図書館事情

フランスのプロヴァンス・アルプ・コートダジュールの刑務所図書館に関する報告書が公開

フランスの地域圏プロヴァンス・アルプ・コートダジュールの書籍や読書に関する活動を行う機関“Agence régionale du Livre Provence-Alpes-Côte d'Azur”が、2021年5月26日付のツイートで、同地域圏の刑務所図書館に関する報告書を公開したと発表していました。

同機関は2015年から拘留中の人を対象とした取組を行っており、今回の報告書は、図書館を刑務所における文化活動の場とすることを目的に、地域圏内の刑事施設を対象に行ったアンケート調査の結果をまとめたものです。18施設にアンケートが送付され、17施設から回答がありました。

報告書では、図書館だけでなく書籍が収められている棚・台車も含まれている可能性があるとしつつも、回答した施設で合計すると、書籍のための場所は45あること(2015年時点では27)が述べられています。その他、図書館の利用しやすさ、職員、提供している資料、利用者数、読書ワークショップ等の活動、予算、公共図書館との連携状況等についてまとめています。

米国法律図書館協会(AALL)、法律図書館・法情報専門家の現況調査報告書の第2版(2021年版)を刊行

2021年6月22日、米国法律図書館協会(AALL)が、法律図書館・法情報専門家の現況調査報告書の第2版として“AALL State of Profession 2021”を刊行しました

同報告書は、法律図書館(大学図書館、法律事務所、政府系法律図書館に分類されています)の、コロナ禍の影響・多様性・予算・利用者サービス・運営・コレクション・保存・連携・技術に関して定量的に把握できるものになっており、各機関での基準やアドヴォカシー・戦略策定や専門能力開発のためのツールとしての活用が想定されています。

同報告書での注目すべき事項として、法律図書館員が、新技術や研究成果の検査、新製品購入時の助言、契約交渉といった分野で貢献していることを指摘しています。

報告書は有料ですが、Executive Summaryが無料で公開されています。

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、大学図書館への来館を促す要因に関するレポート“Drivers for the Usage of SCONUL Member Libraries”を公開

2021年7月2日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、大学図書館への来館を促す要因に関するレポート“Drivers for the Usage of SCONUL Member Libraries”の公開を発表しました。

発表では、多くの資料がデジタルでアクセス可能にも関わらず、SCONUL館員館における図書館空間の利用は増加していることが指摘されています。同レポートでは、この点に関して、以下をはじめとした内容に焦点を当てて調査や分析等が行われています。

・大学のキャンパスのデザイン、利用の変化の文脈における図書館スペースの変化
・学生の身体や教育、情報技術とデジタルをはじめとした、学術図書館の利用に変化をもたらす要素
・図書館のスペースの利用傾向に関する、公開されている研究成果
・SCONULの館員館から提供された、公開されていない情報が明らかにするもの
・新型コロナウイルス感染症感染拡大を含む、将来の図書館利用を形作る要素

レポートの結論部分では、生徒中心型の教育により学部の建物に滞在する必要性が下がったことや、コンピュータやプリンターといった機器の利用をはじめとした、大学図書館を訪れる学生が増えた理由12点や、今後の研究の方向性等がまとめられています。

【イベント】ビジネス支援図書館推進協議会グローバルグループ主催オンライン・トークイベント「のぞいてみよう!世界の図書館」(7/5・オンライン)

2021年7月5日、ビジネス支援図書館推進協議会グローバルグループ主催のオンライン・トークイベント「のぞいてみよう!世界の図書館」がZoomを用いて開催されます。

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要で、定員は30人です。

内容は以下の通りです。

・ご挨拶  今井つかさ氏

・トーク1「ツイッターにみるブルックリン公共図書館」
高橋真太郎氏(境港市民図書館)

・トーク2「アメリカの図書館HPに見るMission&Vision~シンシナティ公共図書館(映画「The Public」の舞台)ほか~」
桂まに子氏(京都女子大学)

・トーク3「2000年以降のPLA(アメリカ公共図書館協会)戦略指針の特徴」
伍井結花氏(慶応義塾大学図書館・情報学修士課程)

・トーク4:「2021年アメリカ公共図書館年次大会参加報告」
豊田恭子氏(ビジネス支援図書館推進協議会副理事)

米・Library Journal誌、2021年の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」46人を発表

米国のLibrary Journal(LJ)誌(オンライン)が、2021年版の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」(Movers & Shakers)として46人の図書館員を発表しています。

