出版

E2216 - 北海道立図書館を研究拠点にした資料系同人誌製作<報告>

2019年9月21日にまんだらけ札幌店イベントスペースにて資料系同人誌の即売会「資料性博覧会・札幌」を開催し,このイベントの中での催しの一つとして「北海道道立図書館を研究拠点にした資料系同人誌製作のすすめ」と題したセミナーを実施した。

OA価格の透明性に関する情報公開フレームワークの提案

2020年1月14日、ウェルカム財団とUK Research and Innovation(UKRI)の助成を受けてInformation Power社が実施した、オープンアクセス(OA)価格の透明性に関する調査の最終報告が公開されました。この報告の中ではOAに関する価格の透明性について、出版者が公開するべき情報のフレームワーク案も提案されています。

Information Power社は研究助成機関・図書館・コンソーシアム等を主な顧客とするコンサルティング会社です。今回の調査はPlan Sの実践に向けて、cOAlition Sを代表してウェルカム財団とUKRIが同社に委託したものでした。報告では図書館員や研究者・出版者・助成機関を対象とする質問紙調査や、その結果を踏まえてのワークショップ等の結果に基づき構築された、価格の透明性に関するフレームワークが提案されています。

このフレームワークは雑誌を単位とし、(1) ISSNや論文DOI、対象分野等の基礎的情報、(2) 年間公開論文数、採択率、投稿から最初の査読結果が出るまでの期間の中央値、年間の総ダウンロード数等の雑誌についてのより詳細な情報、(3) 価格設定に占める各業務の割合(合計が100%以下になるように算出)の3つのセクションから構築されます。

松戸市立図書館(千葉県)、活用講座「松戸市の魅力を伝えるフリーペーパーの作り方 ~地元の魅力は図書館にありました~」を開催

2020年2月2日、千葉県の松戸市立図書館が、活用講座「松戸市の魅力を伝えるフリーペーパーの作り方 ~地元の魅力は図書館にありました~」を開催します。

地域情報を伝える有力なツールとして図書館で取集しているフリーペーパーの、魅力的で読みやすい作り方について、作成者であるグラフィックデザイナーから学ぶものです。

参加費は無料ですが、定員は先着50人程度(要申込)です。

松戸市立図書館活用講座「松戸市の魅力を伝えるフリーペーパーの作り方 ~地元の魅力は図書館にありました~」(松戸市立図書館, 2020/1/1)
https://www.city.matsudo.chiba.jp/library/event/katuyoukouza2020.html

文学通信、デジタル学術空間に関する単行書の全文を公開

2019年12月18日、人文学書の出版社で人文学情報のニュースサイトも手掛ける文学通信は、同社が刊行を手掛ける単行書『デジタル学術空間の作り方 仏教学から提起する次世代人文学のモデル』の全文公開サイトをオープンしたと発表しています。

全文及び各章のPDFファイルが同社の「文学通信リポジトリ」上で公開されており、無料でのダウンロードが可能となっています。

下田正弘・永﨑研宣編『デジタル学術空間の作り方 仏教学から提起する次世代人文学のモデル』全文公開サイトを、公開しました(文学通信, 2019/12/18)
https://bungaku-report.com/blog/2019/12/post-654.html

下田正弘・永﨑研宣編『デジタル学術空間の作り方 仏教学から提起する次世代人文学のモデル』全文公開サイト(文学通信)
https://bungaku-report.com/sat.html
※PDFファイルへのリンクが掲載されています。

LIS Newsが選ぶ2019年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)

2019年12月15日、図書館や図書館情報学に関するニュースを掲載している米国のブログLIS Newsが、同ブログが選ぶ2019年の10大ニュースを発表しています。

1. 図書館の延滞料金徴収廃止の動き

2. 出版社への抵抗(カルフォルニア大学とElsevier社の交渉決裂、ニューヨーク公共図書館による動画配信サービスKanopyへの無料アクセス提供中止、Macmillan社・Pearson社による図書館向け電子書籍提供モデル変更への反対、Plan Sの緩やかな前進)

3. 論争を引き起こす講演者によるイベントの中止問題

4. ディスカバリーサービスとアルゴリズムバイアスの問題

5.プライバシーの問題(LinkedIn Learning、FaceApp、顔認識ソフト、2020年国勢調査での市民権に関する質問)

6.フロリダ州の郡政委員会による図書館からのニューヨークタイムズへのアクセス遮断、及び、アイダホ州の図書館利用者による反トランプ資料の書架からの除去

7.ゲーム番組「ジェパディ!」での図書館員エマ・ブッチャーの勝利

8.無神経な建築家(階段でないと利用できない場所に本棚を設置したクイーンズ公共図書館の分館、盗撮されやすい構造のコーネル大学図書館)

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)、世界的教育出版社Cengage社・McGraw-Hill社の合併計画の問題点に関する声明を公開

