博物館

REALM Project、同プロジェクトの各種資料の理解や使用を助けるツールキットを公開:第6回目のテストも実施中

2020年10月22日、博物館・図書館・公文書館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的とするREALM Projectが、同プロジェクトの各種資料の理解や使用を助けるツールキット(Resources)を公開しました。

新型コロナウイルス感染症や同プロジェクトの基本情報、意思決定のためのチェックリスト、これまでの結果を対照するための視覚資料が掲載されており、今後、同プロジェクトの進展にあわせて追加されていくとしています。

公文書館、図書館、博物館・美術館の館種別に選ぶことができます。

また、10月8日から、大理石(床やカウンター)、粉体塗装されたスチール(ロッカー・書架・ブックトラック等)、ラミネート(カウンターの表面)、真鍮製の建具・手すり、ガラス(窓・展示ケース)を対象に、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第6回目のテストが行われています。11月下旬には結果が発表される予定です。

尼崎市立歴史博物館(兵庫県)が2020年10月10日に開館:同館地域研究史料室が旧地域研究史料館の公文書館機能を承継

2020年10月10日、尼崎市立歴史博物館(兵庫県)が、2018年度に着工したリニューアル工事を終えて開館しました。

尼崎市立歴史博物館は、歴史遺産の収集・保存・展示・利用等の役割を担っていた文化財収蔵庫と、市史編集事業を受け継ぎ公文書館機能を担っていた地域研究史料館を統合した新しい博物館として誕生しました。「ボランティアや市民団体等が活動に参画する市民と共にあゆむ博物館」「子どもたちの初めての博物館体験を大切にした学校教育との積極的連携」「体験・交流型の活動や市民の歴史研究の場としてレファレンスを重視」の3方針に基づく運営が行われ、原始・古代から近・現代までの尼崎の歴史を紹介する常設展示室や、特定のテーマに基づく特別展や企画展を開催する企画展示室が設置されています。地域研究史料館が担っていた公文書館機能は、同館の3階に設置された地域研究資料室(あまがさきアーカイブズ)へ承継されています。

また、2020年10月28日には、同館のウェブサイトが開設しています。

日本博物館協会、「新型コロナウイルス感染予防の対応状況に係る緊急アンケート」の結果概要を公開

2020年10月26日、日本博物館協会は、「新型コロナウイルス感染予防の対応状況に係る緊急アンケート」の結果概要を公開したことを発表しました。

日本博物館協会は、新型コロナウイルス感染症下の博物館における対策・運営上の課題等を共有し、各館の今後の運営に資するとともに、今後の国等の博物館への支援策にも反映させることを目的として、オンラインアンケートにより「新型コロナウイルス感染予防の対応状況に係る緊急アンケート」を実施しました。同アンケートには709館から回答があり、全46問の設問のうち、回答者情報の第1問から第5問を除く第6問から第46問について、回答の概要が同協会のウェブサイト上で公開されています。

日本博物館協会 News
https://www.j-muse.or.jp/
※2020/10/26欄に「新型コロナウイルス感染予防の対応状況に係る緊急アンケート結果の概要のご報告」とあります。

伊達市保原歴史文化資料館(福島県)、令和元年台風第19号で水損被害を受け応急処置の済んだ資料等を展示する企画展「救出された文化財」を開催中

福島県の伊達市保原歴史文化資料館において、2020年10月3日から2021年1月25日まで、企画展「救出された文化財」が開催中です。

同市では、令和元年台風第19号により、旧梁川町史編纂室で保管されていた資料に水損被害が発生しました。同展は、応急処置の済んだ資料約30点等を展示し、文化財保護の取り組みを紹介するものです。

企画展「救出された文化財」の開催について(伊達市保原歴史文化資料館)
https://www.city.fukushima-date.lg.jp/site/datehistory/36419.html
https://www.city.fukushima-date.lg.jp/uploaded/attachment/47487.pdf
※二つ目のリンクはチラシ[PDF:2.62MB]です。

REALM Project、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第5回目のテスト結果と文献レビューを公表:皮革・合成皮革等を調査

2020年10月14日、博物館・図書館・公文書館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的とするREALM Projectが、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第5回目のテスト結果を公表しました。

今回の実験は、皮革(革製本)、合成皮革(椅子張りの生地)、ポリオレフィン繊維(椅子張りの生地)、綿織物(椅子張りの生地、おもちゃ、衣装)、ナイロンウェビング(規制線)を対象に、標準的な室温(華氏68度から華氏75度)、相対湿度30%から50%の条件で行われました。

