図書館サービス

香港大学図書館の人気セラピードッグ・ジャスパーが亡くなる(記事紹介)

香港に拠点を置く英字紙South China Morning Postは、ウェブサイト上で公開した2021年1月13日付け記事で、香港大学(HKU)図書館の人気セラピードッグ・ジャスパーが12歳で亡くなったことを報じました。

記事では、ジャスパーのソーシャルメディアアカウントからの引用として、脚の手術が成功した後に年齢と体格に起因する合併症を罹患していたこと、最後の瞬間は安らかであったことを記しています。

オールド・イングリッシュ・シープドッグのジャスパーは、2009年に動物保護施設から引き取られ、2017年からは試験期間中の学生のストレス・不安軽減を目的としたパイロットプログラムによりHKU図書館のセラピードッグとなりました。

「図書館セラピードッグ」という施設利用カードも与えられたジャスパーは、そのフレンドリーで情熱的な性格から、職員や学生の人気を得ていました。HKUが2017年にパイロットプログラムの参加者を対象として行った調査によれば、ほぼ全員がジャスパーとの触れ合いを楽しんだと回答し、ジャスパーによるセラピー・セッションの参加者のうち98%超がリラックスできたと述べたとあります。

手話と字幕による京都府立図書館の案内動画が公開

2021年1月14日、京都府立図書館が、手話と字幕による同館の案内動画が公開されたことを発表しました。

2020年12月3日から12月20日にかけて、障害者週間を中心に京都市で開催された、アートを通して共生・多様性について考えるプログラム「CONNECT⇄ 」にあわせて作成されたものです。聴覚に障害のあるスタッフと同館職員により、手話・字幕を用いた館内の様子の紹介等が行われています。

京都府立図書館
https://www.library.pref.kyoto.jp/
※2021年1月14日付で「手話と文字を使って、スタッフとめぐる案内動画「京都府立図書館」が公開されました!」というお知らせが掲載されています。

手話と文字を使って、スタッフとめぐる案内動画「京都府立図書館」が公開されました!(京都府立図書館)
https://www.library.pref.kyoto.jp/?p=25203

京都大学図書館機構、「新型コロナウイルス感染症防止対策から見えたこれからの図書館サービス報告書」を公開

2021年1月15日、京都大学図書館機構は、「新型コロナウイルス感染症防止対策から見えたこれからの図書館サービス報告書」の公開を発表しました。報告書の主な構成は、「1. はじめに」「2. コロナ状況下における図書館機構のサービス提供状況と課題」「3. まとめ」となっており、付録として参考データ集が収録されています。

「1. はじめに」の「1.1 本報告書について」によれば、2020年8月から9月にかけて同機構が実施した「新型コロナウイルス感染症対応状況調査」と、その調査結果に基づき開催された「意見交換会」について取りまとめ、同機構が実施してきた新型コロナウイルス感染症への対応および今後の在り方について総括したものとあります。

【図書館機構】「新型コロナウイルス感染症防止対策から見えたこれからの図書館サービス報告書」の公開について(京都大学図書館機構, 2021/1/15)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1388244

別府市(大分県)、コロナ禍を経ての分散型図書館サービスの提供可能性や市民ニーズを検証する新図書館整備事業の実証事業「リモートライブラリー+」を実施中

別府市(大分県)が、2021年1月13日から2月19日まで、新図書館整備事業において分散型の図書館サービスの提供可能性や市民ニーズについて、実証実験を通じて検証する「リモートライブラリー+」を行っています。

同市では、新図書館整備事業において、「図書館に人が集まる、図書館で多様な人材が交わる」ことを重視してきたものの、新型コロナウイルス感染症による社会変化を経て、一か所に人を集めるだけでなく、様々な場や施設を活用し、図書館サービスを分散化する機能も必要ではないかと考えたことから、分散型・リモートという新しいライフスタイルに対応可能な図書館機能を検討するため行われるものです。

「リモートライブラリー+」は、別府駅ワンダーコンパス(外国人観光客向け観光案内所)・別府市役所1階受付横・百貨店トキハ別府店地下1階フードコートキッズスペース付近に設置されており、利用料は無料で、一部のデスク・席を除き予約不要で利用可能です。本棚の書籍の貸出しは行っていません。また、AI解析用のカメラを設置するものの、個人を特定する画像は撮影しないとしています。

地元紙の報道によると、設置場所にはそれぞれ絵本やビジネス書など約40冊が並ぶ書架とデスク4台が設置されており、AI解析用のカメラは、利用率や利用者の属性、滞在時間を分析するものとのことです。

saveMLAK、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/01/11)」の結果を発表

2021年1月11日、saveMLAKが、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/01/11)」の結果を発表しました。

同調査は、2020年12月20日にsaveMLAKが結果を公開した第13回調査に続く、第14回目の調査として、2021年1月9日10時から1月11日18時にかけて実施されました。調査対象は、全国の公共図書館等1,723館です。

