カレントアウェアネス-R

米国のモハメド・アリ・センター、所蔵資料のデジタルアーカイブおよびオンライン展示を公開

2021年6月8日、元プロボクサーのモハメド・アリに関する博物館を備える米国のモハメド・アリ・センター(Muhammad Ali Center)が、所蔵する資料のデジタルアーカイブおよびオンライン展示を公開したと発表しました。

最初のオンライン展示として、“Ali and Neiman: A Friendship in Art”をテーマに、モハメド・アリと友人である芸術家のリロイ・ニーマンが作成した芸術作品に焦点を当てた展示が公開されています。また、発表の中では、資料のデジタル化は現在も継続しており、今後新たなコレクションを公開する予定であると述べられています。

発表によると、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)から5万ドルの助成を受けて構築されました。

国際図書館連盟(IFLA)書誌分科会、全国書誌登録簿に掲載された情報をもとに作成したグラフと表を公開

2021年6月3日、国際図書館連盟(IFLA)の書誌分科会が、全国書誌登録簿(National Bibliographic Register)に掲載された48か国分のデータをもとに作成したグラフと表を公開しました。

表には、国名、全国書誌の名称、URL、対象期間(遡及対象年、開始年等)、数量等が掲載され、比較できるようになっています。

エルゼビア社、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2020年版を公開:ライデン声明を反映

2021年5月27日、エルゼビア社が、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2020年版の公開を発表しました。

2020年版は330分野の2万5,990誌が対象で、2019年版と比較して3%増加しているほか、同社がライデン声明(Leiden Manifesto)に署名したことをうけて、同声明の原則4「データ収集と分析のプロセスをオープン、透明、かつ単純に保て」、原則5「被評価者がデータと分析過程を確認できるようにすべきである」、原則10「指標を定期的に吟味し、改善せよ」を反映したものとなっているとしています。

CiteScore 2020 values are now live!(Elsevier Scopus,2021/5/27)
https://blog.scopus.com/posts/citescore-2020-values-now-live

台湾初となる「国家档案館」の建設が開始

2021年6月4日、台湾・国家発展委員会档案管理局は、新北市林口区において、台湾初となる「国家档案館」(国家公文書館)の建設が6月7日に開始されることを発表しています。

「国家档案館」は地上10階・地下2階建ての施設です。景観や生態系の保全にも配慮した建築計画となっており、約2.6ヘクタールの敷地のうち、建築部分はその25%程度となる予定です。2024年の主体工事完了、2025年の開館を予定しています。

首座國家檔案館即將開工興建 !(国家発展委員会档案管理局, 2021/6/4)
https://www.archives.gov.tw/Publish.aspx?cnid=1708&p=4238

首座國家檔案館在林口 國發會:預定2025年開館營運(聯合新聞網, 2021/6/4)
https://udn.com/news/story/7314/5508292

中国国家図書館、5Gの技術に基づく新たな読書を体験できる閲覧スペースを設置

中国・新華網は、2021年6月8日付けの記事で、中国国家図書館(NLC)本館北区2階に新たに2つの閲覧スペースが設置されたことを報じています。

一つ目は、5GやVR技術といった最先端の技術を用いた新たな読書を体験できる、「没入型」読書体験スペースです。同スペースは、NLCが取り組む「5G時代の新たな読書とスマートライブラリーの構築」の重要な実践と位置付けられており、出版物の輸出入事業等を行う中国の国有企業である中国図書進出口(集団)総公司、中国の情報通信機器大手である華為技術(Huawei Technologies)との協力により設置されました。

二つ目は、優れた書籍や古典籍を利用したグッズ(文化創造産品)等を展示し、文化サロンとしての機能も備えた「国図書房」です。

新技术赋能新阅读 国家图书馆开放新阅读空间(新華網, 2021/6/8)
http://www.xinhuanet.com/book/2021-06/08/c_139996301.htm
※両スペースの写真が掲載されています。

CHORUS、各出版社が定めたソフトウェアの引用に関するポリシーへのリンクをまとめたウェブページ“Software Citation Policies Index”を公開

2021年6月7日、公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアティブCHORUSは、各出版社が定めたソフトウェアの引用に関するポリシーへのリンクをまとめたウェブページ“Software Citation Policies Index”の公開を発表しました。