実験結果として、8日間の隔離後も皮革および合成皮革では新型コロナウイルスが検出されたとしています。ポリオレフィン繊維、ナイロンウェビングについては、最初の1時間の乾燥時間後のみ検出されました。綿織物についてはデータを収集できませんでした。

また、同時に公開された関連文献のシステマティックレビューは、2020年8月中旬までに公開された新型コロナウイルスに関する研究が対象で、ウイルスの拡散、物質や表面上での生存、様々な予防・除染方法の有効性に関する研究を集約しています。

E2313 - カナダの美術館・図書館・文書館・博物館がもたらす経済価値

カナダ博物館協会とカナダ国立図書館・文書館(LAC)によるワーキンググループは,2020年5月,カナダのGLAM(美術館・図書館・文書館・博物館)がもたらす経済価値を試算した2019年12月付の報告書を公表した。試算は,GLAM利用者にとっての価値,GLAMを利用しない人々にとっての価値,学校教育の面での価値等のカテゴリに分けて行われ,様々な経済学的な方法を用いて2019年の1年間に得られた便益額が算出された。データ採取のために,カナダ居住者2,045人を対象とした調査が実施され,各種統計や学術研究結果があわせて利用された。

文化庁、「地域と共働した博物館創造活動支援事業」専用ウェブページを開設

2020年10月9日、文化庁が、「地域と共働した博物館創造活動支援事業」専用ウェブページを開設した(9月25日付)と発表しています。

同事業は、博物館が核となって実施する地域文化の発信や、子どもや高齢者等あらゆる者が参加できるプログラム、学校教育等との連携によるアウトリーチ活動といった新たな機能の創造等を支援することによって、文化芸術立国の実現に資することを目的としたものです。

新着情報一覧(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/whats_new.html
※2020年10月9日欄に「地域と共働した博物館創造活動支援事業専用Webページ新設」とあります。

地域と共働した博物館創造活動支援事業(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bijutsukan_hakubutsukan/shien/bunkacluster/index.html

【イベント】京都国立博物館主催シンポジウム「文化財の防災・減災 ―火災・地震に対する取り組み―」(10/25・京都)

2020年10月25日、京都国立博物館(京都市東山区)が同館平成知新館の講堂で、シンポジウム「文化財の防災・減災 ―火災・地震に対する取り組み―」を開催します。

京都国立博物館は、独立行政法人国立文化財機構が2014年度から取り組む文化財防災事業の一環として、文化財の防災に関するシンポジウムを毎年開催しています。2020年のシンポジウムでは、火災と地震という2種類の災害に備えるための取り組みについての報告が行われます。

参加費は無料ですが、定員は100人(先着順)でFAXまたは電子メールによる事前申込が必要です。

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、オンライン展示「失われた公演―コロナ禍と演劇の記録/記憶」を公開

2020年10月7日、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館は、オンライン展示「失われた公演―コロナ禍と演劇の記録/記憶」の公開を発表しました。

同展示は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため中止・延期となった演劇公演のチラシ画像等を、同館に資料を提供した団体の許諾を得て公開するものです。コーナー「チラシを閲覧する」には、各公演のチラシ画像等とそれについてのコメントが、コーナー「舞台関係者からのメッセージ」には、コロナ禍と同時代演劇、文化状況等に関する複数の舞台関係者からのメッセージが収録されています。

同館では、新型コロナウイルス感染症の影響下にある時間を演劇という視座から記録し、2020年に上演できなかった公演の記録/記憶を後世に伝えることを企図した取組を進めています。中止・延期公演の調査・情報収集、該当する公演関係資料の同館への寄贈呼び掛けを行っており、今回のオンライン展示でもコーナー「資料ご寄贈のお願い」が設けられています。

水戸市立図書館(茨城県)で資料を借りると水戸市立博物館で開催される特別展の招待券がもらえるコラボ企画が実施中

茨城県の水戸市立図書館(中央・東部・西部・見和・常澄・内原の各館)で本やCDを借りると、水戸市立中央図書館と同じ建物内にある水戸市立博物館で2020年10月17日から11月23日まで開催される、開館40周年記念特別展「ざんねんな 鳥&茨城のいきもの展」の招待券がもらえるコラボ企画が行なわれています。

@MitoZannen(Twitter,2020/10/6)
https://twitter.com/MitoZannen/status/1313235790097379328

ざんねんな 鳥&茨城のいきもの展(水戸市立博物館)
http://shihaku1.hs.plala.or.jp/exhibition/2783

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