障害者

フランスにおける障害者向け電子書籍等提供プロジェクト(記事紹介)

2013年3月13日、フランス国立図書館(BNF)ラボがブログで、“Accessibilité : Panorama de l’offre de livres numériques”という記事を掲載しています。記事では、フランスにおける障害者向けの電子書籍提供プロジェクトを6点紹介しています。

Accessibilité : Panorama de l’offre de livres numériques  (Le Blog du LABO BnF 2013/3/13付けの記事)
http://labobnf.blogspot.jp/2013/03/accessibilite-panorama-de-loffre-de.html

ヘレン・ケラーの教育をめぐって サリバン先生らの手紙がデジタル化公開される

ヘレン・ケラー(Helen Keller)の教師サリバン(Anne Sullivan)と、サリバンのメンターであるパーキンス盲学院のアナグノス(Michael Anagnos)、そしてヘレン・ケラーの両親等との間で交わされた手紙がFlickr上でデジタル化公開されました。これは、American Antiquarian Society(AAS)とパーキンスアーカイブズとの共同によるもので、1886年から1896年にかけてヘレン・ケラーの教育について三者がやりとりした内容となっています。サリバンからアナグノスに宛てた手紙からは、ヘレン・ケラーの目覚ましい進歩を喜ぶ様子が伝わってくるとのことです。

Anagnos-Sullivan-Keller Correspondence, 1886-1896 (Flickrのコレクションページ)
http://www.flickr.com/photos/perkinsarchive/collections/72157629303816171

札幌市中央図書館内にカフェ設置へ 障がい者の雇用創出等を目的に

2013年1月に、札幌市中央図書館1階ロビーに「元気カフェ」というカフェがオープンするようです。

これは、「札幌市障がい者協働事業運営費補助」の制度を活用して運営されるもので、障がい者の雇用の場の拡充と、接客等を通じた交流機会を創出することで市民の障がい者に対する理解促進を目的として設置されるものです。同様の「元気カフェ」は、既に同市本庁舎等にあり、中央図書館の設置で3店舗目となります。

現在、札幌市では運営業者の公募を行っているとのことです。

中央図書館「元気カフェ」の整備について (PDF) (札幌市 2012/7/27付け平成24年度第7回定例市長記者会見資料)
http://www.city.sapporo.jp/city/mayor/interview/text/2012/20120727/documents/genkicafe.pdf

中央図書館「元気カフェ」の整備について (札幌市 2012/7/30付けの平成24年度第7回定例市長記者会見記録)
http://www.city.sapporo.jp/city/mayor/interview/text/2012/20120727/index.html#h01

参考:
佐賀県武雄市図書館へのスターバックス出店が決定

障害を持つ子どもの学習支援にタブレット端末をどのように生かせばよいか 東大等が研究成果をまとめたマニュアルを刊行

東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループが、障害を持つ子どもたちの生活や学習支援を目的に、2011年4月から実施している「魔法のふでばこプロジェクト」の研究成果として、『障がいのある子どもたちのためのタブレット端末を利用した学習支援マニュアル』を刊行しました。この「魔法のふでばこプロジェクト」は、プロジェクトに参加している特別支援学校に対してiPadの1年間の無償貸出を行い、それを実際に教育現場で活用し有効性を検証するとともに、具体的な活用事例を発表していくことで、障害を持つ子どもの学習や社会参加の機会の拡大を目指すものです。研究成果の冊子の製本版は有料とのことですが、抜粋版がプロジェクトのウェブサイトで無料公開されています。

研究成果(魔法のプロジェクト)
http://maho-prj.org/?p=288

魔法のふでばこプロジェクト 研究成果冊子を発刊 (魔法のプロジェクト 2012/4/25付けの記事)
http://maho-prj.org/?p=305

W3C、障害者によるウェブ上の音声・映像利用の要件をまとめた“Media Accessibility User Requirements”のドラフトを公開

2012年1月3日、World Wide Web Consortium(W3C)が“Media Accessibility User Requirements”のワーキングドラフトを公開しました。この文書は、W3Cのプロトコル・フォーマットワーキンググループ(PFWG)によって作成されたもので、障害を持った人がウェブ上(特にHTML5環境で)の音声・映像を利用する際に求められるアクセシビリティ要件についてまとめられているとのことです。障害者のニーズ、代替コンテンツ技術の発展、これらの技術のアクセシビリティ全体の中での位置付け等について記されているそうです。

Media Accessibility User Requirements (W3C)
http://www.w3.org/TR/media-accessibility-reqs/

