出版

名古屋市鶴舞中央図書館、司書の顔がうっすら見えるマガジン『めがね』第三回を発行:コロナ禍で一変してしまった暮らしの中で図書館職員にできることは何かを特集

2020年9月9日、名古屋市鶴舞中央図書館が、司書の顔がうっすら見えるマガジン『めがね』第三回を発行し、9月19日から同館1階玄関前等で配付すると発表しています。

同誌は図書館で働く司書の素顔がうっすら見えるフリーペーパーで、第三回となる今回は「誠実であるということ。」をテーマに、コロナ禍で一変してしまった暮らしの中で図書館職員にできることは何かを考えた号となっています。

鶴舞中央図書館 司書の顔が(うっすら)見えるマガジン「めがね」第三回を発行します!(名古屋市図書館,2020/9/9)
https://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/topics_gyouji/entries/20200909_04.html

韓国図書館協会(KLA)、図書定価制の改正に反対すると発表:オンラインでの署名活動に参加

2020年9月4日、韓国図書館協会(KLA)が、図書定価制の改正に反対するとし、オンラインでの署名活動に参加すると発表しました。

KLAの説明によれば、7月3日、文化体育観光部が、3年ごとに見直す同制度の官民協議会での意見集約を経て決定された合意を無視して図書定価制を再検討する通知をしたことに対し、再度過度な図書の割引が行われれば出版文化の生態系の維持を担保できないとし、8月19日にKLAを含む約30の出版・文化団体により「図書定価制死守のための出版・文化界共同対策委員会」が結成されました。KLAでは同委員会と連携し、オンラインでの反対署名活動を進めるとしています。

KLAでは、図書定価制が掲げる、韓国の文化国家の道(本を企画・作成・販売し、読書する豊かな国)をあきらめないとし、政府と大統領が我々と意見を共にすることを期待するとしています。

文化体育観光部では、8月10日に、合意を破棄したことはなく、官民協議会での議論を公開し、より広く意見を集め、社会的な合意を得ることができる改善案を準備していると発表しています。

Springer Nature社、同社と国家レベルで締結された転換契約のオープンアクセス出版への影響を発表

2020年8月25日、Springer Nature社が、同社と国家レベルで締結された転換契約による、オープンアクセス(OA)出版への影響について発表しました。

発表では、2019年時点で同社と有効な転換契約を締結している8か国において、同社のコンテンツの70%から90%がゴールドOAで出版される等、国家レベルの完全OAへの転換につながっていることが、同社の最新のデータから明らかになったということが述べられています。

Springer Nature’s Transformative Agreements enable country level transition to open access(Springer Nature, 2020/8/25)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/springer-nature-transformative-agreements/18311262

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う不確実な情勢下で例年以上の企業買収を進める英・Relxグループ(記事紹介)

英米を中心とした経済ニュース等を扱うウェブサイト“Business Fast”で、2020年8月21日付の英国Financial Times紙による英・Relxグループの2020年の企業買収を解説した記事が紹介されています。

Relxグループは、ロンドン証券取引所(LSE)に上場する時価総額上位100銘柄“FTSE 100”を構成する企業グループで、オランダのElsevier社や米国のLexisNexis社等を傘下に持ち、国際的に出版・イベント事業等を展開しています。記事では、同日に発表されたElsevier社のSciBite社買収がRelxグループにとって2020年8度目の企業買収となり、これによって2020年の第3四半期までに企業買収へ約8億ポンドを費やしたことが報じられています。この金額は2019年1年間にRelxグループが企業買収に費やした費用の約2倍に相当します。

「としょけっと2020」はオンラインで開催:同人誌・作品のリンク集を作成して公開

2020年8月30日、図書館をテーマにした創作系、委託同人誌即売会「としょけっと」は、「としょけっと2020」をオンライン開催とし、同人誌・作品のリンク集を作成して公開することを発表しました。

「としょけっと」は図書館総合展の一企画として2017年から開催されてきましたが、2020年は図書館総合展がオンライン開催になったことに伴い、「としょけっと」もオンライン開催となりました。リンク集の公開は2020年11月の1か月間を予定しており、リンク掲載の募集もすでに開始されています。

としょけっと2020開催について(としょけっと, 2020/8/30)
http://tosyoket.com/

Q&A/お問い合わせ(としょけっと)
http://tosyoket.com/faq
※「としょけっと」の概要や「としょけっと2020」に関するQ&Aが掲載されています。

