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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2021年2月25日、京セラコミュニケーションシステム株式会社が、本の背表紙画像を人工知能(AI)で解析する蔵書点検サポートサービス“SHELF EYE”の提供開始を発表しました。
蔵書点検業務の効率化支援を目的としており、タブレット端末を用いるサービスです。カメラ機能で撮影した複数冊の背表紙画像をAIが解析し、背表紙ごとにISBNを推測して本の特定を行い、確認結果はCSVデータで出力されます。発表によると、CSVデータの取り込みが可能な図書館システムであれば利用可能です。
また、ドローン等を活用した書架の撮影の自動化、拡張現実(AR)グラスを利用した書架点検の効率化への対応も構想していると述べられています。
本の背表紙画像をAIで解析、AI蔵書点検サポートサービス「SHELF EYE」を提供開始(京セラコミュニケーションシステム株式会社, 2021/2/25)https://www.kccs.co.jp/news/release/2021/0225/
2021年2月5日、岡山県男女共同参画推進センター(ウィズセンター)は、同センターの男女共同参画に関する蔵書が、オンライン上で検索・予約可能となったことを発表しました。
ウィズセンターはコロナ禍に伴う不要不急の外出自粛から、利用を自粛する住民のために、オンライン検索・予約サービスを導入しました。パソコン・スマートフォン・タブレット等による蔵書のインターネット検索と、ウェブフォームによる蔵書の貸出予約が可能になっています。
ウィズセンター蔵書のインターネット検索は、株式会社カーリルが「COVID-19学校図書館支援プログラム」により提供する蔵書検索サービスを活用して実施されており、2022年7月までの期限付きで利用することができます。同センターは株式会社カーリルのシステム導入について、埼玉県の鶴ヶ島市女性センター「ハーモニー」の助言があったことを紹介しています。
ウィズセンター蔵書のネット検索・予約を開始します(岡山県,2021/2/5)https://www.pref.okayama.jp/page/701410.html
2021年1月21日、EBSCO社は、同社がホスティングサービスを提供するオープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOについて、スペインのサラゴサ大学(La Universidad de Zaragoza)図書館が導入することを発表しました。スペインにおいて、同社のホスティングサービスを利用したFOLIOの導入は、同館によるものが最初の事例となります。
EBSCO社はスペインにおける図書館のFOLIO実装について、図書館等に情報技術・アウトソーシングサービスを提供するIBAI-SCANBIT社と業務提携関係を結んでおり、同館のFOLIO実装はIBAI-SCANBIT社が中心となって行います。同館のFOLIO実装に向けた移行の作業はすでに進行しており、2021年春に完了する予定です。
2021年1月21日、OCLC Researchが、メタデータをLinked Dataに変換するパイロットプロジェクト“CONTENTdm Linked Data Pilot project”の報告書の公開を発表しました。
同プロジェクトは、メタデータ変換の効率的なワークフローの開発、既存のインターフェースの評価、Linked Data管理のためのWikibase環境に構築したアプリケーションの検証に焦点を当てています。米・クリーブランド公共図書館や米・テンプル大学図書館をはじめとした、OCLCの電子コレクション管理ソフトCONTENTdmを利用している5機関とOCLCの連携により実施されました。
報告書では、プロジェクトの結果得られた所見として、以下をはじめとした内容が述べられています。
・共有されている拡張可能なデータモデルでの記述、Linked Dataのエンティティやリレーションシップへのメタデータの変換、エンティティとリレーションシップの単一ディスカバリーシステムへの集約により、コンテンツの発見性やデータ管理が改善し得る。
・データ変換ツールは共有し、ワークフローは分散させる。
慶應義塾大学三田メディアセンターは、2020年12月25日付けのTwitterにおいて、同大学メディアセンターの機関誌『MediaNet』27号が刊行されたことを紹介しています。
『MediaNet』27号では特集「早慶図書館システム共同運用」として11本の記事を掲載しているほか、特集以外にも「慶應義塾大学でのRead & Publish契約の導入と今後」「英国図書館研修報告 ヨーロッパの日本研究図書館訪問も交えて」など複数の記事を掲載しています。
