公開されたアーカイブコレクションは、20世紀を中心にブラジルの女性参政権・社会運動・政治活動等で重要な役割を果たした9人の女性について、その個人アーカイブをデジタル化したコレクションです。同財団に所属するブラジル現代史研究・資料センター(Centro de Pesquisa e Documentação de História Contemporânea do Brasil:Center for Research and Documentation of Contemporary History of Brazil:CPDOC)がキュレーションした3万5,000点以上の画像等が収録されており、CPDOCのウェブサイト上で公開されています。
2020年7月22日、北米の研究図書館センター(CRL)は、East View Information Services社との協力プロジェクトの成果として、メキシコ独立運動期からメキシコ革命期にかけて刊行された新聞のオープンアクセス(OA)デジタルコレクション“Independent and Revolutionary Mexican Newspapers”の公開を発表しました。
“Independent and Revolutionary Mexican Newspapers”は、East View Information Services社が推進する新聞のデジタルアーカイブ“Global Press Archive”のコレクションに、CRLとの共同プロジェクトによる成果物の第3弾として追加されました。今回の公開時点で、477タイトル・約13万5,000ページ相当のコンテンツを含んでいますが、最終的にはメキシコの独立以前・独立後・革命期に相当する1807年から1929年までに刊行された約1,000タイトルのコンテンツが収録される予定です。CRLは公開したコレクションについて、この時期のメキシコの劇的な事件等について記録した重要史料である、としています。
2020年7月22日、北米の研究図書館センター(CRL)は、Slavic and East European Materials Project(SEEMP)がウクライナ系カトリック教徒の発行した新聞“Ameryka”のデジタル化を実施したことを発表しました。
SEEMPは、スラブ・東欧地域の研究に関連する資料のマイクロフィルム化・デジタル化による収集・保存・維持を通して会員向けに提供するCRLのプロジェクトです。今回SEEMPがデジタル化した“Ameryka”は、ウクライナから米国に渡った移民を支援するために共済保険協会として設立された、「米国におけるウクライナ系カトリック教徒のプロビデンス協会(Providence Association of Ukrainian Catholics in America)」が1912年に創刊した新聞です。1918年から週3回刊、後には日刊となり、1950年代から1970年代には約1万2,000人に購読され読者数がピークに達しましたが、1998年に終刊しました。
2020年後半に向けて、3機関ではコミュニティと協力し、協力の枠組に関する文書“Principles, Vision, Mission and Assumptions”で定義されたビジョンに寄与する短期間プロジェクトの可能性を調査し、完成したコミュニケーション計画を共有し、この取組について知ることができるウェブサイトを構築するとしています。
2020年6月15日、北米の研究図書館センター(CRL)は、米国の慈善団体マッカーサー基金(John D. and Catherine T. MacArthur Foundation)の資金助成を活用して、エル・コレヒオ・デ・メヒコ(El Colegio de México)、メキシコ国立自治大学の法律学研究所(Instituto de Investigaciones Jurídicas)、イベロアメリカーナ大学(Universidad Iberoamericana)のメキシコの3研究機関とともに、メキシコ国内の行方不明者の記録に関するリポジトリ“Repository of Documentation Relating to Disappearances in Mexico(RDDM)”を構築することを発表しました。