デジタル人文学

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、IIIF準拠の画像ビューワIIIF Curation Viewerのバージョン1.9を公開:「アノテーションビューモード」への新機能追加等

2020年5月29日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)は、IIIF準拠の画像ビューワであるIIIF Curation Viewerのバージョン1.9を公開したことを発表しました。

CODHは、バージョン1.9の主な改良点として、資料画像上に文字やアイコン画像などのマーカーを表示可能な「アノテーションビューモード」の文字マーカーに対して、フォントサイズの自動調整・背景色の自動調整などを行う新機能の追加を挙げています。また、同モードに、文字マーカー背景色の資料画像に基づく自動調整・文字マーカー文字色の変更機能を有する「上書き表示モード」が追加され、画像に文字を重ねて表示する場合の可読性が大きく向上したことを紹介しています。

IIIF Curation Viewerを更新しました。(CODH,2020/5/29)
http://codh.rois.ac.jp/news/#20200529

【イベント】IIIF Week: Japan Showcase 「日本におけるIIIF関連活動の紹介」(6/3・オンライン)

2020年6月3日、IIIF日本支部の主催により、日本国内のIIIF関連の活動に関する日本語のセッション“Japan Showcase”が開催されます。

同セッションは、IIIFコンソーシアムが主催するオンラインイベント"IIIF Week"の一部であり、IIIFによる情報発信や協同編集活動の事例やIIIF関連の新技術の紹介、「ジャパンサーチ」や“Cultural Japan”といったデジタルリソースの収集・整理・活用プラットフォーム等、IIIFに関連する日本国内の最新の動向について報告が行われます。

参加費は無料で、事前の参加申し込みが必要です。プログラムは以下の通りです。

・菊池信彦氏(関西大学):関西大学デジタルアーカイブプロジェクト

・西岡千文氏(京都大学):京都大学貴重資料デジタルアーカイブ ―連携事例を中心に―

・吉賀夏子氏(佐賀大学):小城藩日記データベースでのIIIF画像公開および活用

・橋本雄太氏(国立歴史民俗博物館):みんなで翻刻:IIIFベースの歴史資料翻刻プラットフォーム

・北本朝展氏(国立情報学研究所):IIIF Curation Platformについて

欧州の20機関以上が参加するSSHOCプロジェクト、プロジェクト成果物“SSH Open Marketplace”の公開スケジュールを発表

2020年4月27日、欧州の20機関以上が参加する人文・社会科学分野(SSH)におけるオープンクラウドエコシステム構築のためのSSHOC(Social Sciences & Humanities Open Cloud)プロジェクトは、同プロジェクトの成果物である“SSH Open Marketplace”の公開スケジュールを発表しました。

SSHOCプロジェクトはHorizon 2020の資金助成により2019年1月から2022年4月まで展開中のプロジェクトです。欧州研究図書館協会(LIBER)など欧州20機関以上が参加し、欧州オープンサイエンスクラウド(EOSC)の人文・社会科学分野における実現を目指しています。

国立歴史民俗博物館の情報基盤システム「khirin」のうち特にIIIFによる画像資料の閲覧ページとして「khirin-a」が公開される

2020年4月16日、国立歴史民俗博物館の情報基盤システム「khirin」のうち、特にデジタル画像相互運用のための国際規格IIIFに準拠した画像資料の閲覧ページとして「khirin-a」が公開されました。

現在khirin-aでは、5つの画像セットが公開され、Linked Dataにもとづく統合検索の可能な詳細な目録システムkhirin-ldとの相互リンクが形成されています。また、より精密なメタデータ定義をしたシステムも公開予定となっています。

khirin-aを公開しました(khirin-a,2020/4/16)
https://khirin-a.rekihaku.ac.jp/news/2020-04-16

khirin-a
https://khirin-a.rekihaku.ac.jp/

英国図書館(BL)、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)の主導する国家プログラム“Towards a National Collection”内の3件の基礎プロジェクトへ参加

2020年4月8日、英国図書館(BL)は、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)の主導する国家プログラム“Towards a National Collection”へ参加することを発表しました。

“Towards a National Collection”は、UK Research and Innovation(UKRI)の助成の下、AHRCが主導し、約1,900万ポンドの予算規模で実施される5年間の国家プログラムです。博物館・公文書館・図書館・美術館といった様々な文化遺産機関が垣根を越えて、英国の文化遺産を世界に向けて発信し、オンライン上に統一された「国家コレクション」を構築するための第一歩となるプログラムです。同プログラムではUKRIが独立研究機関に認定した様々な文化遺産機関のコンソーシアムが英国内の大学・機関等と連携し、デジタル技術の活用によって、新たな研究機会の創出、これまで語られていなかった文化の発掘、過去と現在の新たなつながりの構築等を目指す、としています。

