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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2019年9月2日、早稲田大学図書館と慶應義塾大学メディアセンターは、両館の図書館システムを両館共同運用による新図書館システムへ移行したことを発表しました。
両館は高度化する情報技術と学術情報流通の変化に迅速に対応するため、新図書館システムとして世界41か国、約1,800機関で導入されているクラウド型の図書館システムを採用したことを発表しています。新図書館システムでは、早稲田大学・慶應義塾大学の蔵書を合わせた約1,070万冊が同時に検索可能なほか、世界の学術情報(論文・記事)の検索も可能となっています。
図書館システム(WINE)が新しくなりました(早稲田大学図書館,2019/9/2)https://www.waseda.jp/library/news/2019/09/02/7438/
2019年8月9日、ProQuest社は学術図書館向け選書受入サービスRialtoの開発のため、Emerald社・オックスフォード大学出版局(OUP)・SAGE社・Taylor & Francis社・シカゴ大学出版局の5つの学術出版社と提携したことを発表しました。
RialtoはProQuest社が2018年11月に開発を発表した学術図書館向けの包括的な選書受入サービスです。図書館サービスプラットフォーム(LSP)のAlmaを基盤として構築し、電子書籍・紙書籍・動画等のあらゆるタイプのコンテンツを様々な出版社・プラットフォームから受入可能にすることで購入ワークフローの合理化を実現するシステムである、としています。
提携した5つの出版社はRialtoの開発パートナーとして契約済の10の学術図書館のグループに加わり、図書館・出版社コミュニティ・ProQuest社の間で協議が行われることになります。
Rialtoは本格的な立ち上げに先立って、まず2019年12月に開発パートナーで利用可能となる予定です。
2019年7月22日、英・Jiscは、コレクション管理や発見可能性の改善を支援する3つの新しい図書館サービス“Library hub discover”、“library hub compare”、“library hub cataloguing”を2019年7月31日から開始することを発表しています。
“Library hub discover”は図書館の所蔵資料を横断検索できるサービスです。Jiscが構築に携わった“national bibliographic knowledgebase” (NBK)のデータに基づいて、英国の学術、国立、専門図書館の利用可能なメタデータを最も幅広く収録しているとあり、サービス開始時点で100以上の図書館の所蔵が検索できるほか、今後も増加する予定とあります。
また、 “library hub compare”と“library hub cataloguing”はOCLCとのパートナーシップを通じて開発されたサービスであり、各ウェブサイト上での説明によれば、前者は自館のコレクション分析やNBKに所蔵情報を提供している館とのコレクションの比較ができるサービス、後者はMARCレコードを検索、ダウンロードできるサービスとなっています。利用に際しログインが必要となっており、限られた範囲の機関のみ利用可能です。
埼玉県の飯能市立図書館は、2019年7月23日から8月31日まで、株式会社富士通マーケティングと連携し、「図書チャットボット」の実証実験を実施しています。
飯能市立図書館に来館し「図書チャットボット」LINE公式アカウントを「友だち登録」することで、「図書館資料の検索」「おすすめの本や、利用者の目的や気分に合わせた本の紹介」「図書館各種事業、利用案内などの紹介」といった各種サービスを利用することができます。
LINEで蔵書検索が?! 「図書チャットボット」実証実験を開始します。(飯能市立図書館)http://www.hanno-lib.jp/topics/line.html
県立長野図書館が、2019年7月23日に、一般財団法人長野県文化振興事業団長野県信濃美術館と連携協定を締結すると発表しています。
県民向けの講座・展示等のプログラム企画の協働のほか、所蔵資料の相互利用、所有する資料(収蔵作品)・情報をデジタル化して保存・公開するシステムの実現に向けて相互に連携・協力し、新しいサービスを実現することが目的です。
主な連携・協力事項として、以下の5点が挙げられています。
1.県立長野図書館業務システムによる蔵書管理の統一化に関すること
2.資料の相互利用に関すること
3.参考調査に関すること
4.利用者向け講座・展示等のプログラム企画に関すること
5.県内地域情報のデジタルアーカイブのポータル構築研究・実現に関すること
米国のヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のVersion 6.0が、2019年7月15日に公開されました。
Version 6.0では、検索フィルターを管理するためのユーザインタフェースの改善、OverDriveの電子書籍サービスとの統合オプションのサポート機能追加、電子メールなどで送信するURLの短縮化機能追加、MySQL8との互換性改善等が行われています。
VuFind 6.0 Press Release(VuFind, 2019/7/15)https://vufind.org/wiki/changelog:release-6-0
参考: オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン5.0が公開 Posted 2018年7月18日http://current.ndl.go.jp/node/36339
株式会社ブレインテックが、東京都品川区の同社の本社ショールームにおいて、2019年7月17日、「OpenBookCameraを使った遡及入力」実証実験進捗報告会を開催すると発表しています。
同実験は、同社が、機械振興協会BICライブラリと共同で行っている、書影撮影専用カメラ「Open Book Camera」を用いた灰色文献の一括遡及データ入力実験で、同社ショールームで開催される図書館システム体験イベント「情報館オープンデー」内で実施されます。
報告会は、14時と16時の2回開催されますが、オープンデー実施時間中(13時から17時)であれば、報告会と同様の内容をスタッフが説明するとのことです。
当日は「Open Book Camera」による撮影も体験できます。
参加のための事前申し込みは不要です。
2019年7月4日、オーテピア高知図書館が、「オーテピアアプリ」の提供開始を発表しました。
オーテピアをより便利に利用するための無料で使えるスマホアプリ(Android、iOS対応)で、同館が、高知工業高等専門学校・今井研究室と高知みらい科学館と共同で制作したものです。
主な機能として、
【共通】 ・オーテピアの館内マップ上に自分の現在位置を表示
【オーテピア高知図書館】 ・所蔵検索で見つかった本が、マップ上のどの本棚にあるかを表示
・所蔵検索から予約/予約状況の確認/予約資料到着の通知/借りている本の確認/返却 日の通知/貸出延長
・読書通帳機能
※すべての機能を使うには、オーテピア高知図書館・高知市民図書館分館分室 共通利用カードとインターネットサービスのパスワードが必要(図書館の窓口で発行可)
【高知みらい科学館】 ・ビーコン電波またはQRコードを用いた科学館の常設展示の解説表示
・科学館内に設置したカメラを用いて展示室入り口のデジタル地球儀の前で記念撮影する機能
が紹介されています。
2019年6月17日、日本図書館協会(JLA)図書館の自由委員会は「デジタルネットワーク環境における図書館利用のプライバシー保護ガイドライン」(2019年5月24日付け)を公表しました。
デジタルネットワーク環境において、図書館利用のプライバシーを保護するために図書館が取り組むべき具体的内容を示すものとあり、以下の7章からなります。
1.はじめに 2.プライバシー保護の重要性 3.どんな場面で「個人情報」「利用情報」が収集されるか 4.収集した情報の管理 5.利用者による自己情報へのアクセスとコントロール 6.外部とのネットワーク 7.図書館員のプライバシー意識と図書館の体制
図書館の自由委員会(JLA)http://www.jla.or.jp/committees/jiyu/tabid/182/Default.aspx ※2019年6月17日付けのお知らせに「デジタルネットワーク環境における図書館利用のプライバシー保護ガイドライン(2019年5月24日)を掲載しました」とあります。
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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