図書館システム

OCLCのクラウド型図書館システム“WorldShare Management Services”、クラウドシステムのセキュリティ審査を行うStateRAMPの認定で準備完了ステータスに

2021年10月6日、OCLCは、WorldCatを基盤とするクラウド型図書館システム“WorldShare Management Services”が、StateRAMPの審査を受け、認定ベンダーリストに「準備完了(Ready)」のステータスで追加されたことを公表しました。

StateRAMPは、米国国立標準技術研究所(NIST)の情報システムおよび組織のセキュリティおよびプライバシー管理に基づいたセキュリティ基準に基づいた審査を行う非営利団体です。州や地方自治体の利用するクラウドサービスプロバイダーへ要求されるサイバーセキュリティ標準への対応を標準化するというニーズから設立されました。「準備完了」のステータスは、最低限の要件を満たしていることを意味します。

図書館サービスプラットフォームFOLIO、図書館員にとっての利便性向上を図ったJuniper版を公開:「FOLIOダッシュボード」の導入を含む機能強化を実施

2021年10月4日、オープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)をコミュニティベースで開発するイニシアチブ“FOLIO”は、最新の愛称付きリリースとしてJuniper版を公開したことを発表しました。

FOLIOのJuniper版では、図書館員にとっての利便性向上を図った機能強化が行われました。その中には、FOLIOアプリ全体の主要な情報を一目で確認できる「FOLIOダッシュボード」の導入も含まれています。

FOLIO Launches Juniper Release(FOLIO, 2021/10/4)
https://www.folio.org/about/news-events/article/folio-launches-juniper-release/

フランス・ADBU、大学図書館で使用されているITツールに関する調査結果を公開

2021年9月22日、フランスの学図書館・ドキュメンテーション分野の管理職層職員が構成する“Association française des directeurs et personnels de direction des bibliothèques universitaires et de la documentation”(ADBU)が、大学図書館で使用されているITツールに関する調査結果の公開を発表しました。

同調査は、ADBUの委員会“Commission Signalement et Système d’Information”(SSI)により、2021年1月26日から3月8日にかけて実施され、59件の回答が寄せられました。調査目的として、大学図書館で使われているITツールの概要を把握すること、独自で導入されているツールとその特徴(ホスティング、開発、メンテナンス、ユーザコミュニティの存在)を明らかにすること、相互運用の観点からのニーズを特定することが挙げられています。

全体的な結果として、図書館サービスの分野間で差異はあるものの、多種多様なツールが用いられ、規模が小さめな機関であっても独自のツールを開発している事例が見られたことが述べられています。また、機関の規模や文化によって異なるエコシステムがあったと指摘しています。

オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン8.0が公開

米・ヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のVersion 8.0が、2021年9月20日に公開されました。

インデックス作成プロセスの大幅な強化、引用・参考文献生成機能の改善・更新、所蔵管理支援機能の拡張、書誌画面への蔵書票の画像表示支援などが主な追加点・変更点としてあげられています。

Release 8.0 - 9/20/2021(VuFind Change Log)
https://vufind.org/wiki/changelog#release_80_-_9_20_2021

VuFindR 8.0 Press Release
https://vufind.org/wiki/changelog:release-8.0

米・ボストン公共図書館、サイバー攻撃によりシステムが一時停止

2021年8月27日、米・ボストン公共図書館(BPL)は、サイバー攻撃によるシステム停止に関するお知らせのページ“Statement from the Boston Public Library: Technical Outage”を公開しています。本件に関する更新情報も同ページ上に追加されており、9月1日には主要な業務機能の復旧が完了したと発表しています。

BPLではサイバー攻撃により、8月25日の朝に「システム全体の技術的な停止」が生じ、影響を受けたシステムは直ちにオフライン化し、ネットワーク間の接続も遮断する等の対策が講じられました。職員・利用者の機密情報にアクセスされた形跡は現時点ではない、と述べています。

8月23日21時頃から8月24日24時頃までの一部データは復旧できなかったとしています。そのために、当該時間帯にアカウント更新を行った利用者は再度更新を行う必要があること等、利用者に向けたお願いも掲載されています。

米・LYRASIS、GLAMにおけるオープンソースソフトウェアに関する調査報告書を公開

2021年8月16日、米国の図書館等のネットワークLYRASISが、オープンソースソフトウェア(OSS)に関する調査報告書の公開を発表しました。

美術館・図書館・文書館・博物館(GLAM)がOSSプログラムとどのように関わっているのか等を明らかにすることを目的として、FOLIOをはじめとした、GLAM向けに構築されたコミュニティベースのOSSプログラムに関して調査が行われました。調査期間は2021年3月1日から4月9日であり、LYRASIS参加機関等から103件の回答が寄せられ、報告書ではその内の92件についてまとめています。

主な結果として、OSSは多くの機関で導入されているものの、財政的支援を行っている機関は少ないこと、OSS選択時の最も重要な考慮事項はプログラムおよびサービスの継続性であること、OSSを採用する際の最も大きな障壁は機関内の技術力不足であることが挙げられています。

【イベント】三田図書館・情報学会第186回月例会「『これからの学術情報システム構築検討委員会』におけるこれまでの議論と今後の展望」、「新たな図書館システム・ネットワークの構築と展開」(9/18・オンライン)

2021年9月18日、三田図書館・情報学会が、第186回月例会をオンラインで開催します。テーマは「『これからの学術情報システム構築検討委員会』におけるこれまでの議論と今後の展望」と「新たな図書館システム・ネットワークの構築と展開」です。

「『これからの学術情報システム構築検討委員会』におけるこれまでの議論と今後の展望」では、同委員会が2015年5月と2019年2月に公開した方針文書を基に、委員会のこれまでの歩み、取組の成果、課題の紹介が行われます。発表者は、小山憲司氏(中央大学文学部)です。

「新たな図書館システム・ネットワークの構築と展開」では、再構築が開始されたNACSIS-CAT/ILLが、『これからの学術情報システムの在り方について(2019)』を踏まえて、紙の資料と電子資料に対応した「共同利用システム」の実現を目指していることを受け、システムとしての概要と今後の目指す方向性の紹介が行われます。発表者は、飯野勝則氏(佛教大学図書館)です。

参加費は無料で事前の申し込みが必要です。

三田図書館・情報学会 月例会
http://www.mslis.jp/monthly.html

E2407 - 神奈川大学における貸出スマートフォンアプリの導入について

   神奈川大学みなとみらい図書館では,館の開設に合わせてスマートフォンアプリ(以下「スマホアプリ」)を使用した図書の貸出サービスを導入した。以下,そのサービスについて紹介する。

EBSCO社、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOの“Controlled Digital Lending(CDL)”対応のため機能開発に取り組むと発表

2021年6月15日、EBSCO社は、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOについて、“Controlled Digital Lending(CDL)”とリソース共有のための機能開発への取組を強化すると発表していました。

CDLとは、図書館が蔵書をデジタル化し、電子的な複製物を「1部1ユーザー」の制限のもと貸し出す方式です。英国のソフトウェア開発企業Knowledge Integration社との協力によりCDL対応のための機能開発が進められ、2022年の第3四半期のリリースが予定されています。

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