オーラルヒストリー

米国議会図書館に、アフリカ系アメリカ人のオーラルヒストリーのコレクションが寄贈

米国議会図書館(LC)が、2014年6月24日、非営利組織であるHistoryMakersから、アフリカ系アメリカ人のオーラルヒストリーのビデオの寄贈を受けたことを公表しています。このコレクションには、14,000点のアナログテープ、3,000点のDVD、6,000点のボーンデジタルファイル、70,000点の紙あるいはデジタルのドキュメント類、30,000点以上のデジタル写真が含まれているとのことです。またすべてのアナログテープについてはデジタルファイルもあわせて寄贈されたとのことです。

コンテンツとしては、2,600点のアフリカ系アメリカ人のインタビューが含まれており、それぞれの長さは3時間から6時間ほどのものとのことです。またこれらは、科学、政治、軍事、スポーツ、音楽、エンターテイメントなど15の主題に分類されているとのことです。

ワシントン大学図書館(セントルイス)、世界大恐慌のオーラルヒストリー・アーカイブをウェブで公開

ミズーリ州セントルイスのワシントン大学図書館が、世界大恐慌時の体験に関するインタビューの動画を、ウェブに公開しています。今回公開された動画は、ワシントン大学出身であるHenry Hamptonが1961年に設立した映画会社Blackside社の撮影したインタビューシリーズ“The Great Depression”のもので、合計148人、約110時間分のインタビュー記録であるとのことです。

報道写真家ドロシア・ラング(Dorothea Lange)が1936年にカリフォルニアで撮影した1人の母の、その2人の娘(Katherine McIntoshとNorma Rydlewski)へのインタビューなどが含まれているとのことです。

Library Unveils 100+ Hours of Digitized Conversation About the Great Depression(Washington University Libraries, 2014/1/14付け)
http://wulibraries.typepad.com/whatsnew/2014/01/library-unveils-100-hours-of-digitized-conversation-about-the-great-depression.html
※7分の動画あり

南アジアからのバーミンガムへの移民の歴史を残すオーラルヒストリー・アーカイブ構築

バーミンガム図書館が、“Four Fathers”というオーラルヒストリープロジェクトに協力するボランティアの募集をアナウンスしています。

“Four Fathers”は、バーミンガムの“True Form Projects”というグループが実施しているもので、南アジアからバーミンガムへの移民のオーラルヒストリー・アーカイブの構築するものです。すでにFour Fathersのサイトでは、既に複数のインタビューのファイル(一部は動画もあり)や写真が掲載されています。

同サイトの案内によると、これらのコンテンツはバーミンガム図書館のアーカイブからも利用できるようになるようです。

Volunteer for the 'four fathers' Oral History Project(Library of Birmingham, 2013/12/10付け)
http://www.libraryofbirmingham.com/blog/News/fourfathersproject

Four Fathers
http://www.fourfathers.org.uk/
※既にインタビューファイルの掲載あり。

About Four Fathers
http://www.fourfathers.org.uk/about/

朝日新聞デジタルで「チラシでたどる震災1000日」が公開:新聞の折り込みチラシの変遷から被災地の復興をたどる

朝日新聞デジタルで、「チラシでたどる震災1000日」が公開されています。

同サイトによると、東日本大震災で被災した岩手県大槌町において、震災以後、地元紙岩手日報に折り込まれて被災者に届けられたチラシは、2013年10月末までに5,551枚あったとのことです。

同サイトの「チラシ一覧」ではデジタル化されたチラシを閲覧することができます。また「5551枚のメッセージ」のコーナーでは、この内容とチラシを作った人たちへの取材の記録が、混乱期、復旧期、停滞期の3つの時期に分け、掲載されています。取材の記録については、動画も掲載されており、またチラシ枚数の変遷も月ごとに集計されグラフで示されています。

チラシでたどる震災1000日(朝日新聞Digital)
http://www.asahi.com/shinsai_fukkou/otsuchiad/

チラシでたどる震災1000日。岩手県大槌町の駐在記者が、新聞の折り込みチラシの変遷から被災地の復興の様子を読み取りました。(朝日新聞社会部Twitter @Asahi_Shakai)
https://twitter.com/Asahi_Shakai/status/408022840462438400

チラシは復興への「のろし」だ――大槌の震災1000日(朝日新聞Digital, 2013/12/4付け)

