出版

Taylor & Francisグループ、SDGsの達成に向けた取り組みを加速させるため出版業界が取り組むべき10の行動目標を定めた“SDG Publishers Compact”に署名

2021年1月14日、Taylor & Francisグループは、国際連合の持続可能な開発目標(SDGs)の2030年までの達成に向けた取り組みを加速させるため、出版業界が取り組むべき10の行動目標を定めた“SDG Publishers Compact”に署名したことを発表しました。

“SDG Publishers Compact”は、国際連合と国際出版連合(IPA)が中心となって作成し、2020年10月に開催されたドイツのフランクフルト・ブックフェア2020で公開されました。公開以来、出版関係者に対して署名が呼びかけられており、署名した出版社等は、2020年から2030年までの「行動の10年(Decade of Action)」の期間に、SDGsの実践、SDGs支援者としての活動、SDGsの促進等に有益な図書・雑誌の出版などが求められます。

Taylor & Francisグループは、この署名が同グループのSDGsに対する継続的な取り組みの一環であることや、特に気候変動に関する目標を重視しており関連コンテンツの充実を行う予定であること、SDGsについて積極的な活動を行う親会社のInforma社の方針とも協調していることなどを説明しています。

【イベント】出版業界と近時の著作権法改正動向(1/27・オンライン)

2021年1月27日、日本電子出版協会(JEPA)の主催により、セミナー「出版業界と近時の著作権法改正動向」がオンラインで開催されます。

文化庁著作権課への出向経験があり、現在は審議会での議論に参加している池村聡弁護士を講師とし、出版業界との関係という観点から、著作権法改正に関する最近の動向について解説が行われます。

参加費は無料であり、事前の申し込みが必要です。

2021年1月27日 出版業界と近時の著作権法改正動向(JEPA, 2021/1/12)
https://www.jepa.or.jp/seminar/20210127/

【イベント】出版物が見つからない! 書誌情報はカタログからメタデータへ(1/19・オンライン)

2021年1月19日、日本電子出版協会(JEPA)の主催により、セミナー「出版物が見つからない! 書誌情報はカタログからメタデータへ」がオンラインで開催されます。

参加を希望する場合は事前の申し込みが必要です。参加方法はYouTube LiveまたはZoomの2通りがあり、参加費は無料です。

当日の内容は以下の通りです。

●講師
落合早苗氏(O2O Book Biz株式会社代表取締役、一般社団法人日本出版インフラセンター特別委員、株式会社ネットアドバンス顧問)

●概要
・電子書籍検索サイトhon.jp立ち上げ
・「次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備」近刊情報センター
・近刊情報センターから出版情報登録センター(JPRO)へ
・JPROを出版業界の一元的なデータベースに
・BooksPRO誕生
・Booksの進化

大日本印刷株式会社、デジタル教科書のクラウド配信サービス支援のため教科書会社5社と連携

2020年12月22日、大日本印刷株式会社(DNP)は、デジタル教科書配備の推進を支援を目的として、光村図書出版株式会社・大日本図書株式会社・日本文教出版株式会社・開隆堂出版株式会社・株式会社教育芸術社の教科書会社5社と連携したことを発表しました。

DNPは連携の背景として、児童生徒1人に1台のタブレット端末環境を整備する文部科学省の「GIGAスクール構想」が進む中、学校現場で導入が進んでいない学習用デジタル教科書の普及を目指して、同省が令和3年度の概算要求で要望している「学習者用デジタル教科書普及促進事業」などを挙げています。

DNPと連携した教科書会社5社は光村図書出版株式会社が開発した「まなビューア」に対応したデジタル教科書を提供しており、DNPは各社提供のデジタル教科書のクラウド配信サービスの配信基盤を構築・運用して、同サービスの支援を進める予定です。

主要教科書会社5社のデジタル教科書のクラウド配信サービスを支援(DNP,2020/12/22)
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10158913_1587.html

千葉大学附属図書館/アカデミック・リンク・センター、千葉大学の研究成果を紹介するポータルサイト「千葉大学の本棚:cu-Books」を公開

2020年12月21日、千葉大学附属図書館および千葉大学アカデミック・リンク・センターが、同大学の教職員・学生等の研究成果を紹介するポータルサイト「千葉大学の本棚:cu-Books」の公開を発表しています。

附属図書館で所蔵している千葉大学教員の著書(教員から寄贈された書籍・附属図書館で購入した書籍)および千葉大学学術成果リポジトリ(CURATOR)からデジタル公開された研究成果(各学部の紀要、論文など)を紹介するサイトで、教員の著書には、附属図書館の蔵書検索OPACへのリンクが付されています。また、リポジトリから公開している研究成果には、「電子版で今すぐ読む」ボタンから本文にアクセスできるようになっています。

現在、2020年4月以降に図書館の蔵書となった書籍やリポジトリで公開されたコンテンツの情報を公開しており、新しい情報は今後随時追加していく予定となっています。

千葉大学附属図書館 附属図書館からのお知らせ(通常)
https://www.ll.chiba-u.jp/
※「千葉大学の研究成果を紹介するポータルサイト「千葉大学の本棚」を公開しました (12/21)」とあります。

