オーラルヒストリー

ポピュラー音楽の歴史が詰まったオーラルヒストリーの音源、米国議会図書館が公開開始

米国議会図書館(LC)の録音資料レファレンスセンター(Recorded Sound Reference Center)が、ポピュラー音楽の著名な歌手やプロデューサ等に対するインタビューを残した歴史的音源コレクションのインターネット公開を開始しています。このコレクションは、レコード会社元社長であったジョー・スミス(Joe Smith)氏が録音し、2012年にLCに寄贈したオーラルヒストリー・コレクションです。今回公開されたのは、このうち25件であり、ここには、トニー・ベネット、ポール・マッカートニー、オノ・ヨーコ、レイ・チャールズ(いずれも1987年録音)などのインタビュー音源が含まれています。

今後随時公開データを増やしていくようです。

Joe Smith’s Recorded Interviews with Music Icons Featured on Library Website(LC 2012/11/28付け)
http://www.loc.gov/today/pr/2012/12-219.html

The Joe Smith Collection at the Library of Congress
http://www.loc.gov/rr/record/joesmith/

参考

オーストラリア国立図書館、「忘れられたオーストラリア人」オーラルヒストリー事業の成果をまとめたブックレットを公表

オーストラリア国立図書館(NLA)が、2009年より3年間かけて進めてきた"National Apology to Forgotten Australians and Former Child Migrants"(忘れられたオーストラリア人と児童移民であった方々への謝罪)のオーラルヒストリー事業について、その成果をまとめ、ブックレットを公表しています。

同プロジェクトでは、200人以上のインタビューを録音しており、その多くがNLAのウェブサイトにおいて利用できるようになっています。

Forgotten Australians remembered
http://www.nla.gov.au/news/2012/11/16/forgotten-australians-remembered-1

Forgotten Australians remembered
http://www.nla.gov.au/media-releases/2012/11/16/forgotten-australians-remembered

(ブックレット) You can't forget things like that

スタンフォード大学文書館が所蔵するオーラルヒストリーコレクションがオンラインで公開

米国スタンフォード大学文書館が所蔵するオーラルヒストリーのコレクションがオンラインで公開されました。この、大学の歴史をオーラルヒストリーとして残す取組み“Stanford Oral History Project”は、1978年に、同館とStanford Historical Societyによって始まりました。大学の経営陣や教員、職員や卒業生に対する400以上のインタビューや会話が存在するそうです。今回は、13のコレクションのうち8つの録音およびテキストがオンラインで利用可能になっています。

Stanford Oral History Comes Alive(The Stanford University Libraries Newsletter)(左下の“The collections include”に各コレクションへのリンクあり)
http://hosted-p0.vresp.com/260487/51ea6f4169/

東日本大震災アーカイブ「みちのく震録伝」が宮城県沿岸部におけるヒアリングや記録収集活動について報告

東北大学災害科学国際研究所による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」が、2012年2月より実施している「情報収集活動員(みちのく・いまをつたえ隊)」の活動の現状について報告しています。

2012年2~3月に宮城県内の沿岸被災15市町において15名以上の活動員がヒアリングや写真撮影等の情報収集を行いました。その結果、ヒアリングを行なった被災者は合計813人、撮影された写真は約2万枚、チラシや掲示物等の震災記録は1,000枚になりました。現在整理作業が行なわれており、写真については7月上旬にウェブで公開される予定です。また、震災記録は東北大学附属図書館等によるキャンペーン「震災記録を図書館に」に移管されました。

今後は内陸部へも活動範囲を広げていく予定です。

「情報収集活動員(みちのく・いまをつたえ隊)」が東日本大震災の発生から1年後の被災地の情報を収集しました。(東北大学等による2012/6/8付けプレスリリース)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120608/index.html

参考資料
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120608/sankou.html

参考:
図書館共同キャンペーン「震災記録を図書館に」が開始

20世紀後半のウェールズにおけるテレビと記憶の係わりを尋ねるプロジェクトサイト“Media and the Memory in Wales”公開

2012年5月17日に、英国ウェールズのアベリストウィス大学(Aberystwyth University)が、JISCの助成を受けて、“Media and Memory in Wales”というウェブサイトを公開しました。このウェブサイトは、1960年代半ばから1990年代半ばまでの「テレビ全盛期」にかけて、テレビが自分あるいは家族、コミュニティにとってどのような重要性をもつものであったのか、その記憶についてインタビューし、記録したものです。このプロジェクトは、ウェールズにおける「テレビの時代」に関連したオーラルな記録を収集保存し、政治的・文化的に重要なテレビの一時代の記憶収集を呼び掛けることを目的としているようです。インタビュー調査は、ウェールズの4つの地方(Caernarfon、Carmarthen、the Rhondda、Wrexham)で実施されており、ウェブサイトでは、その地域ごと、あるいは、エリザベス女王の戴冠(1953年)等の歴史的なイベントごと、インタビュアーごとに、語られた記憶を見ることができます。

