オーラルヒストリー

国立国会図書館、「藤山愛一郎政治談話録音」を公開

2012年1月25日から、国立国会図書館は「藤山愛一郎政治談話録音」を東京本館憲政資料室において公開します。藤山氏は、財界出身の政治家で、1960年(昭和35年)の日米安保条約改定時の外務大臣を務め、その後日中国交回復にも尽力しました。本録音は、1981年(昭和56年)11月から12月にかけて収録されたものです。国立国会図書館では、戦前から戦後にかけての政治史上で重要な役割を果たした人物から、文書では後世に残しにくい証言を聴取する目的で、1961年(昭和36年)から1987年(昭和62年)まで、計10人の方を対象に「政治談話録音」を実施し、これまでに9人の談話録音を公開してきましたが、今回をもってすべて公開完了となりました。

政治談話録音 (リサーチ・ナビのページ)
http://rnavi.ndl.go.jp/kensei/entry/seijidannwarokuonn.php#Seijidanwa_Fujiyama

英国図書館(BL)、「障害者の歴史月間」を記念し障害者のインタビュー記録等を集めたオーラルヒストリーコンテンツを公開

2011年11月22日、英国図書館(BL)が、同国の「障害者の歴史月間」(UK Disability History Month)を記念して、障害者の経験談等を集めたオーラルヒストリーのコンテンツ“Disability Voices”を公開したようです。このコンテンツには、脳性麻痺を患う障害者の生活記録やインタビューを収録した“Speaking for Ourselves: An Oral History of People with Cerebral Palsy”や重度の難聴である人、あるいはその家族のインタビューを記録した“Unheard Voices: Interviews With Deafened People”等があるようです。

Disability Voices (Archival Sound Recordingsのウェブサイト)
http://sounds.bl.uk/TextPage.aspx?page=backgroundDisability-Voices

British Library gives voice to Disability History Month (British Library 2011/11/22付けの記事)

鳥取県立図書館、「鳥取大震災」の記憶を集め、記録に残すイベントを開催

鳥取県立図書館は、1943年(昭和18年)9月10日に起こった「鳥取大震災」の記憶を集め、将来へ伝える材料として残すことを目的に、「震災の記憶を語り継ぐ-鳥取大震災をふりかえって-」というイベントを2011年9月10日に開催するようです。このイベントでは、当時の震災の記憶について参加者が語る内容はすべて録音し、記録として残すようです。

「震災の記憶を語り継ぐ-鳥取大震災をふりかえって-」開催のお知らせ (鳥取県立図書館 2011/9/6付けのお知らせ)
http://www.library.pref.tottori.jp/hp/menu000001300/hpg000001280.htm

日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの取組み(記事紹介)

2011年2月1日付けのartscapeで、日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴという、日本の美術関係者に聞き取り調査を行ない、それをオーラル・ヒストリーとして収集・公開・保存している団体の設立経緯や運営方法等が紹介されています。

日本美術の担い手たちの声を残すデジタルアーカイヴ──日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの試み (2011/2/1付け artscapeの記事)
http://artscape.jp/study/digital-achive/1228716_1958.html

日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ
http://www.oralarthistory.org/

9.11記念博物館、ソーシャルメディアを通じた9.11のオーラルヒストリーの収集と提供へ

2011年1月18日、米国の9.11記念博物館(National September 11 Memorial and Museum)が、Broadcastrと提携し、9.11に関するオーラルヒストリーの収集と提供を開始すると発表しました。これは、位置情報に基づくソーシャルメディアのプラットフォームであるBroadcastrを通じて、9.11記念博物館がレスキュー隊員やボランティア、地域住民からこれまでに収集した、9.11にまつわるオーラルヒストリーを提供するというもののようです。また、利用者はBroadcastrを通じて、自身の9.11に関する体験談を記録して共有したりすることも可能になるとのことです。なお、Broadcastrの一般公開は2月を予定しているとのことで、スマートフォンのアプリを通じても利用できるようです。

Broadcastr
http://www.broadcastr.com/

National September 11 Memorial & Museum And Social-Media Platform Broadcastr Announce Partnership (2011/1/18付け September 11 Memorial & Museumのプレスリリース)

