リテラシー

韓国国立中央図書館(NLK)、図書館利用者および国民のデジタルリテラシー強化のため、デジタルリテラシー教育協会と業務協約を締結

韓国国立中央図書館(NLK)が、2020年9月23日に、社団法人デジタルリテラシー教育協会と、図書館利用者および国民のデジタルリテラシー強化のため、業務協約を締結したと発表しています。

韓国の通信社NEWSISの報道によると、協約に基づき、両機関は、NLKの利用者を対象としたデジタルリテラシー教育の実施、デジタルリテラシー教育課程およびコンテンツの開発、共同推進事業における協力と支援、等において協力するとのことです。

また、9月25日・26日・28日の3日間、イベント「人工知能(AI)を活用したデジタル社会づくり」を共同で実施するとともに、11月には国民を対象に「デジタル市民教育」「メディアリテラシー教育」といった協力事業を推進すると報道されています。

また、NLKの館長の、デジタル社会への急激な変化や新型コロナウイルス感染症の感染拡大による非接触社会が深まっていることから、図書館によるデジタルリテラシー教育が階層・世代間のデジタル格差の減少に寄与することを期待するとともに、国内の図書館が、地域社会の住民を対象とした多様なデジタルリテラシー教育を開発・運営するために、今回の協力が良い事例となることを望むとの発言を紹介しています。

北海道大学、アドビ株式会社との共同研究で開発したデジタルリテラシーに関するオープン教材を公開

北海道大学が2020年9月11日付のプレスリリースで、高等教育推進機構オープンエデュケーションセンターが、アドビ株式会社との共同研究で開発したデジタルリテラシーに関するオープン教材を公開したことを発表しました。

同センターは2019年度にアドビ株式会社と共同研究契約を締結し、デジタルリテラシー教育で求められる批判的思考や創造的問題解決力を育成するオープン教材として、大学初年次教育を対象に、批判的思考や創造的問題解決力を根底から支える思考技術として「デザイン思考」を教授し、デジタルツールを活用した制作活動を通してデジタルリテラシーを深く学ぶことを目的に開発中の全4章からなるオープン教材の開発を進めています。今回、「第2章.デジタルプロダクトの読解」に対応する3つのコンテンツとして、「2-1 デジタルプロダクトの機能」、「2-2 デジタルプロダクトの観察」、「2-3 デジタルプロダクトの評価」が公開されました。

同センターは、共同研究で開発したオープン教材を学内外の教育に活用し実践研究を蓄積する予定であり、2020年7月には北海道大学の初年次向け授業「大学生のためのデジタルリテラシー入門」の教材として活用されました。今後の計画として、連携大学での利用やオープン教材をもとにしたMOOCの開講を挙げています。

どのように図書館は新型コロナウイルス感染症感染拡大下でリテラシー向上の使命を果たしてきたか(記事紹介)

2020年9月7日、国際図書館連盟(IFLA)が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における図書館によるリテラシー向上のための取組に関する記事“Literacy Cannot Wait: How Libraries Have Continued to Fulfil their Mission to Promote Literacy during COVID-19”を掲載しました。

記事では、図書館がこれまでリテラシーの向上において重要な役割を果たしてきたこと、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、リテラシー教育も含んだ教育や学習全般に混乱が生じていること等に触れ、以下をはじめとした図書館の取組について事例を挙げています。

・オンラインや図書館外での読み聞かせ
・オンラインでの読書チャレンジ(reading challenge)の実施
・電子書籍や郵送サービスといった、リモートでの情報源へのアクセスの提供
・コミュニティで話される言語が母語でない人を対象とした会話クラス(conversation class)の実施

新温泉町立加藤文太郎記念図書館(兵庫県)、町内在住の児童・生徒を対象としたプログラミング実習室「ぶんちゃんラボ」を開催

兵庫県の新温泉町立加藤文太郎記念図書館が、2020年9月16日、町内在住の小学生・中学生・高校生を対象としたプログラミング実習室「ぶんちゃんラボ」を開催します。

参加料は無料で定員は5人(先着順)です。

報道によると、システムエンジニアだった図書館職員が講師を務めており、2019年夏に特別教室を実施したところ好評だったため、2020年1月から毎月1回の定期開催となったとのことです。記事では、プログラミングに関する本を集めたコーナーも設置されているとも紹介されています。

『広報しんおんせん』180号(2020年9月)
https://www.town.shinonsen.hyogo.jp/uppdf/1598484941.pdf
※p.12の同館に関するページに記載があります。