発表によると、新型コロナウイルス感染症の影響で56館が休館しています。その他、電子書籍の導入が増えている事、利用者を在住者に限定する図書館が見られたことが述べられています。また、「各図書館の状況・取り組み」として、各館の感染症対策、新規サービスの開始、ウェブサイトで提供されているコンテンツ等がまとめられています。

同調査のデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC0で公開され、saveMLAKのウェブページからダウンロードできます。また、調査の根拠となったウェブページの中で、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存され、調査時点のページを閲覧できます。

豊田市中央図書館(愛知県)、「図書館を知りつくそう!外国人のためのバックヤードツアー」を実施:ベトナム語、中国語、ポルトガル語、英語の4コース

2021年1月5日、愛知県の豊田市中央図書館が、「図書館を知りつくそう!外国人のためのバックヤードツアー」を実施することを発表しました。

同県在住在勤の外国人とその家族を対象に、通訳ボランティアによる同時通訳付きで、館内の案内や貸出機器等の利用方法の説明が行われます。ツアー当日に、同館の利用カードを作成できます。

ベトナム語コース、中国語コース、ポルトガル語コース、英語コースの4つがあり、定員は各15人です。

各コースの開催スケジュールは以下の通りです。

・ベトナム語コース:2月6日
・中国語コース:2月20日
・ポルトガル語コース:2月27日
・英語コース:3月9日

公共図書館員の意欲低下経験に関する質的研究(文献紹介)

2020年12月14日付で刊行された、カナダ国内の図書館協会のネットワーク“The Partnership”の“Partnership: the Canadian Journal of Library and Information Practice and Research” Vol. 15 no.2に、公共図書館員の意欲低下経験に関する論文“The Public Librarian Low-Morale Experience: A Qualitative Study”が2021年1月4日付で公開されました。

同論文は、米国のウィンスロップ大学に所属するKaetrena Davis Kendrick氏によるもので、現役の公共図書館員または元公共図書館員20人を対象に実施した半構造化インタビューの分析結果がまとめられています。意欲の低下が進む過程や、公共図書館員の意欲低下経験に特有の影響因子を明らかにすることが研究課題として挙げられています。

【イベント】日本図書館研究会第62回(2020年度)研究大会(3/14-15・オンライン)

日本図書館研究会の第62回(2020年度)研究大会が、2021年3月14日から15日にかけて、ウェブ会議サービスZoomによりオンライン開催で行われます。

大会第1日目には個人研究発表とグループ研究発表が行われ、第2日目には「コロナ禍における図書館~パブリックの再構築に向けて」をテーマとしたシンポジウムが行われます。

第2日目のシンポジウムは、休館中のオンラインでの情報提供、電子書籍、郵送サービスの実施、一部開館後の資料の扱い、閲覧席・イベントにおける対策など、新型コロナウイルス感染症の拡大により図書館サービスの模索が続き、図書館の存在意義が問われる中で、利用者の立場から声明を出した「図書館休館対策プロジェクト」の代表、大学・学校の各館種の動向に詳しい研究者、県立図書館の公共の現場で取り組む実務者によるそれぞれの報告と討議を通して、コロナ禍における図書館活動を多角的に振り返り、今後について考えるヒントにする、という趣旨で開催されます。

学部生の成功に対する図書館利用教育の影響(文献紹介)

2021年1月に刊行された、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“College and Research Libraries(C&RL)”のVol.82, no.1に、米・ノーステキサス大学のイーグル・コモンズ図書館(Eagle Commons Library)の図書館員Jennifer Rowe氏らによる共著論文“The Impact of Library Instruction on Undergraduate Student Success: A Four-Year Study”が掲載されました。

同大学図書館で行われた、英作文コース内の図書館利用に関する講習が、学生の成功にもたらした影響について、履修した英作文コースの単位取得状況、GPAにおける変化、履修の継続の観点から分析されています。分析対象は、2012年から2016年の間に、英作文コースを履修して講習に出席した学生3,530人(実験群)と、英作文コースを履修していたものの講習には出席していない学生6,617人(統制群)です。

中国・湖南図書館、外部の施設と協力し読書スペースを設置する取組を開始:書庫の蔵書を各スペースに提供

2020年12月15日、中国・湖南省の湖南図書館は、新たな取組「蔵書于民」を正式に開始しました。

「蔵書于民」は、同館書庫の蔵書を有効活用するための取組と位置付けられています。条件を満たす外部の施設との協力のもと、当該施設内に読書スペース(原文「蔵書点」)を設置し、書庫の蔵書を提供します。すでに10か所あまりの施設が読書スペースの設置先に選定されており、将来的にはさらにスペースを増やして読書振興に繋げるという見通しも示しています。

取組の背景として、中国の大規模公共図書館では毎年蔵書が増え、状態の良い本であっても開架スペース上の制約から書庫に移さざるを得ない状況が発生しており、所蔵と利用との矛盾が共通課題となっていることを挙げています。

创新供给方式 活化馆藏资源——湖南图书馆启动“藏书于民”活动(湖南図書館, 2020/12/15)
http://220.168.54.195:8080/was5/web/detail?record=11&channelid=3401

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