SAT大蔵経テキストデータベース研究会、聖徳太子御製とされる仏教典籍『勝鬘經義疏』のUnicodeとTEIに準拠したデジタル版を作成・公開

2020年4月2日、SAT大蔵経テキストデータベース研究会は、聖徳太子御製とされる仏教典籍『勝鬘經義疏』について、Unicode、及び人文科学テキストの符号化・交換のための規格TEIに準拠したデジタル版を作成し、公開したことを発表しました。

同研究会は日本の仏典をデジタル媒体として構造化する取り組みの一環として、今回の『勝鬘經義疏』TEI/XML版の公開を実施しました。公開されたTEI/XML準拠データを用いることで、一部の漢字の微細な形の違いの表示と一括検索・『勝鬘經義疏』に引用される『勝鬘經』当該箇所の参照・文書中に登場する固有表現の抽出と外部リソースとのリンク・返り点の表示と非表示やそれを用いたテキスト分析などが技術的には可能になります。また、同研究会が提供する「SAT大正新脩大藏經テキストデータベース2018版」を介することで、デジタル画像相互運用のための国際規格IIIFに対応することも可能です。

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、多文字くずし字OCR結果を編集するツール“KuroNet Text Editor”を公開

2020年3月25日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)が、多文字くずし字OCR結果を編集するツール“KuroNet Text Editor”の公開を発表しています。

公開にあわせ、AIくずし字OCRサービスである「KuroNetくずし字認識サービス」の改良も行って、自動テキスト化・手動テキスト化の機能を加えたとしています。これにより、KuroNetくずし字OCRによる文字単位の認識結果を連結して文字列(テキスト)として出力し、コピーペーストして使えるようになったと説明されています。

また、複数のプラグインの機能を拡張したIIIF Curation Viewerのバージョン1.8も公開されています。

KuroNet Text Editorを公開しました(CODH, 2020/3/25)
http://codh.rois.ac.jp/news/#20200325

ウェブサイト「津軽デジタル風土記」が公開:津軽の古典籍・歴史資料のデジタル化に関する「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクトの成果

2020年3月16日、弘前大学(青森県)は、弘前大学・国文学研究資料館共同研究成果報告書『津軽デジタル風土記資料集』の刊行とともに、ウェブサイト「津軽デジタル風土記」の公開を発表しました。同ウェブサイトでは、津軽地方の絵図や歴史資料を中心とした文献資料の画像が公開されています。

弘前大学及び国文学研究資料館等が覚書を締結し推進してきた、津軽の古典籍・歴史資料のデジタル化に関する「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクトの成果として、刊行及びウェブサイト公開が行われたものです。

「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクト、資料集刊行、HP開設のお知らせ(弘前大学, 2020/3/16)
https://www.hirosaki-u.ac.jp/47426.html

津軽デジタル風土記
https://tsugaru-fudoki.jp/

19世紀における国境・言語を越えた新聞情報の流通調査に関する研究成果が公開される:“Digging into Data Challenge 2016”の助成研究プロジェクトの成果

2020年1月28日・29日に、研究データ公開プラットフォームfigshare上で、報告書“The Atlas of Digitised Newspapers and Metadata: Reports from Oceanic Exchanges”と同報告書内で扱われている様々なデジタル化された新聞データベースで用いられている全てのメタデータのマッピング結果が公開されました。

これらは、大規模データ解析を活用した人文・社会科学研究助成プログラム“Digging into Data Challenge”の2016年の助成対象となった研究プロジェクトである“Oceanic Exchanges”による研究成果物です。“Oceanic Exchanges”は、豊富で急速に流通する情報による世界的な文化を生み出した19世紀の新聞の劇的拡大を背景とした研究プロジェクトです。フィンランド・ドイツ・メキシコ・オランダ・英国・米国の研究機関が参加し、国境・言語を越えた情報フローのパターンを調査するため、2017年から2019年にかけてこれら6か国のコンピューターを用いた先進的な定期刊行物研究を結集させて研究プロジェクトが進められました。

【イベント】第25回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」(2/29・東京)

2020年2月29日、東京都文京区の株式会社図書館流通センター 本社ビルにおいて、人文系データベース協議会の第25回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」が開催されます。

10件の一般公演、2件の企業システム紹介に加え、法政大学の赤石美奈教授による基調講演「歴史知識における「時」の表現と構造」も行われます。

参加には参加費・論文集代として2,500円がかかり、事前申込・事前支払が必要です。

第25回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」開催のおしらせ(人文系データベース協議会)
https://www.jinbun-db.com/news/25th-symposium-announce

参考:
人文系データベース協議会、「人文科学とデータベース」公開シンポジウムの論文集1~15号を公開
Posted 2015年8月24日
http://current.ndl.go.jp/node/29231

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