図書館事情

北海道ブックシェアリング、コロナ禍における学校図書館の現状についてヒアリング調査を実施(記事紹介)

北海道ブックシェアリングが、2021年8月下旬から9月下旬にかけてコロナ禍における学校図書館の現状についてヒアリング調査を行い、結果をまとめたブログ記事6件を10月5日から10日にかけて投稿しました。

コロナ禍における図書館の利用状況、図書館での活動、新型コロナウイルス感染症対策として実施していること等について、7人(6校)にヒアリングが行われました。

記事では、ヒアリングの結果として、学年やクラスごとのローテーション利用、カウンター対応で声を出さない工夫、館内閲覧の禁止といった対応等が紹介されています。6校へのヒアリング全体を通しての所感として、他校の状況が分からないという声が多く、学校単位で対応を決めている印象があったこと、感染が拡大していない地域では日頃と大きく変わらない利用状況であったと感じられたこと等が記載されています。

学校図書館にヒアリングを行いました!報告①石狩管内の中学校(一般社団法人北海道ブックシェアリング ブログ, 2021/10/5)
https://ameblo.jp/booksharing/entry-12701812899.html

フランス・ADBU、大学図書館で使用されているITツールに関する調査結果を公開

2021年9月22日、フランスの学図書館・ドキュメンテーション分野の管理職層職員が構成する“Association française des directeurs et personnels de direction des bibliothèques universitaires et de la documentation”(ADBU)が、大学図書館で使用されているITツールに関する調査結果の公開を発表しました。

同調査は、ADBUの委員会“Commission Signalement et Système d’Information”(SSI)により、2021年1月26日から3月8日にかけて実施され、59件の回答が寄せられました。調査目的として、大学図書館で使われているITツールの概要を把握すること、独自で導入されているツールとその特徴(ホスティング、開発、メンテナンス、ユーザコミュニティの存在)を明らかにすること、相互運用の観点からのニーズを特定することが挙げられています。

全体的な結果として、図書館サービスの分野間で差異はあるものの、多種多様なツールが用いられ、規模が小さめな機関であっても独自のツールを開発している事例が見られたことが述べられています。また、機関の規模や文化によって異なるエコシステムがあったと指摘しています。

南アフリカ高等教育委員会(CHELSA)、南アフリカの学術図書館の現状に関するレポートを公開

2021年9月10日、南アフリカ高等教育委員会(CHELSA)が、南アフリカの学術図書館の現状に関するレポート“The State of South African Academic Libraries Report”を公開したと発表しました。テーマは“Embracing New Frontiers”です。

2020年11月に、南アフリカの高等教育の変化・新型コロナウイルス感染症への対応の文脈で学術図書館を概観することを目的として、公立の高等教育機関の図書館26館を対象としてオンライン調査が行われました。レポートでは、同調査の回答20件を基に、「価値提供」「管理・運営」「資金」「施設とインフラ」「蔵書構築・管理」「人的資源」「連携」「新型コロナウイルス感染症への対応」「オープンアクセス」等の観点でまとめられています。

結論の箇所では、南アフリカにおいて、学術図書館は、多様な形式で活発な教育・学習・研究の新しい方法に対応する大学の戦略で重要な役割を果たす場所であること等が述べられています。

香南市野市図書館(高知県)が寄贈を受けた戦時中の資料から不発弾の可能性がある砲弾が発見され警察が回収

2021年8月18日、高知県の香南市は、香南市野市図書館において、不発弾の可能性がある砲弾が発見され、警察当局により回収されたと発表しています。

報道によると、寄贈を受けた戦時中の遺品のなかにあったもので、職員の確認作業中に発見されたとのことです。

8月19日以降、図書館は通常どおり開館するとしています。

野市図書館における砲弾について(香南市,2021/8/18)
https://www.city.kochi-konan.lg.jp/life/dtl.php?hdnKey=8171

香南市の図書館 不発弾のようなもの発見(YAHOO!JAPANニュース(RKC高知放送),2021/8/18)
https://news.yahoo.co.jp/articles/059bfb1c4e7e23f281b29c825815bf4797a50004

フランスのプロヴァンス・アルプ・コートダジュールの刑務所図書館に関する報告書が公開

フランスの地域圏プロヴァンス・アルプ・コートダジュールの書籍や読書に関する活動を行う機関“Agence régionale du Livre Provence-Alpes-Côte d'Azur”が、2021年5月26日付のツイートで、同地域圏の刑務所図書館に関する報告書を公開したと発表していました。