埼玉県立浦和第一女子高等学校の生徒30人が新潮社の発売前の新刊図書のゲラ読みを実施

2020年8月21日、埼玉県立浦和第一女子高等学校図書館は、同校の生徒が新潮社の発売前の新刊図書のゲラ読みを実施したことを報告しました。

この試みは新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休校していた2020年5月に、新潮社からの依頼を受けて行われました。生徒への告知は同館がGoogle Classroomを使って実施し、応募した30人の同校生徒がゲラ読みを行いました。募集は著者の名前を伏せて行われたため、当該新刊図書の著者から、率直な意見が聞けてよかったという反響があったことを伝えています。

同校の近隣書店では、生徒がゲラ読みを実施した発売後の図書を生徒の感想とともに陳列しています。

【図書館】発売前の新刊のゲラ読みに挑戦!(埼玉県立浦和第一女子高等学校,2020/8/21)
https://urawaichijo-h.spec.ed.jp/ichijo/blogs/blog_entries/view/54/a23ebf9c33103e2b2314055b2181604a

国際図書館連盟(IFLA)、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下における図書館の対応や変化に関する論文を募集

2020年8月17日、国際図書館連盟(IFLA)が、オープンアクセス(OA)の査読誌“IFLA Journal”の特集号に掲載する、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下における図書館の対応や変化に関する論文を募集することを発表しました。

同特集号は、新型コロナウイルス感染症により引き起こされている変化の本質を探り、図書館関係者が所属機関の戦略を検討する際の支援となることを目的としています。

応募の締め切りは、2020年10月31日です。

Call for papers: IFLA Journal Special Issue on Libraries and COVID-19: Opportunities for Innovation(IFLA, 2020/8/17)
https://www.ifla.org/node/93247

IFLA Journal(IFLA)
https://www.ifla.org/publications/ifla-journal

【イベント】日本出版学会2020年度春秋合同研究発表会(9/12・オンライン)

2020年9月12日、日本出版学会は、2020年度春秋合同研究発表会を開催します。

Zoomによるオンライン開催であり、参加費は無料ですが事前の参加申込みが必要です。当日のプログラムは以下のとおりですが、インターネット環境、その他の事情により、プログラム変更の可能性があるとしています。

〇個人研究発表
「公共図書館における、電子図書館サービス導入の実態と課題、新型コロナウイルス感染問題による図書館の意識の変化について」
長谷川智信氏

「日本における電子書籍化の現状(2020年版)――国立国会図書館所蔵資料の電子化率調査」
鷹野凌氏・堀正岳氏

「江戸の実用書「小謡本」の編集――蔦屋・鱗形屋の方法」
原八千代氏

「出版文献データベース考察――古山悟由編「90年代・出版関係雑誌文献目録(稿)」を利用して」
伊藤民雄氏

「「ライトノベルの一源流」としてのソノラマ文庫――メディア史的アプローチからの再検証」
山中智省氏

「ヘイトスピーチ解消法の問題点――法の下の平等の観点から」
田上雄大氏

〇会長挨拶
塚本晴二朗氏

江戸川区立篠崎図書館(東京都)、在宅勤務を行った職員の当時の本への向き合い方をまとめた冊子『図書館員が屋根のしたで読んだ本の話』を作成

東京都の江戸川区立篠崎図書館が、冊子『図書館員が屋根のしたで読んだ本の話』を500部作成し、2020年8月1日から配布しています。

緊急事態宣言の発令に伴い、江戸川区立図書館は4月8日から5月27日まで全館が臨時休館となり、同館でも通常1日に10人程度の出勤者を5人以下に抑制し、職員全員が在宅勤務を経験したことから、職員に発案により、在宅勤務当時の本への向き合い方をまとめた冊子です。

当初の企画では読んだ本について書くことが意図されていたものの、実際には日々のニュースに気を取られて読書に集中できないことが多かったという経験を踏まえ、同館の特集コーナーでは8月から、比較的読みやすいリラクゼーションなどの癒し系の本を取り上げていると紹介されています。

配布期間は8月30日までですが、在庫がなくなり次第終了します。

インプレス総合研究所、2019年度の日本の電子書籍市場規模は3,473億円と発表

2020年8月18日、株式会社インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、『電子書籍ビジネス調査報告書2020』を2020年8月21日に刊行することを発表しました。

ニュースリリースでは調査結果の一部が公表されており、2019年度の電子書籍市場規模は前年比22.9%増の3,473億円、電子雑誌市場規模は前年比6.4%減の277億円との推計値が紹介されています。また、電子書籍と電子雑誌と合わせた電子出版市場は、2024年度には5,669億円程度に拡大するという予測も示されています。

2019年度の市場規模は3473億円、2年連続の20%超の成長 ~電子書籍に関する調査結果2020~(インプレス総合研究所, 2020/8/18)
https://research.impress.co.jp/topics/list/ebook/612

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