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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2020年12月29日付のお知らせ記事で、フランス国立図書館(BnF)が、同館が提供するAPIやデータセットをまとめたポータルサイト“API et jeux de données”の新バージョンを、12月17日に公開したことを発表しました。
同ポータルサイトは、BnFが提供する書誌情報やデジタルコレクションを利活用できるAPIをまとめているものであり、ダウンロードが可能な画像・テキスト・メタデータ等のデータセットを提供しています。
今回のバージョンアップは、2014年から同館が実施しているデータオープン化戦略の一環とされています。発表によると、検索機能向上のために、データのソースやフォーマット、主題といった基準の追加等が行われました。
島根大学附属図書館が2020年12月21日付で、「VR図書館ツアー」の作成方法を解説した2本の記事を公開しています。
島根大学附属図書館は2020年9月23日に、360度パノラマ写真に館内施設等の説明を加えて、インターネット上で館内ツアーを疑似的に体験できるコンテンツとして、「VR図書館ツアー」を公開しました。同記事は、HTMLによりVR体験を構築できるウェブフレームワーク“A-Frame”を使った「VR図書館ツアー」の基本的な作り方を紹介する内容です。
記事では、360度パノラマ写真の撮影方法・A-FrameでVR空間を構築するための記述方法・A-FrameのVR空間への画像や図形の配置方法・A-FrameのVR空間の画像から外部のウェブサイトへのリンクの設定方法などが、具体的な事例とともに紹介されています。
A-Frameを使って「VR図書館ツアー」を作ってみました 1(島根大学附属図書館のブログ,2020/12/21)https://shimadai-lib.hatenablog.jp/entry/2020/12/21/102509
2020年12月23日、文化庁は、アイヌ文化に関するポータルサイト「Touch the AINU Culture」を2020年12月25日に公開することを発表しました。
アイヌ語、刺繍、アイヌ料理等の多様な視点からアイヌ文化の魅力を配信するポータルサイトであり、日本博主催・共催型プロジェクト「ウテカンパフェスティバル~未来に向かって、手をつなごう~」として構築されました。
報道発表(文化庁)https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/index.html ※2020年12月23日の欄に「アイヌ文化に関するポータルサイト「Touch the AINU Culture」を公開します」とあります。
2020年12月3日、株式会社リグネは、書店とユーザーとのマッチングサービス「ブックカルテ」を同日から開始することを発表しました。
「ブックカルテ」のウェブサイトで選書を依頼したい書店員を選び、1万円分の書籍を選書してもらうサービスです。いわた書店(北海道・砂川市)が実施する選書サービス「一万円選書」の仕組みを参考とし、同書店からの許可も得たものとあります。
全国の書店と”本を読みたい人”をマッチングするサービス「ブックカルテ」をリリースしました!(PR TIMES, 2020/12/3)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000019567.html
ブックカルテhttps://bookkarte.com/
2020年11月18日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は、デジタル化された太平洋地域の文化遺産を集約するオンラインポータル“digitalpasifik.org”の公開を発表しました。11月25日現在ではベータ版となっており、オーストラリア国立図書館の情報探索システム“Trove”など5つのコンテンツ・パートナーから提供を受けた49,464点の情報を収録しています。
“digitalpasifik.org”は、“Pacific Virtual Museum”パイロットプロジェクトにより構築されました。同プロジェクトは、世界の博物館・美術館・図書館・文書館・大学・その他機関が所蔵する太平洋の文化遺産への単一アクセスポイントとなるオンラインポータルの構築を目指しており、オーストラリア政府による支援の下、ニュージーランド国立図書館とオーストラリア国立図書館が協力して実施しています。
同プロジェクトは2022年2月まで実施され、今後もポータルの機能拡張、コンテンツ・パートナーの追加等が行われる予定となっています。また、2022年3月以降も同プロジェクトの目標に持続的に取組み、支援するための方法の検討も行われます。
2020年11月12日、一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)の出版情報登録センター(JPRO)は、11月16日9時から図書館による「BooksPRO」の閲覧も可能とすることを発表しました。
「BooksPRO」は、出版情報登録センター(JPRO)の書誌データを公開するポータルサイトであり、2020年3月10日から書店向けにサービスを提供していました。利用に当たっては新規ユーザー登録が必要であり、図書館の場合は、日本では国立国会図書館(NDL)が管理する「図書館及び関連組織のための国際標準識別子」(ISIL)をIDとしてアクセスが可能となるとしています。
JPROのプレスリリースでは、図書館での選書や来館者の問い合わせ対応等における活用可能性にも言及しています。
11月16日より、BooksPROが図書館から閲覧可能になります(BooksPRO, 2020/11/12)https://bookspro.jp/info/jpo-info.php?seq=13
2020年11月6日、東北大学災害科学国際研究所とJX通信社の共同プロジェクト「みんなでSNSマッピングプロジェクト」が公開されたことが発表されました。
Twitterに投稿された大雨・台風の被害の写真・映像を収集し、正確な位置を特定して分析すること、被害の記録をアーカイブして残すこと等が目的とされています。
同プロジェクトは、地図上にマッピングされている写真や映像を見て、利用者が正確な場所に関する情報を提供し、その情報をもとに修正を行っていくという、参加型のプロジェクトです。11月10日時点では、「令和元年東日本台風」、「令和2年7月豪雨」が公開されています。
新着情報(東北大学災害科学国際研究所)https://irides.tohoku.ac.jp/outline/topics/ ※2020年11月6日付で、「大雨・台風の被害・教訓を後世に「みんなでSNSマッピングプロジェクト」(東北大学災害科学国際研究所xJX通信社共同プロジェクト)を公開しました」と掲載されています。
2020年11月6日、歴史資料ネットワークが、同ネットワークの代表が研究代表者を務める科学研究費助成事業特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」のウェブサイトが開設されたと紹介しています。
同プロジェクトは、これまでの成果を踏まえ、社会構造の大変動による人口減少や大規模災害等により危機に瀕している日本の地域存続の基盤となる、新たな地域歴史文化創成のための実践的研究領域を確立することを目的としています。
そして、具体的には、
(1)地域住民を軸とする地域歴史資料と地域歴史文化の未来への継承方法の確立 (2)地域歴史文化創成に資するデータの国際標準構築と全国的データインフラストラクチャー構築 (3)大災害が続発する日本列島において、地域歴史文化は災害の記憶を蓄積する文化を内包させてきたことを踏まえ、地域歴史文化創成の基礎となる新たな地域社会形成史の通史的提示
を行うと説明されています。
また、その取組の中で、災害事象等についての歴史的データの発見、確度の向上をはかり、減災研究にも寄与し、さらには、地域社会において同様な課題を持つ世界各地の研究者間の課題共有をはかり、国際的な学術研究プラットフォーム形成を進めるとしています。
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
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