図書館事情

フィンランド・ヘルシンキ中央図書館(Oodi)、開館1周年を記念したイベントを開催:多数の賞に受賞・ノミネートされるなど大きな成功を収めた1年間として振り返り

2019年11月25日、フィンランドのヘルシンキ中央図書館(Oodi)は、独立記念日前日の2019年12月5日に開館1周年を記念したイベントを開催することを発表しました。12月5日には1日を通して、館内各所であらゆる年齢層を対象としたワークショップ・音楽演奏会等が開催されます。

翌11月26日には、開館からの1年間が大きな成功であったことを振り返る記事“Central Library Oodi’s first year has been a success”を投稿しています。開館以来の1年間で予想を大幅に上回る利用があり好意的なフィードバックを受けていることが振り返られています。また、IFLAの“Public Library of the Year”受賞をはじめ、カナダの建築雑誌“AZURE”が主催する国際建築賞“AZ Awards”でのピープルズ・チョイス賞の受賞、米・TIME誌の“World’s Greatest Places”リストへの掲載など、その活動や建築が多数の受賞・賞へのノミネートという形で評価されていることを紹介しています。

韓国国立中央図書館(NLK)、2019年度の図書館サービス向上功労者・団体を発表

2019年11月27日、韓国国立中央図書館(NLK)は、同日開催の「協力セミナー」において、2019年度の図書館サービス向上功労者・団体の授賞式(8部門)を行ないました。

公共図書館協力業務部門では、積極的な文化プログラムや利用者の利便性を考慮した情報サービスの実施が評価された公州市生涯学習課の司書や、地域代表図書館としての各館種の図書館や海外の図書館との持続的な交流や、官民学の読書文化関連団体との積極的な協力による読書振興事業の実施が評価された大田広域市のハンバッ図書館等が受賞します。

図書館革新アイデア論文・優秀事例募集部門では、専門図書館のコンテンツキュレーション・展示モデルを提案したエネルギー経済研究院の司書、青少年の文化芸術教育と地域の文化遺産を組み合わせて地域社会に寄与する図書館の役割を提案した仁川広域市永宗図書館の司書、人と空間をつなぐ大学図書館のスマートスペースを実現した成均館大学校学術情報館等が選ばれました。

図書館ビックデータ優秀活用事例・アイデア募集部門の活用事例部門では、ソウル特別市の江南区立図書館が、アイデア部門では「図書館文化プログラム情報統合プログラム」を提案したチーム等が選出されています。

天津大学図書館で配架ミス資料を検出するAIロボットが稼働中(中国)

中国・天津大学は、2019年11月26日付けの記事において、同大学の図書館で配架ミス資料を検出するAIロボット「智図」が稼働中であることを紹介しています。

「智図」は障害物の検出・回避機能やRFIDタグの読み取り機能を備えており、書架間を移動して把握した図書の位置情報とデータベース上の情報を比較し、配架ミス資料を検出します。マルチパス等の影響で位置情報に誤差が生じることがあるため、図書の背表紙に対し文字認識を行った結果を用いて誤差を補正し、精度の向上を実現しています。将来的にはアームを装備することで、配架位置修正も自動で行えるようになるとあります。

このほか、深度センサー付きカメラとRFID技術を使用したシステム「智趣」も開発されました。「智趣」は書架上に固定され、利用者が図書を閲覧する動作の認識、顔認識による身分判定を行うことにより、利用者の興味関心や図書の人気度を把握します。これらの情報は、パーソナライズされた図書推薦サービスや図書配架位置の最適化等に活用できるほか、図書購入時の参考情報ともなると述べています。

E2197 - 独・Library of the Year受賞のベルリン中央州立図書館

2019年10月24日,ドイツにおける「図書館の日」に,ドイツ図書館協会とドイツテレコム財団が決定する“Bibliothek des Jahres(Library of the Year)”の授賞式が行われた。ドイツの“Library of the Year”は,分野や規模を問わず,ドイツの特に優れた図書館に毎年贈られる賞で,ドイツにおいて図書館に贈られる国家的な賞としては,唯一のものである。そして,その受賞館として,2019年度はベルリン中央州立図書館(Zentral- und Landesbibliothek Berlin:ZLB)が審査委員会の満場一致で選出された。ここでは,特に高く評価され,選出の理由となった参加型サービスとデジタルサービスを中心に,ZLBの概要を紹介したい。

韓国、2019年「全国図書館運営評価」における優秀図書館を発表:最優秀賞はソウル特別市東大門区踏十里図書館等

2019年10月11日、韓国の文化体育観光部と、大統領所属図書館情報政策委員会は、今年の「全国図書館運営評価」において優秀図書館に選ばれた図書館を発表しています。

