Linked Data

デジタルアートの保存に取り組む米国の団体Rhizome、ボーンデジタルの芸術作品のアーカイブ“ArtBase”をリニューアル

2021年4月26日、デジタルアートの保存に取り組む米国の団体Rhizomeが、ボーンデジタルの芸術作品のアーカイブ“ArtBase”をリニューアルしたことを発表しました。

“ArtBase”は、1999年に公開されたものであり、4月28日時点では、2,200件以上の作品のデータが蓄積されています。リニューアルの背景として、作品の外部にある技術的要素が必要であり、制作・流通の文脈と関連付けて理解される等の性質を持つボーンデジタルの芸術作品は、従来のシステムになじまず、データの使用性、アクセス可能性、他のデータセットとの互換性に制約が生じること等を挙げています。

発表では、今回のリニューアルについて、Wikibaseを用いたソフトウェア・インフラストラクチャーを採用したこと、SPARQLエンドポイントが利用可能であること等が述べられています。

E2372 - 2020年度NDLデジタルライブラリーカフェ<報告>

ディスカッションでは,データの利用拡大には,流行や時事によらず多様に使える汎用的なオープンデータセットの提供や,巨大で多様なデータの統合的な分析に使えるように,メタデータへの日本十進分類法(NDC)による分類付与やData Catalog Vocabulary(DCAT)等の標準的な語彙とWARPからの出力項目との対応表の作成・公開が有効等の意見があった。

慶應義塾ミュージアム・コモンズ、慶應義塾の文化コレクションを発信するポータルサイト“Keio Object Hub”を公開

2021年4月14日、「コモンズ」として機能する大学ミュージアムである慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)が、慶應義塾の文化コレクションを発信するポータルサイト“Keio Object Hub”を公開しました。

同ポータルサイトは、学内の図書館、研究所、学部、一貫教育学校等で収蔵・活用されてきた文化財コレクションについて、データベースを連携させ、展覧会等の学内の文化関連活動と結びつけ、慶應義塾のアートとカルチャーを一望できるものとされています。

発表によると、画像やメタデータはIIIFに対応しており、公開時点では約1万1,500件の文化財情報が掲載されています。今後もコレクションを追加するほか、Linked Open Dataへの対応やジャパンサーチとの連携も計画しているとあります。

慶應義塾のアート&カルチャーを発信するポータルサイト「Keio Object Hub」(v1.0)公開(慶應義塾, 2021/4/14)
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2021/4/14/28-79381/

E2368 - 「次世代のメタデータへの移行」に関する報告書

2020年9月,OCLC Researchは,次世代のメタデータへの移行に関する報告書,“Transitioning to the Next Generation of Metadata” を公開した。本報告は,メタデータ・マネジメントに関する意見交換等の活動を行う“OCLC Research Library Partners Metadata Managers Focus Group” による,2015年から2020年にかけての議論や次世代のメタデータに関わる予測の集大成であり,近年のメタデータの展開の概観と,次世代のメタデータへの移行が図書館サービスに与える影響の検討を行っている。

フランス・高等教育書誌センター(Abes)、学術出版物のメタデータのRDFストア“scienceplus.abes.fr”のベータ版を公開

2021年3月11日、フランスの高等教育・研究・イノベーション省が所管する高等教育書誌センター(Abes)が、学術出版物のメタデータのRDFストア“scienceplus.abes.fr”のベータ版を公開したことを発表しました。

“scienceplus.abes.fr”では、Abesが出版社から二次利用の権利を取得した、電子媒体の学術出版物のメタデータが提供されています。フランスの大学図書館の総合目録“Sudoc”のメタデータが雑誌や電子書籍のタイトルレベルなのに対し、“scienceplus.abes.fr”のメタデータは記事・章レベルであり、相互運用性のある形式で提供するとされています。

発表によると、“scienceplus.abes.fr”はSPARQLに対応しており、Linked Open Data(LOD)の原則・メカニズムに則っています。また、著者のデータについては、“Sudoc”の典拠ファイル“IdRef”や、ORCIDと連携していること等が述べられています。

欧州研究図書館協会(LIBER)、図書館によるLinked Open Data公開のためのガイド“Best Practices for Library Linked Open (LOD) Publication”を公開

欧州研究図書館協会(LIBER)は、2021年2月23日付けのTwitterにおいて、LIBER のLinked Open Data Working Groupが“Best Practices for Library Linked Open (LOD) Publication”を公開したことを発表しています。

