メタデータ

米国標準化機構(NISO)、電子書籍の販売・出版・発見・配信・保存のサプライチェーンにおけるメタデータ要件の推奨指針案へのコメントを募集中

2020年6月18日、米国標準化機構(NISO)の、電子書籍の販売・出版・発見・配信・保存のサプライチェーンにおける書誌のメタデータ要件に関するワーキンググループが、出版社・小売店・図書館・サービスプロバイダに対し、メタデータ要件の推奨指針案“E-book Bibliographic Metadata Requirements in the Sale, Publication, Discovery, Delivery, and Preservation Supply Chain”へのコメントを募集しています。

書籍産業研究グループ(BISG)、EDItEUR、W3Cによって公表されている既存の電子書籍のガイドライン等を支援・補完することを目的としており、電子書籍のメタデータの形式・送信・アプリが変化し、メタデータのワークフローやデータ交換がこれまで以上に自動化・大規模化・ネットワーク化している世界において、すべての利害関係者が、標準・実践・目的に関する共通理解を深めることが非常に重要であることから策定されたものです。

FREYA project、永続的識別子選択のためのガイドを公開:フィードバックを募集中

FREYA projectは、2020年6月2日付けのTwitterにおいて、永続的識別子(PID)選択のためのガイドを公開したことを発表しています。同プロジェクトは、永続的識別子のための技術的・社会的基盤の発展を目指しており、欧州委員会からの資金提供を受けています。

出版物、データセット、人、組織、ソフトウェアについて個別のガイドがリポジトリZenodo上で公開されており、各ガイドには、複数の候補から適切なPIDを選択するためのチャート図や各PIDの簡単な紹介が掲載されています。

2020年6月中はガイドへのフィードバックを募集しており、7月にはフィードバックを踏まえた改訂が行われる予定とあります。

@freya_eu(Twitter, 2020/6/2)
https://twitter.com/freya_eu/status/1267751947920179201

ジャパンリンクセンター(JaLC)、JaLCコンテンツを自動でORCIDに業績登録できる機能をリリース

2020年5月27日、ジャパンリンクセンター(JaLC)は、JaLCコンテンツを自動でORCIDに業績登録できる機能をリリースしたことを発表しました。

JaLCコンテンツ検索画面から研究者がORCIDにログインし、ORCID設定画面から「ORCIDに業績を自動的に連携します」を“ON”にすることにより、自身のORCID iDを含むJaLCコンテンツが自動でORCIDに業績登録されるようになる、とあります。

お知らせ(JaLC)
https://japanlinkcenter.org/top/news/index.html
※2020年5月27日付けのお知らせとして、「JaLCコンテンツを、自動でORCIDに業績登録できる機能をリリースしました。詳細は、以下の「リリースノート」をご覧下さい。」とあります。

リポジトリソフトウェアDspace ver. 5とver. 6がOpenAIREの最新メタデータガイドラインに対応するためのプラグインが公開される

2020年5月20日、カナダ研究図書館協会(CARL)は、リポジトリソフトウェアDspace ver. 5とver. 6がオープンアクセス(OA)学術コンテンツの国際的データベースOpenAIREの最新メタデータガイドラインへ対応するためのプラグイン提供を実施することを発表しました。プラグインの開発はDspaceの認定パートナー団体である4Scienceによって行われました。

包括的で相互運用可能なメタデータは、コンテンツの発見やリポジトリが付加価値サービスを実施するための重要な要素です。そのため、欧州・ラテンアメリカ・カナダなどの世界の各地域のリポジトリネットワークは、ネットワーク全体としてのメタデータの調整やORCIDによる著者識別を可能とする目的で、OpenAIREの最新のメタデータガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers v4”を採用することに合意しています。また、OpenAIREの最新のメタデータガイドラインは、Plan S準拠のリポジトリでも採用が推奨されています。

米・電子図書館連合(DLF)によるメタデータの品質に関するアンケート調査の結果を報告したホワイトペーパーが公開される

米・ノーステキサス大学(UNT)の機関リポジトリ“UNT Digital Library”に2020年5月5日付で、ホワイトペーパー“Survey of Benchmarks in Metadata Quality: Initial Findings”が公開されています。

同ホワイトペーパーは、米・電子図書館連合(DLF)において、電子図書館の標準・ツール・実践等の課題に取り組むAssessment Interest Group(DLF AIG)とDLF AIGの下に設置されたメタデータ・ワーキンググループの実施した、メタデータの品質に関するアンケート調査の結果を報告するものです。調査はメタデータの品質を評価するための一般的なガイドライン策定の方法を検討することを目的としています。図書館等の文化遺産機関で実装されているメタデータの要件・これらの機関でメタデータの品質評価に用いられる方法と基準・メタデータの品質に関する知識や実践における課題等について、2019年5月から7月にかけて関係機関コミュニティに配布する形でアンケート調査が行われています。

公開されたホワイトペーパーでは、アンケート調査の回答結果の概要や簡易な分析、回答傾向の解釈等が示されています。

DataCite、永続的識別子(PID)の付与された学術リソースとリソース間の関連性を視覚化する“PID Graph”生成のためのAPIを公開

2020年5月6日、DataCiteは、永続的識別子(PID)の付与された学術リソースとリソース間の関連性を視覚化する“PID Graph”生成のためのAPIを公開したことを発表しました。

