大学出版

米・プリンストン大学出版局、オーディオブック出版大手のRBmedia社と今後3年間で同大学出版局の資料120点以上をオーディオブックとして出版するため提携

2019年10月23日、米・プリンストン大学出版局とオーディオブック出版大手のRBmedia社は、今後3年間で同大学出版局の資料120点以上をオーディオブックとして出版するため、独占的なライセンス契約を締結したことを発表しました。

プレスリリースでは、米国出版協会(AAP)の調査等で示されているとおり、近年出版市場におけるオーディオブックへの需要が高まっており、プリンストン大学出版局の人気タイトルをオーディオブック化することは、こうした需要に応える重要な一歩である、としています。契約に基づき、RBmedia社は同大学出版局の幅広い分野の新刊タイトルとこれまでオーディオブック化されていなかった既刊タイトルの出版を進めます。

契約に基づきオーディオブックとして出版されたタイトルは、Audible、iTunes、Google Playなどのオーディオブック配信に対応した多数のサービスで利用可能になります。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、近刊学術書をオープンアクセス(OA)化するためのクラウドファンディングキャンペーンを開始

2019年10月24日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は、近刊学術書をオープンアクセス(OA)化するためのクラウドファンディングキャンペーンを開始したことを発表しました。

キャンペーンはCUPとクラウドファンディングサービスのプラットフォームを提供する出版社Unboundとの提携によって実施されます。CUPにとって単行書に対するクラウドファンディング実施は初めてのことで、Unboundにとっても学術出版社との提携は初めてのことになります。

クラウドファンディングの対象となっているのは、スコットランドのナショナリズムの根源を扱った英・オックスフォード大学Ben Jackson准教授による2020年刊行予定の書籍“The Case for Scottish Independence: The Political Thought of Scottish Nationalism, c. 1960-2014”です。3か月間のクラウドファンディングキャンペーンによりOA化のための費用を調達することが目指されています。

EBSCO社、オーストラリア・メルボルン大学出版と提携し期限付きで同大学出版が刊行する電子書籍を同時アクセス数無制限・DRMフリーで提供

2019年10月14日、EBSCO社は、オーストラリアのメルボルン大学出版(MUP)と図書館向け電子書籍のオプションを充実させるために提携したことを発表しました。

この提携により、EBSCO社から期限付きで同時アクセス数無制限・DRMフリーの条件によりMUPが刊行する電子書籍を購入することができるようになります。DRMフリーのタイトルは、印刷・保存・ダウンロードに関する制限なく利用することが可能です。

図書館は対象タイトルの購入にあたって、同時アクセス数無制限・DRMフリーもしくは同時アクセス数制限有(1人または3人)・標準的なDRM付のいずれかの条件を選択することができます。EBSCO社は、このことにより、図書館が利用者の要求に合わせて自館のコレクションをカスタマイズすることで資料費を最大限執行可能になる、としています。

独・De Gruyter社、大学出版局の新刊電子書籍の完全なコレクションをDRMフリーかつ同時アクセス数制限なしで学術図書館等に提供するビジネスモデル“University Press Library”を立ち上げ

2019年10月7日、独・De Gruyter社は、大学出版局の新刊電子書籍の完全なコレクションをDRMフリーかつ同時アクセス数制限なしで、学術図書館等に提供する持続可能なビジネスモデルとして、“University Press Library”を立ち上げたことを発表しました。

“University Press Library”は、De Gruyter社主導の下、米国の大学出版局3社と米国の図書館等のネットワークLYRASIS及び10の学術図書館が参加して、2014年から5年間行われた試験プロジェクトの成果です。

立ち上げ時点で“University Press Library”に参加する大学出版局として、以下の10社が挙げられています。

E2132 - 第4回SPARC Japanセミナー2018<報告>

2019年1月29日に,国立情報学研究所(NII)において第4回SPARC Japanセミナー2018が「人文社会系分野におけるオープンサイエンス~その課題解決に向けて~」とのテーマで開催された。

