Europeanaの2019年9月30日付けのブログ記事で、GIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”の開催と、2019年10月1日から31日にかけて作品の投稿を受け付けていることが紹介されています。
“GIF IT UP”は、Europeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館の“DigitalNZ”、オーストラリア国立図書館の“Trove”から利用できるパブリックドメインやオープンライセンスの動画・画像・テキスト等を使用して作成したGIFアニメのコンペティションです。応募作品の中から、優勝、次点(3作品)、people's choice賞等が選ばれ、賞品が授与されます。
“GIF IT UP”のウェブサイトによると、6回目の開催となる2019年は、DPLA、DigitalNZ、Troveとの緊密な協力のもと、Europeanaが主催しています。
2019年5月7日、Europeanaは2018年の年次報告書及び年次会計報告書である“Europeana Foundation Annual Report & Accounts 2018: A decade of democratising culture”の公開を発表しました。
年次報告書は、2018年は欧州文化遺産年(European Year of Cultural Heritage)であると同時にウェブサイト公開10周年に当たる重要な年であったとして、2018年を10のハイライトで振り返るという形式で構成されています。2018年の活動として、欧州内の移民の個人的体験共有のキャンペーン、第1次世界大戦期に書かれた手書き文書2,800点以上の翻刻、データ取り込みプロセスの更新、システム更新によるコレクション発見可能性の向上、Impact Playbookを利用したデジタルアーカイブ評価、教員向け教材の作成とMOOCによる配信などのトピックが示されています。
近年,主に海外の図書館において,館内にラボを設置する館が増えてきている。スウェーデン王立図書館(NLS)でも図書館ラボ設置のための検討が行われ,2018年にはNLSのラボ(以下「NLSラボ」)に求められる要件について委託調査を行った。その調査の報告書である“datalab.kb.se:A Report for the National Library of Sweden”(以下「報告書」)が,2018年10月,調査に携わったスウェーデンのウメオ大学教授Pelle Snickars氏の個人ウェブサイト上で公開された。章立ては,(1)欧米の国立図書館ラボの調査,(2)デジタル研究(Digital Scholarship),(3)NLSラボ設置のための推奨事項となっている。本稿では報告書の概要を紹介することで,図書館ラボに関する知見を深める材料としたい。