英国図書館(BL)、「障害者の歴史月間」を記念し障害者のインタビュー記録等を集めたオーラルヒストリーコンテンツを公開

2011年11月22日、英国図書館(BL)が、同国の「障害者の歴史月間」(UK Disability History Month)を記念して、障害者の経験談等を集めたオーラルヒストリーのコンテンツ“Disability Voices”を公開したようです。このコンテンツには、脳性麻痺を患う障害者の生活記録やインタビューを収録した“Speaking for Ourselves: An Oral History of People with Cerebral Palsy”や重度の難聴である人、あるいはその家族のインタビューを記録した“Unheard Voices: Interviews With Deafened People”等があるようです。

Disability Voices (Archival Sound Recordingsのウェブサイト)
http://sounds.bl.uk/TextPage.aspx?page=backgroundDisability-Voices

British Library gives voice to Disability History Month (British Library 2011/11/22付けの記事)

世界保健機関(WHO)と世界銀行、障害に関するレポートを刊行

世界保健機関(WHO)と世界銀行が共同で、障害に関するレポート“World report on disability”を刊行しています。このレポートでは、世界人口の15%の方がなんらかの障害をもっており、そのうちの2-4%の方の障害は重度なものであること、その増加傾向はWHOのかつての予測を超えるものであり、その原因として高齢化の進展等が指摘されているようです。レポートの各章では、医療、リハビリ、障害者への支援、環境、教育、雇用のそれぞれについて、障害者が直面する不利益が説明されており、また、それを克服するために各国で行われている事例も紹介されているようです。最後に、障害者の生活の改善に向けた政策や実践について、9項目に分けて提言を行っているようです。

World report on disability (Full Reoport PDF)
http://whqlibdoc.who.int/publications/2011/9789240685215_eng.pdf

World report on disability (WHOのレポートダウンロードサイト)
http://www.who.int/disabilities/world_report/2011/report/en/

米国議会図書館(LC)の障害者向けサービス、今後製作するオーディオブックはデジタルのみに

米国議会図書館(LC)の、視覚障害者及び身体障害者のための全国図書館サービス(National Library Service for the Blind and Physically Handicapped:NLS)が、過去40年にわたり製作していたカセットテープでの資料の製作を2011年1月で終了し、今後はデジタル版の製作のみとすると発表しています。なお、NLSは2011年3月で80周年を迎えるとのことです。

National Library Service for the Blind and Physically Handicapped Completes Its Digital Transition(2011/2/4付けLCのニュース)
http://www.loc.gov/today/pr/2011/11-027.html

英国読書協会、障害をもつ青少年を図書館等に結び付けるプロジェクトを開始

2011年1月18日に、英国読書協会(Reading Agency)が、Big Lottery財団から助成を受け、障害をもつ青少年を支援するプロジェクトを始めると発表しています。“My Voice”と名付けられたこのプロジェクトは、障害があって普段図書館を利用していない、イングランド在住の11歳から19歳までの青少年を対象に、彼ら/彼女らに読み書きや図書館員と共に働く機会を与えるというもののようです。具体的には、障害をもつ青少年が、図書館や学校、ユースクラブとともに、各機関の読書スペースを充実させる活動を行ったり、読書等のイベントへ参加したり、地域の図書館員とともに、図書館のイベントやサービスの企画立案や運営を担ったりするようです。

My Voice project
http://www.readingagency.org.uk/young/myvoice/

The Reading Agency announces new funding for libraries’ work with disadvantaged young people (2011/1/18付け Reading Agencyのプレスリリース)

E1057 - アクセシブルな電子書籍プラットフォームに向けて

2010年4月,英国情報システム合同委員会(JISC)の一部門であるJISC TechDisとJISC Collections,及び英国の出版社団体Publishers Licensing Societyは連名で,“Towards Accessible e-Book Platforms”(『利用しやすい電子書籍プラットフォームに向けて』)という実践ガイド集を刊行した。文字の拡大,テキストの音声読み上げといった操作が可能な電子書籍は,印刷された文字を読むのが難しい障害(ディスレクシア,視覚障害,肢体不自由等)を持つ人々に,新しい可能性をもたらす。こうした特徴を持つ電子書籍を,誰にとっても使いやすい形で提供できるプラットフォームとはどのようなものなのだろうか。このような問題意識の下,上述の3機関が資金提供を行い,出版社が実際に提供している電子書籍プラットフォームを障害のある人に試してもらうという実験が行われた。この実践ガイド集は,実験で得られた障害のある人の意見を参考にして,今後の開発に役立つポイントをコンパクトにまとめたものである。...

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