Wiley社、視聴覚資料の著作権侵害問題に取り組む企業の連合団体“Audiovisual Anti-Piracy Alliance”(AAPA)へ国際的出版社として初めて加盟

2020年12月7日、Wiley社は、視聴覚資料の著作権侵害問題等に取り組む企業の連合団体“Audiovisual Anti-Piracy Alliance”(AAPA)へ国際的出版社として初めて加盟したことを発表しました。

AAPAは、欧州・中東を主な活動拠点とし、ロビー活動・執行機関への協力・海賊版防止のための連携関係の構築等を通して、視聴覚資料の著作権侵害問題へ主導的に対抗することを使命とする企業の連合団体です。

Wiley社はAAPAへの加盟について、同社が世界の知的財産権の保護に継続的に取り組んでいることを示すものであり、米国内では米国出版協会(AAP)と緊密に連携していることを説明しています。

韓国・文化体育観光部、3年ごとに見直す図書定価制の改正案を発表

2020年11月3日、韓国・文化体育観光部が、同月に図書定価制の3年ごとの定期的な見直し期限をむかえるにあたり、改正案を発表していました、

同制度では、書店等は出版社が表示した定価で図書を販売する必要がありますが、読書振興と消費者保護のため、値引きと割引き以外の経済的な特典を組み合わせて定価の15%以内の割引はできると定められています。

同部では見直しにあたり、2019年から利害関係者を中心に官民協議会を運営し、改正の方向性を議論してきており、同制度が出版業界の生態系に与えるプラスの効果を考慮し、大枠では現行通り維持するものの、出版市場の変化等を反映して細部の変更を行なうとし、定価の維持期間をこれまでの18か月から12か月に緩和すると発表しています。また、今後は出版社が市場の需要に柔軟に対処するため簡単に定価を変更できるよう出版流通統合ネットワークとも連携する計画であるとしています。さらに、定価引き下げイベントを開催し、消費者が手頃な価格で様々な書籍を購入できる機会を企画する予定としています。

イタリアの視覚障害者の読書支援団体Fondazione LIA、電子書籍のアクセシビリティ向上に関する情報を提供するホワイトペーパーのドイツ語訳作成を発表

2020年11月27日、イタリア・ミラノに本拠を置く視覚障害者の読書支援団体Fondazione Libri Italiani Accessibili(LIA)は、電子書籍のアクセシビリティ向上に関する情報を提供するホワイトペーパーとして英語で作成した“E-Books for all: towards an accessible publishing ecosystem”について、ドイツ語訳化することを発表しました。

ホワイトペーパーのドイツ語訳化は、Fondazione LIAと、ドイツ図書流通連盟(Börsenverein des Deutschen Buchhandels)・ドイツ読書バリアフリーセンター(dzb lesen)の間で締結された合意に基づいて進められます。ドイツ語版のホワイトペーパーは2021年秋までに提供される予定です。

米国の大手出版社ペンギン・ランダムハウス社、サイモン&シュスター社の買収を発表

2020年11月25日、ドイツの世界的メディア企業グループのベルテルスマンは、グループ傘下で米国に本拠を置く大手出版社ペンギン・ランダムハウス社による、米国のメディア企業バイアコムCBS傘下の大手出版社サイモン&シュスター社の買収を発表しました。

プレスリリースによると、ペンギン・ランダムハウス社のサイモン&シュスター社買収額は21億7,500万ドルです。ベルテルスマンはサイモン&シュスター社の買収により、グループにとって第2位の規模の米国市場における地位の強化を意図しています。規制当局の承認を得ることが前提となりますが、ペンギン・ランダムハウス社による買収は2021年中に完了する予定です。

失われた文学遺産を救出する:オーストラリアの絶版書電子化プロジェクト(記事紹介)

オーストラリア・メルボルン大学のマルチメディアプラットフォーム“Pursuit”において、2020年11月22日付けで絶版書電子化プロジェクトに関する記事“Rescuing Australia's lost literary treasures”が公開されています。筆者はオーストラリア・メルボルン大学の准教授ギブリン(Rebecca Giblin)氏です。

本記事で紹介されている絶版書電子化プロジェクト“Untapped: the Australian Literary Heritage Project”は、ギブリン氏が率いる研究者チームと、オーストラリア作家協会、オーストラリアの公共図書館が連携して実施するものであり、2020年11月に立ち上げられました。図書館コレクションの専門家チームとの協力により文化的に重要な絶版書をリスト化した上で、それらを電子書籍化し、販売や図書館でのデジタル貸出を行うという内容です。

絶版書のためのマーケットを用意し作家の収入を改善することも意図したプロジェクトであり、作家側は電子書籍の販売や貸出に伴う収益を受け取ります。記事によれば、オーストラリアでは作家が執筆活動から得る収入は年々減少しており、最新の数字では一年当たり平均1万2,900オーストラリアドルの収入とあります。

ページ