東京電機大学が戦後の著名な技術者を対象としたオーラルヒストリーの報告書を完成させる

2010年9月30日、東京電機大学は、「オーラルヒストリーによる戦後技術の調査研究-電気技術について-」と題した研究報告書を完成したと発表しました。この研究は、科学技術では論文や特許など成果は記録されるものの、それを担った人物の人格面からのアプローチが従来ほとんど行なわれてこなかったことを踏まえ、戦後の技術者に焦点をあてることで、その思いや精神を記録することを目指したとのことです。調査では、大学、企業、研究所等の日本を代表する技術者63名に対してヒアリングを実施し、生の声をインタビュー型式で録音、録画、編集を行なったとのことで、報告書ではそのエッセンスを集約し1人数ページでまとめているとのことです。

著名技術者のオーラルヒストリー報告書完成  飯島澄男氏、岡村總吾氏、白川英樹氏、中村修二氏、西沢潤一氏など63名 (2010/9/30付け 東京電機大学のプレスリリース)
http://atom.dendai.ac.jp/release/100930_5418.html

英国図書館、科学の躍進に貢献した英国の科学者のオーラルヒストリーを集めるプロジェクトを開始

英国図書館(BL)が、科学の躍進に貢献した英国の科学者に対し、10~15時間に及ぶインタビューを実施し、彼らのオーラルヒストリーを収集するプロジェクト“Oral History of British Science”を開始するということです。世界の科学に貢献した英国の偉大な科学者の音声資料はほとんど存在しておらず、健在の著名な科学者に対するインタビューもほとんど行われたことがありません。そこでBLでは、将来に渡って、科学者たちの個人的な記憶や経験を保存していくため、今回のプロジェクトを開始することにしたということです。インタビューの対象となるのは、著名な科学者だけでなく、これまであまり注目されてこなかった技術者や女性の科学者も含まれます。

なおこのプロジェクトには、科学博物館(Science Museum)などが協力し、Arcadia基金が資金提供を行っています。

An Oral History of British Science(プレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100223.html

米国ヒューストン公共図書館、オーラルヒストリーのウェブサイトを開設

米国テキサス州のヒューストン公共図書館は、ヒューストンのオーラルヒストリーをデジタル化して記録・保存するプロジェクトの一環として、コンテンツを提供するウェブサイトを開設しています。ビル・ホワイト市長のインタビューや市民の生活についてのインタビュー、1970年代と80年代のオーラルヒストリーなどが提供されています。

Houston Public Library Launches Oral History Site(Library Journal 2009/10/2付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6699865.html

Houston Oral History Project
http://www.houstonoralhistory.org/

加賀市立図書館、「オーラルヒストリー文庫」を発刊

石川県の加賀市立図書館が、口述記録を作成・編集した「オーラルヒストリー文庫」の第1号を発行しています。同市の「オーラルヒストリー図書館プロジェクト」は、地域独自の知的資産をオーラルヒストリーとして収集することで市立図書館の振興を促進することを目的として、2006年に開始されたとのことです。第1号は、図書館員や地域のサークルのメンバー等による勉強会が、加賀市の名産「吸坂飴」の製造販売者にインタビューしたものを物語風にまとめたものとのことです。

加賀で「オーラルヒストリー文庫」発刊-地域の人々が語る歴史を冊子に(2009年6月2日付け金沢経済新聞の記事)
http://kanazawa.keizai.biz/headline/551/

加賀市立図書館
http://www.kagalib.jp/toshow/index.html

LC、戦没者追悼記念日にちなみ、新しいオーラルヒストリーコレクション「癒えない傷」を公開

米国議会図書館(LC)では2000年から、米国の退役軍人に生活史を語ってもらい、それ(オーラルヒストリー)を録音・録画したり書き取ったりして、写真等とともに資料として保存するプロジェクト“Veterans History Project”を行っています。このほど、2009年の戦没者追悼記念日(5月25日)を前に、このプロジェクトで公開しているデジタルコンテンツを編集したコレクションとして、新たに「癒えない傷(The Unhealed Wounds)」が加えたと発表されています。

Disabled Veterans: the Unhealed Wounds (Stories from the Veterans History Project of the Library of Congress)
http://www.loc.gov/vets/stories/ex-war-disabledvets.html

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