出版

全国学校図書館協議会(全国SLA)、第26回日本絵本賞から実施予定の新たな企画「ポップ交流サイト」の実践モニター校を募集

2020年8月7日、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、第26回日本絵本賞から新たに立ち上げを企画している「ポップ交流サイト」の実践モニター校を募集することを発表しました。

「日本絵本賞」は、絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展を目的として、1995年から全国SLAが実施している優れた絵本を顕彰するための取り組みです。全国SLAは第26回日本絵本賞で実施予定の「ポップ交流サイト」の立ち上げにあたって、第25回日本絵本賞最終候補絵本を活用してテストサイトへのポップ投稿を行うための「実践モニター校」を100校募集しています。

「実践モニター校」へ応募するためには、2020年9月30日必着で所定の方法により申し込みする必要があります。選出された100校の「実践モニター校」(応募校多数の場合は抽選)には2020年10月中旬頃に、第25回日本絵本賞受賞絵本(4冊)と主催者が指定した最終候補絵本(30点)のうち数冊のセットが受賞絵本ポスターとともに送付されます。「実践モニター校」では、発送された「受賞絵本+候補絵本セット」を活用して各校において読書活動を行い、園児や児童生徒・教員・保護者などに呼びかけて、好きな絵本のポップを描きテストサイトへ投稿する等の取り組みが行われる予定です。

韓国・ソウル図書館、新型コロナウイルス感染症の流行の長期化をうけ、ソウル地域の中小出版社・書店の支援を目的に図書の購入を公募

2020年8月6日、韓国・ソウル図書館が、新型コロナウイルス感染症の流行の長期化による大規模出版取次の企業再生手続きの申請をうけて、ソウル地域の中小出版社・書店の支援のため、図書の購入を公募すると発表しました。

書店1店あたり500万ウォン相当の図書を購入し、読書環境が脆弱な住民のため、約3万冊の図書を、100か所の施設に提供します。

中小出版社に対しては、読書環境が脆弱な住民の利用に合致し、応募資格を満たした図書3点以下を公募し、100点程度の図書を選定します。応募期間は8月6日から19日までです。

書店に対しては、8月6日から19日までの一次応募を経て、8月26日から9月1日まで図書の推薦提案書を受け付け、100点前後の書店を選定します。

서울 지역 출판사·서점 지원 도서 구입 공모(ソウル地域出版社・書店支援図書購入公募)(ソウル図書館,2020/8/6)
https://lib.seoul.go.kr/bbs/content/3_48339

出版コンサルタント会社Maverick Publishing Specialists、新型コロナウイルス感染症が英国の出版業界に与えた影響に関する調査報告書を公開

2020年7月24日、学会・専門協会出版協会(ALPSP)は、英国出版協会(The Publishers Association)とともに作成を支援した、出版コンサルタント会社Maverick Publishing Specialistsによる、新型コロナウイルス感染症が英国の出版業界に与えた影響に関する調査報告書が公開されたことを発表しました。

公開された報告書“The COVID-19 Pulse Check Report: The Impact of COVID-19 on the UK Publishing Industry”は、新型コロナウイルス感染症の流行に関する英国の出版業界の初期の反応を把握し、個々の出版社等が短期・中期的な経営戦略を策定・改善する際に役立てることを目的として作成されました。2020年5月から6月にかけて英国の出版業界の経営層を対象に調査が行われ、ALPSPと英国出版協会を通じて実施されたオンラインアンケートと同社が実施した18件のインタビュー調査に基づいて報告書が作成されています。

Internet Archive(IA)、大手出版社4社の著作権侵害訴訟に対する答弁書を提出:“Controlled Digital Lending(CDL)”による電子書籍貸出の適法性を主張

Internet Archive(IA)は2020年7月29日付で公開したブログ記事において、商業出版社4社がIAの“Controlled Digital Lending(CDL)”による電子書籍貸出の停止を求めて提起した著作権侵害訴訟への答弁書(Response)を、前日28日に提出したことを発表しました。

図書館の所蔵する冊子体資料をデジタル化して、ファイルの再配布に制限を付けて行われるCDLを通した電子書籍貸出は、9年以上実施され広く米国の図書館界に普及していることなどを挙げ、米国著作権法は図書館が所蔵する資料をデジタル化し、管理された方法で利用者に貸出する権利を阻んでいないとして、IAはCDLによる電子書籍貸出の適法性を主張しています。

ブログ記事では、作家の利益促進のために活動する米国の非営利団体“Authors Alliance”がCDLによる電子書籍貸出をフェア・ユースとして支持する見解を表明したことや、多くの教育機関が公衆衛生上の懸念から資料へのアクセスを厳しく制限する中で行われるこの訴訟は、学習者への情報アクセスを維持するために取り組む図書館等の試みを阻害するものであることにも言及しています。

国際STM出版社協会、査読における用語や定義の標準化を行う “A Standard Taxonomy for Peer Review”のバージョン1.0を公開

非営利団体Center for Open Science(COS)の研究プロジェクト管理システム“Open Science Framework”(OSF)上に、2020年7月12日付けで“A Standard Taxonomy for Peer Review”のバージョン1.0が公開されています。

国際STM出版社協会の“Peer Review Taxonomy”についてのワーキンググループが作成したものであり、査読における用語や定義の標準化を行っています。同タクソノミーを広く出版社間で用いることにより、論文・ジャーナルの査読プロセス透明化、異なるジャーナル間の査読プロセスのより良い検証・比較を可能にすることを目指しています。