オランダ・アムステルダム大学出版局(AUP)、オープンアクセス(OA)出版に関しfigshareと連携

2018年2月20日、オランダ・アムステルダム大学出版局(AUP)は、オープンアクセス(OA)出版に関し、研究データ公開プラットフォームfigshareと連携することを発表しました。

原稿や補足データを迅速かつ効率的に独自のポータルから公開できるよう、AUPがfigshareのリポジトリソフトウェアを利用するものです。

利用者は自身のデータを、簡便な投稿システムを用いて提出することができるほか、ポータルで公開しているコンテンツはAltmetricsを含む評価指標、ライセンス情報、閲覧数、DOIといった機能を利用することが可能です。

米・ITHAKA S+R、図書館における書籍の購入傾向分析の最終報告書を公表

2019年1月29日、米・ITHAKA S+Rが、図書館における書籍の購入傾向分析に関する最終報告書”Library Acquisition Patterns”を公表しました。

この分析はアメリカの大学図書館委おける書籍購入の現状を明らかにすることを目的に、Andrew W. Mellon財団の支援を受けて行われたもので、Ex Librisの統合図書館システムAlmaと、OCLCのWorldShare Management Servicesからデータ提供を受けています。2018年7月にはこのうちWorldShare Management Servicesのデータ分析結果が予備調査報告書として公開されていました。

今回の最終報告書は米国の124大学における2017年度の購入書籍分析と、51大学における、主な出版者および大学出版局が刊行した書籍・電子書籍に限定した、2014~2017年度の傾向変化分析の2部から構成されています。このうち2017年度の購入書籍分析からは、以下のようなことが明らかになりました。

・2017年の平均資料費は361万ドルで、平均4,750種類の紙の書籍と345種類の電子書籍を購入していた

Project MUSE、HTML5形式のオープンアクセス(OA)の単行書300点を公開

2018年9月20日、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEが、HTML5形式のオープンアクセス(OA)の単行書300点を新しいウェブサイトから公開しました。

300点の単行書には、米国のジョンズ・ホプキンズ大学出版局、コーネル大学出版局、デューク大学出版局、ハワイ大学出版局、ミシガン大学出版局、シラキュース大学出版局、マサチューセッツ工科大学出版局、テンプル大学出版局等の出版物が含まれます。

Project MUSEでは今後も毎年HTML5形式のオープンアクセス(OA)の単行書を追加する計画です。

@ProjectMUSE(Twitter,2018/9/20)
https://twitter.com/ProjectMUSE/status/1042847409997586433

米・ITHAKA S+R、図書館における書籍の購入傾向を分析した予備調査報告書を公開

2018年7月19日、米・ITHAKA S+Rが、図書館における書籍の購入傾向を分析した予備調査報告書“Library Acquisition Patterns: A Preliminary Report with Data From OCLC’s WorldShare Management Services”を公開しました。

販売業者の売上高に関する情報が不十分であることから、図書館の収集業務の現状を、統合図書館システム(ILS)内のメタデータを基に分析を試みたもので、OCLCのWorldShare Management Servicesを利用している54の図書館が2017年度に購入した約18万冊の書籍のデータを分析しています。

人文・社会科学のOA単行書を出版するイニシアチブ“Toward an Open Monograph Ecosystem(TOME)”(記事紹介)

2018年4月3日、米・バージニア工科大学のウェブサイトに、人文・社会科学のオープンアクセス(OA)単行書を出版するイニシアチブ“Toward an Open Monograph Ecosystem(TOME)”に関する記事が掲載されています。

このイニシアチブは、紙媒体の単行書の購入者や、図書として出版できる文字数がある専門的な著作物が次第に減少している中、2017年3月に立ち上げられました。米国大学協会(AAU)、北米研究図書館協会(ARL)、Association of University Presses(AUPresses)のほか、同学を含む12の大学が計画に関与していました。

記事では、TOMEの助成を受ける最初の研究者となった同学の歴史専攻の助教授(assistant professor)を紹介しています。

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