同機関は2015年から拘留中の人を対象とした取組を行っており、今回の報告書は、図書館を刑務所における文化活動の場とすることを目的に、地域圏内の刑事施設を対象に行ったアンケート調査の結果をまとめたものです。18施設にアンケートが送付され、17施設から回答がありました。

報告書では、図書館だけでなく書籍が収められている棚・台車も含まれている可能性があるとしつつも、回答した施設で合計すると、書籍のための場所は45あること(2015年時点では27)が述べられています。その他、図書館の利用しやすさ、職員、提供している資料、利用者数、読書ワークショップ等の活動、予算、公共図書館との連携状況等についてまとめています。

米国法律図書館協会(AALL)、法律図書館・法情報専門家の現況調査報告書の第2版(2021年版)を刊行

2021年6月22日、米国法律図書館協会(AALL)が、法律図書館・法情報専門家の現況調査報告書の第2版として“AALL State of Profession 2021”を刊行しました

同報告書は、法律図書館(大学図書館、法律事務所、政府系法律図書館に分類されています)の、コロナ禍の影響・多様性・予算・利用者サービス・運営・コレクション・保存・連携・技術に関して定量的に把握できるものになっており、各機関での基準やアドヴォカシー・戦略策定や専門能力開発のためのツールとしての活用が想定されています。

同報告書での注目すべき事項として、法律図書館員が、新技術や研究成果の検査、新製品購入時の助言、契約交渉といった分野で貢献していることを指摘しています。

報告書は有料ですが、Executive Summaryが無料で公開されています。

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、大学図書館への来館を促す要因に関するレポート“Drivers for the Usage of SCONUL Member Libraries”を公開

2021年7月2日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、大学図書館への来館を促す要因に関するレポート“Drivers for the Usage of SCONUL Member Libraries”の公開を発表しました。

発表では、多くの資料がデジタルでアクセス可能にも関わらず、SCONUL館員館における図書館空間の利用は増加していることが指摘されています。同レポートでは、この点に関して、以下をはじめとした内容に焦点を当てて調査や分析等が行われています。

・大学のキャンパスのデザイン、利用の変化の文脈における図書館スペースの変化
・学生の身体や教育、情報技術とデジタルをはじめとした、学術図書館の利用に変化をもたらす要素
・図書館のスペースの利用傾向に関する、公開されている研究成果
・SCONULの館員館から提供された、公開されていない情報が明らかにするもの
・新型コロナウイルス感染症感染拡大を含む、将来の図書館利用を形作る要素

レポートの結論部分では、生徒中心型の教育により学部の建物に滞在する必要性が下がったことや、コンピュータやプリンターといった機器の利用をはじめとした、大学図書館を訪れる学生が増えた理由12点や、今後の研究の方向性等がまとめられています。

【イベント】ビジネス支援図書館推進協議会グローバルグループ主催オンライン・トークイベント「のぞいてみよう!世界の図書館」(7/5・オンライン)

2021年7月5日、ビジネス支援図書館推進協議会グローバルグループ主催のオンライン・トークイベント「のぞいてみよう!世界の図書館」がZoomを用いて開催されます。

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要で、定員は30人です。

内容は以下の通りです。

・ご挨拶  今井つかさ氏

・トーク1「ツイッターにみるブルックリン公共図書館」
高橋真太郎氏(境港市民図書館)

・トーク2「アメリカの図書館HPに見るMission&Vision~シンシナティ公共図書館(映画「The Public」の舞台)ほか~」
桂まに子氏(京都女子大学)

・トーク3「2000年以降のPLA(アメリカ公共図書館協会)戦略指針の特徴」
伍井結花氏(慶応義塾大学図書館・情報学修士課程)

・トーク4:「2021年アメリカ公共図書館年次大会参加報告」
豊田恭子氏(ビジネス支援図書館推進協議会副理事)

米・Library Journal誌、2021年の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」46人を発表

米国のLibrary Journal(LJ)誌(オンライン)が、2021年版の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」(Movers & Shakers)として46人の図書館員を発表しています。

米国の図書館界に新しい風を吹き込んだ図書館員たちを選出するもので、アドヴォカシー分野(ADVOCATES)、組織を変えた人(CHANGE AGENTS)、コミュニティを作った人(COMMUNITY BUILDERS)、デジタル開発者(DIGITAL DEVELOPERS)、教育分野(EDUCATORS)、革新者(INNOVATORS)、の6つの分野から選ばれています。

発表では、2021年の“Movers & Shakers”について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックという、基本的で需要が高いサービスの提供すら「例外的な達成」と見なされうる時期に画期的な仕事を成し遂げた人々である、と称えています。

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