出版

株式会社ポプラ社、学校図書館・公共図書館向けオンライン選書イベント「図書館マルシェ」を開催

2020年7月3日、株式会社ポプラ社は、7月17日・23日に開催する学校図書館・公共図書館向けオンライン選書イベント「図書館マルシェ」について、イベントの概要詳細が決定し参加募集を開始したことを発表しました。

「図書館マルシェ」は新型コロナウイルス感染症の影響で、全国の展示会、選書会、図書巡回販売が中止になり、新刊を手にとって選書する機会が大きく損なわれていることを背景に企画されました。2020年7月17日・23日にWeb会議サービスZoom上で開催され、参加費は無料です。

イベント当日は同社の新刊説明会や、新型コロナウイルス感染症により学校や社会が大きな影響を受け続ける中で、学校図書館ができたこと、できるはずだったこと、長期化が予測されているウィズコロナ期に何ができるのかを考えるための学校図書館司書らの座談会として、「コロナ禍の学校図書館、どうしましたか?」などが実施されます。また、17日のみ、日本出版販売株式会社の担当者が、2020年の学校図書館向け新刊書籍や選書のトレンドを紹介する「2020年図書館向け新刊セットトレンド紹介」が行われます。

国立国会図書館デジタルコレクションで資料2点が臨時的にインターネット公開:著作権者・出版者及び一般社団法人日本出版者協議会の協力により実施

2020年7月15日、国立国会図書館デジタルコレクションは、資料2点を臨時的にインターネット公開したことを発表しました。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、多くの図書館においてサービスが制限され、図書館利用者が不便な状況に置かれていることに対する緊急的な措置として、著作権者・出版者及び一般社団法人日本出版者協議会の協力により臨時公開が実施されました。

2020年7月のお知らせ(国立国会図書館デジタルコレクション)
https://dl.ndl.go.jp/information?targetInformationMonth=2020-07
※2020年7月15日付けのお知らせで、資料2点を臨時的にインターネット公開したことを発表しています。

ドイツ連邦政府、フランクフルト・ブックフェア2020の開催支援のため同国の経済刺激プログラム“NEUSTART KULTUR”の枠内で400万ユーロの助成を実施

2020年7月10日、ドイツのグリュッタース(Monika Grütters)文化大臣は、同国の経済刺激プログラム“NEUSTART KULTUR”の枠内で、フランクフルト・ブックフェアに対して400万ユーロの助成を実施することを発表しました。

ドイツ政府の財政支援は、新型コロナウイルス感染症の影響下で2020年10月14日から18日の開催が予定されているフランクフルト・ブックフェア2020について、可能な限り多くの出展者が参加できるようにすることを目的として行われます。また、デジタルフォーマット上で、出版社が自社の製品を発表しブックフェアへ参加可能とするための資金としても活用されます。

フランクフルト・ブックフェア2020では、政府の支援を活用して48平方メートルまでのブースの出展料金割引等を実施します。

“NEUSTART KULTUR”は、ドイツ連邦政府による総額10億ユーロの新型コロナウイルス感染症の流行に対する救済プログラムであり、出版・書籍産業に対して最大2,500万ユーロの支援が予定されています。

株式会社メディアドゥ、株式会社光和コンピューターと共同して中小規模出版社向けに電子書籍の売上と印税および紙書籍の印税の統合管理が可能なシステムの開発を開始

2020年7月8日、株式会社メディアドゥは、株式会社光和コンピューターと共同で、電子書籍の売上と印税および紙書籍の印税を統合的に管理可能なシステムの開発を開始することを発表しました。

同社は、開発中のシステムは印税管理の膨大化という出版業界の課題を解決し、ブラウザベースのクラウドサービスとして提供するため、中小規模出版社でも安価で容易に導入可能である、としています。また、経済産業省の令和2年度「コンテンツグローバル需要創出等促進事業費補助金(J-LOD)」の「コンテンツのサプライチェーンの生産性向上に資するシステム開発を行う事業の支援」対象に採択されており、この支援によって中小規模出版社の事務作業効率化とコスト削減に貢献することも併せて表明しています。

メディアドゥ、光和コンピューターと共同で中・小規模出版社向けに電子書籍売上管理、及び紙・電子の統合印税管理システム開発へ(メディアドゥ,2020/7/8)
https://mediado.jp/service/3022/

米・SPARC、Internet Archive(IA)による“Controlled Digital Lending”に基づく事業への支持を表明

2020年6月29日、米・SPARCはウェブサイト上で、Internet Archive(IA)による“Controlled Digital Lending”に基づく事業への支持を表明しました。

