オーラルヒストリー

大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)、オーラルヒストリー音声デジタル化資料リストを公開

2015年6月28日、大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)が所蔵するオーラルヒストリー聞取りテープのうち、デジタル化済みのもののリストを公開しました。

これらのオーラルヒストリーはエル・ライブラリーを設置運営する大阪社会運動協会が、『大阪社会労働運動史』を編纂するために労働運動関係者に行った聞き取り調査の記録です。音源のデジタル化とデータベース構築は大阪市立大学戦略的研究B「都市・大阪に関する文化資源・社会調査データアーカイブの構築—二次分析を通じた新たな研究主題の創出—」の一環としてなされたとのことです。

音源そのものはオンラインでは公開されていませんが、テープを文字に起こした冊子と、デジタル音源についてはエル・ライブラリーにて閲覧・聴取できるとのことです。

オーラル・ヒストリー音声デジタル化資料リストを公開(エル・ライブラリー 大阪産業労働資料館、2015/6/28付け)
http://d.hatena.ne.jp/l-library/20150628/1435432803

米国議会図書館(LC)の“Veterans History Project”、間もなく10万のマイルストンを達成

米国議会図書館(LC)は、2000年から、研究者が利用可能な、米国の退役軍人のオーラルヒストリーや、手紙、写真、回顧録を保存するプロジェクト“Veterans History Project”を行っていますが、まもなく10万のマイルストンを達成すると報じられています。

半数以上の57,000の記録は第二次世界大戦の退役軍人のもので、数千のものは朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガニスタン戦争のものとのことです。

Veterans History Project nears 100,000 items at US library(AP,2015/5/25付け記事)
http://bigstory.ap.org/article/6e6fec42407e4193b0c6c90b8b7bc869/veterans-history-project-nears-100000-items-us-library

英BBC、選挙放送の歴史に関するオーラルヒストリーのコレクションを公開

英BBCが2015年4月4日、過去70年の選挙放送の流れをたどるオーラルヒストリーのコレクションを公開しました。

このコレクションは、2022年のBBC創立100周年まで毎年公開される予定のオーラルヒストリーのコレクションのうち、最初に公開されたものとのことです。”History of the BBC”のウェブサイトで公開されていますが、このウェブサイトでBBCのオーラルヒストリーのコレクション”100 Voices that made the BBC”が利用可能になるのは初めてとのことです。

From the archive: BBC election broadcasting 1945-2010(BBC, 2015/4/4)
http://www.bbc.co.uk/blogs/aboutthebbc/entries/bf32064e-9eb9-4b20-a6f1-f1b93e2334eb

アニメーション・ゲーム分野のオーラルヒストリー、文字起こし原稿と実施プロセス報告書が三館での利用に向けて調整中

メディア芸術分野では特にゲームやアニメーション分野の蓄積が少ないという課題があるとのことです。2011年度、2012年度で、オーラルヒストリーの実施による記録の作成そのものに加え、実施プロセスから得られる今後の学術研究の知見蓄積や人材育成を目的に、アニメーション・ゲーム両分野でのオーラルヒストリーが行われたとのことです。その成果について、新潟市マンガの家、京都国際マンガミュージアム内研究閲覧室、北九州市漫画ミュージアムで、それぞれ2015年5月以降の公開利用を目指して調整が行されているとのことです。

アニメーション分野では、杉井ギサブロー氏(アニメーション監督)、原徹氏(アニメプロデューサー)、ゲーム分野では、櫛田理子氏(ゲームライター)、堀田哲也氏(ゲーム開発者)がインタビューをされており、上記の三拠点で、文字起こし原稿と実施プロセス報告書の利用が可能となる予定とのことです。

オーラルヒストリー 記録資料の公開利用について(メディア芸術カレントコンテンツ, 2015/4/3)
http://mediag.jp/project/project/oh2.html

総括レポート(メディア芸術カレントコンテンツ, 2015/4/3)
http://mediag.jp/project/project/oh2.html#soukatsu

米国議会図書館、オーラルヒストリーをアップロードできるプラットフォーム“ StoryCorps.me”を正式公開

2015年3月25日、米国議会図書館(LC)が、誰でもインタビュー形式のオーラルヒストリーをアップロードし、共有できる世界的なプラットフォーム“ StoryCorps.me”を正式に公開したことを発表しました。StoryCorpsは、2003年に開始された全米規模のオーラルヒストリープロジェクトで、これまでに約50,000件のインタビューがアーカイブされているとのことです。これまでのインタビューは、移動式の録音ブースや、ニューヨーク等にある常設の録音ブースで収集されていましたが、これからは、StoryCorps appやStoryCorps.meのウェブサイトを利用することで、世界中の誰でもプロジェクトに参加できるとのことです。

StoryCorps.me
https://storycorps.me/

米国図書館協会(ALA)、オーラルヒストリーのインタビュー手法を学ぶ図書館向けプログラム“StoryCorps @ your library”への公共図書館10館の参加を発表

