学(UVA)で有志のボランティアにより1939年から1989年まで作成された図書館の目録カード約400万枚の保存プロジェクトが展開中

米・バージニア大学(UVA)の2019年12月9日付のお知らせで、改装に向けた準備が進む同大学の中央館アルダーマン図書館において、同館の過去の一部を物語る目録カード保存のための取組みが進められていることが紹介されています。

この取り組みの対象となっているのは、1939年から1989年までの50年間に作成された目録カード約400万枚です。UVAのお知らせでは、1989年に導入された電子目録システムでは、目録カードの表側の情報だけを転記していたため、当時の担当者が裏側に記した資料の来歴等に関連するメモなど、図書館の所蔵や大学の歴史について、目録カードでしか参照できない情報が存在することが紹介されています。

保存プロジェクトは同大学英語学部の大学院生であるNeal Curtis氏とSamuel Lemley氏が中心となって進めており、物理的なカードの保存に加えて、目録カードの情報をオンライン目録上で利用可能にするための募金活動も継続して行われています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、職業教育機関の図書館の現状を調査した報告書を公開

2019年12月17日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、TAFE(職業教育機関)の図書館の調査報告書“ALIA TAFE library survey 2019”を公開しました。

構造や予算の変化がTAFEの図書館と図書館職員にもたらした影響を理解するために、ALIAの職業教育図書館諮問委員会(Vocational Education and Training Libraries Advisory Committee)が実施した調査です。

調査では、58%の図書館職員が、著作権の判断・教育と学習への関与・IT支援・新技術の支援などの面においてこの1年間で大きな役割の変化を感じたとしています。また、49%の職員が大きな組織再編を経験したと回答しています。

また、専門性向上のために機会の減少(52%)、閉館を経験(18%)、年間予算の減少(62%)等も指摘されています。

諮問委員会の委員長は、同調査により、サービスを持続可能とするために必要な人材や設備の投資もなく、TAFEの図書館と図書館員が、学生に必要なサービスを提供するために努力しているという厳しい現状が明らかになったとしています。

米・ジョンズホプキンス大学、19世紀に執筆され現代の同性愛者の権利運動の土台を作った希少本“A Problem in Greek Ethics”の新たな一部を発見し図書館蔵書として受入

米国メリーランド州のジョンズホプキンス大学のニュースセンター“Hub”に2019年12月6日付で、19世紀に詩人のジョン・アディントン・シモンズにより執筆され、現代の同性愛者の権利運動の土台を作ったとされる希少本“A Problem in Greek Ethics”の第6部目となる新たな一部が、同大学Sheridan図書館のキュレーターであるGabrielle Dean氏によって確保されたことを紹介する記事が投稿されています。

1873年に執筆された“A Problem in Greek Ethics”は、1883年にシモンズが個人的に10部だけ印刷したとされており、現存するコピーはそのうちの5部のみである、と考えられていました。記事では、Dean氏が展示の準備のためインターネット上でシモンズの筆跡に関する検索を行っていたところ、偶然貴重書書店が販売しているレターセットの画像の中に新たに発見された6部目のコピーが含まれていた、と発見の経緯を説明しています。

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