図書館サービス

saveMLAK、「COVID-19の影響による専門図書館の動向調査(2021/02/01)」の結果を発表

2021年2月1日、saveMLAKは、「COVID-19の影響による専門図書館の動向調査(2021/02/01)」の結果を発表しました。

4回目にあたる同調査は、1月31日から2月1日にかけて、日本の専門図書館839館を対象に実施されました。

143館の図書館が休館、572館が開館、5館が廃止、119館が状況を確認できなかったと述べられています。なお、休館している143館のうち、9館は新型コロナウイルス感染症以外の理由で休館しています。発表の中では、休館する図書館の数やオンラインコンテンツを公開する機関の数が増加したと指摘されています。

その他、前回調査からの動きや、新型コロナウイルス感染症対応として各館が行っている取組がまとめられています。

調査のデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC0で公開され、saveMLAKのウェブページからダウンロードできます。

韓国国立中央図書館(NLK)、VR読書体験コンテンツを公開

2021年1月27日、韓国国立中央図書館(NLK)が、仮想現実(VR)読書体験コンテンツ「VR図書館:読書、それ以上」の配布を開始しました。新しい時代の知識・情報の収集、生産、保存、サービス拡張の中心となろうとするNLKと、LGディスプレイの社内ベンチャーによるMUSEIONプロジェクトの一環として作成されたものです。

デジタルマルチメディア配信プラットフォームSteamや、新技術によるサービス・業務を開発するNLKの組織「図書館未来工房」のページから自由にダウンロードして利用することが可能で、ファイルをインストールした後、VR機器を装着することで体験することができます。

3か所用意された仮想の読書空間(NLK芝生広場、景福宮集玉斎、海中)のなかで、著作権保護期間満了もしくは利用許諾を受けた文学作品36篇(EBS FM韓国短編文学30編、英語の短編小説5編、玄鎮健『貧妻』の英訳版)を読んだり、オーディオブックとして聞くことができるようになっています。

NLKでは、今後も、VR技術以外にも、様々な外部の専門家や開発会社、関連機関と協力し、新しい技術を活用した図書館サービスの開発・拡充を試みるとしています。

千葉県教育委員会、「図書館利用規則の一部を改正する規則(案)」に関する意見を募集:非来館による利用者の利便性向上を意図した改正案

2021年1月26日、千葉県教育委員会は、「図書館利用規則の一部を改正する規則(案)」に関する意見募集の開始を発表しました。

県立図書館の利用者サービス向上のため、個人貸出の規定を見直し、非来館による利用者の利便性を高めることを意図した改正案となっています。意見提出期限は2021年2月16日であり、施行期日(予定)は2021年4月1日です。

「図書館利用規則の一部を改正する規則(案)の概要」には、改正理由や改正内容等が記載されています。改正理由としては、「来館しにくい県民や、感染症などの拡大防止、風水害等による被災等のため一時的に図書館を利用しにくくなる県民に対する柔軟な対応」等の3点が、改正内容としては、「資料貸出券交付申込み制限の緩和」「新たな個人貸出し規定の追加」の2点が示されています。

図書館利用規則の一部を改正する規則(案)に関する意見募集について(千葉県, 2021/1/26)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shougaku/iken/2020/kisoku.html

フランス・Normandie Livre & Lecture、コロナ禍におけるノルマンディー地方の図書館の状況に関する調査結果を公開

2021年1月12日、フランスのノルマンディー地方における書籍に関する協力機関“Normandie Livre & Lecture”が、2020年3月半ばから10月半ばにかけての、同地方の図書館の状況に関するアンケート調査結果の公開を発表しました。

同調査は、2020年9月21日から10月17日まで、227の図書館を対象に実施されました。

結果をまとめた報告書によると、アンケート実施時点では、55%の図書館は施設内の全スペースが利用可能と回答しました。コレクションにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響に関しては、81.5%の図書館がデジタルサービスの拡充を行わず、18.5%は電子書籍の購入やポータルサイト作成等を行ったと回答しました。また、73.5%の図書館がSNSやメール・ニュースレター、電話等を通して利用者との結びつきを維持していたと回答した一方、86%が再開館後も来館者数が以前と同じ水準には戻っていないと回答しています。多くの図書館が、大人の来館者数は回復が見られるものの、子ども、ティーンエイジャーの来館者数は戻っていないこと等を指摘していると述べられています。

その他、開館時間の変更状況や、図書館における文化活動に関する回答等がまとめられています。

【イベント】ウェブ講演会「「新しい日常」における図書館」(2/26・オンライン)

2021年2月26日、国立国会図書館(NDL)により、ウェブ講演会「「新しい日常」における図書館」がオンラインで開催されます。

国際図書館連盟(IFLA)会長のクリスティン・マッケンジー氏を講師とし、新型コロナウイルス感染症感染拡大下におけるIFLAや各国の図書館の対応事例、今後の国際連携の在り方等について講演が行われます。

日英同時通訳付きであり、定員は300人(要事前申込・先着順)で、参加費は無料です。

ウェブ講演会「「新しい日常」における図書館」(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/event/events/20210226lecture.html

香港大学図書館の人気セラピードッグ・ジャスパーが亡くなる(記事紹介)