2015年3月4日、米国図書館協会(ALA)が、オーラルヒストリーのインタビュー手法を学ぶ図書館向けプログラム“StoryCorps @ your library”に、公共図書館10館が参加すると発表しています。博物館・図書館サービス機構(IMLS)が助成するプログラムで、StoryCorpsのインタビュー手法を学び、それぞれの図書館でコミュニティーのオーラルヒストリーを収集できるようにするものとのことです。アラスカ州のJuneau Public Library、カリフォルニア州のMonterey Public Library Systemなど10館の参加が発表されています。

なお、IMLSのブログでは、StoryCorpsが全米博物館・図書館サービスメダルの2014年の受賞館に対して行ったインタビューの記事が紹介されています。

ALA announces 10 public libraries to offer ‘StoryCorps @ your library’ programs(ALA, 2015/3/4)
http://www.ala.org/news/press-releases/2015/03/ala-announces-10-public-libraries-offer-storycorps-your-library-programs

米国議会図書館に、アフリカ系アメリカ人のオーラルヒストリーのコレクションが寄贈

米国議会図書館(LC)が、2014年6月24日、非営利組織であるHistoryMakersから、アフリカ系アメリカ人のオーラルヒストリーのビデオの寄贈を受けたことを公表しています。このコレクションには、14,000点のアナログテープ、3,000点のDVD、6,000点のボーンデジタルファイル、70,000点の紙あるいはデジタルのドキュメント類、30,000点以上のデジタル写真が含まれているとのことです。またすべてのアナログテープについてはデジタルファイルもあわせて寄贈されたとのことです。

コンテンツとしては、2,600点のアフリカ系アメリカ人のインタビューが含まれており、それぞれの長さは3時間から6時間ほどのものとのことです。またこれらは、科学、政治、軍事、スポーツ、音楽、エンターテイメントなど15の主題に分類されているとのことです。

ワシントン大学図書館(セントルイス)、世界大恐慌のオーラルヒストリー・アーカイブをウェブで公開

ミズーリ州セントルイスのワシントン大学図書館が、世界大恐慌時の体験に関するインタビューの動画を、ウェブに公開しています。今回公開された動画は、ワシントン大学出身であるHenry Hamptonが1961年に設立した映画会社Blackside社の撮影したインタビューシリーズ“The Great Depression”のもので、合計148人、約110時間分のインタビュー記録であるとのことです。

報道写真家ドロシア・ラング(Dorothea Lange)が1936年にカリフォルニアで撮影した1人の母の、その2人の娘(Katherine McIntoshとNorma Rydlewski)へのインタビューなどが含まれているとのことです。

Library Unveils 100+ Hours of Digitized Conversation About the Great Depression(Washington University Libraries, 2014/1/14付け)
http://wulibraries.typepad.com/whatsnew/2014/01/library-unveils-100-hours-of-digitized-conversation-about-the-great-depression.html
※7分の動画あり

南アジアからのバーミンガムへの移民の歴史を残すオーラルヒストリー・アーカイブ構築

バーミンガム図書館が、“Four Fathers”というオーラルヒストリープロジェクトに協力するボランティアの募集をアナウンスしています。

“Four Fathers”は、バーミンガムの“True Form Projects”というグループが実施しているもので、南アジアからバーミンガムへの移民のオーラルヒストリー・アーカイブの構築するものです。すでにFour Fathersのサイトでは、既に複数のインタビューのファイル(一部は動画もあり)や写真が掲載されています。

同サイトの案内によると、これらのコンテンツはバーミンガム図書館のアーカイブからも利用できるようになるようです。

Volunteer for the 'four fathers' Oral History Project(Library of Birmingham, 2013/12/10付け)
http://www.libraryofbirmingham.com/blog/News/fourfathersproject

Four Fathers
http://www.fourfathers.org.uk/
※既にインタビューファイルの掲載あり。

About Four Fathers
http://www.fourfathers.org.uk/about/

朝日新聞デジタルで「チラシでたどる震災1000日」が公開:新聞の折り込みチラシの変遷から被災地の復興をたどる

朝日新聞デジタルで、「チラシでたどる震災1000日」が公開されています。

同サイトによると、東日本大震災で被災した岩手県大槌町において、震災以後、地元紙岩手日報に折り込まれて被災者に届けられたチラシは、2013年10月末までに5,551枚あったとのことです。

同サイトの「チラシ一覧」ではデジタル化されたチラシを閲覧することができます。また「5551枚のメッセージ」のコーナーでは、この内容とチラシを作った人たちへの取材の記録が、混乱期、復旧期、停滞期の3つの時期に分け、掲載されています。取材の記録については、動画も掲載されており、またチラシ枚数の変遷も月ごとに集計されグラフで示されています。

チラシでたどる震災1000日(朝日新聞Digital)
http://www.asahi.com/shinsai_fukkou/otsuchiad/

チラシでたどる震災1000日。岩手県大槌町の駐在記者が、新聞の折り込みチラシの変遷から被災地の復興の様子を読み取りました。(朝日新聞社会部Twitter @Asahi_Shakai)
https://twitter.com/Asahi_Shakai/status/408022840462438400

チラシは復興への「のろし」だ――大槌の震災1000日(朝日新聞Digital, 2013/12/4付け)

ページ