Media and the Memory in Wales
http://www.mediaandmemory.co.uk/

英BBC Radio 4、英国図書館等と共同で会話を記録して後世へ遺す“Listening Project”を開始

2012年3月8日に、英国のBBC Radio 4が、英国図書館(BL)やBBC Local Radio等とともに、“Listening Project”という新たなプロジェクトを開始したようです。このプロジェクトは、英国の人々の日常の会話をBBCで放送するとともに、その音声記録をオーラルヒストリーアーカイブとしてBLが保存するというもののようです。会話の内容は参加者が自由に選択でき、参加にあたっては、参加者自身がListening Projectのウェブサイトに会話を登録するようです。

Listening Project
http://www.bbc.co.uk/radio4/features/the-listening-project/

BBC Radio 4’s Listening Project to capture the voices of the nation in conversation (British Library 2012/3/8付けの記事)
http://pressandpolicy.bl.uk/Press-Releases/BBC-Radio-4-s-Listening-Project-to-capture-the-voices-of-the-nation-in-conversation-57a.aspx

椙山女学園大学文化情報学部が「東日本大震災・映像記録シリーズ」を公開、第1弾は石巻日日新聞記者が見た震災1年

2012年2月8日に、椙山女学園大学文化情報学部が「東日本大震災・映像記録シリーズ」の第1弾を公開したようです。これは、同学部メディア情報学科の栃窪優二教授が東日本大震災以降に宮城県内で行った取材・撮影映像をもとに、栃窪教授のゼミ生が編集・音声・ナレーションを担当して作成したドキュメンタリー映像のようです。第1弾の動画では、宮城県の地域紙「石巻日日新聞」の記者のインタビューを軸に、「石巻日日新聞」の取り組みと震災1年後の現状がまとめられているようです。

東日本大震災シリーズ1 「6枚の壁新聞」から1年 (5分30秒|31.8MB) 【ドキュメンタリー】 (椙山女学園大学文化情報学部メディア情報学科 2012/2/8付けの記事)
http://www.ci.sugiyama-u.ac.jp/media_a/2012/02/-61-530318mb.html

東日本大震災シリーズ2 「被災者の思い」 (6分45秒|39.7MB) 【ドキュメンタリー】 (椙山女学園大学文化情報学部メディア情報学科 2012/2/8付けの記事)
http://www.ci.sugiyama-u.ac.jp/media_a/2012/02/-645397mb.html

【イベント】TeLL-Netフォーラム2012「災害の記憶・記録の保存と語り継ぎ」(2/28・兵庫)

2012年2月28日に、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センターにおいて、TeLL-Netフォーラム2012「災害の記憶・記録の保存と語り継ぎ」が開催されるようです。TeLL-Netとは、国や地域を越えて大災害を語り継ぎ、これからの災害に備え被災者を少しでも減らすことへの貢献を目的として、2006年に設立された国際ネットワークとのことです。今回のフォーラムでは、語り継ぎの媒体(メディア)として、「ミュージアム」と「マスメディア」に着目して行われるようで、2つの基調講演のほか、「津波の記憶・記録とミュージアム」や「メディアによる災害記録の保存と語り継ぎ」と題したパネルディスカッションが開催されるようです。なお、参加費は無料のようですが、参加にあたっては事前に申込が必要となっているようです。

「災害の記憶・記録の保存と語り継ぎ」 TeLL-Netフォーラム2012(平成24年2月28日)の御案内 (PDF)
http://www.dri.ne.jp/news/news12/pdf/tellnet_forum.pdf

ひょうご震災記念21世紀研究機構、「阪神・淡路大震災オーラルヒストリー」の一部を公開

2012年1月11日から、ひょうご震災記念21世紀研究機構が、「阪神・淡路大震災オーラルヒストリー」の一部について公開を開始したようです。「阪神・淡路大震災オーラルヒストリー」のプロジェクトでは、同機構の前身である阪神・淡路大震災記念協会が、震災から3年後の1998年から震災の体験者や行政の当事者を対象にインタビューを行ったようです。それらの記録は当初30年間原則非公開としていたようですが、同機構は、東日本大震災を機に、行政による災害・復興対策の立案や市民の防災意識の向上に役立てるため、早期の公開を開始したようです。閲覧に供される文書記録はインタビュー対象者の同意を得られたもので、今後、同意を得られた記録から順次公開するとしています。

「阪神・淡路大震災オーラルヒストリー」の閲覧ご案内 (PDF)
http://www.hemri21.jp/kenkyusyo/pdf/oralhistory.pdf#zoom=100

国立国会図書館、「藤山愛一郎政治談話録音」を公開

2012年1月25日から、国立国会図書館は「藤山愛一郎政治談話録音」を東京本館憲政資料室において公開します。藤山氏は、財界出身の政治家で、1960年(昭和35年)の日米安保条約改定時の外務大臣を務め、その後日中国交回復にも尽力しました。本録音は、1981年(昭和56年)11月から12月にかけて収録されたものです。国立国会図書館では、戦前から戦後にかけての政治史上で重要な役割を果たした人物から、文書では後世に残しにくい証言を聴取する目的で、1961年(昭和36年)から1987年(昭和62年)まで、計10人の方を対象に「政治談話録音」を実施し、これまでに9人の談話録音を公開してきましたが、今回をもってすべて公開完了となりました。

政治談話録音 (リサーチ・ナビのページ)
http://rnavi.ndl.go.jp/kensei/entry/seijidannwarokuonn.php#Seijidanwa_Fujiyama

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