English / 日本語
カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2020年8月26日、EBSCO社は、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOの実装を検討するあらゆる規模の図書館が、FOLIOの実装サービス・ホスティング等を提供する同社の“EBSCO FOLIO Services”を利用可能になったことを発表しました。
EBSCO社はイニシアチブ開始以来FOLIOに関わっており、図書館は“EBSCO FOLIO Services”によって同社の専門チームが担当する実装支援やホスティング等を活用することができます。また、電子リソース管理システム“EBSCO Knowledge Base”やディスカバリーサービス“EBSCO Discovery Service(EDS)”など、FOLIOと同社の製品との統合サービスも提供しています。
2020年8月13日、ProQuest社傘下の図書館システムベンダEx Librisは、新型コロナウイルス感染症拡大下の社会の記憶をアーカイブするチリ大学の取り組みを紹介したブログ記事を公開しました。
チリ大学では、新型コロナウイルス感染症が社会に拡大する中で、遠隔学習・在宅勤務・必要とされるソーシャルディスタンシングやフィジカルディスタンシング・課外活動・強制的な制限事項など、人々が日常生活や活動においてどのような変化を経験しているかについて、情報を収集し公開する取り組みを実施しています。取り組みは同大学の哲学・人文科学部歴史学科と情報サービス・図書館本部が共同で進めており、新型コロナウイルス感染症に関する個人的な体験談を写真・動画・手紙・携帯電話で作成したテキスト・音声・画像などの形で広く募集しています。Ex Librisの“Primo”を用いた同大学図書館のディスカバリーサービス内に専用ページとして“Memoria COVID-19”が作成され、同ページ上でGoogleフォームから体験談を投稿したり投稿された体験談を閲覧することが可能になっています。
2020年7月27日、オープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)をコミュニティベースで開発するイニシアチブ“FOLIO”は、最新の愛称付きリリースとしてGoldenrod版を公開したことを発表しました。
FOLIOは公開したGoldenrod版を、既存の図書館システムから移行するために必要な統合図書館システム(ILS)としての重要機能の実装が完了したバージョンに位置づけています。
FOLIOは、2020年10月に新しい愛称付きリリースとしてHoneysuckle版を公開する予定です。
米・ヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のVersion 7.0が、2020年7月20日に公開されました。
セキュリティの向上、ArchivesSpaceやKohaのRESTful APIといったいくつかのシステムとの統合のサポート、EBSCO Discovery ServiceやFOLIOとの互換性の向上、プラグイン生成ツールの強化等が行われています。
VuFind 7.0 Press Release(VuFind, 2020/7/20)https://vufind.org/wiki/changelog#release_70_-_7_20_2020
参考: オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン6.0が公開 Posted 2019年7月16日https://current.ndl.go.jp/node/38594
2020年7月8日、韓国国立中央図書館(NLK)は、公共図書館資料管理システムKOLASⅢのソースコードを公開しました。サービスの改善や急速に変化する外部環境に対して各館が能動的に対応できるようにすることが目的で、誰でも自由に利用・複製・修正・再配布することが可能です。
KOLASⅢは、1992年に公共図書館における資料管理の先進化のために開発され、継続的に機能改善されてきた、図書館の標準的な業務体系に準拠したシステムで、現在までに約1,900館で導入されています。
公開されたソースコードの著作権および知的財産権は同館にあり、公開されたソースコードを用いて作成した場合には、General Public License3.0が適用されます。
2020年6月18日付けの北海道新聞の記事で、恵庭市立図書館恵庭分館(北海道)が、2020年度に非接触型の手のひら静脈認証システムを導入する予定であることが紹介されています。
同システムでは、利用者の手のひらの静脈情報を事前に登録することにより、資料貸出時に利用者カードを使用しなくても本人確認を行うことができます。国内では茨城県那珂市立図書館に続き2例目の導入とあります。
図書館恵庭分館、手のひら認証導入へ カード持たずに本の貸し出し可能に(47NEWS(北海道新聞), 2020/6/18)https://www.47news.jp/4926497.html
2020年6月18日、ドイツ経済学中央図書館(ZBW)は、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOを同館の電子資料管理に導入したことを発表しました。
2016年から始動したFOLIOのイニシアチブにおいて、ドイツでは北部を中心とした図書館ネットワーク“Gemeinsamer Bibliotheksverbund(GBV)”が当初から開発パートナーとして参加し、ZBWはGBVの一員として2017年から開発コミュニティに加わりました。特にZBWはFOLIOの「電子リソース管理」に関するワーキンググループの試行図書館として、GBVと緊密に連携しながら協力しています。
今回の決定により、ZBWはFOLIOの電子リソース管理モジュールを実務で運用する、ドイツおよび世界でもごく早期の事例となります。ZBWはGBVと連携しながら、今後数か月をかけて、FOLIOを同館のネットワークサービスや既存のドイツ国内のシステムに統合する作業を進めます。統合の内容として、共同目録K10plusとFOLIOとの間のデータのインポート・エクスポートを行うためのインタフェース開発や、ドイツ国内の電子リソースのライセンス契約を共同管理するためのシステムLAS:eRとの連携が挙げられています。
米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が刊行する“College & Research Libraries News”の2020年6月号に、“2020 top trends in academic libraries”が掲載されています。
同記事は、ACRLの研究計画審査委員会(Research Planning and Review Committee)により作成されたもので、大学・研究図書館における過去2年分のトレンドをまとめたものです。
取り上げられているトレンドは、以下の通りです。
・Change management: New skills for new leadership 変動性・不確実性・複雑性・曖昧性(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity:VUCA)の時代を背景とした、求められるリーダーシップの変化
・Evolving integrated library systems 統合図書館システム(ILS)の進化
・Learning analytics 学生のプライバシーや図書館の倫理等の観点から、ラーニングアナリティクスを活用することへの懸念が生じていること
2020年6月16日、EBSCO社は、同社がホスティングサービスを提供するオープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)FOLIOについて、米・ミズーリ州立大学図書館がFOLIOの完全実装を行った米国初の学術機関となったことを発表しました。
FOLIOの運用に当たり、同館では、EBSCO社のホスティングサービスを利用しています。EBSCO社のFOLIO移行チームとの協力により実装を行い、FOLIOのほか、ウェブスケールディスカバリサービスのEBSCO Discovery Service(EDS)、シングルサインオン(SSO)認証環境構築のためのID管理サービスOpenAthensの実装も行われました。
カレントアウェアネス・ポータル
のアンケートを実施中です。 (実施期間:2021年2月1日~3月26日) ご協力をお願いいたします。 アンケートページは こちら
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
Twitterでの情報提供を行っています。https://twitter.com/ca_tweet
図書館関係雑誌目次RSS集(国内)
日本の図書館・図書館情報学関係情報誌の目次をRSSで配信しています。
国立国会図書館 関西館 図書館協力課 調査情報係
〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3 chojo@ndl.go.jp (@は半角に直してください)
国立国会図書館ホーム
サイトポリシー