2009年4月23日,OCLCはクラウドベースの図書館業務管理システムを構築する戦略を発表した。これは,システムの共同利用を目的としたものであり,ウェブベースという点ではSaaS(Software as a Service)に類似している が,すべての参加館が同一のハードウェア,アプリケーション,データを共有することで,情報探索の質の向上やメタデータ管理などにおける「ネットワーク効果」が得られることを特徴としている。また,統一されたプラットフォームを用意することで,ユーザ・エクスペリエンス(サービスの利用を通じて利用者が認知する有意義な経験)の質を向上させると共に蔵書管理のトータルコストを減らすことを目標としている。…
米国のLibrary Journal誌が2009年4月1日号で、毎年恒例となっているブリーディング(Marshall Breeding)氏による図書館システム市場の動向分析記事を掲載しています。厳しい経済状況の中でも、図書館がエンドユーザへの情報提供、特にデジタルコンテンツへのアクセスを改善するべく投資する傾向が続いていること、またシステムベンダー側ではSaaS(Software as a Service)の拡大、データ提供用APIのリリースなどが、概況として紹介されています。このほか、主要ベンダーの動向、館種別(公共、大学、学校、専門)のトレンド、ベンダー・図書館による次世代図書館インターフェース開発などが紹介されています。
OCLCが2009年4月23日、ウェブベースの共同利用型図書館業務システムを構築する戦略を発表しました。貸出管理、資料管理、印刷媒体/電子媒体の蔵書構築(選書、受入、電子資源管理(ERM)など)、ライセンス管理、(他の参加館との比較を含む)利用統計・蔵書評価等の業務管理といった機能が提供される予定とされています。OCLCによれば、これは、いわゆるSaaS(Software as a Service)と類似しているが、すべての参加館が同一のハードウェア、アプリケーション、データを共有することによる「ネットワーク効果」が得られる点が特徴である、としています。2009年5~6月から、テストが開始されるとのことです。