“Best Practices for Library Linked Open (LOD) Publication”は、図書館によるLOD公開のためのガイドであり、LOD公開に関する6つの作業ステップについて解説しています。各ステップは次のとおりです。

ステップ1:公開プロセスの計画を立てる
ステップ2:データセットの選択とキュレーションを行う
ステップ3:リンク先とするリソースを特定する
ステップ4:モデルを適用する:エレメント・セットと値の語彙
ステップ5:データを変換する
ステップ6:データを利用可能にし、最新の状態を保つ

OCLC Research、メタデータをLinked Dataに変換するパイロットプロジェクトの報告書を公開

2021年1月21日、OCLC Researchが、メタデータをLinked Dataに変換するパイロットプロジェクト“CONTENTdm Linked Data Pilot project”の報告書の公開を発表しました。

同プロジェクトは、メタデータ変換の効率的なワークフローの開発、既存のインターフェースの評価、Linked Data管理のためのWikibase環境に構築したアプリケーションの検証に焦点を当てています。米・クリーブランド公共図書館や米・テンプル大学図書館をはじめとした、OCLCの電子コレクション管理ソフトCONTENTdmを利用している5機関とOCLCの連携により実施されました。

報告書では、プロジェクトの結果得られた所見として、以下をはじめとした内容が述べられています。

・共有されている拡張可能なデータモデルでの記述、Linked Dataのエンティティやリレーションシップへのメタデータの変換、エンティティとリレーションシップの単一ディスカバリーシステムへの集約により、コンテンツの発見性やデータ管理が改善し得る。

・データ変換ツールは共有し、ワークフローは分散させる。

米・テキサス大学、AIを用いたデジタル化資料のテキスト化プロジェクトの実施を発表

2020年12月21日、米国のテキサス大学が、プロジェクト“Unlocking the Colonial Archive: Harnessing Artificial Intelligence for Indigenous and Spanish American Historical Collections”を実施することを発表しました。

同プロジェクトは、同大学オースティン校の学際プログラム“Teresa Lozano Long Institute of Latin American Studies(LLILAS)”と、英・ランカスター大学の“Digital Humanities Hub”、英・リバプール・ジョン・ムーア大学の連携により実施されます。

文字の筆記方法や使用されている言語が原因で「読めない」、デジタル化された先住民の言語やスペイン語の資料を、人工知能(AI)を用いて読めるようにするプロジェクトです。また、全米人文科学基金(NEH)から15万ドル、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)から25万ユーロの助成を受けて実施すると述べられています。

発表の中では、目標として以下が挙げられています。

LODチャレンジ2020の受賞作品が発表:「みんなで翻刻de小倉百人一首LOD」や東京学芸大学の「デジタル書架LOD」がテーマ賞を受賞

2020年11月25日、Linked Open Data チャレンジ 2020 実行委員会は、Linked Open Data チャレンジJapan 2020(LODチャレンジ2020)の受賞作品を発表しました。

2020年7月1日から10月18日の募集期間内に応募された合計67作品から、部門賞・テーマ賞・学生奨励賞・ゴールドスポンサー賞・パートナー賞の各賞及び最優秀賞を受賞した作品が発表されています。

テーマ賞では、「みんなで翻刻」プロジェクトとの連携により「小倉百人一首LOD」の翻刻データの拡充を行った「みんなで翻刻de小倉百人一首LOD」がプログレス賞を、東京学芸大学附属図書館内の書架画像を提供する「学芸大デジタル書架ギャラリー」の背表紙画像をLOD化した「デジタル書架LOD」が教育LOD賞を受賞しています。最優秀賞は、音楽イベントの収録環境や編集・再生系に関するメタデータをSoftware Defined Media(SDM)コンソーシアムで開発されたオントロジーを基とするデータセットにまとめた作品「超臨場SDM方式収録データセット」が受賞しました。

韓国国立中央図書館(NLK)、同館および公共図書館の司書による推薦図書をLinked Open Dataで公開

2020年11月19日、韓国国立中央図書館(NLK)が、同館および公共図書館の司書による推薦図書を、同館の「国家書誌LOD」のウェブサイトを通じて、Linked Open Dataで公開したと発表しています。

参加している公共図書館は、ソウル特別市の広津区立図書館と道谷情報文化図書館です。公開されたデータには、司書による書評も含まれています。

흩어진 정보! 엮으면 보배! 링크드 데이터의 세계(散らばった情報!組み合されたら宝!リンクトデータの世界)(NLK,2020/11/19)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=37596&schBcid=normal0302

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