@Keio_MitaLib(Twitter, 2020/12/25)https://twitter.com/Keio_MitaLib/status/1342261836666740736
2021年1月10日、ウェブ会議サービスZoomによるオンライン形式で、大学図書館問題研究会関西3地域グループ合同例会「「Alma導入の苦労話を聞こう」ー体験者が語る導入のポイントとはー」が開催されます。
ProQuest社傘下Ex Librisのクラウド型図書館システム“Alma”を導入しサービスを開始した、京都府の佛教大学図書館の担当者が講師となり、導入の背景・国内の図書館システムとの相違点・クラウド型図書館システム導入の検討における留意点等について講演が行われます。また、質疑応答の時間も設けられています。
参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。主なプログラムは次のとおりです。
・事務連絡(録画録音注意ほか) ・<第1部>佛教大学図書館 専門員 飯野勝則氏 講演(60分) ・<第2部>進行について説明(司会) ・質疑応答(30分) ・アンケート・閉会
2020年12月3日、オープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)をコミュニティベースで開発するイニシアチブ“FOLIO”は、最新の愛称付きリリースとしてHoneysuckle版を公開したことを発表しました。
FOLIOのHoneysuckle版では、ユーザエクスペリエンス・アクセシビリティに関する機能改善を中心とした改修が行われました。また、フィルタリング・職員注記の保持等のオプション機能を備えた貸出履歴ログや、電子リソースパッケージに収録されるコンテンツ内容の比較など、新しいアプリケーションの追加も行われています。
FOLIO Launches Honeysuckle Release(FOLIO,2020/12/3)https://www.folio.org/about/news-events/article/folio-launches-honeysuckle-release/
2020年12月9日、これからの学術情報システム構築検討委員会は、NACSIS-CAT/ILL参加館を対象に図書館システムに関するアンケートとして、「令和2年度図書館システム及び関連システムに関するアンケート」を実施していることを発表しました。
このアンケート調査は、2019年2月付の「これからの学術情報システムの在り方について(2019)」で言及された「新たな図書館システム・ネットワーク」に関して、図書館システム及び関連システムの現状と課題の把握、持続可能な運用体制(共同体)の構築と図書館システム及び関連システムの共同調達の可能性の2つのテーマについて、参加館から意見聴取を行う目的で行われます。
調査対象は2020年11月末時点でNACSIS-CAT/ILLに参加する1,339館であり、回答の締切は2020年12月31日です。
図書館システムアンケート調査を開始しました(これからの学術情報システム構築検討委員会,2020/12/9)https://www.nii.ac.jp/content/korekara/2020/12/27_1.html
2020年11月10日、早稲田大学図書館は、館報「ふみくら」98号の刊行を発表しました。早稲田大学リポジトリ上で電子版が公開されています。
同号には、2020年2月25日に開催されたシステム共同運用記念シンポジウム「早慶図書館の挑戦」の開催報告等、同大学と慶應義塾大学のコンソーシアムによる図書館システム共同運用に関する記事や、同大学と英・ケンブリッジ大学出版局とのRead & Publish 契約締結に関する記事等が掲載されています。
「ふみくら」98号が刊行されました(早稲田大学図書館, 2020/11/10)https://www.waseda.jp/library/news/2020/11/10/8998/
2020年11月1日に新しい砺波市立砺波図書館が開館した、富山県の砺波市立図書館が、同館の利用カードをスマートフォンに表示して使うことができるようになったと発表しています。
【図書館を楽しもう♪】デジタルカードが利用できるようになります!(砺波立図書館,2020/10/28)https://www.city.tonami.toyama.jp/blog/group/toshi/detail.jsp?id=5403
砺波図書館オープン!ご来館ありがとうございました(砺波立図書館,2020/11/1)https://www.city.tonami.toyama.jp/blog/group/toshi/detail.jsp?id=5430
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