2013年1月10日、クリントン米国務長官は、米国議会図書館(LC)の所蔵資料のうちアフガニスタンに関する資料について、そのデジタル化資料をアフガニスタンの図書館や文書館に対して寄贈したと発表しました。これは、国務省において開催されたアフガニスタンのハーミド・カルザイ大統領との式典において発表されたものです。寄贈された資料は、Carnegie Corporation of New Yorkの200万ドルの助成とWorld Digital Libraryの支援を受けてデジタル化されたものです。また、LCはそれらの資料について、今後World Digital Libraryにも登載する予定であるとしています。
Afghan President Hamid Karzai Receives Digitized Cultural Treasures in State Department Ceremony (Library of Congress 2013/1/10付けの記事) http://www.loc.gov/today/pr/2013/13-009.html
2011年11月11日、スペイン国立図書館(BNE)がWorld Digital Libraryに参加したようです。BNEからは“El Poema del Cid”(『エル・シードの歌』)の他、“Libro de las tablas alfonsíes”や“Amadís de Gaula”等が提供されているようです。
2011年6月14日のCultura Italiaのニュースによると、イタリアの文化遺産・文化活動省(Ministro per i Beni e le Attività Culturali)と米国議会図書館(LC)との間で合意に達したことで、今後イタリア国内の図書館が、LCがユネスコと協同で進めている“World Digital Library”プロジェクトに参加するようです。第一段として参加予定の図書館は、フィレンツェ国立中央図書館、ナポリ大学図書館、パドヴァ大学図書館等の6館のようです。
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ文化遺産庁(Abu Dhabi Authority for Culture and Heritage)管轄の国立図書館が、World Digital Libraryに参加することで合意に達したと報じられています。国立図書館が所蔵するアラビア語の資料や同国の過去の様子を写した写真等をデジタル化し、World Digital Libraryで公開するとのことです。
米国議会図書館とユネスコは2009年から共同で、Carnegie Corporation of New Yorkの資金提供の下、サハラ以南のアフリカと旧ソ連に属していた共和国のWorld Digital Library(WDL)への参加を支援するプロジェクトに取り組んでいます。このほど、3年計画のこのプロジェクトの第1段階が完了し、これらの地域の国がすでにWDLに参加、あるいは、将来参加予定の状況だということです。また、2010年6月22日~23日にかけて、最初のWDLパートナー会議が開催されますが、これに関連して、旧ソ連の各国(アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、グルジア、カザフスタン、キルギス、モルドバ、タジキスタン、トルクメニスタン、ウクライナ、ウズベキスタン)の図書館、文書館、美術館の館長や技術スタッフが集まり、WDLに追加すべき資料について話し合う会議が開催されます。
New International Institutions Join World Digital Library
New Participants in Sub-Saharan Africa, Former Soviet Republics/Eurasia
(6月21日付けLCのプレスリリース) http://www.loc.gov/today/pr/2010/10-143.html
ウガンダ国立図書館が、World Digital Library(WDL)に参加すると報じられています。米国ニューヨークのカーネギー社から6億シリング(約2,700万円)相当、Google社から60億シリング(約2億7,000万円)相当の機材が提供されるとのことです。同館では、2009年にWDLへの参加について米国議会図書館(LC)と合意に至っており、2010年1月には同館のデジタル化センターの設立に向けた作業が開始されていたようです。
米国議会図書館(LC)と国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)等は2005年から,電子図書館プロジェクト「ワールド・デジタル・ライブラリー」(World Digital Library:WDL)に取り組んできた(E416参照)。これは,各国の文化の特色を示す資料を地域,時系列,テーマ別に一望できるウェブサイトであり,国際的な相互理解の促進,インターネット上の文化情報資源の増大,教育者,研究者への資料提供,デジタル格差の縮小を目的としている。2009年4月21日,ついに「ワールド・デジタル・ライブラリー」が公開された。…