「全国図書館運営評価」は、図書館サービスの改善を目的に、2008年から、公共・学校・専門・兵営・刑務所の図書館を対象に行われているもので、2019年は、2,315館が参加しました。

大統領表彰2館、国務総理表彰7館、副総理兼教育部長官表彰3館、文化体育観光部長官表彰33館、図書館委員会委員長特別賞6館が選ばれ、副賞として賞金(総額)5,850万ウォンも授与されました。

最優秀賞にあたる大統領表彰には、使われていない空間を活用した住民主導の読書サークルといった地域の同好会へのコミュニケーション空間の提供・各事業に特化した情報サービスの提供・ビックデータの活用や情報疎外階層を対象としたサービスの拡大等が評価されたソウル特別市東大門区踏十里図書館と、教員・生徒が参加する読書教育プログラムの教科教育との連携・司書教諭による学校図書館を活用した読書プログラムや論文作成指導が評価された江原道の民族史観高校が選ばれました。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、ライオン像修繕作業の完了を発表

2019年11月1日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館のシンボルとして知られる2体のライオン像、“Patience”(忍耐)と“Fortitude” (不屈の精神)の修繕作業が完了したことを発表しました。

修繕作業は2019年9月2日週に開始されたもので、修繕費用の27万ドルは、ニューヨーク生命財団(New York Life Foundation)からの助成金及び何百人ものニューヨーカーからの寄付により賄われたとあります。

ドイツの“Library of the Year 2019”がベルリン中央・地域図書館(ZLB)に授与される

2019年10月24日、ドイツ図書館協会(Deutschen Bibliotheksverbandes:DBV)とドイツテレコム財団(Deutsche Telekom Stiftung)は、ベルリン中央・地域図書館(Zentral- und Landesbibliothek Berlin:ZLB)に第20回目となる“Bibliothek des Jahres(Library of the Year)”を授与しました。

社会とメディアの変化に対応した戦略的な市民参加型サービス・デジタルサービスの提供を通して、市民社会における開かれた議論の場としての図書館を確立した点が評価されています。

E2189 - フィリピン国立図書館による公共図書館の現状調査

フィリピンでは1994年6月17日の共和国法第7743号(RA7743)によって,全行政地区に公共図書館の設置が義務付けられた。以降,法令に基づいて整備が進められたものの,依然4万以上の地区で未設置のままとなっている。各館の運営状況についてもデータ不足が指摘されており,基礎的データの収集と量・質的サービスの拡充は図書館界全体が抱える問題となってきた。

ドイツ図書館協会(DBV)、ドイツの図書館の現況等に関するレポートの最新版を公表

2019年10月16日、ドイツ図書館協会(DBV)は、ドイツの図書館の現況等に関するレポートの最新版“Bericht zur Lage der Bibliotheken 2019/20”の公表を発表しました。

DBVは年に1回、ドイツの図書館の現況等に関するレポートを公表しており、“Bericht zur Lage der Bibliotheken 2019/20”は第10版に当たります。今回公表されたレポートは、辺境地域等へのネットワーク基盤の整備、図書館員の教育・研修への投資の増加、図書館の貸出によるロイヤリティ制度の電子書籍への適用、改正EU著作権指令の実施、著作権法上の障壁範囲の制限、オープンアクセス(OA)のさらなる推進などに焦点を当てた内容となっています。

公表されたレポートは、DBVのウェブサイトからPDF版をダウンロード可能です。また、デジタルコンテンツ共有サービスissuu上で閲覧することもできます。

韓国・文化体育観光部、モンゴルにて教育・文化分野の政府開発援助(ODA)による「小さな図書館」3館が開館したと発表:これまでアジア・アフリカ地域の13か国で123館の建設を支援

2019年8月22日、韓国・文化体育観光部は、教育・文化分野の政府開発援助(ODA)である「海外小さな図書館造成支援事業」により、モンゴルにおいて、8月21日に、「小さな図書館」3館が開館したと発表しています。

韓国は、同事業を、モンゴル国内においては2012年から実施しており、今回で16館目の開館です。

今回開館した図書館には、モンゴル教育文化科学スポーツ省が指定した必読図書に加え、モンゴル語に翻訳した韓国文学など6,000冊の図書が備えられています。また、K-POPや韓国映画・ドラマ・アニメ等韓国文化を見ることができる120台のパソコンや、マルチメディア機器も設置されています。

文化体育観光部では、2007年から2018年まで同業を通じて、アジア・アフリカ地域の13か国で123館の建設を支援してきました。今後9月にはベトナム・ナムディン省で3館、11月にはタンザニア・ダルエスサラームで3館を開館させる予定です。

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