公開されたAPIには、オープンソースのAPI用クエリ言語GraphQLが利用されています。2019年5月の試行版APIの公開後、12か月をかけてサービスのパフォーマンス・安定性の向上、ユーザーからのフィードバックに基づく機能追加等が行われました。PID Graphには、DataCiteの提供する全てのDOI、Crossrefが提供する900万件のDOI、ORCIDが提供する全てのID、Research Organization Registry(ROR)の提供する全ての機関に関する識別子、Crossrefが提供する全ての資金助成機関識別子Funder ID、研究データリポジトリのレジストリ“re3data.org”の全てのレコードが含まれ、PIDと関連メタデータの付与された合計約3,500万件の学術リソース、及び約900万件のリソース間の関連性について視覚化することができます。

OAPEN、OAPEN Libraryの新プラットフォーム運用を開始:DSpace上に構築・ONIXフォーマットのメタデータインポート等の新機能も追加

2020年4月15日、単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENは、OAPEN Libraryの新しいプラットフォームの運用を開始したことを発表しました。

OAPEN LibraryはOAPENが運用する査読付きのOA単行書の検索サービスを兼ねたフルテキストのリポジトリです。OAPEN Libraryは今回のリニューアルで、オープンソースのリポジトリシステムDSpace上に構築された新しいプラットフォームへ移行しています。また、プラットフォームの移行に伴い、コンテンツマネジメントシステム(CMS)のStrapiを導入して、ウェブサイトのリニューアルも行われています。

新しいOAPEN Libraryでは、ライセンスや出版タイプ別の表示オプション、図書館からのフィードバックによるMARCXML・MARC 21フォーマットのメタデータの改善、OAPEN Library検索システムでの利用を想定したREST APIの追加などが実施されています。また、出版業界のデータ交換で広く利用されるONIXフォーマットのメタデータに対応し、ONIX XMLをOAPEN Libraryへインポートして新規レコードを作成する機能が追加されています。

ジャパンリンクセンター(JaLC)、OAI-PMH情報提供機能の拡充とJaLCコンテンツ検索画面からORCIDへの簡易な登録機能の追加を実施

2020年4月8日、ジャパンリンクセンター(JaLC)は、OAI-PMH情報提供機能の拡充とJaLCコンテンツ検索画面からORCIDへの簡易な登録機能の追加を実施したことを発表しました。

JaLC正会員限定機能であるOAI-PMH情報提供機能について、雑誌論文だけでなく、書籍・研究データ等を含むJaLCにDOIが登録された全てのデータが出力対象となるように、機能拡充が行われました。

JaLCコンテンツ検索画面から、研究者がORCIDにログインし、検索されたコンテンツをORCIDの自身の業績情報へ簡易に登録できる「ORCID業績登録」機能が追加されました。また、研究者がORCIDにログインしたmyORCIDの画面上で、自身の業績を追加する際の情報源として、JaLCを選択することも可能になっています。

OAリポジトリのレジストリOpenDOARがアップデートを実施:OA方針サポートページのリニューアル及びCOREからの新規のリポジトリレコード900件の登録

2020年4月3日、英・Jiscは、オープンアクセス(OA)リポジトリのレジストリOpenDOARが約半年間の2つのプロジェクトの成果により、アップデートされたことを発表しました。

OpenDOARはこれまで“Policy Tool”として提供していた、リポジトリ向けのOA方針サポートページについて内容のレビューを行い、コンテンツ更新と利用しやすく迅速なアクセスの容易な情報源が提供できるように機能改訂を行いました。リニューアルされたOA方針サポートページ“Policy Support”では、OA方針に関わる主要5項目として、登録される研究成果物のメタデータ・研究成果物の本文等のデータ・研究成果物の種類やバージョン等を示すコンテンツ・リポジトリへ研究成果物の登録・研究成果物のリポジトリ上での保存を挙げ、最低限のレベルの推奨方針と最適なレベルの推奨方針の2パターンの文案を提供しています。コピーアンドペーストや編集が容易となるように、文案はHTML版及びプレーンテキスト版で利用可能です。

また、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREのAPIを利用して、リポジトリのレコードの大規模なインポートを実施し、重複の削除や登録資格の審査等を経て、最終的に900件のリポジトリのレコードが新たにOpenDOARへ登録されたことが発表されています。

九州大学附属図書館、九大コレクションに収録された「貴重資料」「蔵書印画像」「炭鉱画像」についてJPCOARスキーマ形式によるメタデータをオープン化

2020年3月27日、九州大学附属図書館は、九大コレクション「貴重資料」「蔵書印画像」「炭鉱画像」のメタデータ提供を開始したことを発表しました。

同館は、オープンサイエンスの世界的な進展に伴う、大学保有の学術情報共有を求める世界的な流れを受けて、所蔵コンテンツのメタデータをオープン化した、としています。メタデータはJPCOARスキーマ形式で提供され、CC0ライセンスをメタデータの利用条件に定めています。Webサービス等への活用のため、オープン化されたメタデータはOAI-PMHによる取得にも対応しています。また、TSV形式によるメタデータの全件ファイルをダウンロードすることもできます。

九州大学附属図書館は「貴重資料」「蔵書印画像」「炭鉱画像」以外のメタデータについても調整を進めており、今後提供範囲を拡大する予定である、としています。

メタデータの提供を開始しました(九州大学附属図書館,2020/3/27)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/32331

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