ベルギーとクロアチアでオープンアクセス宣言が公表されたと、Open Access Nowが紹介しています。ベルギーのほうは「オープンアクセスに関するブリュッセル宣言(Brussels Declaration on Open Access)」、クロアチアのほうは「クロアチアオープンアクセス宣言(Croatian Open Access Declaration)」とされています。
Google社が提供するデータクリーニングツール“Google Refine”を活用して、メタデータのクリーニングやリンキングを行い、Linked Data形式のデータを作成するというプロジェクト“Free Your Metadata”が行われているようです。これはベルギーのゲント大学とブリュッセル自由大学の合同プロジェクトとのことです。プロジェクトのウェブサイト及びそこで公開されている論文では、サンプルデータを用いて、空白の除去や重複の解消といったクリーニング作業(cleaning)と、メタデータ中に含まれる語をウェブ上の統制語(ここではLCSH)とリンクさせる作業(reconciliation)を行う方法が具体的に紹介されています。
2011年9月6-7日に、第3回目となるe-Inclusion欧州大会2011(European Congress on E-Inclusion 2011:ECEI2011)が、ベルギーのブリュッセルで開催されるようです。e-Inclusionとは、欧州委員会のホームページの定義によると、ICTの利益を享受する際に「何者も取り残されない」こと、すなわち、全ての個人とコミュニティが情報社会のあらゆる局面に加わることを意味するようです。このECEI2011では、“Transforming Access to Digital Europe in Public Libraries”をテーマに掲げ、公共図書館がEUの政策や戦略等にどこでどのように貢献しうるのかを焦点に、EUのe-Inclusionに関する戦略と公共図書館との間の連携について議論されるようです。
European Congress on E-Inclusion 2011: ECEI11: Transforming Access to Digital Europe in Public Libraries http://www.ecei11.eu/
シカゴ建築・デザイン博物館(The Chicago Athenaeum)等が毎年行っている国際建築賞2011(International Architecture Awards 2011)が2011年7月21日に発表され、このうち、岩手県の大船渡市民文化会館・市立図書館が授賞しています。他に授賞した図書館関連の建築としては、カナダのJasper Place Branch Library、ベルギーのDendermonde Library Social Restaurant and Multifunctional Space、オーストラリアのSurry Hills Library and Community Centreの3館があるようです。
ベルギーのアントワープに新しく開館した美術館“Museum Aan de Stroom”が、インターネットを通じてリアルタイムで美術館の館内を案内してくれるサービスを2011年6月7日まで提供しているようです。これは、カメラとPDA(携帯情報端末)を持った現地のスタッフが館内を移動し、利用者は自分のPC端末に表示される映像を見るというもので、利用者が画面上で見たい方向を指示すれば、スタッフの持つPDAにその内容が表示され、スタッフはその指示に従って動いてくれるとのことです。