クラウド

スコットランド国立図書館(NLS)が、英国の歴史地名を保存するプロジェクト“GB1900 project”へのボランティア参加を呼びかけ

2016年9月20日、スコットランド国立図書館(NLS)が、英国の歴史地名を保存するプロジェクト“GB1900 project”へのボランティア参加を呼びかけています。

“GB1900 project”は、英国陸地測量部(Ordnance Survey)による1888年から1913年の地図にある、300万件ほどの地名のリストを作成することを目的としたプロジェクトです。英国のRoyal Commission on the Ancient and Historical Monuments of WalesやNLS、ウェールズ国立図書館等の6つの組織がパートナーとなっています。

ボランティアの参加者は、地名を追記するだけでなく、その場所に関する個人の記憶を記録するという形でも貢献できるというものです。

GB1900.org
http://www.gb1900.org/

Place names volunteers(NLS, 2016/9/20)
http://www.nls.uk/news/press/2016/09/place-names-volunteers

Project to preserve historical place names(NLS, 2016/9/20)

米国ホロコースト記念資料館とAncestry.comによる“Holocaust Survivors and Victims Database”の収録件数が100万件を突破

2016年4月7日、米国ワシントンD.C.にある米国ホロコースト記念資料館と家系図情報を提供するAncestry.comの連携による“World Memory Project”は、ナチスによるホロコーストの犠牲者や生存者に関するデータベースの件数が100万件を突破したことを発表しています。

2011年5月に開始されたプロジェクトで、世界各国からのボランティアの参加によるクラウドソーシングで、達成されたものです。

Holocaust Survivors and Victims Database
https://www.ushmm.org/remember/the-holocaust-survivors-and-victims-resource-center/holocaust-survivors-and-victims-database

World Memory Project
https://www.ushmm.org/online/world-memory-project/

Museum and Ancestry Reach One Million Searchable Online Records(United States Holocaust Memorial Museum, 2016/4/7)

奈良文化財研究所、埋蔵文化財の発掘調査報告書をインターネット上で検索・閲覧できる「全国遺跡報告総覧」を公開

奈良文化財研究所は、2015年6月24日、埋蔵文化財の発掘調査報告書をインターネット上で検索・閲覧できる「全国遺跡報告総覧」を6月25日から公開することを発表しました。

これは、埋蔵文化財の発掘調査報告書を全文電子化して収録したもので、32道府県の316機関の報告書が14,374冊収録されています。キーワードによる全文検索や報告書の閲覧などが可能です。

2008年度から2012年度にかけて、島根大学を中心とした全国の21の国立大学が連携して発掘調査報告書を電子化して公開する「全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクト」が行なわれましたが、このプロジェクトによる「遺跡資料リポジトリ」に奈良文化財研究所、島根大学等が機能改善を加え、クラウドプラットフォームにシステムを構築して電子化データを統合したものです。

「全国遺跡報告総覧」の公開のお知らせ(奈良文化財研究所, 2015/6/24)
http://www.nabunken.go.jp/fukyu/press.html

「全国遺跡報告総覧」の公開のお知らせ(奈良文化財研究所)
http://repository.nabunken.go.jp/dspace/bitstream/11177/3428/1/sitereports20150624.pdf
※プレスリリース

全国遺跡報告総覧

総務省、公共クラウドシステムを公開

総務省が、2015年3月25日から、公共クラウドシステムを公開しました。公開API機能を備えており、掲載データを利用して、自治体に係る観光等の情報の一括取得やアプリケーションの開発、二次利用(編集、加工等)による新たなコンテンツの作成、データ分析によるサービスの高度化・効率化が可能となっています。今後は順次、対応情報を拡充していくとのことです。

公共クラウドシステム
https://www.chiikinogennki.soumu.go.jp/k-cloud-api/

「全国移住ナビ」及び「公共クラウド」の供用開始(総務省, 2015/3/24)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei07_02000026.html

英BBC、“BBC Genome Project”を公開

2014年10月16日、英BBCは、これまで放送した全てのラジオ・テレビ番組を包括的に公開するためのプロジェクト“BBC Genome Project”のテスト版を公開しました。1923年から2009年に発行された“Radio Times”誌に掲載されたBBCの番組データを基にしたプロジェクトとのことです。BBCでは、計4,469冊に掲載された4,423,654番組のデータを公開し、ユーザーからの、スキャンの過程で生じたスペルミス等の間違いの報告や、掲載された番組と、実際に放送された番組には変更があった等の情報を求めているとのことです。

また、BBCが初期に放送した多くの番組の記録は保存されていないため、視聴者が録音、録画した記録の発見につながることを期待しているとのことです。

Welcome to the BBC Genome Project
http://genome.ch.bbc.co.uk/

BBC's Genome Project offers radio and TV archive listings(BBC, 2014/10/16)
http://www.bbc.com/news/technology-29643662

