図書館システム

E2379 - AI蔵書点検サポートサービス実証実験の成果と課題

船橋市西図書館(千葉県)では,京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)が開発した人工知能(AI)による蔵書点検サポートサービス「SHELF EYE」(シェルフアイ)について実証実験を行っている。「SHELF EYE」は本の背表紙画像をAIで解析して蔵書点検の効率化を支援するシステムである。本稿では,当館で実施した「SHELF EYE」と従来の蔵書点検との比較実験の成果,今後の展望について紹介したい。

韓国国立中央図書館(NLK)、国家相互貸借サービス・技術情報センター等、公共図書館支援のため個別に運営してきたウェブサイトを一つに統合:小規模読書施設「小さな図書館」向け資料管理システムKOLASYS-NETの提供も開始

2021年5月11日、韓国国立中央図書館(NLK)が、「公共図書館支援サービス」のウェブサイトを公開しました。

同ウェブサイトは、公共図書館を支援するために、NLKが個別に運営してきた、本の海(책바다;国家相互貸借サービス)・チェギウム(책이음;1枚の利用者カードで全国複数の図書館を利用可能とするサービス)・公共図書館技術情報センター(NLKが管理・普及させている図書館システム等の支援窓口)のウェブサイトを一つにまとめたもので、国家相互貸借サービス・チェギウムの対象資料と参加館を検索することができます。また、図書館以外の、書店・出版社等の関連機関も、同サイトの「資料室」からダウンロードできるようにしたとしています。

また、同日から、全国の小規模読書施設「小さな図書館」の情報技術システムを支援するために資料管理システムKOLASYS-NETを提供するとしています。KOLASYS-NETには、国家資料総合目録・国家相互貸借サービス・チェギウム・公共(小さな)図書館資料管理システム等が含まれており、運営マニュアルやガイドも提供し、アップグレードにも対応するとしています。

【イベント】日本図書館研究会情報組織化研究グループ2021年6月月例研究会「「COVID-19 : 学校図書館支援プログラム」から見える、情報組織化と検索サービスの未来」(6/12・オンライン)

2021年6月12日、日本図書館研究会情報組織化研究グループの2021年6月月例研究会「「COVID-19 : 学校図書館支援プログラム」から見える、情報組織化と検索サービスの未来」がオンライン(Zoomミーティング)で開催されます。発表者は株式会社カーリルの吉本龍司氏です。

株式会社カーリルは、学校図書館・公民館図書室等を対象として、インターネットからアクセスできる簡易的な蔵書検索サービスを提供するプロジェクト「COVID-19:学校図書館支援プログラム」を実施しています。本発表では、同プロジェクトに実装された実践的ノウハウを共有するとともに、小規模な図書館における情報組織化や検索サービスの未来についての検討が行われます。

参加費用は無料ですが、事前の申込みが必要です。

2021年6月月例研究会「「COVID-19 : 学校図書館支援プログラム」から見える、情報組織化と検索サービスの未来」(日本図書館研究会情報組織化研究グループ)
http://josoken.digick.jp/meeting/news.html#202106

【イベント】Code4Lib JAPANカンファレンス2021(9/11-12・オンライン)

2021年9月11日と9月12日に、Code4Lib JAPANカンファレンス2021がオンラインで開催されます。

Code4Lib JAPANカンファレンスは、図書館と技術、Web、ITを結ぶ図書館員や技術者、その他すべての関係者が集い、アイデアやツールを紹介しあい、先進的な試みを共有し、関係者が出会い、つながるイベントです。

発表形式として、通常発表、グローバルセッション発表、プレカンファレンスの他、開催当日に発表募集が行われるライトニングトークがあると述べられています。

Code4Lib JAPANカンファレンス2021発表募集(Call For Proposals)(Code4Lib JAPAN, 2021/4/11)
https://www.code4lib.jp/2021/04/conference-call-for-proposal/

これからの学術情報システム構築検討委員会、「図書館システムに関するアンケート集計報告」を公開

2021年4月12日、これからの学術情報システム構築検討委員会が、「図書館システムに関するアンケート集計報告」を公開しました。

アンケート調査は、国立情報学研究所(NII)の目録所在情報サービス参加館1,339館を対象に、2021年12月9日から12月31日にかけて行われ、回答数は905でした。報告書の「まとめ」では、機関規模により職員数やシステムの経費は多様である一方、半数以上の機関が、目録・メタデータの共有、電子リソースの管理と提供の標準化、人材育成への期待を、(NIIとサービス参加館の)共同体に対し持っていること等が述べられています。

