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カナダ国立図書館・文書館(LAC)、2019/2020年の年報を公開

2020年9月17日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、2019/2020年の年報を公開しました。

“Working Today to Preserve Our Tomorrow”をテーマに、同年度に行われた様々な活動に加え、今後数年間にこれらの活動をどのよう構築するかを示しています。

・Leslie Weir氏の館長就任
・LACとオタワ公共図書館(OPL)の共同施設の設計案の公表
・炭素排出量実質ゼロの新たな保存センターの建設開始
・先住民の文化遺産を保存しアクセス可能とするための計画“Indigenous Heritage Action Plan”の策定
・DigiLabやCo-Lab等のクラウドソーシングプログラムの最新情報
・収集、保存、デジタル化に関する取組
・展示やツアー等のイベント
・現在進行中、または、新たな連携
・ソーシャルメディアでの活動

等に触れられています。

米国議会図書館(LC)、クラウドソーシングプラットフォーム“By the People”上で非英語資料のテキスト化プロジェクトを開始

2020年3月10日、米国議会図書館(LC)が、クラウドソーシングプラットフォーム“By the People”上で、初めて、非英語資料のテキスト化プロジェクトを開始すると発表しました。

同館が1941年に入手し、LCの法律図書館が所蔵する、スペイン語・ラテン語・カタルーニャ語で書かれた15世紀から19世紀にかけての法律関係文書が対象です。

3月19日には、オンライン上及びLCにおいて“Transcribe-a-thon”も開催されます。

米国議会図書館、公民権運動家ローザ・パークス(Rosa Parks)氏の関連文書をテキスト化するためのクラウドソーシングプロジェクトを開始

2020年2月4日、米国議会図書館(LC)は、公民権運動家ローザ・パークス(Rosa Parks)氏の関連文書をテキスト化するためのクラウドソーシングプロジェクトを開始することを発表しました。同日はローザ・パークス氏の生誕107周年に当たります。

LCのクラウドソーシングプラットフォームである“By the People”上でテキスト化作業への参加が可能になっています。テキスト化対象には、ローザ・パークス氏の私信のほか、公民権運動において大きな役割を果たした出来事であり、同氏の逮捕がそのきっかけとなったモンゴメリー・バス・ボイコット事件に関するメモや断片的な文章等が含まれます。

今回テキスト化対象として選ばれた資料には、LCが2019年12月6日から行っている館内展示“Rosa Parks:In Her Own Words”での展示資料も多く含まれています。同展示はオンライン版も公開されているほか、LCが発行する“Library of Congress Magazine”の2020年1・2月号にも同展示の特集が掲載されています。

米国議会図書館(LC)や英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)等の米・英の機関が文化機関におけるデジタルスカラシップの役割をテーマに連携

2019年9月18日、米国の人文科学基金(NEH)・国立科学財団(NSF)・スミソニアン協会・議会図書館(LC)及び英国の芸術人文科学研究会議(AHRC)、工学物理科学研究会議(EPSRC)が、図書館・博物館等の文化機関の未来を再考するため連携すると発表されています。

文化機関におけるデジタルスカラシップの役割をテーマに連携するもので、組織のリーダーシップの方向性や新たな学芸的実践の開発、新たな最先端な研究や課題の開拓、21世紀型のコレクションを基盤とした研究方法の推進といった、利用者が文化遺産を体験する方法を変革することが目指されています。

連携事業の第1弾として、9月18日と19日、米・ワシントンDCでワークショップが開催されます。

ワークショップは、両国の学術機関・文化機関の専門家(データ科学者・考古学者・デジタルキュレーター・鳥類学者)により、デジタル技術が博物館等に影響を与えている(今後与えるであろう)ことを調査するもので、機械学習・人工知能(AI)・クラウドソーシング等の共同作業モデル、来館者の体験向上などをテーマとしています。

今後の連携活動の基盤となるよう、優先されるテーマや推奨される活動など、当日の議論をまとめた報告書が出される予定です。

オーストラリア国立図書館(NLA)、情報探索システム“Trove”内の先住民族の言語に関する資料にタグ付けを行うコードアソン(code-a-thon)への参加を呼びかけ

オーストラリア国立図書館(NLA)が、国連の国際先住民族言語年(2019年)及びオーストラリア先住民(アボリジニとトレス海峡諸島民)の歴史・文化・功績を称えるNAIDOC Week(2019年7月7日から7月14日)にあわせて実施するコードアソン(code-a-thon)への参加を呼びかけています。

NLAの情報探索システム“Trove”内のオーストラリア先住民の言語に関する資料を識別するために、NLA、オーストラリア・アボリジニ・トレス海峡諸島民文化研究所(AIATSIS)、書誌検索サービス“Libraries Australia”、州立・準州立図書館が連携して実施する取組です。

オーストラリアの先住民族の言語データベース“AUSTLANG”を利用して、Trove内の該当するアイテムにタグ付けを行うとともに、それらの資料を見つけやすくするために地域の図書館の目録に付与したタグをインポートします。

