お知らせの中で、ミシシッピ州立大学図書館は、合計2万点以上のミュージカル楽曲・ラグタイム・1860年代以降のポピュラー音楽の楽譜コレクション“Charles H. Templeton Sr. Sheet Music Collection”を所蔵しており、楽譜コレクションの保存・利用・デジタル化等に関する同館の取り組みへの評価が、バーンハート氏による寄贈の勧めに繋がったことが挙げられています。
2020年10月29日、ドイツのアウグスブルク州立・市立図書館(Staats- und Stadtbibliothek Augsburg)は、2020年11月から同館の所蔵する17世紀以前に作成された手稿譜(Musikhandschriften)約80点について、デジタル化事業を開始することを発表しました。
現在、20万点以上の楽譜、3万3,000件以上の記事のほか、100誌以上のジャーナルからのコンテンツが収録されています。上記のLC、BL、BnFのほか、スペイン国立図書館(Biblioteca Nacional de España)、デンマーク王立図書館、ポーランド国立図書館(Biblioteka Narodowa)などのコンテンツも収録されています。
関連するコンテンツを発見しやすくするため、OMLでは、WikidataのようにLinked Open Dataのノードを生成しており、バーチャル国際典拠ファイル(VIAF)とも連携しています。
2015年7月28日付の、ピッツバーグ大学法学部のウェブサイト上の記事で、同学の図書館が所蔵する貴重資料の中から、米国で係争中の、誕生日の定番ソング“Happy Birthday To You”の著作権をめぐる訴訟に関する決定的な証拠が見つかったと伝えられています。
この訴訟は、米国において、2013年にドキュメンタリー映画製作者のJennifer Nelson氏らが、ワーナーミュージックグループのワーナー・チャペル音楽出版社に対し、同社が保有するとする、“Happy Birthday to You”の著作権は無効であると提訴したもので、“Happy Birthday to You”は、1893年にヒル姉妹が作曲した楽曲“Good Morning to All”をもとに作られたものであるとされ、ワーナー・チャペル音楽出版社は、“Happy Birthday to You”の著作権登録を1935年に行なっています。