出版

株式会社医学書院、2020年5月末までオンライン教材『系統別看護師(保健師)国家試験WEB法人サービス フルプラン』と『eナーストレーナー』のコンテンツを無料公開

2020年4月20日、株式会社医学書院は、自宅学習を余儀なくされる社会情勢が継続していることから、同社のオンライン教材『系統別看護師(保健師)国家試験WEB法人サービス フルプラン』と『eナーストレーナー』を2020年5月31日まで無料公開することを発表しました。

医学書院が公開した『系統別看護師(保健師)国家試験WEB法人サービス フルプラン』と『eナーストレーナー』は、ともに看護学生・看護師の学習・サポートツールとして活用可能な教材です。一部の管理機能の利用は制限されているものの、両教材の教育用コンテンツが無料公開されています。また、オンライン上に「利用ガイド」も準備されています。

『系統別看護師国家試験WEB法人サービス フルプラン』および『eナーストレーナー』無料公開のご案内(医学書院,2020/4/20)
http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/notice_kokushi-enurse-free200420.html

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)、新型コロナウイルス感染症に対抗する医療従事者を対象とするオープン化された教科書シリーズの第1弾として“Krisenmanagement”を公開

ドイツ国立科学技術図書館(TIB)は、2020年4月9日付のブログ記事において、新型コロナウイルス感染症に対抗する医療従事者を対象としたオープン教育資源(OER)の教科書シリーズ第1弾として、“Krisenmanagement(危機管理)”の公開を発表しました。

TIBでは、同館のオープンサイエンスラボが新型コロナウイルス感染症に対抗する医療従事者支援を目的として、迅速な図書製作(book sprints)・OER開発に取り組んでいます。この取り組みの一環として、8冊の公衆衛生サービスに関する教科書シリーズの製作が進められており、公開された“Krisenmanagement”は、このシリーズの最初のタイトルとなります。

“Krisenmanagement”はオープンアクセス(OA)となっており、GitHub上にも様々なフォーマットで公開されています。また、ドイツのeラーニングプロバイダー“oncampus”のウェブサイト上で、同書のコンテンツを基にしたMOOCが提供されています。このため、公衆衛生分野を新たに学ぶ医学生はすぐにこの教材を活用可能になっています。

米国議会図書館(LC)と独立系出版社Sourcebooks社の共同による犯罪小説の希少本・絶版本復刊シリーズ“Library of Congress Crime Classics”の第1弾が印刷版・点字版で同時刊行

2020年4月7日、米国議会図書館(LC)は、新たに立ち上げられた“Library of Congress Crime Classics”シリーズの第1弾として、グリーン(Anna Katharine Green)の作による“That Affair Next Door”の印刷版と点字版が同時刊行されることを発表しました。

“Library of Congress Crime Classics”は2019年9月に、LCと独立系出版社Sourcebooks社のミステリー小説に関するブランドであるPoisoned Pen Pressの共同で立ち上げることが発表されたシリーズです。1860年代から1960年代に出版され、LCの所蔵する希少本・絶版本となった犯罪小説の古典について、復刊に取り組んでいます。第1弾の“That Affair Next Door”刊行にあたっては、LCの障害者サービス部門「視覚障害者及びプリントディスアビリティのある人々のための全国図書館サービス(National Library Service for the Blind and Print Disabled:NLS)」が密接に協力し、印刷版と点字版が同時刊行された、としています。

出版社による図書館向け電子書籍提供状況と図書館のコレクション構築に関する調査報告書(オーストラリア)

2020年4月1日付の国際図書館連盟(IFLA)著作権等法的問題委員会(CLM)のお知らせで、オーストラリア・メルボルン大学ロースクールのギブリン(Rebecca Giblin)准教授らが新たに公開した調査報告書“Driven By Demand: Public Library Perspectives on the Elending Market”が紹介されています。

ギブリン准教授らによる調査は、同准教授らが主導する電子書籍貸出に関する調査研究プロジェクト“eLending Project”の一環として行われました。出版社による図書館向け電子書籍ライセンスの提供状況が各図書館の電子書籍選書の意思決定にどのような影響を与えているか、各図書館は電子書籍タイトルの不足とコミュニティの多様なニーズとのバランスをどのようにとっているかの調査を目的として、オーストラリア全土の図書館を対象としたアンケート調査が行われ、アンケート結果に基づいて調査報告書が作成されました。

ジャパンナレッジ、2021年春から「ジャパンナレッジLib」で『大漢和辞典』を提供

2020年4月7日、オンライン辞書・事典検索サイト「ジャパンナレッジ」は、教育・研究機関や図書館等の法人向けサービスである「ジャパンナレッジLib」で、大修館書店の刊行する『大漢和辞典』を2021年春から提供することを発表しました。