図書館所蔵の19世紀~20世紀初め出版図書にある書き込み等の情報を集めるクラウドソーシングプロジェクト"Book Traces"

図書館が所蔵する19世紀から20世紀初めに出版された図書にある、元の持ち主による書き込み等の情報を集めるクラウドソーシングプロジェクト"Book Traces"が開始されています。このプロジェクトは、米国ヴァージニア大学の、18、19世紀を対象とした人文学研究のためのデジタル研究基盤プロジェクト“NINES”(Networked Infrastructure for Nineteenth-Century Electronic Scholarship)の支援を受けて行われているもので、19世紀における読書や図書の利用のパターンを知ることができる痕跡を集めているとのことです。

2014年4月に投稿された図書には、戦前のファッションを示す紙製の人形の服が挟まれているものや、糸がついたままの縫い針が差し込まれているものなどがあります。

Book Traces
http://www.booktraces.org/

NINES
http://www.nines.org/

参考:
米国の電子出版社、人文学に関するデジタル研究基盤プロジェクトと提携
Posted 2010年8月10日
http://current.ndl.go.jp/node/16642

トリニティ・カレッジ・ダブリン、アイルランド初のクラウドソーシングによるデジタルアーカイブプロジェクトを開始 イースター蜂起100周年を前に

2013年9月24日、アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリンが、同国で初となるクラウドソーシングによるデジタルアーカイブ構築プロジェクト“The Letters of 1916: Creating History”を開始し、サイトを公開しました。

このプロジェクトは、1916年のイースター蜂起の頃の日常生活を再構成するべく行われるもので、ユーザに対し、各家庭に眠る1916年当時の手紙や写真等をアップロードしてほしいとしています。

構築されるデジタルアーカイブは、イースター蜂起100周年にあたる2016年に公開される予定とされています。

Letters of 1916: Creating History
http://dh.tcd.ie/letters1916/

Letters 1916 : PRESS RELEASE (Letters 1916 2013/9/24付けの記事)
http://dh.tcd.ie/letters1916/letters-1916-press-release/

Letters of 1916 Research Project Calling on Public to Contribute Family Letters (Trinity College Dublin 2013/9/24付けの記事)

デジタル人文学の最新ニュースをクラウドソーシングで収集・提供するポータルサイト“DHThis”が公開

デジタル人文学のニュースポータルサイト“DHThis”が公開されています。これには、デジタル人文学研究者のAdeline Koh氏のほか、Open Library of HumanitiesのMartin Eve氏も開発チームとして名を連ねています。

このポータルサイトの特色は、ユーザ参加型のSlashdotスタイルを採用し、ニュースの収集と収集後の評価をクラウドソーシング化している点にあります。具体的には、登録ユーザが、デジタル人文学に関するニュースを投稿すると、別の登録ユーザがその投稿されたニュースの「ニュース」としての評価を行い、そこで5回好評価をもらえると、ポータルサイトのトップページに表示されるというものです。

DHThisはまだベータ版の公開であり、開発チームはTwitter(#DHThis)でフィードバッグを求めています。

DHThis
http://www.dhthis.org/

Crowdsourcing the Best Digital Humanities Content: Introducing #DHThis, the Digital Humanities Slashdot (PROFHAKCER 2013/9/10付けの記事)

Yahoo! Japanと筑波大がクラウドソーシングの共同研究を開始

2013年9月13日、ヤフー株式会社と筑波大学が、クラウドソーシングにおけるマイクロタスクの高度化・実用化を目指した共同研究を開始すると発表しました。期間は5年間です。

この共同研究では、Yahoo! Japanがクラウドソーシング事業で得られる「ユーザーがタスクの処理に要した時間」や「ユーザーの属性」等の情報を筑波大学に提供し、筑波大学図書館情報メディア系森嶋厚行教授とYahoo! Japan研究所を中心とした研究チームが、クラウドソーシングでタスクを効率的に処理するための研究やクラウドソーシングで解決できる新たなタスクの検討・実験などを行うというものです。Yahoo! Japanはその成果を活用して、サービス改善等に役立てるとしています。

Yahoo! JAPANと筑波大学、クラウドソーシングの共同研究を開始 (Yahoo! Japan 広報からのお知らせ 2013/9/13付けの記事)
http://blogs.yahoo.co.jp/yj_pr_blog/24823176.html

電子図書館におけるクラウドソーシングによるテキスト化の現在<資料紹介>

2013年5月13日、フランス国立図書館(BnF)が、“Etat de l’art en matière de crowdsourcing dans les bibliothèques numériques”というレポートを公開しました。レポートでは、各国の様々なプロジェクトでのクラウドソーシングによるテキスト化事例を調査し、最後にクラウドソーシングを成功させるために何が必要かを検討しているようです。

ETAT DE L’ART EN MATIERE DE CROWDSOURCING DANS LES BIBLIOTHEQUES NUMERIQUES (PDF )
http://www.bnf.fr/documents/crowdsourcing_rapport.pdf

ページ