SPARCの声明は、2020年6月に複数の出版社がInternet Archive(IA)に対する著作権侵害訴訟を提訴したことを受けて発されました。SPARCはIAが世界中の知へのアクセスの民主化にとって重要な役割を果たしていることを指摘した上で、冊子体の図書館の貸出を模して電子的な複製物を「1部1ユーザー」で貸出するIAの“Controlled Digital Lending”は、新型コロナウイルス感染症による危機の中で学生・教員・研究者を支援する学術図書館にとっても特に重要な意義を持つものとして言及しています。

SPARCは、IAの“Controlled Digital Lending”に基づく事業を擁護する立場表明(Position Statement)へ他の図書館コミュニティとともに署名済であり、未署名の図書館関係者へも署名を奨励することを明らかにしながら、“Controlled Digital Lending”への支持を表明しています。

米・マサチューセッツ工科大学出版局と米・カリフォルニア大学バークレー校が迅速な査読を行うオーバーレイジャーナル“Rapid Reviews: COVID-19”を公開

2020年6月29日、米・マサチューセッツ工科大学(MIT)出版局と米・カリフォルニア大学バークレー校が、新型コロナウイルス感染症に関連する研究成果の迅速な査読を行うオーバーレイジャーナル“Rapid Reviews: COVID-19” (RR:C19)を公開したことを発表しました。

同ジャーナルでは、人工知能(AI)を用いて、プレプリントリポジトリから有望な研究成果を抽出し、専門家にピアレビューを依頼し、透明性が担保された過程を経て結果をオープンアクセス(OA)プラットフォームで出版するとしています。

発表によると、研究助成団体であるPatrick J. McGovern Foundationから助成を得て、オープンソースの出版プラットフォームであるPubPub上にホストされています。

最初のレビューは、2020年7月に公開される予定です。

国際出版連合(IPA)、米トランプ政権がボルトン元大統領補佐官の著書の出版差し止めを裁判所に求めた問題を受けて同書の出版社サイモン&シュスター社への支持を表明

2020年6月18日、国際出版連合(IPA)は、米国のトランプ政権が元大統領補佐官ボルトン(John Bolton)氏の著書“The Room Where It Happened”の出版差し止めを裁判所に求めた問題を受けて、同書を出版するサイモン&シュスター社への全面的な支持を表明しました。

IPAの出版の自由委員会の委員長であるKristenn Einarsson氏は、出版の自由を尊重し国家の重要問題に関して十分な情報に基づいた対話を可能にする民主主義社会において、ボルトン氏・サイモン&シュスター社はともに重要な役割を果たしており、同書は出版に値する内容である、と述べています。また、IPAのJosé Borghino事務局長は、米国は言論の自由を守る砦であり、その事実はサイモン&シュスター社が政権から受けた圧力に力強く対抗したことによって証明されているが、米国の公権力が作家や出版社の口を封じようとしている状況は、世界中に憂慮すべき悲観的な兆候を示したものであり、表現の自由は決して当然のものとみなすべきではなく脅かされた場合には防衛されなければならないことを想起させられる、とコメントしています。

なお、同書の出版差し止め請求については、2020年6月20日付で連邦地方裁判所がこれを棄却しています。

大阪市立中央図書館、「本と、本屋。」展を開催中:図書館による本と本屋の応援展

大阪市立中央図書館が、2020年7月15日まで、「本と、本屋。」展を開催中です。

街の本屋が閉店するというニュースが相次ぐ中、図書館になにができるのかを考え、本と本屋を応援するため、蔵書の中から「本を読みたくなる本」「本屋に行きたくなる本」を集めた展示です。

また、主に関西に拠点がある書店・出版社・著作者といった出版関係者に行った「本屋のいいところ」「図書館のいいところ」といった「本と本屋」について考えるためのヒントとなるアンケートの結果の掲示や、「思い出の一冊」の展示も行っています。

【中央】2階図書展示「本と、本屋。」展 7月15日まで(大阪市立図書館,2020/6/19)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jo67f2x13-510#_510

株式会社紀伊國屋書店、ProQuest社の電子書籍プラットフォームEbook Centralを通じて出版大手ペンギン・ランダムハウス社の電子書籍を国内の大学図書館向けに販売開始

2020年6月17日、株式会社紀伊國屋書店は、出版大手ペンギン・ランダムハウス社の洋書電子書籍6万点以上について、国内の大学図書館向けに販売を開始することを発表しました。

ペンギン・ランダムハウス社の電子書籍販売は、紀伊國屋書店が2017年4月から販売代理店となっているProQuest社の電子書籍プラットフォームEbook Centralを通じて行われます。未購入タイトルの5分間の試し読みや図書館へ購入リクエストが可能なMediated DDAサービスの対象にもなっています。

紀伊國屋書店は、ペンギン・ランダムハウス社が提供する電子書籍には、“Penguin Classics”等の著名なコレクションや一般読者向けのフィクション・ノンフィクション、日本人作家の著作の英訳タイトル等が含まれており、学生の語学学習教材としての利活用が見込まれる、としています。

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