アクセシビリティ

World Wide Web Consortium(W3C)、アクセシビリティメタデータの提供に関するガイド“User Experience Guide for Displaying Accessibility Metadata 1.0”を公開

2021年9月27日付で、World Wide Web Consortium(W3C)内のグループ“Publishing Community Group”が、アクセシビリティメタデータの提供に関するガイド“User Experience Guide for Displaying Accessibility Metadata 1.0”を公開しました。

同ガイドは、出版物のアクセシビリティに関するメタデータをユーザフレンドリーな形で提供するための共通フレームワークを示すものです。アクセシブルなコンテンツの発見やユーザインターフェース(UI)技術についての他、推奨されるアクセシビリティメタデータの表示順等がまとめられています。

なお、出版物の流通に関係する、図書館およびベンダーに対しては、アクセシビリティメタデータを解釈し資料の発見を支援できる検索ツールやフィルタリングツールを作成することが推奨されています。

【イベント】APL/JEPA EPUB最新動向とルビ仕様について(10/19・オンライン)

2021年10月19日に、日本電子出版協会(JEPA)と、未来の出版に関する研究をおこなうAdvanced Publishing Laboratory(APL)の主催により、「APL/JEPA EPUB最新動向とルビ仕様について」がオンラインで開催されます。

参加費は無料で、事前の申し込みが必要です。YouTube Live(定員なし)とZoom(定員100人)の2通りの参加方法があります。

当日の内容は以下の通りです。

・挨拶
吉井順一氏(APL運営委員長、W3C Publishing Business Group Steering Committee)

・EPUB最近の動き
高見真也氏(APL EPUB WG、KADOKAWA/W3C EPUB3-WG共同議長)

・ルビの過去と現状について(デモと解説)
Florian Rivoal氏(APL国際化WG、W3C Advisory Board)

・Web Content Accessibility Guidelines最近の動き
木達一仁氏(APL Accessibility WG、ミツエーリンクス)

・質疑応答

米・アレン人工知能研究所(AI2)、PDF形式の科学論文をHTML形式に変換するツールのプロトタイプを公開

米・アレン人工知能研究所(AI2)のニュースレター(2021年9月号)に、記事“Paper to HTML: making science accessible”が掲載されています。同記事では、AI2のLucy Lu Wang氏が率いる研究者・エンジニアチームが、PDF形式の科学論文をHTML形式に変換するツール“Paper to HTML”を新たに公開したことを紹介しています。

同ツールのウェブサイトに掲載されている紹介文によれば、Semantic Scholarが作成した「実験的プロトタイプ」(experimental prototype)であり、科学論文をHTMLで表示しスクリーンリーダーやモバイル機器で読みやすくすることを目的としています。現在PDF以外にLaTeXソース、JATS XMLに対応しています。

また、統計的な機械学習技術を用いて論文からコンテンツを抽出しているため、誤りは避けられないとし、品質向上のための方法を模索していると述べています。

高松市、「高松市視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画(高松市読書バリアフリー計画)(案)」へのパブリックコメントを実施中

2021年8月30日から9月30日まで、香川県の高松市が、「高松市視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画(高松市読書バリアフリー計画)(案)」へのパブリックコメントを実施しています。

「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)」の規定に基づき、基本的な施策の方向性を示し、取組を推進するための指針として策定されています。視覚障害等の有無によらず、すべての市民が等しく読書を通じて文字・活字文化を享受できる読書環境の整備を目的としており、計画期間は2021年度から2025年度です。

高松市視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画(高松市読書バリアフリー計画)(案)についてのパブリックコメントの実施について(高松市, 2021/8/30)
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/toshokan/bariafuri-.html

E2414 - フランスにおける図書館の障害者サービスの現状と課題

2021年3月, 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の「教育・スポーツ・研究監督官」(IGÉSR)は, フランスの図書館における障害者サービスの現状と課題についての調査レポート“La prise en compte des handicaps dans les bibliothèques de l’enseignement supérieur et dans les bibliothèques territoriales(高等教育機関図書館及び公共図書館における障害者配慮)”を公開した。

図書館ウェブサイトのWCAG2.1準拠状況を試験する方法(文献紹介)