バージョン1.0に対し、2020年8月14日までコメントを募集しています。

A Standard Taxonomy for Peer Review Version 1.0(OSF)
https://osf.io/68rnz/

米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校音楽図書館による楽譜のオンライン出版(記事紹介)

2020年7月23日、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)が、UCLA音楽図書館(UCLA Music Library)による、楽譜をオープンアクセス(OA)で出版する取組について、記事を掲載しました。

同取組は、UCLAの研究とコレクションを世界中からアクセス可能にすること、教育、学習、研究活動を支援すること等を目的としたプロジェクト“OpenUCLA”の一環として行われています。記事によると、米・ロサンゼルスを拠点とする音楽団体Kaleidoscope Chamber Orchestraとの共同プロジェクトであり、これまでに86か国の作曲家から7,800作品以上の楽曲が投稿されました。投稿された楽譜の一部は、同大学のOAリポジトリである“eScholarship”上で公開され、楽譜の著作権は作曲者が保持しています。

これまでは、投稿に30ドルの支払いが必要でしたが、2020年はUCLA音楽図書館がUCLA図書館の一時的な助成を受け、費用なしでの投稿が可能となっています。記事の中では、科学分野のジャーナルではなく、音楽作品に焦点を当て、著作権保護期間内の最近の曲を出版するという点が、このOA出版プロジェクトの特徴であると述べられています。

株式会社ネットアドバンス、中高生向け総合学習支援ツール「ジャパンナレッジSchool」を2021年4月にリリース

2020年7月21日、株式会社ネットアドバンスは、「ジャパンナレッジ」のノウハウを生かした中高生向け総合学習支援ツール「ジャパンナレッジSchool」を2021年4月にリリースすることを発表しました。

同社は、生徒自ら課題を設定し調査研究を深める「探究学習」や、各教科学習においてのICT活用などをバックアップすることを目的とした総合学習支援ツールとして、「ジャパンナレッジSchool」を説明しています。出版各社から提供された中高生の学習に役立つ辞事典・参考書・叢書・新書・統計資料などを一括検索・閲覧できるインターネットサービスであり、生徒一人ひとりにID・パスワードが付与され、インターネット環境下であれば学校・家庭を問わずどこでも利用可能であることなどが紹介されています。

株式会社ネットアドバンスは、導入を検討する機関を対象とした無料体験サービスを2020年10月に実施予定です。

米・ブラウン大学デジタル出版イニシアティブ、同大学初のボーンデジタルの学術単行書を米・ヴァージニア大学出版局から出版

2020年7月21日、米・ブラウン大学は、同大学デジタル出版イニシアティブ(Digital Publications Initiative)作成のボーンデジタルの学術単行書“Furnace and Fugue”が、米・ヴァージニア大学出版局から出版されたことを発表しました。

発表によると、同大学にとって初のボーンデジタルの学術単行書であり、テキストと画像、楽譜、音声が含まれています。同出版局は、同書をオープンアクセスで公開する予定としています。

また、同大学では、デジタルでの単行書の出版について、新たな学術的形式の構築および検証が行われています。同イニシアティブは、2021年にボーンデジタルの単行書1冊を米・スタンフォード大学出版局から出版予定であり、アンドリュー・W・メロン財団の助成を受けて、今後6年間で4つから5つの新たなプロジェクトの追加を計画しています。

米国出版協会(AAP)、2020年5月期の参加出版社の収益を公表:出版業界全体としては前年同期比12.1%減の約10億ドル、電子書籍・オーディオブックの収益は増加

2020年7月13日、米国出版協会(AAP)は2020年5月期の参加出版社の収益を反映した統計レポートを公表しました。

統計レポートでは、2020年5月の総収益は約10億ドルで2019年5月期から12.1%減少し、1月から5月までの累積収益についても約43憶ドルで2019年の同時期から4.5%減少したことが報告されています。また、分野別の動向として、主に以下のことが報告されています。

・消費者向け出版物(Trade)については、前年同期比で7.9%減の6億3580万ドル、1月から5月までの累積収益でも、2019年の同時期と比較して1.5%減の28億ドルであった

・2020年5月期は、ハードカバーの収益が前年同期比18.5%の減少、ペーパーバックの収益が前年同期比16.9%の減少となったことをはじめ、1月から5月までの累積収益も含めて紙媒体の書籍の収益は全て2019年の同時期を下回った

・2020年5月の電子書籍の収益は前年同期比39.2%の増加となる1億1,300万ドルに達し、1月から5月までの累積収益でも2019年から7.3%の増加となった

株式会社メディアドゥ、出版社のオーディオブック制作支援とAmazon傘下Audibleへのオーディオブック提供事業に着手

2020年7月16日、株式会社メディアドゥは、出版社のオーディオブック制作を支援し、Amazon傘下のオーディオブック及び音声コンテンツ制作・配信サービスAudibleへ提供することにより、オーディオブック分野へ本格的に取り組むことを発表しました。

同社はオーディオブック分野への取り組みを進める背景として、オーディオブックは米国・欧州・中国で大きく伸長中の分野であり、日本国内でもスマートフォン等の普及などを背景に、本格的な拡大が見込まれる分野であること、新型コロナウイルス感染症を想定した「新しい生活様式」で、新しい読書の楽しみ方としてオーディオブックの定着が予想されることを挙げています。

メディアドゥ、出版社の音源制作を支援し、アマゾン傘下Audibleにオーディオブックを提供(メディアドゥ,2020/7/16)
https://mediado.jp/service/3030/

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