Troveにアカウント登録し、“AUSTLANG”の検索方法やタグの付与方法について学ぶことで参加することが可能です。

日本図書館協会(JLA)図書館の自由委員会、「デジタルネットワーク環境における図書館利用のプライバシー保護ガイドライン」を公表

2019年6月17日、日本図書館協会(JLA)図書館の自由委員会は「デジタルネットワーク環境における図書館利用のプライバシー保護ガイドライン」(2019年5月24日付け)を公表しました。

デジタルネットワーク環境において、図書館利用のプライバシーを保護するために図書館が取り組むべき具体的内容を示すものとあり、以下の7章からなります。

1.はじめに
2.プライバシー保護の重要性
3.どんな場面で「個人情報」「利用情報」が収集されるか
4.収集した情報の管理
5.利用者による自己情報へのアクセスとコントロール
6.外部とのネットワーク
7.図書館員のプライバシー意識と図書館の体制

図書館の自由委員会(JLA)
http://www.jla.or.jp/committees/jiyu/tabid/182/Default.aspx
※2019年6月17日付けのお知らせに「デジタルネットワーク環境における図書館利用のプライバシー保護ガイドライン(2019年5月24日)を掲載しました」とあります。

【イベント】セミナー「デジタルネットワーク環境における図書館利用のプライバシー保護ガイドライン」(7/28・大阪、8/2・東京)

日本図書館協会(JLA)図書館の自由委員会は、セミナー「デジタルネットワーク環境における図書館利用のプライバシー保護ガイドライン」の開催を発表しています。

同委員会が「デジタルネットワーク環境における図書館利用のプライバシー保護ガイドライン」を近く公表することから、セミナーではガイドラインについて解説を行い、今後の図書館サービスの現場で具体的に活用されることを目指すとしています。

第1回は2019年7月28日に大阪私学会館(大阪市都島区)で、第2回は8月2日に日本図書館協会(東京都中央区)において開催され、第1回、第2回は同一内容とあります。また、参加に当たっては資料代として500円が必要です。

スペイン国立図書館、クラウドソーシングのためのプラットフォーム “comunidad.bne.es”を公開

2019年2月6日、スペイン国立図書館は、Red.es社との協力により、クラウドソーシングのためのプラットフォーム“comunidad.bne.es”を公開したことを発表しました。

利用者はプラットフォームを通じ、同館のデジタル資源について、本文のテキスト化や写真中の人物の特定、典拠・書誌データへの情報追記等が行えます。

これらの取組を通じたデジタル資源の可視化やアクセスのしやすさの向上により、研究や教育での利活用推進につながるとしています。

La Biblioteca Nacional de España pone en marcha una plataforma de colaboración pública en la red(スペイン国立図書館, 2019/2/6)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias2019/0206-presentacion-comunidad-bne.html

米国国立公文書館(NARA)、オンラインカタログで1860年から1862年までの日米間の外交記録“Japan Regarding the Treaty of Yedo, 1860-1862”を公開:公開されたデジタル画像の翻刻・英訳への支援を呼びかけ

米国国立公文書館(NARA)が、2018年10月18日付けの“Catalog Newsletter”において、NARAのオンラインカタログに、1860年から1862年までの日米間の外交記録“Japan Regarding the Treaty of Yedo, 1860 - 1862”が追加されたことを紹介しています。

ニュースレターでは、今回公開された記録には、将軍・徳川家茂からブキャナン大統領に宛てた親書や、使節団(万延元年遣米使節)のメンバーのサインのアルバム等のデジタル化画像が含まれていることが紹介されています。

また、記録には、英訳とオランダ語訳のものも含まれているが、多くは漢字で書かれている事などが紹介されています。

NARAの公式ツイッターでは、「市民アーキビスト(Citizen Archivist)」に対して、公開された記録の翻刻・英訳への支援を呼びかけています。

米国議会図書館(LC)、クラウドソーシングのためのプラットフォームCROWD(BETA)を公開

2018年10月24日、米国議会図書館(LC)が、クラウドソーシングのためのプラットフォームCROWD(BETA)を公開しました。

LCが所蔵している歴史的資料のデジタル画像を、クラウドソーシングによるテキスト化等を行なうことで、検索性や読みやすさを向上させることが目的です。視覚障害者が用いるスクリンリーダーとの互換性もあると説明されています。

現在、テキスト化等の対象となっているのは、リンカーン大統領やメアリー・チャーチ・テレルの文書、クララ・バートンの日記、ブランチ・リッキーによる野球選手の評価レポート、南北戦争で障害を負った退役軍人の回顧録です。そのうち、リンカーン大統領文書のテキスト化に関する“ Letters to Lincoln Challenge”では、2018年末までの1万点の画像のテキスト化完了が呼びかけられています。11月19日には、同事業の推進のため、リンカーン大統領によるゲティスバーグ演説から155年を祝うイベントが開催されます。

今後、ローザ・パークス、女性参政権運動、南北戦争の退役軍人、米国の詩人、米国の精神医学史に関する文書の追加が予定されています。

あわせて、クラウドソーシングのためのソフトウェアもGitHub上でオープンソースとして公開されています。

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