ジャパンナレッジの総代理店である株式会社紀伊國屋書店のプレスリリースによると、新たに提供予定の『大漢和辞典』は、親字5万字、熟語53万語を収録し、昭和初頭の編纂開始から戦争による作業中断を経て、2000年の『補巻』刊行まで約70年をかけて全15巻で完結した漢和辞典です。漢字研究者、中国文学・東洋史研究者にとっての基本図書であり、従来から収録の要望が高かったタイトルであることが紹介されています。

なお、個人向けサービスである「ジャパンナレッジPersonal」への『大漢和辞典』提供は、現時点では未定である、としています。

ジャパンナレッジ版「大漢和辞典」2021年春にリリース!(ジャパンナレッジ,2020/4/7)
https://japanknowledge.com/whatsnew/#news676

株式会社医学書院、2020年6月末まで『今日の治療指針2020年版』収録の「オンライン診療の手引き」を無料公開:新型コロナウイルス感染症拡大に伴う医療関係者支援

2020年3月30日、株式会社医学書院は、同社の『今日の治療指針2020年版-私はこう治療している』に収録された「オンライン診療の手引き」を2020年6月末まで無料公開することを発表しました。

医学書院は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、感染防止のための対応のひとつとして、電話や情報通信機器を用いた相談・オンライン診療等の臨時的な取り扱いが報道される情勢を踏まえて、医療関係者を支援するために無料公開を実施する、としています。

「オンライン診療の手引き」は、医学書院の『今日の治療指針2020年版』ウェブサイト内にある「オンライン診療の手引き(無料公開中)」のリンクから利用することができます。

『今日の治療指針2020年版』収載「オンライン診療の手引き」無料公開について(医学書院,2020/3/30)
http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/notice_telem-free_200330.html

平凡社、書籍『流行性感冒 「スペイン風邪」大流行の記録』の全文を期間限定でオンライン公開

株式会社平凡社は、同社が刊行する叢書「東洋文庫」の一冊『流行性感冒 「スペイン風邪」大流行の記録』の全文を、2020年4月30日までの期間限定でオンライン公開しています。

1918年から1920年にかけて世界的に流行したインフルエンザ(スペイン風邪)について、1922年に日本の内務省衛生局が刊行した報告書を翻刻したものであり、「東洋文庫」としての刊行に当たり解説が付されています。

@heibonshatoday(Twitter, 2020/3/27)
https://twitter.com/heibonshatoday/status/1243418964094410753

流行性感冒 「スペイン風邪」大流行の記録(平凡社)
https://www.heibonsha.co.jp/book/b161831.html

台湾・文化部、2020年の台北国際ブックフェア開催中止を発表

2020年3月18日、台湾の文化部は、同部が主催する2020年の台北国際ブックフェアの開催中止を発表しました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当初開催予定であった2020年2月から5月への開催延期を発表していましたが、5月の開催も中止となりました。同ブックフェアの開催中止は、1987年の初開催以来、初めてとあります。

2020台北国際ブックフェアが中止に 出展料は全額返金(文化部, 2020/3/18)
https://www.moc.gov.tw/jp/information_131_109614.html

参考:
第28回台北国際ブックフェアの開催が2020年5月に延期:新型コロナウイルスの感染拡大を受けて参加状況等を考慮
Posted 2020年2月3日
https://current.ndl.go.jp/node/40134

E2243 - 作り手と読者の交流を促すフリーペーパー・オブ・ザ・イヤー

フリーペーパー・オブ・ザ・イヤーは,「文化のセーフティネットを創る」をコンセプトに,大阪を中心に活動する一般社団法人ワオンプロジェクトを主宰している田中冬一郎氏の発案で,2017年から始められたものであり,2019年度に第3回目が開催された。

英国内の複数の図書館・高等教育関係組織が連名により新型コロナウイルス拡大危機の中での教育研究活動維持のため出版社等へ求める行動を示した共同声明を発表

2020年3月20日、英・Jiscは、新型コロナウイルス拡大危機の中で、機関が教育研究活動を維持できるように、デジタルコンテンツやソフトウェアを提供する全てのプロバイダーへ求める行動を示した、英国内の複数の図書館・高等教育関係組織との連名による共同声明を、英国出版協会(The Publishers Association)と学会・専門協会出版協会(ALPSP)へ提出したことを発表しました。

共同声明は、Association of Colleges(AoC)、英国図書館(BL)、Jisc、Southern Universities Purchasing Consortium(SUPC)、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、英国大学協会(UUK)の連名で発されました。この声明は、出版社・アグリゲータ・ベンダー等に対して、新型コロナウイルス拡大危機の中、教育機関を支援するための行動を求めたもので、国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)が発表済の声明とも密接に連携していることに言及しながら、出版社等が実施可能な行動のリストとして次の内容を挙げています。

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