オランダの修士課程の大学院生の研究データ管理(RDM)に対する意識調査(文献紹介)

2020年8月5日付で、“Data Science Journal”誌第19巻に、論文“Research Data Management for Master’s Students: From Awareness to Action”が掲載されています。著者はオランダ・デルフト工科大学(TU Delft)のDaen Adriaan Ben Smits氏とMarta Teperek氏です。

著者らは、修士課程の大学院生について、研究論文や助成金申請に代表者として主体的に関わることが少なく、これまで研究データ管理(RDM)実践の観察対象にあまりされてこなかったものの、研究キャリアの準備段階にあり、将来優れた研究者・政策立案者・RDM実践者となる可能性を秘めた重要な研究対象群であるとして、RDMに対する認識を調査し分析する研究を実施しました。調査として、2015年以降にオランダの大学で修士論文の執筆を経て修士号を取得した16人を対象に、2019年9月から10月にかけて半構造化インタビューが行われました。インタビューで得られた知見として次のようなことを報告しています。

データを専門としない研究者によるFAIR原則に準拠した研究データ共有に対する支援:原則の基準の理解を増進させる“FAIRness Literacy”の重要性(文献紹介)

2020年7月27日付で、“Data Science Journal”誌第19巻の実践報告(Practice Papers)として、“FAIRness Literacy: The Achilles’ Heel of Applying FAIR Principles”が掲載されています。

この報告は、研究データ同盟(RDA)の研究データの共有プロセスにおける信頼と報酬のメカニズムの解明・改善に取り組む“SHAring Rewards and Credit Interest Group(SHARC IG)”が、2017年以来の活動から得られた教訓を報告するものです。FAIR原則に準拠した研究データの共有は重要ではあるものの、実践者に対して相応の時間・労力・専門知識・モチベーションを要求するため、データを専門としないコミュニティでは、FAIR原則の優先度をなかなか高められない状況にあります。

米国学校図書館員協会(AASL)、教育と学習に役立つデジタルツールの2020年版を発表

2020年7月27日、米国図書館協会(ALA)の米国学校図書館員協会(AASL)が、教育と学習に役立つデジタルツール11点を発表しました。

学校図書館員と教師による学習やカリキュラムの開発に役立ち、AASLの学校図書館基準を支援するものが選定されています。

AASL announces Best Digital Tools for Teaching & Learning(ALA, 2020/7/27)
http://www.ala.org/news/member-news/2020/07/aasl-announces-best-digital-tools-teaching-learning

浜松市立図書館、中日新聞東海本社と共同制作した図書館を使った「調べ学習」紹介動画を同館ウェブサイトおよびYouTubeで公開

2020年6月19日、浜松市立図書館は、図書館を使った「調べ学習」紹介動画を作成したことを発表しました。

浜松市立図書館は、小学校3年生以上に図書館を使った「調べ学習の手引き」を配布しており、動画はこの手引きに基づいて、図書館を使った「調べ学習」の方法を紹介する内容で中日新聞東海本社と共同制作しています。作成された動画は同館ウェブサイトおよびYouTubeで公開され、自由に視聴することができます。

動画内では一部手話が表示されます。また、動画内のセリフ・ナレーションの書き起こしが同館ウェブサイト上で公開されています。

重要なお知らせ(浜松市立図書館)
https://www.lib-city-hamamatsu.jp/index.html
※2020.06.19欄に「図書館を使った「調べ学習」紹介動画を作成しました」とあります

米・児童図書館サービス部会(ALSC)およびColorado Libraries for Early Literacy (CLEL)、図書館が高品質で有意義なオンラインプログラムを提供するためのガイドを公開

2020年6月23日、米国図書館協会(ALA)の児童図書館サービス部会(ALSC)、および、図書館サービス等を通じて子どものリテラシー強化に取り組むColorado Libraries for Early Literacy (CLEL) が“Virtual Storytime Services Guide”を公開しました。

あらゆる館種がデジタルコレクションを拡大し、オンラインでのプログラムの提供を模索している中、利用者のために高品質で有意義なオンライン体験を図書館が提供できるよう作成されたものです。

ツール、推奨される方法、著作権に関する考察、多様な子どもやその家族へのサービス、オンラインでの読み聞かせの促進、子ども向けのその他のオンラインプログラム、早期リテラシーを支援するための他のリソースといった内容が含まれています。

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