英国図書館(BL)、科学者のオーラルヒストリーのアーカイブ“Voices of Science”を公開

2013年11月29日、英国図書館(BL)が、科学者のオーラルヒストリーのアーカイブ“Voices of Science”を公開しました。1940年から現在までの、英国の第一流の科学者や技術者100名にインタビューを行い、最も注目に値する科学的、技術的な発見や、個々人の身の上話を記録したものとのことです。科学者や技術者がざっくばらんにモチベーションや不満、功績、同僚、家族や幼少期について語る様子を音声、もしくは動画で視聴できるとのことです。科学者や技術者の名前、科学者の人生やキャリアなどのテーマ、大気科学などの学術分野からアーカイブを探すことができます。

“Voices of Science”のコンテンツは、”National Life Stories”のプログラム、”An Oral History of British Science”から選ばれたものとのことです。

Voices of Science
http://www.bl.uk/voices-of-science/

東松島市図書館の東日本大震災の被災体験談の取材、100人を超える

2013年11月14日付けの河北新報において、東松島市図書館(宮城県)の取り組んでいる被災体験談を収集する事業において、その取材件数が109人にのぼっていることが報じられています。記事によると、最初は手探りであったものが、人から人に縁がつながり、「語り手募集」の呼び掛けに応じて図書館を訪れる人が増えたとのことです。

また実際のプロセスについて、「録音機とビデオカメラを回し、約1時間をかけて聴く」、「ビデオ編集のほか、語りを一字一句、忠実に文章に起こす。皆で分担し、完成稿まで丸々1週間の作業」を経て、「1人の記憶が市民共有の記録に変わっていく」と報じています。

被災体験、永遠に残す/東松島市図書館(河北新報, 2013/11/14付け)
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1070/20131114_01.htm

英BBC Radio4と英国図書館(BL)等の“Listening Project”の成果が公開

2012に英BBC Radio4と英国図書館(BL)等が開始した“Listening Project”で記録された会話が2013年10月3日からBLのウェブサイトで公開されました。公開されたのは350以上の音源で、合計301時間に及ぶとのことです。

コンテンツは、家族や同僚、友人など、親しい関係にある2者の会話を、それぞれ1時間以内で録音したもので、700人余りの、年齢、性別、地域の多様な人たちの会話が収められているとのことです。参加者の年齢は8歳から85歳までにわたるそうです。

会話のトピックは、協力者にゆだねられており、人種やエスニシティへの考えや、イラク戦争、美容整形など多岐にわたる話題が録音されているとのことです。

プレスリリースによると、このプロジェクトは、英国の現在を後世に伝えるだけでなく、そのコンテンツが、社会学、言語学の研究資料として価値あるものとなることが期待されているとのことです。

Listening Project
http://sounds.bl.uk/Oral-history/The-Listening-Project

マサチューセッツ工科大学の音楽活動を伝えるオーラルヒストリー・コレクションが公開

マサチューセッツ工科大学(MIT)における音楽活動に寄与してきた教員や職員、学生などのインタビューを集めた“Music at MIT Oral History Collection”が公開されていました。2013年8月7日付けのMIT図書館のニュースが新しい図書館資料として紹介しています。

このオーラルヒストリー・コレクションは、同大学のルイス音楽図書館(Lewis Music Library)が1999年から実施しているプロジェクト“Music at MIT Oral History Project”を通じて録音・録画されたインタビューです。同サイトでは、音声・動画とともにテキストデータも提供されています。また、インタビューを収めたCDは同大学のルイス音楽図書館で利用可能とのことです。

Lewis Music Library launches Music at MIT Oral History Collection website(MIT Libraries News、2013/8/7付け)
http://libraries.mit.edu/news/music-library-launches/12333/

Music at MIT Oral History Collection

阪神・淡路大震災資料の公開に関する課題、経験を伝える語り部への要望の高まり(記事紹介)

1995年の阪神・淡路大震災の資料を収集・保存している兵庫県神戸市の「人と防災未来センター」に関して2本の新聞記事が掲載されています。

ひとつは、同センターで約18万点の所蔵資料のうち約5万点が公開できないままになっているというものです。その理由のひとつとして、公開の際は事前に連絡するという条件で寄贈された資料について、寄贈者への確認ができていないという事情が挙げられています。

もうひとつは、阪神・淡路大震災の経験を伝える“語り部”の話が聞きたいという要望が増えているというものです。2011年度には前年度の約1.5倍の約9万人(1,562団体)が話を聞いたそうです。2002年のセンター開設時には18人の語り部でスタートし、現在は45人が登録しているとされています。

阪神大震災の資料5万点未公開…確認取れぬまま(Yahoo!ニュース 2012/12/21付け記事)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000747-yom-soci

阪神大震災18年:心の痛み風化させぬ 神戸の防災センター、語り部依頼1.5倍−−昨年度(毎日新聞 2012/12/21付け記事)
http://mainichi.jp/area/news/20121221ddf041040020000c.html

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