国際イニシアティブFORCE11の「ソフトウェア引用ワーキンググループ」(Software Citation Working Group)との協力により作成されたものであり、少なくとも年1回の更新を行う予定とあります。

近年、出版社はソフトウェアの引用に関するポリシーを出版社又は学術誌単位で定め、周知を行っています。発表では、その多くが「ソフトウェア引用ワーキンググループ」が定めた手引きである“Recognizing the value of software: a software citation guide”に沿っていると述べています。

自動論文生成ソフト“SCIgen”による論文は依然として存在する(記事紹介)

Nature誌のオンライン版に、2021年5月27日付けで記事“Hundreds of gibberish papers still lurk in the scientific literature”が掲載されています。自動論文生成ソフト“SCIgen”で作成された論文が依然として存在することを紹介し、今後論文の撤回が相次ぐ可能性に言及しています。

“SCIgen”は、ランダムなタイトル・本文・図表を持つ、意味をなさない研究論文を自動的に生成するソフトウェアです。記事によれば、3人の博士課程の学生らが、でたらめな論文を受理する学会があることを示すため2005年に作成したものです。

記事では、かつて“SCIgen”により生成された論文が複数発見され、その後撤回されるという問題が生じたことを振り返るとともに、2021年5月に発表された論文で新たに“SCIgen”による論文の検出結果が報告されたこと等を紹介しています。同論文では、“SCIgen”により全体又は一部が作成された論文が計243件特定されたと報告しています。

全国学校図書館協議会(全国SLA)、第23回学校図書館出版賞の受賞者を発表

2021年6月4日、全国学校図書館協議会(全国SLA)が、第23回学校図書館出版賞の受賞者を発表しました。

同賞は、学校図書館向け図書の優良な出版企画を顕彰し、学校図書館向きの優良な図書の出版を充実させることを目的としています。今回は、出版賞大賞は該当なし、出版賞は4社(株式会社岩崎書店、株式会社偕成社、株式会社小峰書店、株式会社理論社)が受賞しています。

学校図書館賞のニュース(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/cn/ln/
※2021年6月4日付で「第23回学校図書館出版賞が決まりました」と掲載されています。

第23回学校図書館出版賞が決まりました(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/cn/ln/22-4.html

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、デジタル・オーディオ・ワークステーションを用いて作曲されたアルバムの音源の寄贈を受け、CC BY-NC-SAで公開:同音源を用いて作成されたリミックスアルバムも公開

2021年5月27日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は、デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)を用いてDisasteradio等の名義で音楽活動を行ってるミュージシャンLuke Rowell氏から寄贈を受けたボーンデジタルなファイルを“Luke Rowell Digital Music Collection”としてオンラインで公開したと発表しています。

現在は、評価の高い同氏のヴェイパーウェイヴのアルバム“Buy Now”(2015年)関連のファイルが公開されており、年内に、他のアルバム関連のファイルも追加予定です。

ファイルは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY-NC-SA(表示-非営利-継承)のもとで公開されています。自由にダウンロードして、リミックスなどにより再利用することが可能となっており、同コレクションのファイルをもとに、世界中のミュージシャンが参加して作成されたリミックスアルバム“Free: Buy Now Remixes”も公開されています。

【イベント】DNP P&Iセミナー「これからの文化体験 時空を超えた鑑賞体験で「学び」が変わる!?~最先端VR技術がもたらす可能性と課題~」(6/29・オンライン)

2021年6月29日、大日本印刷(DNP)により、DNP P&Iセミナー「これからの文化体験 時空を超えた鑑賞体験で「学び」が変わる!?~最先端VR技術がもたらす可能性と課題~」がオンラインで開催されます。

開催中の「BnF×DNPミュージアムラボ第2回展 これからの文化体験」と連動したイベントであり、仮想現実(VR)技術を活用した文化体験、文化・教育分野での活用可能性と課題を議論するシンポジウムです。

参加費は無料であり、事前の申し込みが必要です。

当日のプログラムは以下の通りです。

・フランス国立図書館との取り組みと「みどころウォーク」開発経緯
磯田和生氏(大日本印刷株式会社 マーケティング本部 主席研究員)

・採用技術の解説・研究事例
鳴海拓志氏(東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻 准教授)

・教育分野での活用における可能性と課題
石戸奈々子氏(慶應義塾大学教授、CANVAS代表、一般社団法人超教育協会理事長)

・対談および質疑応答

ページ