HathiTrust

D-Lib Magazineの2014年9・10月号が図書館におけるリポジトリの特集

オープンアクセス誌“D-Lib Magazine”の2014年9・10月号が刊行されています。今号は、図書館におけるリポジトリの特集となっており、リポジトリの構築と管理、教員による利用の促進、Linked Open Dataとしての公開、著作権の状況の確認、保存に適したフォーマットの仕様などについて取り上げているようです。

The HZSK Repository: Implementation, Features, and Use Cases of a Repository for Spoken Language Corpora
Article by Daniel Jettka and Daniel Stein, Universität Hamburg, Germany

Exposing Data From an Open Access Repository for Economics As Linked Data
Article by Atif Latif, Timo Borst and Klaus Tochtermann, ZBW — German National Library of Economics

E1586 - HathiTrust訴訟,第二審でフェアユースが一部認められる

 米国作家協会(Authors Guild),オーストラリア,カナダ等の著作権団体などが, HathiTrust(CA1760参照)と,これに参加していた大学図書館5館(コーネル大学,ミシガン大学,カリフォルニア大学,ウィスコンシン大学,インディアナ大学)に対して起こしていた著作権侵害訴訟で,ニューヨークにある連邦第二巡回区控訴裁判所が2014年6月10日に,判決を出した。同裁判所は,HathiTrustにおける著作物の利用の一部について,米国著作権法の第107条に規定されるフェアユース(Fair Use)に当たり,著作権団体側による著作権侵害の主張を否定する等の判断をした。...

Library Copyright Alliance(LCA)、HathiTrust訴訟の判決の図書館への影響について分析を発表

2014年7月11日、米国図書館協会(ALA)、北米研究図書館協会(ARL)、大学・研究図書館協会(ACRL)から構成される“Library Copyright Alliance”(LCA)が、2014年6月10日に下されたHathiTrust訴訟の判決の、図書館にとっての意味を分析した“What Does the HathiTrust Decision Mean for Libraries?”を発表しました。

このペーパーでは、この判決が、大規模デジタル化とストレージ、著作物へのアクセス、その他のアクセス方法への示唆、関係者団体の立場などといった観点から、図書館にとって示唆される意味を分析しているとのことです。

WHAT DOES THE HATHITRUST DECISION MEAN FOR LIBRARIES?(LCA, 2014/7/7)
http://www.librarycopyrightalliance.org/bm~doc/article-hathitrust-analysis-7jul2014.pdf

Authors Guild v. HathiTrust: Implications for Libraries(ARL, 2014/7/11)

連邦第二巡回区控訴裁判所、HathiTrust訴訟の連邦地方裁判所の判決を一部支持

米著作者団体Authors Guild等が、HathiTrustおよびその参加館である米国の大学図書館5館(コーネル大学、ミシガン大学、カリフォルニア大学、ウィスコンシン大学、インディアナ大学)を提訴していた裁判について、2014年6月10日、連邦第二巡回区控訴裁判所にて判決が下りました。連邦地方裁判所での判決を一部支持し、フェアユースにより、著作物の全文テキスト検索が可能なデータベースの作成、および、これらの著作物を障害のある人々にアクセスしやすいフォーマットで提供することが認められるとしているようです。ただし、ミシガン大学が2011年5月から開始した取組みである孤児著作物プロジェクトについては、判定を下すにはまだ機が熟していないとしているようです。また、著作物の保存が著作権を侵害しているという原告の訴えについての判決を無効とし、差し戻すとしているようです。

No. 12‐4547‐cv
Authors Guild, Inc. v. HathiTrust
In the United States Court of Appeals For the Second Circuit

慶應義塾大学の蔵書のデジタル化データがHathiTrustに登載

慶應義塾大学の蔵書のデジタル化資料がHathiTrustに登載されたとのことです。今回HathiTrustに登載されたのは、同学が2007年から2010年にかけてGoogleブックス図書館プロジェクトに参加しデジタル化を実施した、著作権保護期間の終了した日本語の資料約8万冊分のデータとのことです。対象資料には、慶應義塾図書館(三田メディアセンター)が所蔵する、江戸中期から明治初期にかけて刊行された古典籍(和装本)のほか、慶應義塾大学の刊行物および福沢諭吉の著作も含まれているとのことです。

HathiTrustへのデジタル化資料の登載について(慶應義塾大学メディアセンター, 2014/4/24付)
http://www.lib.keio.ac.jp/jp/hathitrust/

Google ブックス図書館プロジェクトでデジタル化した蔵書について (慶應義塾大学メディアセンター, 2013年10月付)
http://www.lib.keio.ac.jp/jp/hathitrust/Keio_collection_digitized_by_Google.pdf