2019年12月12日、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、米国に拠点を置く世界的教育出版社のCengage社・McGraw-Hill社の合併計画について、その問題点の概要を示した声明として“Statement of Issues”を公開しました。

ACCCは、両社はオーストラリアの高等教育機関にとって重要な役割を果たす出版社であり、合併がオーストラリアの学生に対して、製品の価格上昇、製品の品質低下、製品の選択肢の減少等をもたらす予備的な懸念があることを指摘しています。また、合併による競争の減少が、教育資料の著者にとっては、印税の減少や契約条件の低下へつながる可能性についても言及されています。

ACCCは、両社の合併計画の問題点に関する予備的な見解の提示・さらなる調査が必要な分野の特定・問題点の評価のための利害関係者からのコメントや情報の募集を企図して、“Statement of Issues”を同日付で公開しています。2020年1月20日までこの問題に関する利害関係者からの意見が募集され、集まった意見に基づいて、2020年3月12日に、合併計画に対するACCCの最終的な判断が下される予定です。

全国学校図書館協議会(全国SLA)、2020年にリニューアル予定の「日本絵本賞」へ意見・要望を募集

2019年12月10日、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、2019年12月末日までリニューアル予定の「日本絵本賞」への意見・要望を募集していることを発表しました。

「日本絵本賞」は、1年間に日本で出版された絵本の中から、特に優れた絵本に「日本絵本賞大賞」、優れた絵本に「日本絵本賞」、翻訳絵本の優れた絵本に「日本絵本賞翻訳絵本賞」、読者投票によって選ばれた絵本に「日本絵本賞読者賞」を授与するもので、1995年から全国SLAが実施しています。全国SLAは設立70周年・同賞の25回目の節目となる2020年に賞をリニューアルする予定です。

賞のリニューアルに伴って、読者賞投票の実施時期・スケジュール、投票方法等を再検討し、より広く絵本読書に親しめるように、候補絵本の発表や投票締め切り等について、取り組みやすい時期・方法、実践校への参加方法など、学校現場からの意見・要望を募集することが発表されています。賞への意見・要望はメールで受け付けされています。

千葉大学の学生サークルが1979年に福島県三島町での聞き取り調査によって記録した民話が三島町の語り部サークルにより再話され絵本として出版される

2019年12月9日付の千葉大学附属図書館のお知らせで、同大学の機関リポジトリ「千葉大学学術成果リポジトリ CURATOR」で公開中の『千葉大学日本文化研究会 民俗調査報告書 リポジトリ用覆刻版』に収録された民話が、福島県大沼郡三島町の語り部サークル「三島語り部ちゃんちゃんこ」によって絵本となり、10月1日に出版されたことが紹介されています。

出版された絵本『語りつぐ三島町の民話:とんてんかんてんとんからりん』は、1979年の千葉大学の学生グループ「千葉大学日本文化研究会」による三島町での聞き取り調査をまとめた民俗調査報告書である『ちりりんぽりりんこがねの花 : 福島県大沼郡三島町の民話』を参考資料として作成されました。聞き取り調査で記録された昔話・伝説・わらべ歌を再話することで、三島町の文化遺産を継承していきたいという思いから制作されたことが説明されています。民俗調査報告書は、民話を聞き取ったそのままの言葉で記録しており、語り部サークルが絵本を制作するにあたって、当時の方言や話者の意図を理解するために貴重な資料であった、としています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、分散型のオープンな出版フレームワーク“Pubfair”に関するホワイトペーパーの第2版を公開

2019年11月27日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、分散型のオープンな出版フレームワーク“Pubfair”に関するホワイトペーパーの第2版の公開を発表しました。

今回公開されたホワイトペーパーは2019年9月3日に公開された初版について、コミュニティメンバーから寄せられた25件以上のコメントを反映して改訂された第2版となっています。COARは主な改訂点として、Pubfairを多様な評価・配布サービスと接続する分散されたコンテンツ層として表現することで、プラットフォームではなくフレームワークであることを明確に表現し直したことを挙げています。

COARは、次世代リポジトリ専門家グループ等とともに、分散されたリポジトリネットワーク上での付加的なサービスの開発を目指して、Pubfairやその他のモデルの概略の提示・実装等に引き続き取り組んでいく、としています。

英・Jisc、国際水協会(IWA)出版部門との間で2年間の”Read & Publish”契約を締結

国際水協会(IWA)の出版部門IWA Publishingが、英・Jiscとの間で2020年から2年間の”Read & Publish”契約を締結したことを発表しました。

IWA Publishingは17の査読誌を刊行するIWAの完全子会社です。今回締結した契約により、Jisc参加機関に所属する研究者は、所属機関のメールアドレスを用い、所属機関を明記している限り、自動的にAPCを免除されます。

IWA Publishingの発表では、同社は積極的に完全OAへの移行を模索していくつもりであり、今回の契約はOA出版の持続可能なモデルを実現する大きな一歩であるとされています。

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