香港に拠点を置く英字紙South China Morning Postは、ウェブサイト上で公開した2021年1月13日付け記事で、香港大学(HKU)図書館の人気セラピードッグ・ジャスパーが12歳で亡くなったことを報じました。

記事では、ジャスパーのソーシャルメディアアカウントからの引用として、脚の手術が成功した後に年齢と体格に起因する合併症を罹患していたこと、最後の瞬間は安らかであったことを記しています。

オールド・イングリッシュ・シープドッグのジャスパーは、2009年に動物保護施設から引き取られ、2017年からは試験期間中の学生のストレス・不安軽減を目的としたパイロットプログラムによりHKU図書館のセラピードッグとなりました。

「図書館セラピードッグ」という施設利用カードも与えられたジャスパーは、そのフレンドリーで情熱的な性格から、職員や学生の人気を得ていました。HKUが2017年にパイロットプログラムの参加者を対象として行った調査によれば、ほぼ全員がジャスパーとの触れ合いを楽しんだと回答し、ジャスパーによるセラピー・セッションの参加者のうち98%超がリラックスできたと述べたとあります。

手話と字幕による京都府立図書館の案内動画が公開

2021年1月14日、京都府立図書館が、手話と字幕による同館の案内動画が公開されたことを発表しました。

2020年12月3日から12月20日にかけて、障害者週間を中心に京都市で開催された、アートを通して共生・多様性について考えるプログラム「CONNECT⇄ 」にあわせて作成されたものです。聴覚に障害のあるスタッフと同館職員により、手話・字幕を用いた館内の様子の紹介等が行われています。

京都府立図書館
https://www.library.pref.kyoto.jp/
※2021年1月14日付で「手話と文字を使って、スタッフとめぐる案内動画「京都府立図書館」が公開されました!」というお知らせが掲載されています。

手話と文字を使って、スタッフとめぐる案内動画「京都府立図書館」が公開されました!(京都府立図書館)
https://www.library.pref.kyoto.jp/?p=25203

京都大学図書館機構、「新型コロナウイルス感染症防止対策から見えたこれからの図書館サービス報告書」を公開

2021年1月15日、京都大学図書館機構は、「新型コロナウイルス感染症防止対策から見えたこれからの図書館サービス報告書」の公開を発表しました。報告書の主な構成は、「1. はじめに」「2. コロナ状況下における図書館機構のサービス提供状況と課題」「3. まとめ」となっており、付録として参考データ集が収録されています。

「1. はじめに」の「1.1 本報告書について」によれば、2020年8月から9月にかけて同機構が実施した「新型コロナウイルス感染症対応状況調査」と、その調査結果に基づき開催された「意見交換会」について取りまとめ、同機構が実施してきた新型コロナウイルス感染症への対応および今後の在り方について総括したものとあります。

【図書館機構】「新型コロナウイルス感染症防止対策から見えたこれからの図書館サービス報告書」の公開について(京都大学図書館機構, 2021/1/15)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1388244

別府市(大分県)、コロナ禍を経ての分散型図書館サービスの提供可能性や市民ニーズを検証する新図書館整備事業の実証事業「リモートライブラリー+」を実施中

別府市(大分県)が、2021年1月13日から2月19日まで、新図書館整備事業において分散型の図書館サービスの提供可能性や市民ニーズについて、実証実験を通じて検証する「リモートライブラリー+」を行っています。

同市では、新図書館整備事業において、「図書館に人が集まる、図書館で多様な人材が交わる」ことを重視してきたものの、新型コロナウイルス感染症による社会変化を経て、一か所に人を集めるだけでなく、様々な場や施設を活用し、図書館サービスを分散化する機能も必要ではないかと考えたことから、分散型・リモートという新しいライフスタイルに対応可能な図書館機能を検討するため行われるものです。

「リモートライブラリー+」は、別府駅ワンダーコンパス(外国人観光客向け観光案内所)・別府市役所1階受付横・百貨店トキハ別府店地下1階フードコートキッズスペース付近に設置されており、利用料は無料で、一部のデスク・席を除き予約不要で利用可能です。本棚の書籍の貸出しは行っていません。また、AI解析用のカメラを設置するものの、個人を特定する画像は撮影しないとしています。

地元紙の報道によると、設置場所にはそれぞれ絵本やビジネス書など約40冊が並ぶ書架とデスク4台が設置されており、AI解析用のカメラは、利用率や利用者の属性、滞在時間を分析するものとのことです。

saveMLAK、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/01/11)」の結果を発表

2021年1月11日、saveMLAKが、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/01/11)」の結果を発表しました。

同調査は、2020年12月20日にsaveMLAKが結果を公開した第13回調査に続く、第14回目の調査として、2021年1月9日10時から1月11日18時にかけて実施されました。調査対象は、全国の公共図書館等1,723館です。

発表によると、新型コロナウイルス感染症の影響で56館が休館しています。その他、電子書籍の導入が増えている事、利用者を在住者に限定する図書館が見られたことが述べられています。また、「各図書館の状況・取り組み」として、各館の感染症対策、新規サービスの開始、ウェブサイトで提供されているコンテンツ等がまとめられています。

同調査のデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC0で公開され、saveMLAKのウェブページからダウンロードできます。また、調査の根拠となったウェブページの中で、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存され、調査時点のページを閲覧できます。

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