HathiTrustに登載された慶應義塾大学の提供資料の一覧
http://bit.ly/1gmFNw2

HathiTrust、2013年の年次活動報告をウェブに掲載

2014年1月24日、HathiTrustが2013年の年次活動報告をウェブに掲載しています。米国デジタル公共図書館(DPLA)や,デジタル保存ネットワーク(DPN)との共同のほか、新たにカナダやオーストラリアを含む14機関との連携があったことなどが紹介されています。また、連携機関は278,766件をリポジトリに登録し、そのうち、263,525件はパブリックドメインであったとのことです。

なお2013年の新たな連携先は以下の14機関です。
・Allegheny College
・Brown University
・Colby College
・Temple University
・Tufts University
・University of Alabama
・University of Alberta (カナダ)
・University of British Columbia (カナダ)
・University of Houston
・University of Massachusetts
・University of Oklahoma
・University of Queensland (オーストラリア)
・University of Tennessee, Knoxville

米国デジタル公共図書館(DPLA)のパートナー別コンテンツ登録数の概況

2013年4月に公開された米国デジタル公共図書館(DPLA)について、The Chronicle of Higher Education誌(オンライン)において、“Digital Public Library of America: Young but Well Connected”と題する記事が掲載されています。

この記事に関連して、infoDOCKETの2013年12月9日付けの記事で、開始当初からのコンテンツ登録数の増加状況について、パートナーごとの数値が紹介されています。DPLAの現在のウェブサイトに掲載されている数値と、Internet Archiveで保存されている同ページから過去の数値を取り出し並べたものです。

現在最大の連携先となっているのは、6月に新たにパートナーとなったHathiTrustで、170万件以上のデータがDPLAで利用できるようになっているとのことです(1,741,537件)。このほか、Mountain West Digital Library(794,983件)、米国公文書館(NARA)(701,357件)、スミソニアン(624,986件)、The Portal to Texas History(325,552件)、南カリフォルニア大学図書館(257,115件)などが、件数の多い機関となっています。

Hathi Trustが、新しいメタデータ管理システム“Zephir”をリリース

Hathi Trustが、デジタルリポジトリのメタデータ管理システムとして“Zephir”をリリースしたことをアナウンスしています。カリフォルニア大学のCalifornia Digital Libraryが開発し管理しているものとのことです。主要なコンポーネントとしては、ミシガン大学以外で開発された初めてのものとなるようです。

Announcing Zephir, HathiTrust's New Bibliographic Metadata Management System(Hathi Trust, 2013/11/7付け)
http://www.hathitrust.org/zephir_announcement

Zephir
http://www.hathitrust.org/zephir
※システムの概要、図などあり。

参考;
CA1760 - デジタル化資料の共同リポジトリHathiTrust―図書館による協同の取り組み/ 田中 敏 カレントアウェアネス No.310 2011年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1760

E1470 - リポジトリデータを未来へ:デジタル保存ネットワークの取組 カレントアウェアネス-E
No.243 2013.08.29

カリフォルニア大学、デジタル化資料のリプリントサービスのウェブサイトをリニューアル

カリフォルニア大学が、デジタル化資料のリプリントサービスのウェブサイトについて、リニューアルしたことをアナウンスしています。あわせて、ウェブサイトでは、FAQなどにより、同サービスの内容が説明されています。

カリフォルニア大学図書館では、GoogleやInternet Archiveと共同して大規模なデジタル化を進めてきましたが、このリプリントサービスは、そのうちパブリックドメインのものを対象にするものです。リプリントサービスの対象となる資料の検索・アクセスは、新しいウェブサイトの他、HathiTrustやAmazon.comからもできるようになっています。

また、FAQに掲載された情報によると、配送については、何段階かで選べるようになっており、料金は高くなるものの最速で翌日の配送もあるとのことです。

The Richness of the UC Libraries Revealed in Reprints(CDL, 2013/10/8付け)
http://www.cdlib.org/cdlinfo/2013/10/08/the-richness-of-the-uc-libraries-revealed-in-reprints/

University of California Library Reprints

米国デジタル公共図書館、HathiTrustのコンテンツ170万タイトルを提供開始

2013年9月3日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、今年6月18日に発表したHathiTrustとの連携(コンテンツハブ)の結果、HathiTrustが無料で公開している図書や雑誌、政府資料等170万タイトルをDPLAで提供を開始したと発表しています。これにより、DPLAの提供レコード数は4月の240万点から、450万点へと倍増したとのことです。

1.7 million titles from HathiTrust now live on DPLA homepage (Digital Public Library of America 2013/9/3付けの記事)
http://dp.la/info/2013/09/03/1-7-million-titles-from-hathitrust-now-live-on-dpla-homepage/

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