2021年7月24日付で、オープンアクセスの査読誌“Weave: Journal of Library User Experience”のVolume4 Issue1に、米・テキサス工科大学のRachel Rayl氏による論文“How to Audit Your Library Website for WCAG 2.1 Compliance”が掲載されました。

2020年春に同大学図書館のウェブサイトを対象に行われた、Web Content Accessibility Guidelines (WCAG)2.1準拠状況の試験プロジェクトについてまとめられています。同プロジェクト用の予算は割り当てられなかったものの、Rayl氏がコーディングとWCAGに精通していたため、外部に委託しない形で実施し、無料のツールを用いることで費用を抑えたとあります。また、プロジェクトは、特定の期限を設定せずに、フルタイムの職員1人とパートタイムの学生1人で実施されました。

試験は、以下の4段階のプロセスで行われました。

フランス国立図書館(BnF)、2021年から2023年にかけてのアクセシビリティに関する方針等を示した計画を公開

2021年7月12日、フランス国立図書館(BnF)が、2021年から2023年にかけてのデジタル環境におけるアクセシビリティに関する方針等を示した計画“Schéma pluriannuel d'accessibilité numérique 2021 – 2023”の公開を発表しました。

発表によると、フランスにおいて、オンラインの公衆向けの通信サービスにおけるアクセシビリティに関する2019年7月24日のデクレ(行政命令)や、2005年2月11日に制定された障害者の権利と機会の平等、参加と市民権のための法律等で定められた法的義務に基づき作成されました。

同計画の中では、主に以下の内容についてまとめられています。

・アクセシビリティ方針
・アクセシビリティに関する人的・財政的リソース
・アクセシビリティに配慮するための組織体制
・管理、検証のプロセス
・技術、機能関係
・各年の計画

また、複数年を対象とした同計画の他に2021年の計画も策定されています。

フランス図書館員協会、図書館のトイレに関するコンクール“Chouettes Toilettes”の結果を発表

2021年6月24日、フランス図書館員協会(l'Association des Bibliothécaires de France:ABF)が、図書館のトイレに関するコンクール“Chouettes Toilettes”の結果を、ウェブサイトで発表しました。

同コンクールは、アクセシビリティとインクルージョンの原則を図書館のトイレで実現する方法を示すこと等を目的として開催されました。授賞式は6月17日にオンラインで実施されました。

「美しさ(L'ESTHÉTIQUE)」や「提供するサービス(SERVICES OFFERTS)」を表彰する賞、「審査員特別賞(PRIX SPÉCIAL DU JURY)」、「最優秀プロジェクト賞(PRIX DU MEILLEUR PROJET)」について、それぞれ小規模な館と大規模な館が1つずつ選出されています。受賞館はいずれもフランスの館であり、以下の通りです。

●美しさ
・Atelier de Pechbonnieu
特に青少年を対象とした、一連の施設や活動が評価されたとあります。

・Bibliothèque des Champs Libres
利用者参加型でのトイレの装飾をはじめとした取組が評価されたとあります。

【イベント】講演会「デジタル社会に必要な情報アクセシビリティ」(7/30・オンライン)

2021年7月30日、日本DAISYコンソーシアムと日本電子出版協会(JEPA)の共催により、講演会「デジタル社会に必要な情報アクセシビリティ」がオンラインで開催されます。

電子書籍のアクセシビリティについて、当事者の報告を基にどのような電子書籍が必要かを考え、EPUBアクセシビリティ仕様が電子書籍の作成・流通にもたらしている国際的な影響や日本でなすべきことについて検討が行われます。

参加費は無料であり、事前の申し込みが必要です。参加方法は、YouTube Live(定員なし)とZoom(定員100人)の2つがあります。

当日の主な内容は以下の通りです。

・基調講演:すべての人のためのアクセシブルな電子書籍とは
石川准氏(静岡県立大学 国際関係学部教授)

・当事者の立場からディスレクシアとは
神山忠氏(日本DAISYコンソーシアム個人会員、ディスレクシア当事者)
小澤彩果氏(支援技術開発機構研究員、ディスレクシア当事者)

・EPUBアクセシビリティのJIS規格化について
村田真氏(慶應義塾大学政策・メディア研究科特任教授)

・JDC技術委員会のEPUBに関する取り組み
工藤智行氏(サイパック取締役社長)

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