図書館システムに関するアンケート集計報告(国立情報学研究所)目録所在情報サービス,2021/4/12)
https://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/2021/04/post_43.html

図書館システムに関する国際調査の2020年版が公開

2021年3月31日、Library Technology Guidesを運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、統合図書館システム(ILS)に関する国際調査の第14回目となる2020年版の結果が公表されています。製品版・オープンソースシステムの両方を含む104の製品について、米国、カナダ、オーストラリア、英国、スペイン、ニュージーランド、アイルランドなど、85の国・地域から2,849件の回答を得ました。

国際的な傾向を把握するために、質問フォームは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、フィンランド語で提供されました。2,849件の回答のうち、公共図書館からは1,242件、学術図書館からは1,150件、学校図書館からは293件となっています。10件以上の回答があったのは31の製品でした。

注目すべき調査結果(Notable Observations)として、学術図書館ではAlmaの成功が継続しているが、今後のシステム移行先としてはFOLIOがAlmaの強力な競争相手となっていることや、旧来の製品からの移行が進んでいることなど、計5点を挙げています。

米国情報標準化機構(NISO)、コンテンツプラットフォームの移行に関する推奨指針案を公表:パブリックコメントを実施中

2021年3月10日、米国情報標準化機構(NISO)は、コンテンツプラットフォームの移行に関する推奨指針案“Content Platform Migrations”を公表しました。2021年4月23日まで、パブリックコメントを実施しています。

同指針案は、移行の各段階において関係者間のコミュニケーションを改善するための標準的なプロセスと推奨事項を示すものとあります。NISOのコンテンツプラットフォーム移行ワーキンググループにおいて、図書館員・出版社・コンテンツプラットフォームのプロバイダーといった関係者が2年近くにわたり協力し、同指針案のとりまとめを行いました。

同ワーキンググループの共同議長である米・セントラルフロリダ大学のAthena Hoeppner氏は、図書館及びその利用者が学術資料にアクセスする上でコンテンツプラットフォームが広く利用されていることに触れ、プラットフォーム間の移行を可能な限りスムーズに行うことはあらゆる人々に利益をもたらす、とコメントしています。

米・Patron Point社、同社の図書館向けマーケティング・オートメーション・プラットフォームを英国・アイルランドの公共図書館へ提供開始

2021年3月11日、デジタルマーケティングのためのソフトウェア事業を手掛ける米国のPatron Point社は、同社の図書館向けマーケティング・オートメーション・プラットフォームを英国・アイルランドの公共図書館に対して提供することを発表しました。

Patron Point社は、統合図書館システム(ILS)をはじめ、外部企業による図書館データを使用したシステムに接続可能なマーケティング・オートメーション・プラットフォームを提供しています。図書館は同プラットフォーム及び取得されたデータを、特定の利用者層に限定した電子メールの送信、図書館のコレクションを活用した読書奨励のニュースレターの配信など、様々な用途に活用することができます。同社はこのプラットフォーム製品を米国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドにおいて、あらゆる規模の数百館以上の公共図書館やコンソーシアムに提供し、図書館によるデジタルマーケティング戦略やコミュニティ向けの取組みを支援しています。

米・カリフォルニア工科大学図書館、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOを導入へ

2021年3月3日、米・カリフォルニア工科大学(Caltech)図書館は、オープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)FOLIOを導入し、2021年の秋学期から使用することを発表しました。導入に当たってはEBSCO社のホスティングサービスを利用するとあります。

同館のLSP評価チームはFOLIOの採用を満場一致で決定したとし、その理由として、電子リソース管理や他のアプリケーションとの連携といった面で優れていることを挙げています。

Caltech Library Will Adopt the FOLIO Library Services Platform for Fall 2021(Caltech Library, 2021/3/3)
https://www.library.caltech.edu/folio-announcement

恵庭市立図書館恵庭分館(北海道)、リニューアルオープン:資料の貸出に手のひら静脈認証システムを導入

北海道の恵庭市立図書館恵庭分館が2021年3月2日にリニューアルオープンし、IC貸出システム(手のひら認証システム)を導入しました。

導入に伴い、同館の貸出冊数の上限が10冊となっています。利用者カードによる貸出も引続き可能です。

その他、リニューアルにあたっては、ICタグの導入、電子資料閲覧用のタブレットや新聞閲覧用モニターの設置、テーマ別での本の排架等も行われています。

恵庭分館のリニューアルについて(恵庭市立図書館/図書館流通センター,2021/2/26)
https://eniwa-library.jp/archives/2984/

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