米国の図書館界に新しい風を吹き込んだ図書館員たちを選出するもので、アドヴォカシー分野(ADVOCATES)、組織を変えた人(CHANGE AGENTS)、コミュニティを作った人(COMMUNITY BUILDERS)、デジタル開発者(DIGITAL DEVELOPERS)、教育分野(EDUCATORS)、革新者(INNOVATORS)、の6つの分野から選ばれています。

発表では、2021年の“Movers & Shakers”について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックという、基本的で需要が高いサービスの提供すら「例外的な達成」と見なされうる時期に画期的な仕事を成し遂げた人々である、と称えています。

白河市立図書館(福島県)、開館10周年記念イベントの一環として、バケツで米づくり

2021年5月20日、福島県の白河市立図書館が、同館Twitterにおいて、開館10周年記念イベントの一環として、バケツで米づくりを行うと発表しています。

白河市立表郷図書館長の指導の下、5月19日に代掻きが行われ、5月20日に、司書によって田植えが行われました。

@shirakawalibran(Twitter,2021/5/19)
https://twitter.com/shirakawalibran/status/1394860204286627842

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、全米博物館・図書館サービスメダル2021を発表

2021年5月18日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、全米博物館・図書館サービスメダル2021の受賞館6館を発表しました。同賞は、市民や家庭、コミュニティの改善に著しい貢献を果たした博物館・図書館を称えて贈られる賞です。

30のファイナリストから選ばれた受賞館は以下の通りで、メンフィス公共図書館は2007年以来の2度目の受賞となります。

図書館
・キャベル郡公共図書館(ウェストバージニア州ハンティントン)

・ハイウッド公共図書館(イリノイ州ハイウッド)

・メンフィス公共図書館(テネシー州メンフィス)

博物館
・ハイデザート博物館(オレゴン州ベンド)

・ミシシッピ子ども博物館(ミシシッピ州ジャクソン)

・ポンセ美術館(プエルトリコ・ポンセ)

米国・英国・オーストラリアにおける公共図書館のサービスに関する調査報告書(記事紹介)

米国の出版情報誌“Publishers Weekly”に、2021年5月6日付で、公共図書館のサービス状況に関する調査報告書についての記事“Report Urges Library Leaders to Address Decline in Public Library Usage Stats”が掲載されました。

英国の書店の元最高経営責任者であるTim Coates氏による調査報告書“Freckle Report 2021”の内容が紹介されています。記事によると、同報告書は、米国・英国・オーストラリアにおける公共図書館のサービスに焦点を当てており、図書館に関係する政府機関等が発表したデータや2021年4月に実施された調査の結果をまとめています。

公共図書館の来館利用は、米国では2018年までの8年間で31%、英国では2000年以降70%、オーストラリアでは10年間で22%減少したと述べられています。また、新型コロナウイルス感染症感染拡大の読書行動に対する影響について、全ての年齢層で読書量が増えたこと、デジタルコンテンツの提供・利用が増えた一方、紙媒体の資料の利用が減少したこと等を挙げています。

E2375 - フランス国立図書館(BnF)における研究活動

2020年9月,フランス国立図書館(BnF)が,同館における研究活動についてまとめた報告書“La recherche à la Bibliothèque national de France”を公開した。BnFの設立に関する1994年1月3日付のデクレ(行政命令)にある通り,資料の収集・保存・管理・提供だけでなく,所蔵資料に関する研究プロジェクトの実施も同館の使命の一つである。その成果は,シンポジウム,展示会,刊行物,ウェブサイトや,人文・社会科学分野のブログのプラットフォーム“hypotheses.org”上のページ等で発表されている。毎年刊行される活動報告書で,各年の研究内容等について言及されているが,研究活動に焦点を当てた報告書は今回初めて作成された。本稿では,報告書の内容を中心に,BnFの研究活動に関する取組の一端を紹介する。

文部科学省、公共図書館・学校図書館の実践事例集を公開

文部科学省が、2020年3月付けで「図書館実践事例集~地域の要望や社会の要請に応えるために~」及び「図書館実践事例集~主体的・対話的で深い学びの実現に向けて~(学校図書館)」を公開しています。

「図書館実践事例集~地域の要望や社会の要請に応えるために~」では、「利活用の推進・多様なサービス」「運営」「環境整備」「その他」の分類ごとに公共図書館の実践事例が紹介されています。

「図書館実践事例集~主体的・対話的で深い学びの実現に向けて~(学校図書館)」では、「利活用の推進」「運営」「環境整備」の分類ごとに学校図書館の実践事例が紹介されています。

図書館実践事例集~地域の要望や社会の要請に応えるために~(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/mext_01041.html

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